2020-12-31

年末に思うよ

 2020年の私。
良くも悪くも、こんな風になりふり構わず叫びたくなるような年だった。
 
 

コロナで
元々あったいろんな問題が浮き彫りになった。なんかこう、長年無いものにされていたドロドロしたものが、一気に噴き出したような。
 
人との接し方や友人関係にも変化があった。
自分の作品についてもじっくり考えさせられる機会になった。
それぞれの国の対処法や捉え方の違いが顕著に現れた。

これだけ情報錯綜している世の中だからこそ、耳に入ってくる情報を鵜呑みにしないでもっと自分の頭でしっかり考えられる人間になりたいです。あと、かっこ悪くてもいいから、自分で決めたことはガムシャラにとことん本気で取り組みたい。
 
そういうのも全部私の大事な仲間が教えてくれたし気づかせてくれた。自分一人じゃ無力すぎて、みんなに感謝してもしたりない。


いろいろ募る思いはありますが、

来年も自分が納得出来る面白い作品をもっと作っていきたい。それに尽きる。

2020-12-29

キックボード

 我が家の一角。
 
AからのクリスマスプレゼントでTrottinette(キックボード)を頂いた。というのも、彼はスケートボードをするので、一緒にちょっと遠くまで行こうとなると、スーーーと進んでいく彼の横で、私はただただ早歩きするか・少し小走りをするしかなかったからだ笑。
何度彼に叫んだことか「わたしゃ犬かーーーいっっ」笑

それを見かねたAが前々から牧子にはキックボードがあるといいね、と言っていた。私は自分で買おうと思ってた。
 
 
 
写真じゃ伝わりにくいけど、本当に可愛い。こんな立派なものをもらえるとは思っておらず、もらったとき思わず叫んでしまった。サスペンションもあって、ボコボコした道もお手の物です。めっちゃ嬉しいーーーーありがとおおお

早速今日これに乗ってアトリエきたけど、めちゃくちゃ汗かいた。こんなに運動になるものだったのか。フランスでは子ども達が登校に使っていたりする。楽しそうに乗っているので楽かと思ったけど、運動不足の私には立派な運動器具だ。
 
滞っていたヨガも4日前から再開しました。もう少し筋肉つけたいな。

2020-12-27

アトリエ訪問

実はクリスマス前に、Aの母方の家族が私のアトリエを訪問してくれた。当日朝Aの兄から突然電話がかかってきた。
「二人のアパートと牧子のアトリエ行きたいんだけど、今日、いいかな?」
 
Aと私は仰天して、電話を切ったあと直ちに掃除にかかった。私はその足でアトリエに向かい、絵を見せられるよう準備と掃除。

アート関係者との約束より緊張するわ!ただ会うだけならまだしも、私の作品を見に来るとな。Aのお母さんも来るというし、姪っ子や甥っ子もしかり。
 
約束の時間が近づくにつれ、めちゃくちゃ雨が降ってきた。こんなザーザーぶりの中本当に来るんかな・・・と半信半疑だった私だが、彼らはずぶ濡れになって現れた。たまたまお菓子とハーブティーやコーヒーなどを用意していて良かった。暖房もマックス・オン!みなさんくつろいでください…
 
 
少し話をしてすぐにAの兄らは「じゃあ、早速だけど作品見せてもらおうかな!」と言い、私は少しずつ油絵を見せていった。子ども達はきっとすぐ飽きるだろうなーと思っていたのだけど、最後までかなり興味深々。最後には彼らがどの作品を気に入ったか教えてくれたし、値段がいくらなのかなども聞いてくれた笑。
美大在学時から100号(162×130cm)のサイズが一般的だった私はもうサイズの感覚がおかしくなっているけど、彼らからしたら1メートルを超す絵画は流石に大きいらしい。よっぽどのことがない限り見せる機会がないので本当によかった。
 
みなさんがかなり真剣にしかも丁寧に作品を見てくれたので、実は嬉しくてちょっと泣きそうになった。大げさに言っているのではなくかなり本気で。
Aの家族は音楽一家で、美術系は私だけだ。だからなおさら興味がわいたのかもしれないし、更に日本人という特殊な私の立ち位置はきっと珍しいんだろうなぁ。
 
少しずつ活動の幅も広がっているので、彼らにも認められるようもっと頑張りたいぞよ。私はAのお母さんがとても好きなので、彼女にもっとかっこいいところを見せたいです。

クリスマス②

25日はお昼の13時に、Aの父方の家族と集合。
これまた場所はナント近郊なので、遠出いらず。本当にこれは助かる。
 
着いてびっくり、手作りのCrèche(イエスキリストが誕生した場面を再現したもの)があった・・・お見事!
犬もいた。家族代々受け継がれてきた人形(というかフィギュア?)が使われていた。100年前に作られたものもあるらしい。
ゆっくりとアペロが始まる。ここで食べすぎるとクリマスの食事が入らなくなるので、なるべく控えめに。これが秘訣(わかっていても実現は難しい)。しかも前日お腹がはち切れるくらい食べているので、特にお腹も空いていないのに。
 
ちなみにこの日はずっとみんな室内マスク着用を心がけた。
食事中も、お皿が空になればすぐ各自マスクを着け直す。アルコール消毒液も食事中2回ほどまわってきた。

 
 
生牡蠣の山!!
もはや数ヶ月前から私は生牡蠣のファンだ。とにかく味が最高ということと、利点はいくつ食べても太らないし体にめちゃくちゃいいということ。今となってはいつでも生牡蠣の味を思い出すだけで元気になるレベルである。
前日食べたものも全て美味しかったが、この日食べたものすべて唸るくらい美味しかった。Aのおばが料理担当だったのだけど、彼女は本当に料理が上手だ。Aの家族は父方も母方も全員とにかく舌が肥えている。(ちなみにAの音楽家の友人らも。彼らは決して裕福ではないが食材には相当こだわるし、そのためにお金を使うことを躊躇わない)
 
食べることって本当に大事だという当たり前のことを、今まさにAやAのまわりの人から学んでいる。最高のパフォーマンスをするには健康が第一だという、誰もが知っていることを。
かわいいお犬ちゃんがいました。
この日もたくさんプレゼントをいただいた。中でも驚いたのがこれ。全部チョコレートで鉢まで食べられる。
夜間外出制限があるので、19時くらいにさっさと帰宅した。
 
実はクリスマスの家族の輪の感じが苦手である。
複雑な事情があってクリスマスを家族で過ごせない・過ごさない友人をたくさん知っている。全然家族の仲が良くないのに、仲よさそうに過ごす友人家族も知っている。そういったドロドロした部分が浮き彫りになるこの行事を、手放しで好きになれない私はひねくれているだろうか。
自分の家族が日本という遠くに住んでいて、すぐに会えないという現実を実感せざるを得なくなる時期だからかもしれない。

でも今年のクリスマスは、本当に楽しませていただいた。Aに感謝である。

クリスマス

やっと少しだけ寒くなったけど、例年に比べて恐ろしいほど暖かい。
 
今年のクリスマスは、Aのご家族とともに過ごした。すでに家族全員にはお会いしているので、緊張はそこまでなかった。
 
ナントにみんな集合だったので遠出する必要もなく。
24日夕方に集合して食べ続け、夜中の2時解散だった。(20時からの夜間外出禁止令は24日だけ特別免除でした)
オマール海老の迫力がすごい。。
オマールに隠れて見えないけど、手長エビ3キロもみんなで平らげる。
バイ貝と蟹。
これぞザ・フランスのクリスマスという感じだ。
魚介類は子ども達食べないので大人6人で食べる。こんなにも美味しい生牡蠣やオマールをどうして食べないんだろう、と今33歳になった自分は思うけど、小さい時は私もおせち料理にあったお魚とか全然食べなかった。年とともに味覚が変わっていくのだね。
 
手作りメニューカード。魚介類とデザートの間にシャポン(雄鶏)の丸焼きがあったけど、写真撮るの忘れた。魚介類を食べた時点ですでにお腹がいっぱいで、お肉は本当少しだけいただいた。
たくさんのプレゼントに、子ども達大興奮!
わたしもたくさんプレゼントもらった。。自分デザインのマフラーをAのお母さんにプレゼントしたのだが、かなり喜んでもらった。それがこの日一番嬉しかったかな。

コロナがあるから、クリスマスは中止にするべきだという意見があるのはわかるけど、フランス人にとってクリスマス(に家族で集まること)がどれだけ重要か。。そんな簡単な話ではない。

 
24日昼間にAと街中で買い物をしたのだけどどこも人で溢れかえっていたし、トラムやバスは人で一杯。なのに食卓は6人と限定されていたり、美術館や劇場は今も閉まったままだ。もちろん食卓の議題はコロナのことばかり(ちなみに私たちはみんな合間合間に各自手を消毒。 )、みんな怒り炸裂していてわたしはドキドキしながらみんなの話をただ聞くのみであった。
 

2020-12-23

南仏回想

すっかり南仏最終日のことを書くの忘れてました。
もうひたすら雨がひどく降っていた。ニームのとある方のお家で食事をご馳走になる。
 
プレ・クリスマスですか?
しょっぱなからフォアグラが出てきた…
トリュフ。。
招待してくれた人はギャラリーのお客さんでもある。
料理が大好きな方でこんなにいい思いをさせていただいて感謝しかなかった。すごくフランスらしいものをいっぱい用意してくれたみたいだ。ちなみにお肉はpintade(日本語でホロホロ鳥?というんですね)。肉は蒸されて調理されてたのだけど、これも「いまいち火が通っていない」と招待客のうち2人ほど口を揃えて言っていた。(ちゃんと政府の意向を尊重して全部で6人だったよ)
確かに完全に火が通っていないところもあるけど、ほぼ大丈夫だったし味もさっぱりして美味しかったので私はかなり満足でした。(そもそも割と何でも美味しいと思うから単純だよな自分。。)
 
 
 
 
左にあるBrillat Savarinっていうチーズが美味しすぎて、久々に唸った。。。 これは料理研究家(美食家?)の名前からきているのだけど、その人の本もあるよーといって見せてもらった。


ほどよく酔っ払った状態で空港まで送ってもらった。けっこう時間ギリギリに着いたけど、空港のスクリーンを見ると「遅れ」の文字。。もっとゆっくりシャンパン飲めたじゃんよ!

このときやっと初めて青空が見えた。
結局1時間40分も遅れて飛行機は出発した。
ナントの家に戻ると、Aが生牡蠣を用意して待っていた。みんなどんだけ私に太って欲しいのだ。
(もちろん有り難く全部食べたけど!)

Saumurへ

 南仏から戻った翌日は、電車に乗ってSaumurへ。
 
某アートプロジェクトのファイナリストに残った私は、企画者・担当者らとの食事に招待されていたのだった。そして食事だけじゃない、プロジェクト最終選考に向けての打ち合わせである。
結果が出るのはまだ先なので詳しいことは言えないけど、まじでこの企画に通りたい!この日お会いしたスタッフの方々があまりに親切で良い人たちだったこと。この場所に来たのは2回目だけどやっぱり何か良い雰囲気を受けること。プロジェクトを煮詰めて書類を提出することしか私には出来ないのだけど、最善を尽くします。
 
 
もちろんレストランなんて開いてないので、テイクアウトの食事をみんなでいただく。この界隈での超有名店のものらしく、めっちゃ美味しかった…
さすがフランス料理レストラン、チーズまで付いてた。


最終選考に残ったのは4人もいて、企画者やスタッフのみなさんはこのような食事を各アーティスト4人と4回もするのだなーと思いながら1日を過ごした。贅沢すぎる対応で驚いたけど、彼らのプロジェクトに対する真剣な思いがひしひし伝わってきて、しびれた。
 
 
頑張ろう。
だめだったらだめで別のことに応募すればいい、
通ったら企画実現に向けて頑張るだけ。
そうそれだけなんだ。

2020-12-21

南仏滞在③

ギャラリストのキャロリーヌは町中の誰とも知り合いで、会う人会う人ととにかく話す。今回滞在中会った人全員に
私が3月個展をすること、私が純日本人であること、11年もフランスに住んでいること、よく笑うこと、などなどを話すのであった。この3日の滞在で、この町でかなり有名人になった気分だ。


彼女に「料理する?」と聞かれ、
「人並みにはね。巻き寿司とかつくるよ。」と答えると、目を輝かせて「本当!!牧子さえ良ければ是非一緒に作って欲しい、作り方を教えて欲しい」と言ったのだった。
 
今やフランスではどこでも巻き寿司が手軽に食べられる。しかしこの町ではそうもいかず、町にあるレストラン(とても上品で立派な所)で食べた巻き寿司は非常にまずくて食べられたものではなかった、とのこと。

 
夕方、買い出しを終えギャラリーに戻る際、たまたまそのレストランの前を通ったのだけど、ちょうどソムリエの人がタバコをふかしていた。するとキャロリーヌは躊躇することもなく
 
「やっほー⚪︎⚪︎(ソムリエの名前)!元気?こちら、牧子。3月にうちで個展をするアーティスト。彼女は正真正銘の日本人で、明日夜巻き寿司を作ってもらうの!この前ここで食べた巻き寿司本当に美味しくなかったじゃん、もうお米の味がひどかった。明日夜何個か持ってくるし食べさせてあげるねー。」 
 
と言うではありませんか!!!
 
 
私は彼女のあまりにサバサバさと、その悪気のない率直な言い方に感服した(笑)。ソムリエの方と彼女は友人とはいえ、はっきりと「あれはまずかった」と言い切る姿はあっぱれとしか言いようがなかったし、あまりに悪気のない言い方だったのでソムリエの方も特に気分を害している感じではなかった。
 
こんな際どい発言をしても、その場が全然白けずに暖かい雰囲気を保てるのがキャロリーヌのすごいところで、結局みんなが笑って楽しい雰囲気で手を振って別れた。(すげー!)
 
(しかもその後、どうしても見つからなかった巻き簀やわさびも貸してもらった。私は巻き寿司作りになんとか成功し、彼はとても喜んでくれた!よかったー)
 
 
 
寿司に関してだけでなく、私の作品に対しても彼女は容赦ない。途中「本当に私の作品好きなんだろうか…」と心配になるくらいダメ出しをされたし、改善すべき点や課題なども全部直球でこちらに投げてくる。5年前の私ならきっと泣いていたかもしれない笑

だけどその分、真剣にアーティストと向き合いたい、という気持ちが十分すぎるほどに伝わってくる。じゃないと見ず知らずの人をわざわざ泊まりがけで田舎に呼ばないし、こんなに手間のかかることしないだろう。
私が彼女と一緒に過ごした間中、彼女の携帯はずっとなりっぱなしであった。電話だったりメールだったりメッセンジャーだったり、本当に驚くほど携帯は休んでいなかった。私がデッサンを鞄から出してテーブルに広げた瞬間から、彼女は写真を撮りまくってあらゆるコレクターに発信し彼らの反応を見ていた。これほどのど田舎に住んでいながらギャラリーがちゃんと機能し続けているのは、こうした理由があったのだった。



私は人に恵まれるという才能があることを、自覚している。
 
それは今の友人が素晴らしい人ばかりであること、一緒に仕事をしている人らがとても魅力的な人ばかりであることに証明される。本当にラッキーだなぁと我ながら思う。
 
今回のキャロリーヌとアルノーとの出会いのように、ある日突然降ってくるような不思議な出会いというのもある。彼らのように、わたしがアーティストという仕事を続けていく上で重要なアドヴァイスをくれる人々が、定期的に私の眼の前に現れる。


ここでありがとうって言ってもしょうがないかもしれないけど、やっぱり自分がいろんな人のおかげで生かされているという感覚は絶対。
だからやっぱり言う、ありがとう。
 
 

南仏滞在②

2泊3日の南仏滞在中、太陽を見せたのは最後空港に着いたときだけだった。そいれ外はずっと雨が降りっぱなし、曇りっぱなし。なので少し雨がやんだ瞬間を狙って、町を散歩した。
 
町自体は本当に本当に小さい。だから道ですれ違う人全員にボンジュールを言う。じゃないと不自然だから。

息子くんが私に貸してくれた傘。ちっちゃいけど、あってよかった。ありがとう
 晴れていたらめちゃくちゃ素敵だったであろう風景。
泊まるところも用意していただいて、さらに食事も彼らと共に。
彼らの息子くんともたくさん遊んだ。
3歳半、めっちゃ元気!
これは魚を食べながら寝るマキコだそうだ。笑
馬が3頭も周りにいてさぞかし狭いだろうけど、3頭も馬を所持できるなんてなかなかリッチではないか!

 

2020-12-20

南仏へ

週末はモンペリエ近郊にあるSAUVEという町?村?に行きました。
モンペリエは飛行機でナントから1時間ほど。
乗車率6割くらい?
あっという間に着いたのだけど、、、天気悪すぎ!
 
 
今回の渡航目的は、3月に個展をさせてもらうギャラリーの人々に会って打ち合わせすること。空港に着いて到着ゲートに着くと「まきこー!」と呼びかけられ、そのまま車でSAUVE(ソーヴ)まで。車で50分ほど。車内ですぐに絵の話ノンストップ!
 
それにしても天気が悪すぎて、ギャラリストの人に「数日前からずっとこんな感じ。でも普段は真っ青な空で雨なんて降らないから、牧子にそれを見せられないのはとても残念」 と言われた。


南仏の青空が見られないのは残念だけど、わたし金沢生まれ金沢育ちなんでぶっちゃけ正直全然平気だよ。
 
金沢の話やら美大の話やらナントの生活のはなしやら、あっというまにギャラリーに着いた。
このギャラリーを営むのはキャロリーヌとアルノーという素敵な夫婦。わたしより少し年齢は上だが年は近い。昨年12月私はパリでヨアンという男の子と二人展をしたのだけど、そのヨアンがこのギャラリーに所属している。そのつながりでわたしの作品を発見し、気に入ってくれたので「ぜひ一緒に仕事をしよう」と連絡を受けたのであった。
しかし全然知らない相手を週末2泊3日泊まりにおいで、と誘うのもすごい。しかも会ったことないのにすでに個展の日程ほぼ決まってたのもすごいね。ありがとうだ。
 
実は、コマーシャルギャラリーでの個展ってほぼ初めてなのだ。ナントでは色んな場で展示や発表をさせてもらっているけど、すべて市やアソシエーションや教育機関が絡んでいて、商業施設ではない。数年前にパリで個展をしたことがあるけど、そのギャラリーは今はもう存在しないし、作品は送っただけで搬入してなければオープ二ングレセプションにも行ってない。Guidoというパリのギャラリストともずっと仕事しているけど、グループ展しか参加したことないし。
 
 

関係ないけど、南仏っていう響きが、もう日本人にとってなんかやましい感じがありませんか笑

一緒に作品選びをしたけど、まだ展示まで2ヶ月ほどあるのでまだまだ新しい作品作るぜよ

 

2020-12-17

自分に甘々な件

この前、友人宅でAが撮ってくれた写真。

歯科矯正を終えてから、自分の写真を撮ってもらうのがあまり怖くなくなった。これって私の中ですごい革命だ。歯並びの良い人はこのコンプレックス自体皆無の生活を送っていたのだなと思うと、すごい驚くし羨ましい。
自分が自分のことを好きになれなかったら、一体誰が自分のことを好きになってくれるというのだ。両親?パートナー?みんな自分の生活で精一杯だから、そんな暇ない。だからこそ自分が自分を労わってやらないといけないと思う。
 
 
歳をとるごとに、自分のことをだんだん好きになれていると思う。
自分がしたい、と思うことを少しずつ出来ているからかもしれないし、歯科矯正のようにコンプレックスを少しずつ打破しているからかもしれない。
 
 
色々理由を考えたのだけど、多分歳をとるごとに物事を「自分で決めている」からかなと思った。制作活動に関して、私は長く生活を共にした前のパートナーBの意見をすごく大事にしていて、むしろ彼にすごく頼っていた部分があったのだ。彼は博識で私は絶大な信頼を置いていたが、多分彼に「それは違う」と言われるのをすごく恐れていた。
今は一人で好きなことを好きなだけやっていて、時々必要なとき友人らから意見を聞く。Aからも意見を聞く。でもちゃんと自分で最終決定をするのだ。すると失敗しても自分のせいだし、踏ん切りがつく。
Bから学んだことは今にとても生きているし、あれはあれでよかったと思うのだけど、やっぱり何もかも人に決められる人生は体にも頭にもよくない。こんな当たり前のことを、理解していたつもりだったけど全然実行できてなかった。それは私が弱かったから。臆病だったから。
 
 
 
Aは感情を外に出さないと生きていけないタイプだ。
思ったことはすべて口に出すし(最低限の気の使い方はできるけども)、物事はかなりハッキリ言う。野生動物とはこういう生き物をいうのでは、と最初本当に驚いたけど、相手がこういう人だと自分も意見しやすくなる。私も出来る限り思いを率直に伝える。彼はきちんと人の話を聞くことが出来るから。
そして彼は感情を表に出すがテキトーに発言しているわけではなく、毎回いたって超真面目だ。きつい言い方であってもそれは相手を戒めるために言うことは決してないのだ。それがわかると、この人といるのはものすごい楽だと気付いたのだった。

自分の話をしていたのに段々話題がAに至ってしまったが、何が言いたいかと言うと彼はとても「人間的」で、私ももっと自分の本質に頭や体を委ねて彼のように人間的に生きていきたい。きっとその方が道理にかなっているし、楽だし、楽しいと思う。
 
 
またまとまりのない文章だけど、いいのだ。読みにくくてすいませんね

2020-12-16

外から見る展示とか蟹

昨日から夜間外出禁止が始まりました。
20時を過ぎてから本当に外には人っ子一人おらず、驚いている。効果出るといいけど。いまだに毎日新規感染者数1万人超えているフランス。死亡者数も毎日400人超え。友人にもちらほらコロナにかかった人が出てきて、症状は人それぞれだ。
 
 
昨日からナントで展示やってます。 私のアトリエがあるBONUSで。
フライヤーかっこいい。
だけど政府の意向で文化施設はいまだに閉鎖。お店などの商業施設ならokとのことで、作品を売ってるんだからいいじゃないか!という議論もあったのだけど、結局ここは市の建物なので許可おりず。展示は「外から眺めるだけ」となっております。。。
だけど個人的に誰かを招待して中に招き入れるとかはアリだそうで。わけわからん。
 
 
 
 
 
この間の日曜、久々にAと市場へ行った。
毎度お馴染みのお店で生牡蠣やエビやバイ貝などを買ったあと、このカニが4ユーロで売りに出ていた。写真じゃわかりにくいかもしれないけど、かなりの大物でそれはそれは立派だったため、見つけた瞬間即買い。
味は美味しかったのだけど、全然身が詰まってなくてちょっとがっかり。Aも私も叫んだ笑。やっぱり安売りされているものは、それなりに理由があるのかな。

2020-12-14

展示とは

京都からの便り
京都での展示会場は、アトリエみつしまというところだった。
昨年まで西陣織の工場として使われていた場所で、建物自体があまりにも美しい。ミキちゃんというキュレーターを中心に、参加アーティスト11名がそれぞれ作品を持ち寄って展示をしたわけだけど、なんかこんなことをいうと理不尽かもしれないが、場所がそれだけで素敵なので、展示する理由とは一体…と考え込んでしまった。
 
フランスでも昔の修道院がギャラリーになった場所などがある。他にもいわゆるホワイトキューブとは異なる非典型的な展示会場が多々あるが、やはり日本家屋はそれまた特別だと感じた。それ自体が美というか。そもそも展示って一体なんなんだろ、これをして一体何があるんだろうってめっちゃ根本的なところから色々考えさせられることになった。
 
19日にシンポジウムがあるのだけど、ぜひ参加したかった。。
 
 
ナントのアトリエのキッチン。
ところでフランスでは明日15日から外出制限のシステムが変わる。日中は外出証明書なしに外を動き回れることになるが、夜20時~朝6時に夜間外出禁止令couvre-feuが適用される。これは実はロックダウンよりもっとひどいと私は思う。フランス人にとって夜の8時というのはまだ早い時間帯で、家庭によっては夕ご飯さえ始まっていない。夜の散歩もできない。
なんと自由がなくなる感がすごいことか!

美術館など文化施設は閉まったまま。これから一体どうなるんだろうか。頭がおかしくなりそうだ。
 

2020-12-13

京都での展示の様子

この間用事があって久しぶりに電車(ナント⇄パリ)に乗ったのだけど、驚いた。電車の内装がこんなに新しくなっているなんて!

そして京都の展示の写真です。
展示は12月25日まで。19日にシンポジウムがありますので、ぜひお近くにお住まいの方はいらしてくださいませ。
 
詳しくはこちらから




 
コルテオ 太陽光発電