2017-11-29

St-Nazaire

先週の日曜はエリオットとトムを連れて、大西洋を見に行きました。
ナントから西に60km、Saint Nazaire サン・ナゼールへ。。

久々の遠出。
片道1時間の運転は私にとって超・長距離運転!!

気づけばこの夏、実は一度も海に行ってなかったので
私が一番楽しみにしていたかも。海だけじゃなくてちゃんと展示も見ました。

Mojito Bay
Minimum Syndical
Delphine Reist & Laurent Faulon
MEAN, 35 Rue de Trignac, 44600 Saint-Nazaire,
jusqu'au 10 décembre

激しくデフォルメされた、名だたる政治家たち。
と、それを見るトム。



Grand Café

Marcos Avila Forero
Les choses qui vibrent


そして海岸へ





エリオットは1年、トムは5年ストラスブールの美術学校で学んだ。エリオットは1年の終わりに進級できず学校を去るはめになったのだけど、その後ブリュッセルの美術学校に編入した。高校からの旧友である二人は本当に仲よし。そしてとても好奇心旺盛のヤングでナイスなアーティスト。

海の塩っ辛い匂いを楽しみに海辺に着いたのだが、匂いが全然しなくて少しがっかりした私たち。とぼとぼ歩いているとすごい音がして、その音が鳴った方を見るとトムが一人で大爆笑していた。
(*o*)!!!!!

「岩かと思ってそこに飛び乗ったらこうなった」
らしい。
?????
重油的なものなのか、ベトベトドロドロした変なものが靴中にへばりついてた…笑

トム、靴の色変えたの?新しい靴おめでとう!笑

30分くらいみんな笑いが止まらなかったよ…!!!!!






第二次世界大戦中ドイツ軍に町のほとんどを破壊されたサンナゼールだけど、この潜水艦工場だけは残った。LIFEといって、今はgrand caféとともに展示企画がされたり、文化施設として人を集めてます。残念ながら今は展示やってなかったけど、ぶらぶら散策しました。
潜水艦工場から見た景色。


少し息抜きになってよかった。
フランスで運転し初めてもう早2年。今後はもっと運転距離伸ばしていければいいな。


2017-11-26

アレクシーの絵

アレクシーの死から1年半が経ちました。

死の数ヶ月後にアレクシーの義理の兄たち、ボリス、エロワと一緒に彼のアパートへ行ったことを書いてなかったように思います。当時とてもショックだったので、書く気になれなかった記憶が。。。
彼は自宅で亡くなっているのを発見されたこともあり、アパートは強烈な匂いが充満していて長時間滞在することは不可能でした。アレクシーの義理の弟さんが一人、わざわざタバコを一本吸ってくれたのですが、喫煙者ではない私にとってもそのタバコの匂いが有難いとさえ思ったほど。
多くのデッサンやキャンヴァスが散乱しており、皆で仕分けしました。アパートのドア一面に直接ペンキで絵が描かれていたり、天井の板がめちゃくちゃに全部破壊されていたりと本当にカオスだった…

大きな絵画は貰い手がおらず、美術学校に連絡してアートテックに寄付を提案しました。美術学校自体の移転時期でなかなか受け渡しが行われなかったのですが、一昨日!遂にやっと実行されました。それまで我が家に預かってたのです。

※アートテックArtothèqueとは、図書館のように現代アート作品を個人や団体に貸し出しするシステム。現代アートの普及を目的にフランス中に設立されました。


みんなでどの絵にするか選び中。
結局5作品の寄付。
アレクシーはきっとどうでもいいって思ってるだろうけど笑、私は嬉しいよ。


話は変わりますが、Mr. の靴を履いている学生がいました!
すごいいい!!!(*o*)

2017-11-25

ダダとルバロン

展示、絶賛準備中!@Lieu Unique

Un rendez-vous très important


Elliot Dadat
Tom Lebaron-Khérif
エリオットとトムがマルセイユからわざわざナントまで来てくれました。
展示まで7日間我が家に泊まってます^^ 展示自体は4人で、あとの二人はそれぞれパリとミラノで展示があって来れなかった。忙しい売れっ子若手イケメンボーイズ!

Félix Decombat
Antoine Orand


そうそう、エリオットは名字が「ダダ」。アーティスト名かと思ってたら、まさかの本名…(*o*)
だからついついこれあげちゃった…笑
すんごい喜んでくれてて、私も嬉しかったですー


ここ数日ナント中の文房具屋さんや画材屋、ホームセンター全部制覇した気がする。。。展示に必要なものがなかなか見つからなくて、車でナント中を駆け巡ってます。


2017-11-19

SILL

私の番がまわってきました!
レセプションは外なので、少しでも気温が下がらないことを祈って火曜日を待ちます。ホットワインも作ろうかと思っています。
   

Rêve gris
21 novembre3 décembre
Vernissage / mardi 21 novembre

Rue Bossuet 44 000 Nantes


今回は珍しくカラフルな水彩画は見せません。
鉛筆画、白黒ばかりの展示。

このSillプロジェクトは2週間ごとにアーティストが代わる代わるショーウィンドーで展示をします。ショーウィンドーと簡単にいっても、実際展示する身としてはけっこうなボリュームです。Sillのファンページでは今までのアーカイブが載っているので興味のある方は是非。

私の元アトリエでもあるこの場所。感慨深いです。

ここには3年間お世話になったけど、がっつり制作出来たような…でもあまり有効活用出来てなかったような、いろんな思い出があります。今は自宅にアトリエがあるので、ふとやる気がわいたり気分が向いたらすぐ制作ができる。インターネットがあるのですぐ調べ物ができる。(私はスマートフォン持っていません)
以前はアトリエと住む家は離れていないと集中できない!なんて勝手に思いこんでいたけど、制作量は今の方が俄然多い気がします。人によるだろうけど。ちなみに「明日何も予定が無いから好きにアトリエで制作ができるんだなぁ」と思っただけでめちゃくちゃ幸せになれます。基本やっぱり出不精なんだなって、今更ながらに思う。
日曜はなるべく家から出たくない!

2017-11-18

キャプシーヌ再来

飼い主の事情で、キャプシーヌを一晩預かりましたよー。


(怒)
 
むっちゃ怒っとる。笑

抱きついても冷たい表情…



飼い主がうちの玄関のドアを出て行った瞬間から、キャプシーヌのテンションは下がりっぱなし。前回もそうでしたが、我が家に着いて数時間は自分のベッドから一歩も出ない。私が抱っこしてアパート内の各所に連れて行くも、床に降ろした瞬間ダッシュでベッドまで戻る(涙)

パパママがいないんだからそりゃ不安だよね。でも2回目だから少しは信用してくれーって思いましたが。笑
その日の夜はキャプシーヌといっぱい触れ合ったからか、就寝時間になると私が寝るベッドサイドに丸まってる彼女。脱ぎ捨ててあった私のトレーナー(おぴろから頂戴したもの)の上に!
あなた、マイベッドはいいんですか…!私の横で一晩を過ごす決意をしたようで、密かに一人で感激しておりました。そんなんされたらますますかわいい!!!!!(*o*)


 

2017-11-16

Blessure magazine

Chambre Charbonから新しい本が出ました!

Blessure Magazine 3 (傷本3)
with Samuli Blatter, Noah Butkus, Zoé Chauderlot, Elliot Dadat, Koichi Enomoto, Jesse Fillingham, Makiko Furuichi, M-O-R-S-E, Tom Lebaron-Khérif, Jonkie Moordkuil, Nou, Lisa Signorini, Jon Vaughn, Boris Détraz

21x30cm, 114 pages, 10€, 2017

購入はここから
http://chambrecharbon.tictail.com/

 

ボリスが頭をひねりにひねって選んだ選りすぐりのアーティストたちは、今回も素敵なイマージュを送ってくれました。今回は白黒です。各々のアーティストの作品をごっちゃ混ぜにして編集しました。全部で114ページ!
アメリカ人、スイス人、カナダ人、ベルギー人、フランス人、日本人…毎回のごとく国際色豊かなアーティストたち。日本人は榎本耕一さんが参加してくださいました。榎本さんは金沢美大の先輩です!(在学中はお話したことないけど)



11月28日にはLieu Uniqueで出版イベントやります。
その名も
Un rendez-vous très important(とても大事な約束)
Vernissage le mardi 28 novembre à 18h30.

 mercredi 29 novembre au samedi 2 décembre,
14-19h, et le dimanche 3 décembre, 15-19h.

ボリスがこちらの4人のアーティストを招待して、展示をしてもらいます。
Félix Decombat - http://felixdecombat.com/
Elliot Dadat - http://radiofranck.tumblr.com/
Tom Lebaron-Khérif - http://muscles-2000.tumblr.com/
Antoine Orand - http://cargocollective.com/antoineorand


ナント美術学校にはエディションやジンやデッサンやストリートアートを教えてくれる先生や先輩が全然いなかったので、今の学生たちがこの展示見に来てくれるといいけどなぁ。

2017-11-14

舞台から色々かんがる

先週は岡田利規さん率いるチェルフィッチュの舞台、
部屋に流れる時間の旅」をLieu Uniqueで見ました。

予習無しで行きましたが、会場で配られた舞台の概要を読んでとても面白そうだと期待しすぎたのがいけなかったのかも。少し退屈だなと思ってしまった。
登場人物が3人。舞台装置の変化も全くなく、しかも幽霊役の女性が同じような質問をあまりに執拗に繰り返す。各セリフの間がとっても長い。
ドライでした。

震災直後に妻を失った男性が、幽霊としてそばに居続ける彼女の存在を認めながらも拒み、新しい生活を送ろうとする。新しい恋人を家に招くのですが、そのときに交わされる二人の会話に笑った。うろ覚えですが、

「私はあなたに惹かれています」
「恋人になってもらえないでしょうか」

「私にできることなら何でもします」の問いに、
「優しくしてほしいです」

これらは日本語で聞くとどうってことないようなセリフかもしれませんが、仏語話者として聞くと、なんだか笑ってしまいました。実際私の周りでも仏人たちが笑ってました。とても日本人らしい言葉の掛け合いだと思いました。
理由は私なりの解釈ですが、惹かれているとか付き合う付き合わないなどは、わざわざそんな風に言葉にしないし、好意を持っている相手に優しくするのは当たり前だと思うからです。子どもっぽい印象も受けました。あと、「あなたに惹かれている」って言うよりかは、例えば「もっと一緒にいたい」とか言うんじゃないかな、フランス人は。


個人的にあまり響かなかったこの舞台ですが、3・11のことを思い返すのにはとてもいい機会でした。久々に日記を見返しました。
この機会にジョンと震災のことを話したのですが、彼は当日日本にいて、そのときのことをブログに書いています。
Person Finder
英語ですが、ぜひ読んでほしい。私は震災を経験しなかった日本人として、とても興味深く読みました。





Lieu Uniqueの出口。 笑

この間の山川冬樹さんパフォーマンス後。
興奮冷めやまぬまま、友人たちと近くのバーへ。
ポテトチップスを食べていた友人Tは、なぜかすべてをテーブルの上にブチまけて、ビネガーをそのままかけて食べ始める。笑
もちろんみんなのツッコミは無し。

2017-11-13

トートバッグ

最近、トートバッグを作っておりました。
じゃじゃーん
そして髪伸びた。
裁縫も着色も自分でしました。

全部で10つほど。すべてムイエMouilléで販売予定ですので、もし金沢にお越しの際はぜひお立ち寄りくださーい
おピロさんとゴウさんという素敵面白オシャレ大魔神がいらっしゃいますので。


Mouillé ムイエ
金沢市中村町31−41 ハイム犀川103
076-255-7841

2017-11-12

Fuyuki Yamakawa



先日、山川冬樹さんのパフォーマンスをLieu Uniqueで見ました。

この映像ですが、上演が終わって1時間後にはもうYouTubeにあがってた。すごいありがたい!


「骨伝導マイクを使った頭蓋骨とハミングによるパーカッシブなパフォーマンス」ですが、間近で見ると本当に本当に本当に圧巻です。

地方都市の良いところは、こういった超有名アーティストが来ても一番前の席が絶対に空いているということ。笑 本当にわざわざナントまで来ていただいたなんて、信じられない。

私がまだ金沢美大で学生をしていた時、金沢21世紀美術館で彼のパフォーマンスを見たのをとてもとても鮮明に覚えています。

心臓の鼓動の速度や強さを自由自在に操るそのパフォーマンスは学生の私にとって脅威的で、とにかくショッキングでした。しかも時々鼓動を停止させる。
「この上演中に亡くなってしまったらどうしよう…」と勝手に心配ばかりしていたように記憶しています笑。
学生の間にいろんなものを見たけれども、この日のことは非常によく覚えている。今回ナントに山川さんが来ると情報を得た時は、それだけ印象的だったパフォーマンスをフランス人の友人たちにも見せたいと思い、絶対に彼らを連れて行こうと心に固く誓いました。



上演中、私は山川さんに恋をしていたと思う。
そしてそれはきっと会場にいたほとんどの人がそうだったと思う。



コンサートが終わって話しかけたかったけど、わざわざフランスの地方都市まで来て日本人と話しても面白くないよね…と思って、でしゃばるのはやめました。しかも実際何話していいのか分からなかった。でも一言感謝の気持ちは伝えるべきだったかもしれない。

いいものを見ると、身体中から震える。私も足踏みしている場合じゃないって強く思える。もっと外に出ていいものを見る努力をしないとなぁ


帰り、少し肌寒いナントの街を歩きながら一人泣きそうだったよ。
ボリスケにはバレなかったけど。


2017-11-10

パン屋

(写真と記事は関係ないです。)


先日、全然馴染みの無い界隈にあるパン屋でパンを買いました。私たちが会計をしている間一人の男性客が入ってきて「バゲット(フランスパン)を一本」と言い、女性店員さんにバゲットをもらい、なにやらボソボソ言葉を発して、手に10ユーロ札を持っていたけどポケットにしまってそのままお店を出て行きました。

彼が最後なにを話していたのか全く聞き取れなかったのですが、私はその男性客がお金を払わずにパンを持ち去ったのが不思議でたまりませんでした。ボリスケに「なんであの人お金払わなかったん?」と聞いても彼も知るはずもなく。


で、思い切ってお店のおじさんに
「あの、どうしてさっきの男の人はお金を払わずにパンを持ち去ったのでしょうか。」
と聞いたならば、彼は
「あぁ、彼はこの界隈に住んでて常連客なんだ。レジには彼のアカウントが登録されていて、今日はまだ十分にお金があったんだね。定期的に10ユーロとか積み増しするんだよ。」

ははーーーん なるほど!(*o*)

「私、そのバゲットタダなのかと思って、しまった私も頼めばよかったと思った(笑)」

とついつい口がすべってしまった。
そしたらレジのおじさんすごく笑って、こんな可愛いお菓子を二つプレゼントしてくれたんです。。
お兄さん「これは特別きみらに、タダだよ^^」


結果的にお土産をねだってしまったみたいで少し申し訳ない気もしましたが笑、とても優しい対応をしてくれたおじさんに感謝^^ こういうなんの変哲もないやりとり、いいですよね。

2017-11-09

Sill

ナント市中心地に位置する、以前私が3年間お世話になったアトリエがあります。今はアトリエとしてではなくアートスペースとして使われています。その名もSILL(スィル)。
 具体的にはショーウィンドーだけの小規模なものですが、2週間に一度アーティストが代わる代わる展示をしています。

11月上旬はボリスケ。
昨夜はレセプションがありましたが、何しろ寒くて寒くて、、、

この後たくさん人はきてくれたけど、みんな(っていうか私が…)外に長居できなかった。 早々解散となりました。2週間後は私が展示します。今準備中。ホットワイン作ろうかな。

SILL
Rue Bossuet, 44000 Nantes
 
コルテオ 太陽光発電