2022-10-28

ストでガソリン不足

 またパリを経由してオーヴェルニュ地方にきている。
紅葉が進んで美しい。
空気も澄んでいるのか風景がとてもはっきり見える。
フランスではここずっと「製油所の賃上げストでガソリン不足」。。
 
 (引用)
エッソの労組は好業績の利益分配とインフレを理由に、賃上げ7.5%と6000€のボーナスを要求。一部の労組は10日に経営側と合意したが、製油所の従業員の多くが加盟する労組CGTはこれを不満として1ヵ所を除いてストを続行。トタルの労組も同様の理由で10%の賃上げを求めているが、経営側の賃上げ6%とボーナス1ヵ月分の提案に満足せず、スト続行で交渉が継続中だ。世界的な燃料価格の高騰により、エッソはグループ連結で今年第2四半期179億ドルの純益、トタルも上半期106億ドルという莫大な純益を計上している。
 
 
 
わたしはパリにいる間など毎日車に乗る立場では無いながらも、かなり心配になった。ガス欠で車道で止まったらどうしよう?と。しかしこんな状況でも、以外と周りの仏人はあっけらかんとしていたように思う。
「絶対どっかのガソスタが空いているでしょう」
「ストをする権利は守らないと」
「会社自体は稼いでいるのだから、従業員ももっと給料を受け取るべきだから賛成」
などなど
 
 
こういうとき本当フランス人はすごいと思う。 
自分らの要求を通すその行動力と信念。そのために迷惑なことを受け入れる周りの人間。
「経営側の賃上げ6%とボーナス1ヵ月分の提案に満足せず」
10%の賃上げを求めている
これこれ!日本人は30年前から給料があがっていない話は有名だが、もっと怒るべきなのでは。でも国民性って、あるよね。。
 
 
わたしはとにかく車に乗るのが落ち着かない。
レジデンス先にいくためには、パリから電車に乗ってクレールモン・フェラン駅までいく(3時間半)。それから車を1時間ほど運転しなければいけない。市内に駐車していた私の車にはまだ60パーセントくらいガソリンが残っていたのだけど、田舎に行ってしまうと、いつどこでガソリンをいれられるのか分からないので市内でどこか給油してから向かおうと思った。
 
携帯でどこのガソリンスタンドにガソリンが残っているか見ると。。。
右に赤く出ている「Pénurie」という文字は「不足」という意味です。全然無い!!!ラジオで状況はよくなってきているって言ってたけどなぁ?
 
そのあと不足表示が出ていないガソリンスタンドにいくも、ガソリンが無い、、、嘘ー!
 
気をとりなおして2つ目に向かう途中、たまたまガソリンを売っているガソリンスタンドを見つけて列に並んだ。おそらく全部で20〜30分くらい並んだ。無事満タンに出来て、一安心して田舎に向かった。
 
しかし驚いたことに、田舎につくと普通にガソリンあった!なーんだ、でもよかった〜
 

 

これはパリで釉薬買ったときの写真。
オープンスタジオを見てまわった
りょうこさんとランチ!
からのコーヒー!

 

2022-10-24

リラックスな時間

ジェレミー。今度の展示で使うんだって
こんなに覆いかぶさっているのに滲みでるイケメンのオーラ。。
 
私の生活には平日も週末もない。制作を中心にただ毎日が過ぎて行く。ヴァカンスも、実際無いに等しい。
ずっと制作のこと考えているし、時間が空けば絵を描いたり調べ物をしているし、結局なにかしら仕事をしてしまう。こういう人は同業者にめちゃくちゃいる(むしろこういう人しかいない)。
 
 
ジェレミーも例に漏れず、ずっと仕事ばかりしている。
裏を返せば制作が好きだから止められないだけなのかもしれないけど、さすがに久々に会った彼は疲れ切っており 心配した。普段は毎日3回くらい電話したりビデオ通話したりするので彼の状況はわかっていたつもりだったけど、実際に会ったら疲労困憊で目がうつろだった。ニース育ちにはノルウェーの極寒がこたえたのかもしれん


数日二人でゆっくりした。とにかく睡眠をとり、美味しいものを食べ、いろいろ飲みながら食べながらゴロゴロしたり、変な歌歌ったり。笑 そんな単純なことでも、一人だとなかなか落ち着いて出来ないのが不思議。二人でいるとやっと心置き無く出来る。仕事上の悩みも話せてすごく良い
 
 
アーティストっていい職業だね、と時々軽々しく言われるのだけど、はっきりいって精神的にも体力的にもめっちゃハードでストイック。。面白い作品作っててもコネというか人のつながり超大事だし、発表の場も選ばねば。活動の場が広がれば広がるほどしんどくなっていくけど、逆に面白みも増えて行くのでなんとも。とにかく続けて行くことが大事なので、根気もアイデアも必要だ。前は「毎日がヴァカンス」とか言ってたけど、今はとても言えない。「好きだからやっていること」が少しずつその枠を超えて「仕事」になっていく。そのままそれを好きでいられればいいけど、好きだけじゃなかなか難しいもの事実だ。
 
 
私がもしフランスに来ず、日本に残っていたら何をしていただろうか。制作はテキトーに細々と続けていたと思うけど、今みたいに作品の幅は広がっていなかったかもしれない。学校の美術の先生なんかやって、それに一生懸命になって制作をやめていたかもしれない。(実際教育実習を1ヶ月したけどすごくしんどかったし。現役の先生たちは本当にすごい)
 
こんな「起こらなかったこと」を考えてもしょうがないんだけどねー 時々考えちゃいます
 
ジェレミーに同じ質問(アーティストやってなかったら何してた?)って聞いたら
「そんなん知らない、Too late !」
ってなぜか半分英語で返ってきて笑った。たしかにそうやね
 

ニース堪能

Akoya さんという定食屋さんに行ったよー!! 
5 Av. Villermont, 06000 Nice
 
ジェレミーがお店に予約の電話した。
日本人らしき方が電話に出たので、私が急遽電話を代わり日本語で話すとすごく驚いていらした。笑(そりゃそうだ)
そのあとダッシュでお店に行き、超絶美味しい日本のご飯食べたったー
久々にこんな美味しい唐揚げ食べたな。。名古屋のご出身らしく、赤味噌頂きました!美味しかったー!

近くに住んでたら頻繁に通いたい。あこさんも素敵な方で、ファンもたくさんいたように思う。なぜなら2ヶ月の臨時休業を終えて2日目のこの日、宣伝もしていないのにお店はたっくさんの人で賑わっていたから。みなさん顔なじみっぽかったなー 次いつ行けるかな。。
 
 
 
設営の時の写真
 
クッションを噛みまくる自来也。 
 
このおばけアイス、可愛すぎて思わず買ってしまった。
これ私バージョン。
そしてジェレミーバージョン。
アーモンドの鼻、可愛すぎる…
 

2022-10-23

ニースで展示

ニースに来てます。初めてパリから電車に乗ってやってきたが、遠い。。。
片道6時間くらい。
 
グループ展に参加するためやってきた。
ひょんなことからお誘いをいただいたのだ。
おそらく私の人生95%が「ひょんなこと」から起こっていると思う。
今回一緒に展示したアーティストのみなさん、すんごく良い人たちだった。。久々にこんなに居心地よかったー。
ちなみにオープニングレセプションは雑誌Marie-Clareの85周年記念も一緒に行ったので、全部で600人くらいが来られたそうだ。人が多すぎて、広い会場は熱気ムンムン。声も貼り上げないと全然周りに届かない状況でした。
場所の名前は Le Dojo. まさに「道場」として使われていたところで、いまは展示やらアートイベントに使われているけど、基本は雑誌Marie-Clareの事務所。おそらく500m2くらいある。めっちゃ広い!

それにしても久々にニース来たなーって思った。
久々にジェレミーに会えた!彼がノルウェーから戻る1日前に私はニース入りし、彼のいないアパートにやってきた。変な感じ。彼のご両親とジェレミー無しで3人で食事もした。色んな話が出来て面白かったなー!!こういうのもたまにはいいね。
くたくたになって帰ってきた彼を、彼の父と空港まで迎えに行った。
 
 
 
フランス全土そうなのか分からないけど、とにかく気温が高い。
1日中半袖。街を歩いているとノースリーブのワンピース一枚にサンダル履いている人がいてびっくり。今10月だよね
いろんな人に出会い、話し、笑い、あっというまに展示設営からオープニングまで終わった。キュレーターの希望でまた壁に絵を描いたよ。何枚か作品売れましたーありがとう
 
 

2022-10-17

急にお菓子を

制作をしていて思い詰まったので、急遽Stohrer (ストレー)という老舗まで歩いた。
1730年創業。
ルイ15世と結婚したMarie Leszczynskaの父である、 Stanislas Leszczynskiのパティシエだったそう。
baba au rhumを発明したことでも有名です。
私が行ったときはガラガラでしたけど、時間帯によってはめちゃくちゃ混むらしい。
 
1個なんと7とか8ユーロ(1000〜1100円くらい)するのでびっくり。でもそれがパリの有名パティスリーなのかも。円安も影響して目玉が飛び出る値段だ。。私が稼ぐお金はユーロなので影響しないけど、こんなに円安だと日本から全然人来なくなるよね。
 
しょっちゅう行けないけど、パリにいる間時々ならいいか、と思い切って購入しました。
甘みがすんごく抑えられていてめちゃくちゃ食べやすかった。あっという間に1個食べてしまった。自分の食欲にもびっくり。
近く。



こんな高級菓子を食べながらも、普段はこういう糖分・塩分少なめのこういうビスケットを食べている。これがなかなかいけます。スーパーに行くと機械的にすぐ買ってしまうので、家には開けていないものが3つもあった。。。私が好きなのはいちじくのやつとチョコのやつ。
こういうのを食べていたら、一般的に売っている甘いお菓子など甘すぎて食べられなくなって来た。年齢も関係してるのかもしれない
 
光が入る素敵なアトリエで嬉しいです。

 

2022-10-16

たくさんの出会い


パリのレジデンス先は全部で320ほどのアーティストが滞在している。だから少し何かのイベントに顔を出すと新しい人に出会える。 

先日10月に新規入居した人のウェルカムパーティがあった。パーティといっても中庭でみんなが集まってぺちゃくちゃ話しているだけだが、軽く見て100人くらいいるのでちょっとした大イベントみたい。
 
今年初め別府で出会った西松くんという人と、彼のおかげで出会ったムサビのパリ賞で来ているミリちゃんがいた。彼らと話していた人やそのあと別の人と話す機会もあって、人とごったがえし。日本語が話せるドイツ人なんかにもあったりして、カオスなソワレになった。
他にもイギリスに住んでいるリョーコさん、スウェーデンに住んでいるユカさん、この前までシテにいたみわちゃん。日本人というか日本人アーティストに会う機会がそんなにない生活をしていたので、かなり驚き。みなさんとても優しく、さらにいい具合にぶっ飛んでおり、期待を裏切らない!めちゃちゃ面白いのです!最高です。
ときどき学生時代に戻ったような感覚に陥る。
ひたすら続く自己紹介、ちょっとお酒も入って笑いまくって楽しいね。
 
 
そんな中、木曜日はアンジェに1日出張。。
モンパルナス駅を朝6時半出発の電車に乗るため5時半くらいに家を出た。普通ならメトロで20分の距離だが、なんと4番線が動いていなかった。機械トラブル。。。
モンパルナスまで徒歩何分で行けるか見ると37分。
時刻は5時47分。ギリギリ・・・
もう選択肢ない。
とにかく地上に出て、歩き出そう。途中でタクシー見つけたら乗ろう、と思っていたがそういうときに限ってタクシー見つからず。結局全部歩いて(走って)なんとか無事10分前に着いた。あぶねー!

春先にまたMaine-et-Loire (メーヌ・エ・ロワール)県と一緒に仕事をする。中学校4校(4クラス)で複数回ワークショップをしたり。今回はそれの打ち合わせでした。県庁の文化担当職員の人とは顔なじみで、友達みたいなので気は楽。
 
一つかなり驚いたことがあった!
4校の教諭が打ち合わせに来ていたのだけど、ひょんなことから私の誕生日の日にちを言ったのだけど、一人がその翌日、もう一人がその翌日、さらにもう一人がその翌日であった!!
これにはかなり驚いた!
魚座ばっかり。すごいー


夕方クタクタになって駅に戻ると、電車大幅に遅れ。
それでもちゃんと動いたからよかった。

2022-10-11

散歩

私やっぱり自然より街の方が好きなんかもしれん。
自然も都会もどっちも近い環境が一番理想だが。
歩いても歩いても、毎回いろんな発見がある。ちょっと歩くと全然性格の違う界隈にたどり着く。
パリにいると、たくさん人が・イベントがありすぎて 
ダラダラ家にいると
自分がすごくダメな人間のような気がしてくる。
無性に焦るし、落ち着かない。
だから無理矢理にでも絵を描いてみたりする。
うまくいかないときはこうして えいやーと散歩に出ます。

2022-10-10

ルーブル美術館

パリに戻って来てますー
 
周りに自然しかなかったのに、電車降りた途端まわりは人ばかり。
 
何を思い立ったか、ルーブル美術館行って来た。
予約必須。私はアーティスト協会に加入しているので無料です。
日曜の朝、すごく天気がよい。人が本当に多すぎる
久々に来た。
好きなところをちょっとまわってすぐ帰ろうと思っていた。しかしあまりに楽しすぎて、気づけば2時間経っていた。疲れて集中力もなくなってしまい、まだ見たいところあったけど、今度元気な時に再トライしようと思って帰宅。(こういう風に時間に縛られず悠々と美術館を堪能できるのが、現地滞在者の強み!)
初めてフランスに来たとき、丸1日かけて全部まわったのを覚えているけど、体力あったなーと思った。今は無理じゃ。。
 
人に酔う。。田舎から出て来た身としては辛い
マルス、懐かしい。
受験勉強でお世話になったなー筋肉の感じとかすごく覚えている。
 

2022-10-08

嫌われている

私が今週しつこく通う田舎のプール。毎回だいたい同じ人しか見ないし、スタッフの数も少なめ。すごく好きな場所である、ひとつのことを除いて。

ジェレミーも昨年レジデンスで来ていた時にこのプールに通っていたのだが、スタッフの一人と毎回楽しく世間話をしていたらしい。その人は女性で40-50代。「すごく感じの好い人だから、牧子もその人とすぐ仲良くなるよ!」と彼は嬉しそうに私に言った。

この夏ジェレミーと一緒にプールに行ったらその女性スタッフがいた。ジェレミーは昨年していたように「ボンジュール!お久しぶりでーす」と挨拶すると、女性はすごく嬉しそうに「あら、久しぶり!」と言った。ところがその瞬間、彼女が私の姿をとらえるなり顔からサーっと笑顔が消えていくのが見えた。

そのあとジェレミーが普段(昨年)通り話そうとするも、その女性スタッフはめっちゃ冷淡な返ししかしてくれなかった。超気まずい。

ジェレミーはあとで「おっかしいなぁー 前はあんな感じじゃなかったのになぁ」と言うけど、もう理由は明らかやっちゅーねん



ジェレミーはイケメンである。

筋肉隆々だし背も高い。正直めちゃくちゃモテるんだと思う。きっとその女性スタッフは真剣でないにしろ、少しだけ恋心を抱いていたのではなかろうか。
その後も数回二人でプールに行ったが、世間話どころか挨拶以外の会話らしい会話は全くなかった。


そして今。。

ジェレミーは忙しいので田舎に来れない。っていうか今ノルウェーにいるし。なので私は一人でプールに通うのだが、その女性はほぼ毎日いるので毎回 非常に気まずいのである。形式的な挨拶はするけど、まるで文章を棒読みしているような感じ。すごく冷たい!!
その女性スタッフがプール利用者と話をしているところを何度も見たし、おそらくイイ人なんだろなーとは思うけど。。

私は何もしていないのになぜこんなにも嫌われているのか。とばっちりもいいとこだよ、本当に。。


でもレジデンスも11月末まで。ずっとここに住む訳じゃないからいいけどさ。。
 
コルテオ 太陽光発電