2023-02-27

パリ最終週

タイトル通り、パリ最終週。毎日いろんな人と会ってはご飯を食べ、あっという間に時間がすぎていった

知人カップル(LとL)宅に食事に呼ばれた。
Lはギャラリーを開いたばかりで、私は彼女と仕事をしようと思っている。
 
私の他にもう一人女性Bさんが招待されていた。自己紹介をしてひと段落つくとその人が「牧子に見せたい写真がある」という。見ると、なんと私の絵が彼女の寝室に飾ってある。

「あなたの作品、買っちゃったの」

驚いた。これは春にパリのアートフェアで展示していたものだ。
 
 
偶然、BさんはLの知人であったらしい。
それである日 LがBさんに私の話をしたら、「牧子の作品、わたし持ってる!」となったらしい。

 
今回私を誘ってくれた知人Lは、特別な能力があるというわけではないが 色んな「偶然」ばっかり起こる。この日も詳しくは書かないが、色んな偶然ばかり起こって不思議だった。
偶然はすべて必然だ、とBさんは言っていた。
美味しいものばかり食べたなぁ。
なんとまぁ居心地のいい時間だった〜!!
LのパートナーはTelerama(フランスの週刊誌)の記者だった人で、美術批評家でもある。家には本がいっぱい。そういう人と話すことも普段ないし、Bさんはすんごい可愛い靴下の会社を立ち上げたりした人だし、色んな職種の人とお話ができてめちゃくちゃ面白かった。。。っていうかみんな博学すぎる。
こちらはシテの仲間たちと。 
会話はほぼ英語時々仏語。
 
こちらは出発直前、りょーこさんと旦那さん・フミコ・ともにゃんとみんなでイタリアンを!うんまーかったー
 
 
こちら、私が6ヶ月住んでいたアトリエ兼アパルトマン。
セーヌ川に面した、とっても素敵な部屋でした。全部で45平方メートル。
最後片付けしてたら出てくる出てくる、色んなモノ。。。どうやってこんなに増えたんだろ。
結局ダンボールに荷物をまとめて送った。
これは友人宅へ行くためメトロを待っていたら向かいから「牧子!」と呼ぶ声。見るとイネスが立ってた。
パリを出発した日はめちゃくちゃ天気が良く、澄み渡った空でした。風はめちゃくちゃ冷たかったがとても気持ちよかった。
 
なんだろう、またパリはしょっちゅう来るのわかっているはずなのに、仲間たちと離れるのがやっぱり辛くて悲しいね。特にニコラスと一緒に過ごしたこの空間におさらばするのは何とも寂しい。またいろんな冒険が待っているからワクワクするべきなのに。

展示色々

最後の最後に展示を見てまわる。
Lafayette Anticipationsの
 Au-delà
Rituels pour un nouveau monde 
この展示というか音がベラボーに良くて、どれだけでもいられそうでした。
 

Kali Maloneによる音楽が展示会場全てでずっと流れているのだが、最後帰るとき0階のカフェでも聴こえることに気づき、これが心地よすぎて 飲み物注文してちょっと居座ってしまった。
これはまた別の日にFondation Louis Vuittonへともにゃんと。
Monet - Mitchell
モネをここまでじっくり見たのは初めてだったかも。
ジョン・ロナルド・ミッチェルももちろん素晴らしかった。あんまり作品知らなかったけど

2023-02-25

カラオケ誕生日会

 最後の焼き。これにてシテでの制作終了!今荷物まとめています。
 
ニコラスの彼女リムが部屋に来た。
正直一体彼女とどんな話をしたらいいのだろうか、と思った。
彼女はドイツに住んでいる韓国人で流暢な英語を話す。目の奥を見る、全然逸らさないたくましい態度。背が高くてすらっとしてて、めちゃくちゃかっこいい。そうとう精神的に参っているだろうに、そんなの微塵も見せない。すごい。
私はニコラスの思い出話などを話す。伝わることには伝わるが、私の英語力が全然足りずなかなか思うように話せない。歯がゆい。
 
そもそも彼女はなぜ私と話がしたいんだろうと疑問に思っていた。すると会話の途中で彼女は私の絵を見ながら
「ニコラスは牧子のことをよく話していた。何十年も前から知っている友達のように。そして牧子の制作に対する姿勢や今の活動をものすごく評価していたよ」と。
 
ニコラスが私のことをリムに話していたなんてびっくり。嬉しくて嬉しくて目頭が熱くなる。泣きそうになるけど堪える。それを察知したリムはころっと調子を変えて「ニコラスとの、何か面白いエピソード教えて!」と言った。
私とニコラスは会うと結構アートの話とかをしていたので面白いエピソードなんて全然ない!それでも頑張って色々思い出そうとしながら
「アートとかの話しかしてなかったかも・・・」というと
「牧子、真面目すぎなんだよ!」と彼女につっこまれた。


最後バイバイして彼女とハグをしたら、やっぱり最後の最後に泣けちゃって、彼女の肩でワンワン泣いてしまった。すると彼女は一滴の涙も見せず私の背中をさすり、最後には私の方や背中をバシバシ叩いて「まきこ、頑張れ!」と言ってくれたのだった。
 
彼女の方が数億倍辛いはずなのに、
私はなんてこった  弱すぎ
 
 



2月24日はニコラスの誕生日だった。
前日の23日。私はポートフォリオナイトに参加した。みんなの前で自分の作品のプレゼンをするのだけど、人生で初めて英語でプレゼン。またジェレミーと練習をして、なんとか下手ながらにやれることはやった。たくさん話をしなくても、色々今まで作って来た作品があるから大丈夫と思って、作品たちに助けてもらった。
 
こちらは私の次にプレゼンしたポール。
その次のユーディット。


そのあと、ニコラスの誕生日会をした。
彼の大好きだった、カ・ラ・オ・ケ!

ニコラスの近しい人たちがみんな集まって、しかもリムのお母さんや弟(兄?)とその彼女も来てくれて、歌って踊って飲んで、ほんっっっっっっとーーーーーに楽しかった!!!!シテの仲間たちもリム本人もそのご家族もみんな歌が上手くてびっくりー!深夜0時にニコラスのアトリエ向けてシャンパンを放つ。窓はびしょびしょ!笑

私は朝の2時ごろ帰ったけど、元気な人たちは朝4時半まで歌い続けてたそう。 
 
 
 
絶対ニコラス喜んでたと思う。絶対! 
 
幸せな時間だったね。
みんなとこんな笑えてよかった、ニコラスありがとう。

2023-02-22

幸せって

南はやっぱり、色が違う。
マルシェに行ったりジェレミーの家族と一緒にご飯を食べたり、そういうシンプルなことをできることこそ本当の幸せだと思う。
時差ボケの頭を引きずりながらも、ジェレミーはいろんな友達に会って嬉しそうだった。
 
土曜日にはトゥーロンから友人のWが旦那を連れてシャガール美術館まできてくれて、そのあと街をぶらぶらしたよ
わざわざ2時間ほど運転して来てくれるなんて幸せ者だわたしは!
 

あっという間に3日半のニース滞在も終わり、パリに戻る
 
もちろんパリはパリでものすごく楽しいが、やはり心の底では辛い。
このレジデンス、どっちにしろあと1週間もないのだが、早く終わって欲しいような終わってほしくないような。
 

2023-02-21

領事

先週金曜日。また早朝発の飛行機に乗ってニースへ。
今展示中のシャガール美術館で、在マルセイユ総領事の村田優久夫さんと会う約束がありました。

写真は村田さんとミモザさん。

3人で写真撮りました!(インスタからの引用しかないけど)
どうもありがとうございました!!!
ミモザさん、 やっぱりダンサーだから立ち方からして全然違う。。かっけー!
領事に会えるなんてすごいなぁと他人事のように思っていたのですが、写真をシェアしたらむしろフランス人の友人らからの反応がすごかった。。
村田さんはとても優しい方で、そのおかげでとても話しやすくリラックスして作品の話ができたと思います。日本語でこんな風に壁画とかのプレゼンするのもしかして初めてだったかもしれん。思うように単語が出てこない、母国語なのに変な感じですね。
 
 



そのあとすぐに、トゥーロンからわざわざ人が来てくれていたのでみんなで中庭のレストランで食事。彼女たちはトゥーロンの役所の人々で私より20歳くらい上のマダムたち。いちおう仕事仲間でもあるのだがそんな堅苦しい関係ではなく、牧子の壁画を見たい!といってきてくれたのだった。嬉しいね!!

 

館長も交えてコーヒー。
そのあと皆んなに別れを告げ、ジェレミーと1ヶ月ぶりに会ったー
やっとマレーシアから帰ってきたーーーーうれしーーー!!
彼は合計28時間にも及ぶフライトを経てニースにたどり着いたのでそうとうくたびれていた。そりゃそーだ。

無事帰ってきて本当によかった!!
 

2023-02-20

オープンスタジオ

ナントに住んでいる友人であり仕事仲間でもある友人が我が家に泊まりに来てくれた。彼女は昔パリに住んでいたので、この界隈はよく知っている。
彼女が昔住んでいたアパートを見に行ったりしてものすごく楽しい夜の散歩をした。

うま
普段二人だけで話すことがないので、なかなか貴重な時間だった。(普段は他の友人や彼女の家族が周りにいるので)
おそらく、こういう人を「美しい人」というんだと思う。いい人でもあるし優しい人でもあるし大好きな人でもあるけど、何より心が美しい人。こんな人ばっかりと仕事が出来たら嬉しいけど、そういうわけにもいかない。
 
ニコラスにも彼女を紹介した。

 
 

翌日、オープンスタジオしました。
ニコラスが死んでから人に会うことが前より億劫じゃなくなって、むしろ人がいて有難いと思うようになった。一人じゃ不安だからね。いつもじゃないけど時々。
シテでは毎週水曜日いくつかのオープンスタジオをやっている。ここに滞在しているアーティストはみんな好きな時に参加できる。
18時から21時まで、おそらく100人以上の人が来てくれたと思う。びっくりだー
そのあとアキラ、フミコ、リョーコとご飯食べに行ったよー
終わったあとくったくただったけど、やってよかった。わたしもシテにいるよ、ってちゃんとやっと言えた気がする。

 
コルテオ 太陽光発電