2018-08-21

運び屋のvincent

昨日、夕方18時くらいに自宅で翻訳の仕事をしていたんですが、ボリスケが

「ジョニーから、手紙来たよ!このムッシューが持ってきてくれた。マキコちょっと来て!」
と言うではありませんか。


これが届けられたお手紙。
絵です。裏には文章が。


…???


「ジョニー」(美術学校時代の友達)も
「手紙」もわかるけど、
「ムッシュー」って、誰よ?






訳も分からず玄関に行くと、蛍光ピンク色のTシャツにピチピチのスポーツパンツを履いたおっさんが。自転車に乗ってきたらしいけど、その自転車が普通のものではなく、体を寝かせた状態で漕ぐ形のもの。
このおっさんを見た瞬間すぐに、絶対面白い人だと思った。



まず自己紹介していただくと、こういうことだった。

おじさんは定年退職してからというもの、このチャリに乗ってフランス中駆け巡って「手紙を運ぶ」ことをしているらしい。


6月頭、ストラスブールで出会ったジョニーに「ボリスとマキコにこの手紙を」と頼まれたらしい。で、今日来た。その間いろんな人のところに手紙を届けては話をして、ゆっくりと任務をこなしているらしい。
日によっては150km漕ぐこともあるそうな。でも時には3kmだけのときもあるそうな。


このおじさんの名前はvincentヴァンソンといいます。いやー持ってる持ってる、話のネタ…!じゃないとこんなことやんないよね。
ひょいと現れて、結局2時間くらい彼とだべっていました。
本当は夕食も一緒にできればよかったのだけど、ボリス母がうちにキッチンの工事の手伝いで来てくれてて、家中かちゃかちゃ。それどころではなかったのが残念だった。けど、面白かったなー
ありがたいことに冷蔵庫に冷えた麦茶と、戸棚にヒロムからもらったそば粉のビスケットがあってよかったー(ホッ)




彼曰く、インターホン押してドアが開いて
「手紙届けに来たよー」
って言うと、

80%の人が「なんだこいつ」
みたいな顔をするらしいんだけど、

残りの20%の人はすぐ「あらあら、ようこそー」
ってなるらしい。

ドアを開けたボリスケは80%側の人で
わたしは20%側の人だ、と言われた笑


あ、あと面白いなーって思ったのは、彼は何に対してもイエスというらしい。じゃないと何も始まらないから。NOと言ってしまうとそれで話は終わってしまう。
常に何か面白いことを探しているヴァンソン。
帰り際「今週末から孫を4人も一人で預かるんだよしかも1週間だよーやだよー」とぼやいていた笑。もちろん孫のことは大大大好きだけど、4人もいっぺんに預かるのは (しかも丸々1週間も笑)やっぱ辛いんだって。そういう弱音(?)を、さらりと嫌味なく言えてしまうのは本当に得だなーって思う。





おっさんはちゃんとブログも持ってて、彼のドキュメンタリー映画も今作られているそうだよ。これがそれです↓
Le messager du clepscycle
(フォントがとにかく読みづらくて、見た時「ヴァンソン…笑」って思わず突っ込んじゃった。)

一緒に写真撮ったけど、自分の顔が
そ・う・と・う ブサイクだったので隠しました笑

ヴァンソンに出会えて面白かった。
もちろんとある友人に手紙を1通託しました。

わたしたちを選んでくれたジョニーにも感謝しないとね。

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