2023-03-31

なんでも鑑定団

わたしの父が、なんでも鑑定団に出演した。 
海外からは日本のテレビが見れないので、父が画面に映った映像をスマフォで撮って送ってくれた。
小さい時見てた番組に父が出ていてすごい変な感じ。横はあのズームインの福澤さんじゃないか!ズームインずっと見てたよねー!
緊張している感じは見て取れるけど、父は堂々と受け答えしていて立派だなと思った。しかもめっちゃかっこよく映っていた。


依頼品は、祖父の師匠であった岸田劉生の絵。
改めて見ると本当に好きな絵。

祖父。この写真まじでイケメン。
鬼を倒す天狗?の顔が劉生になってて、子を守る父の強さと優しさが滲み出ている。
鑑定結果は本物だった。すごいねー

祖父は岸田劉生に憧れて自らのアーティスト名を「牧生」としていた。実際にその名前で作品を発表していたかどうかは忘れた。。わたしが生まれた時 両親は「牧生の牧という字をこの子につけよう」と思ったらしく、それでわたしは牧子という名前になった。
祖父が昔つけていた日記(わたしが高校生のころ京都で岸田劉生展が開催され、そのとき祖父の日記の発見により劉生の京都時代の活動がより明確になった)を読むと、自分のことを話しているかと思うくらい身近に感じた。絵に悩む描写など、まさに今の自分かと思ったくらい。祖父の存在はわたしの中でかなり大きい。


性格は温厚で体は弱く、貧しくて絵も思うように描けない生活をしていた彼は生涯表に出なかったので、今やっと両親のおかげで少し光を浴びることができて嬉しい。よかったねおじいちゃん!


父は腰痛がひどくて、収録の時大変そうだったらしい。そんな風に見えない、堂々としていました。すごい!そしてその父をサポートした母もあっぱれ。ありがとうございました。いい思い出になったね〜 お疲れ様でした!

2023-03-27

ル・マン

週末はル・マンに行ってました。ポンマンから車で2時間。
 
ジェレミーが、ル・マン郊外の中学校でワークショップをする仕事があり、それならいっそ現地集合してル・マンを満喫することにしました。彼が今レジデンス中のパリと私が滞在中のポンマンのちょうど真ん中くらいなので。

Brasserie Septante-Deux
サン・ジュリアン大聖堂 
街が本当におもしろい。 見るものいっぱい
旧市街地が、まさに中世の街って感じ。
2年前来たけどこんな綺麗だったっけか。

そう、2年前ここに来た時は前付き合ってた人と一緒だった。めちゃくちゃ嫌な感じで終了したこの恋関係は、思い出すのも(本当はここに書くのも)嫌なので 実はル・マンに来るのもなんかちょっとためらわれたのだった。
ただ、ル・マンに罪はない。
それにジェレミーにも罪はない。だから
えぇい!と思ってここに来たのだった。


滞在した2日間、めちゃくちゃ天気が悪かったけど本当に楽しかった!
1日目は夜もちょっと外出したが、2日目は宿でダラダラした。たまにはこんな風にエネルギー補給しないとやってらんないよね。
あっという間に2日半は過ぎ、なくなくジェレミーとバイバイ。
 

2023-03-23

Cornille-Havard鋳造所

昨日はCornille-Havard(カタカナで言うとコルニル・アヴァール)鋳造所に日帰りして来た。ポンマン から1時間ほどの運転。

 
今年のフォントヴロー修道院の鐘をPaul Coxポール・コックスが手がけたのだけど、その鐘が完成したのだ!(鐘の写真はまだ見せられないけど)

 
ポールはなんと、北陸新幹線開通を記念したCMやポスターのデザインを作った人だ!だから金沢にも行ったことあるのだ!

鋳造所の外。もうすぐ春だねー
技術者のコンタン。相変わらずバリバリ働いてくれている。

朝ポールたちと鐘を堪能して、話をして、そのあとは今回ここに来た目的を果たす。
鐘を作ったはいいが、鐘はお金も時間もかかりすぎて個人が所有するには大変すぎる、という理由から、鐘を作ったアーティストが各々ブロンズの「板」を作ろうということになった。ブロンズなので高価だけど、1トンの鐘よりかは手に取りやすいでしょう。
また金箔使った。
 
ここに来るたび、あぁアーティストという仕事をしていてよかったなぁと思うのだ。じゃないとこんなとこ来れないし、ポールなんていう素晴らしいアーティストにも会えなかったから。
正直最近仕事の量が多すぎて苦しかったのだが、なんかポールに会って鋳造所のみんなと1日仕事して、プール行ったし 急に頭痛がなくなりました。

みんなのおかげ、ありがとうね。

2023-03-18

朝の人

私はもともと朝が早いのですが、ここポンマンでもその慣習は変わらず続いています。
日によるけど6時から7時の間に起きる。アラームをしなくても自然に目が醒める。コーヒーを淹れたら、身なりを整えてすぐに仕事場へ向かいます。(もしプールが近くにあれば7時にプール行ったりする。)朝食はテキトーに、お腹が空いたらカロリー控えめのビスケットをかじったり果物食べたり。何も食べない日は絶対ないです。
 
 
早い時は朝7時前にはアトリエで作業していることになるのだが、それが人によっては驚きらしい。日本人は朝早い人多い気がするけど、どうだろう。ドイツでずっと活動しているクドさんとか朝5時起きだったと思うし、他にもけっこういると思うけどなぁ
今滞在中のポンマンのアートセンターには2人の同居人がいる。アーティスト1名と研修生1名。それぞれシャワー・トイレ付きの個室を与えられているからそんなに迷惑かけてないつもりだけど、この間「朝めちゃくちゃ早いけど、どうやったらそんな生活が出来るのか」と言われた。研修生は(マジで信じられない)という顔をしていた(笑)
 
 
私は逆に聞きたい、「夜にどうやったら仕事ができるのか」。私は夜寝るの早いのです。
 
人には人のリズムがあるから、みんな違ってみんないいよねー
私の両親はめちゃくちゃ朝が早いので6時起きなんて普通だ。むしろちょっと遅いかもしれない。私は小学校の頃、朝6時に起きて玄関掃除をして、父から10円もらっていたので(笑)その習慣が根付いてしまったのだと思う。
 

朝の澄んだ空気とか少しずつ明るくなって1日が始まる感じが好きです。

2023-03-17

メディアシオン

ここのアートセンターではメディアシオンmédiationに力を入れている、気がする。

ちなみにメディアシオンの訳が難しくって探してたら、こんなサイトを見つけてなるほどと思った。
「作品と人をつなぐすべてを「メディアシオン」と呼ぶ。展覧会やカタログ、学芸員はもちろんのこと、レクチャーやワークショップ、そして美術館そのものも、人が作品に出会うとき、作品にまつわる情報を運ぶ重要な媒介となる」
 
 
私ともう1人のアーティスト(グエン)は各々中学校や小学校に送られてプレゼンやワークショップをします。私は時間がないので全部で6時間(計6クラス)しかしなかったけど、グエンはレジデンスが終わった後も色んなところへ行ってワークショップをするんだとか。

この日は一般の人とにアートセンターで作品のプレゼン。
写真はグエン。
 
私は全部のプレゼンを終えたのでやっとひと段落。
メディアシオン、大事だと思うけど そればっかりやるのはちょっとしんどいのだ。特にワークショップは準備もあって大変。この前とある美術学校からワークショップしてほしいと仕事の依頼があったけど、申し訳ないけどお断りさせていただきました。。


今も通い続けているプール!ここは屋外のプールがあって本当に気持ちが良い。最高です
 
展示用に、美術評論家Eに文章を書いてもらう。みんなであたりを散策。
ポンマン 、教会とか墓地とかしかありませーん

2023-03-16

週末パリへ

誕生日は仕事やらでジェレミーに会うのは無理だとわかっていたので、先週末パリへ彼に会いに行きました。ちなみに彼は今パリ郊外でレジデンス中なので、パリで落ち合うのが一番便利だった。
 
向かう電車

 



パリ滞在は2日だけだったのだけど、偶然金沢美大の恩師であるりさ先生が来仏されていたので、すっごく久しぶりにお会いしました!
多分3〜4年ぶりなのだけど、ちょくちょく連絡をさせていただいたので全然久しぶりな感じがしませんでしたー会えて嬉しかった〜!!!!
 
私が高校生だったころ、1学年下にハーフでめちゃくちゃ可愛い子がいて有名だったのですが、その子のご両親お二人ともが金沢美大の教授で。(旦那さんは川上先生といって、私の美学の先生だった)奥さんがフランス人なのですが、実は今まであったことなかった。その方はニース出身で、今回シャガール美術館行ってくれて、やっとお会いできました〜。
いつもならここに五十嵐先生がいたのだけどね。 

     
翌朝は Bourse de commerceへ。
街をぶらぶら
 
 
そして急いでそこを出て 別のお約束場所へ。

お食事に招待されていた。なんとNicolas de Crécyさんにお会いしました〜
(日本語版のウィキペディアがあった)

ニコラはめちゃくちゃ有名なバンド・デシネ作家で、どこの本屋に行っても彼の本が売ってる。松本大洋や大友克洋と対談やコラボレーションしたり、谷口ジローにも何度もあったことがあると言ってた。。こんなに有名人なのになんでこんなに?というほど気さくで、めちゃくちゃ喋りやすかったーー

彼のお姉さんであるベアトリスが、私の作品をもっているのだ。(詳しくはこの記事を)

前回ベアトリスにお会いしたとき、彼女が自分の弟はニコラ・ド・クレシーだというの話になり、私とL(私の未来のギャラリスト)が興奮していると「じゃあみんなで今度ご飯を食べましょう!」と誘ってくれたのだ。
なんていう嬉しい待遇。。。! 

みんなで話をするのがあまりに楽しくて、「そろそろおいとまします」と言ってから1時間以上たってからみんなで惜しむようにさよならをした。。。
 
 
 
ジェレミーとホワホワした気分でホテルに戻った。
今ストライキで パリ中ごみだらけ。
あぁ面白いパリ滞在だった!!!

2023-03-15

レベル36

昨日誕生日でして、ささやかに祝いましたー
レベル36になりました。
午前中は制作、午後は別の中学校へ赴いてまた1時間作品のプレゼンをしました。田舎の子たちはおとなしいなーという印象で、ある意味やりやすいのだけど ある意味ちょっとさみしいというか。

授業が終わってクラスを出ると、一人の女の子が「今日実は私の誕生日なんです」という。私はびっくりして「私もだよ!」というとみんなさらにびっくり。
クラスのみんながハッピーバースデーを歌ってくれて、すごく嬉しかった。あまりに偶然で、嬉しくなっちゃってその女の子とハグをした。
 
アートセンターのスタッフ2人も「今日が誕生日なんて知らなかった!なんで牧子言ってくれなかったの!」というけど、自分から「祝ってくれ」なんて言えないよーーー
言える人が羨ましい。
 
そのあとアートセンターに戻ってから、私は準備をしてプールに向かった。泳ぐ予定が大きいプールはまだ空いてなくて、横のリラクゼーションスペースしか空いてなかった。なのでどうせ誕生日だしなーと思って、ハマムとかサウナとかジャグジーとか思いっきり満喫しましたー
最高。 


多方面の人からお祝いメッセージをもらって、なんとまぁ私は幸せものだこと、と思った。この場をお借りして感謝申し上げます。
今年もバリバリいきますー!

2023-03-09

中学校へ

ポンマンのレジデンスは、教育プログラムもセット。
全部で6時間程度の作品プレゼンをします。

この日はポンマンから30分くらい車を走らせたところにある中学校で3クラス。
同じことを3回、3時間連続で話すって大変。。
途中で頭がこんがらがる。これ、さっきの授業で言ったことだか今さっき言ったことだか、わからなくなる。最後は喉カラカラ。
 
アートセンターのスタッフが2人も一緒に来てくれて心強かった。
子ども達はみんな おとなしかった。美術の先生も入れて全部で4人も大人がいたからかな。静かすぎてちょっと拍子抜けしたくらいだ。

日本といえば?
という簡単な質問から入るのだが、みんな一目散に手を上げて嬉しそうに言うのは「ラーメン」「寿司」笑、、、やっぱり食べ物!
そのあと「桜」とか「漫画」とか。
 
制作も続けています。
無事終わってよかったー
滞在中のアートセンター には一人研修生が寝泊まりしており、2人でささやかなご褒美タイム。
 

2023-03-05

ポンマン のあたりを散歩

すんごい久しぶりにオムライスを作った。。
制作始めてます。
周りにはとにかく何もない。もう一人レジデンス中のアーティストの人がいるけど、それだけです。
日曜の午後あたりを散歩。
大きなbasilique Notre-Dame de Pontmainの裏に小さな教会。

裏には洞窟。。不思議なところだ。
道ですれ違うのは町の住民か、熱心なキリスト教徒である。
 
コルテオ 太陽光発電