2020-06-30

ミーティング

7ヶ月に渡る職業訓練と言う名のアーティストインレジデンスが終了しました。合同ミーティングがあり、3ヶ月半ぶりにみんなで直接顔を合わせて話をしました。
なんかみんな(スタッフもアーティストも)、すごく疲れてた…
やっぱ年度末はみんなこんな感じなのだろうか。



さみしいなーという気持ちもありますが、まだ展示もどうなるか分からないし、みんなのとの繋がりはこれからも続いていくわけなので 全然終わりではないのです。むしろ始まり。


それにまだ数週間は私はレンヌに残って制作を続けるので、日常は変わらず。

お昼ご飯をスタッフMとCと食べる
いつもの韓国料理屋さんでテイクアウト。
ナントに戻ったらこのお店がめっちゃ恋しくなるだろうな…

2020-06-29

作品の価値

昨日日帰りでナントに行ってきました。
1月にアトリエで水漏れが起こったのですが、6ヶ月経ってやっと、保険会社の専門家とのアポイントメントがあったのです。

1月、水漏れが起こってからすぐ保険会社に連絡。
2月、水漏れが発生した家の人と協議報告を製作して、被害総額(+それらを購入時の領収書など)とか写真をまとめて保険会社に提出。

保険会社から4月くらいに電話がかかってくる
「専門家(保険会社の人)が現場を見に行くので、アポイントをとりましょう」と。
で、やっとこの日がやってきたのでありました。


ここまで来るのに6ヶ月が経っておる・・・
日本はどのくらい時間がかかるのだろうか。



Evorの庭見てきたよー)


約束の時間に10分くらい遅れて専門家の人がやってきた。
私は知らなかったのだが、その人と私、労働組合の人、そしてアトリエを管理しているアソシエーションの人 全部で4人も集まった。
集まった瞬間マスクをいそいそ着け始めるみんな。


6ヶ月経ってもまだ何も解決してないので、全部そのままになっている。水漏れによって壁に取り付けられていた棚が落ちたので、そこには穴が空き、ペンキが剥がれひどい状態。そして水に濡れてダメになった大きいサイズの水彩画たち、額、本を見せる。

芸術作品の保険は正直かなり複雑で、この時も保険会社の人はかなり困っていた。自分でアーティストを名乗り作品を作っていても、実際にそれなりの値段がついて売れていないと、保険がおりないそう。私はというと、いちおうこれまで 被害にあったサイズの水彩画を売ったことがあったし、ギャラリーでも発表している。

被害総額を請求する書類を作るときに、保険会社の人から「芸術作品は『作品の値段』ではなく、それをつくるのにかかった『制作費』を記入してください」と言われたので、紙と水彩絵の具の値段を記入した。

すると今回、アソシエーションの人(私のことをよく知る人)が

「あのね、作品つくるのって体力も知力も時間も必要なんですよ。ただ紙の値段を返せばいいって話じゃない。しかも牧子は精力的に活動しているアーティストで、一昨年ナント市賞もとったんですよ。いろんなところで発表もしているし。そこをもっと考慮して頂きたい」

と言ってくれた。
なごやかだったムードが一気にピリっとなる。


保険会社の人はそれを聞いてこう言った。
「そうですか。受賞などはもちろんメモしておきますが、保険会社としてはそれよりも、今まで作品の売買がされてアーティストのCote(相場?)が本当に証明されているかというのが重要になりますので。。」


結局、私は今まで売った作品の領収書や作品の写真を保険会社に提出することになった。芸術作品に詳しい専門家がより詳しく調査するらしい。


(街中で見つけたよくわからないけど綺麗なもの)

私をかばってくれたアソシエーションの人は、実は彼もアーティストだ(った)。だからこそそういった一言が言えるし、アーティストの権利を守ろうとする強気な態度を崩さない。彼の態度から学ぶことたくさんある、ありがとう。



この水漏れ事件、いつ解決するのかわからない。
でも少しでもお金が帰ってくるとありがたいなー

2020-06-28

ズームでお茶

ひょんなことから東京にいるゆいちゃんと、ドイツのブレーメンにいるのりゆきとズームでおしゃべりをした。二人は新婚さんだが今のところ遠距離で、今年中にはゆいちゃんがドイツに合流することになっている。

早く二人に会いにドイツに行きたい!!!


(背景を変えて遊び出す。ゆいちゃんはなんかすごい宇宙感が出ちゃってて最高。私はというと背景の変え方分からず笑 でもひたすら笑いすぎてお腹痛い のりゆきはすごい人が増えてる)

彼らは大学からの友人なので、かれこれもう15年の仲だ。
そしてやっぱ彼らのこと大好きだーと思った。

時々言いたい単語が出てこない感はあって歯がゆい感じがしたけど、日本語で話すのはやっぱいいね。



話はいろんな方面に及んだけど、やっぱコロナ話が多かった。
のりゆきが
「例えばスーパーでレジ待ちしているときに、買い物かごを床に置く。しかも前が進んだらかごを足で蹴って進めるドイツ人を見かける。そういうことを日本人はなかなかしないし出来ない。俺もしない。日本で感染が割と抑えられているのはそういう所が関係しているのではなかろうか、と言う人がいる」
と言っていたのだが、

「あぁ!私それ完全にやってる…」と思って恥ずかしくなりました。フツーにかご蹴っちゃうよ。ごめん、かご。でもわざわざ持つと重いよ。日本にいたときは絶対にそんなことやってなかっただろうな。


日本ではカバンも床に置くのは何となくタブー だけど、それもフツーにやってるし、「行儀の悪い行い」の感度がかなり下がってるんだろうな。。衛生面で普段から日本人は驚くべき注意を払っているけど、そういうのが功を奏したのだろうか?

罰金も課せられていないのに、マスク着用率もそうとう高いらしいし、そういうのは本当にすごい。




話が少しずれるかもだけど、

そういう流れにちゃんと乗れる人はいいけど、私のように日本にいたときからそういった「規則を守る暗黙の了解」みたいな雰囲気がものすごく息苦しかった。教育が行き届いていて比較的真面目な国民性は素晴らしいけど、それに反する動きや人が現れた時全然寛容じゃないところが、少し悲しいかな。と思う。


2020-06-26

面接というものそして縁というもの

とある名高いスペインのアーティストインレジデンスの書類審査に通って、めでたく最終選考に進みました。まさか自分が3人のうちに入ると思ってなくてびっくり。なので実は今週はずっと最終面接に向けて練習をしていました。
(例の講義を受けながらだったので、本当に落ち着かない1週間だった…)



アトリエにて。
空いた時間を見つけてはカメラで自分を映しながら、何度も復唱する毎日。笑
取り憑かれたように一人もくもく話す姿は滑稽だっただろう

館長にもアドバイスをもらったり、当日緊張ですべての記憶が一気に飛ばないように何度も何度も練習して挑んだZOOMでの面接。。
結果、だめでしたー


かなりショックで2時間半くらいめちゃくちゃしょげていたのですが、別にこのレジデンスが人生のすべてではないか、と思ったら気が楽になったのと、ただ単に「縁がなかった」んだなと思いました。


私はいわゆる就職活動というものをしたことがないので、そういった類の面接は受けたことがありません。人生で受けた面接らしい面接は

・金沢美大受験
・フランス・ナンシー市1年交換留学試験
・ナンシー美術学校への短期交換生面接
・渡仏のための某財団奨学金試験
・今回のレジデンスのための面接

 5回だけです!少なっっ




( 制作の過程で出た廃材だけど、綺麗だな)

(とある日の弁当)


大学の入学試験は1分とかそこらで全然緊張しなかった。全く記憶にないくらい。

ところが大学3年?に受けた、フランスのナンシー行き(1年間)をかけたこの試験は本当によく覚えている。市役所の会議室で行われたこの面接。あまりにもナンシーに行きたいあまり、もう躍起になりすぎていたのでしょう、試験官の人に


「ふ、古市さん!とりあえず落ち着いて!まず落ち着いて!」


と、一旦面接中断させられ、なだめられたのでした。笑

今思い出しても恥ずかしいし同時にめちゃくちゃ笑えてくるのですが、もうあれだけ熱がこもりすぎると、人間おかしくなるんだなーってくらいやばかったと思う。そんな情緒不安定な暑苦しい人は流石に海外に送れないよねってことで、もちろん落ちました。(号泣しながら先生に電話して、先生めっちゃ困ってた笑)


人生のどん底って感じでなかなか立ち直れなかったのだけど、結果的には絶対落ちてよかった。のちに住むことになったナント市に11年もいるなんて、やっぱりナンシーよりナントに縁があったのだろう。


ちなみにその後1ヶ月だけナンシーに滞在することになる。美大が応募したナンシー美術学校短期留学生試験では無事すんなり受かった。応募者が少なかったのと、学生の仏語レベルが低かったのかもしれない。そして晴れて、あんなに行きたかったナンシーに1ヶ月ほど滞在したけど、全然友達ができなかったし毎日泣いてばかりだった。このことは以前このブログでも書いたように記憶する



その後
今度はナントに行くための某財団奨学金の面接でも私はめっちゃ緊張していたし仏語もたどたどしかったと思うのだけど、まさかのまさかで合格。翌日の合格者を集めたパーティで試験官の人に

「あぁーきみ!!きみはね、笑ってたから選んだよ!!」

と言われたのだった。
私にとってこれほどの褒め言葉はなく、素直にめちゃくちゃ嬉しかった。この一言はずっと忘れないし、とても感謝している。(でも自分で笑った記憶は全然なかった。)



そして今回のZOOMによる面接。
アーティストインレジデンス といっても本当に多種多様で、プロジェクトを重視するところもあれば今までのアートワークを重視するところもある。やっぱり審査官の好みやフィーリングもあるし、なんで私が落ちたのかって、やっぱり縁がなかったからなんだと思う。
滞在計画内容を明確に説明しているつもりでも、いまいち理解されてない感じがあったし、結果を聞いた時「やっぱりなー」と素直に思ったのだった。

けど面接中審査員の皆さんは大笑いしてくれたし、硬い表情が一気にほぐれたのを見たときは「よっしゃ」とは思ったのだけど、まぁ難しいですわ。




数日前 館長と作戦を練っていたとき
「わかってると思うけど、もし万が一牧子が選ばれなくても、牧子の作品や計画が否定されているわけでは決してないからね。だから落ち込む必要なんてないからね」

と言ってくれていた。
館長ありがとう。


昨年カナダのケベックへアーティストインレジデンスで派遣させてもらったけど、提出した計画書で私は恥ずかしながら「ケベックシティ」と「ケベック州」をごちゃまぜにしていたのだ。審査をしたのは現地のケベックの人たち、私の計画書をよんで絶対にいい気分にはなってなかったと思う。私はとんでもない愚か者だったはずだが、それでも私はなぜか選ばれた。今となっては不思議だけど、それはきっと縁があったからだ。



何かに合格したからといって、そのあと全てがうまくいくかというとそうでもないし、本当によくわからんものだ、試験や面接というものは。


2020-06-23

究極に好きなもの

ところで相変わらずXIU XIU(シューシュー)熱は全く冷めることがありません。っていうかいつか冷める日は本当に来るんだろうか。来てしまうんだとしたら、その日を想うと悲しすぎてすでに泣きそう。笑 絶対嫌いになりたくない。
彼らはアメリカを拠点に活動しているので、ファンはアメリカに住む人がかなり多め。私の本を買ってくれたのも、多くがアメリカからの注文だった。
彼らのサイト(アメリカ)からグッズを取り寄せると、商品と同じくらい送料がかかる。しかしなんであんなに送料高いんだろう?XIU XIUもその問題をどうにかしたいと思っていたらしく、ここ数ヶ月前になんとロシア・ヨーロッパ向けのXIUXIUグッズサイトが出来たのだった。



チェケラーーー〜〜!!!!
https://xiuxiu.bigcartel.com/
https://www.instagram.com/xiu_xiu_eu_merch/

言うなれば、XIUXIUの第二公式サイトですよ。



もちろん早速物色。
これ欲しいなーって思った新しいTシャツ買った。
で、やっと届いて、すぐさま着て、インスタにこれらの写真載せた。

そしたらね、

そしたらね、

そしたらねねねねーーー!!!!


私の写真をシェアしてくれたよーーーー!!!😭😭😭 第二の公式アカウントで、なんでか私とジェイミーが並んでるよーーーー😭😭😭😭 もーまじで意味わかんないよーーーーーーー!!!!嬉しすぎて自分でも驚くほど声が出たよーーーー周りに誰もいなかったのにーーーーー!やばいよーーーー変人だよーーーー

そして
驚く私をさらに追い詰めるように、まさか私をフォローしてくれたという。。。
ナンテコッタ!!!😭😭😭😭




このアカウントを管理しているのはチェコに住んでいる人らしい。私の作品のことも気に入ってくれて、なんかこういう繋がり方もあるんだな…と感激した。


ここ数年間の自分を見ていて思うんだけど、なんでもいいから自分の「これだけは好き」っていうものや人や音楽(何でもいいんだけど)があれば、人はものすごく強くなれるんだなって思った。
厳密にいうと強くなっているかは不明だが、何か辛いことや悲しいことがあってもその「好きなこと」を想う気持ちだけは絶対にブレないから、へこたれない。いままで私はそういう「自分の好きなもの」が無くてフワフワしていたので(なんとなく好き、とかはあったけど)、昔と気持ちの安定感が全然違う。


だから人の好きなものは絶対に否定しないようにしている。


好きなものになかなか出会えない人もいると思うけど、私は自分のそれに出会うまでに30年かかっているのでなかなか出会えないのは普通なのではないか、と思う。だからその分、自分の好きなことを全力で愛したい。

2020-06-22

ZOOMでFormation

1日の終わりにパチリ。


フランスでアーティストとして職を探すのってけっこう難しい。レジデンスに応募したり学校教育の一環でワークショップしたり、作品売ったり、、でもそれに応募するために技術がいる。ちゃんと履歴書が書けるか、モチベーションレター書けるかとか、そもそも作家として作品の質をあげることも大事だし、とにかく学ぶべきことはたくさん。


スキルアップしたければ、いろんなFormation(講座・職業訓練)を受けられるのをご存知だろうか。
(私はアーティスト以外の職業に詳しくないのでここではかなり絞られた話になりますが…)



アーティスト向けに色んな講座が開かれている。例えば

履歴書やポートフォリオの作り方、
作品のプレゼンの仕方、
文章の書き方から
会計のこと、
様々なソフトウェアを学んだり、
技術的な講座たとえば焼き物とか織物とか
屋外用展示の巨大な作品の制作・展示の仕方など
本当に様々なことを学べる。

(日本でもそういうシステムあるのかな)



AFDASのサイトでいろんな講座を紹介しているので、フランス語を嗜む人は見てみるといいかも。しかし受講費がけっこう高い(ピンキリだが、数百ユーロのものもあれば何千ユーロするものもある)。

自分で問題なく払えればいいけど、有難いシステムがある。
過去5年の自分のアーティストとしての収入が一定の基準(過去3年で最低9000ユーロ、4年で12000ユーロ、5年で15000ユーロ)を満たしていれば、AFDASがその受講料を出資してくれる。しかも自宅から通えない他の都市で講座が開かれる場合は、移動費と滞在費も出してくれたはず。詳しくはサイトをご覧ください。



こういうシステムがあることも、私が美術学校生だったころは全く知らなかった。自分が本当にアホ・アホ・アホ過ぎて、そういう大事なことにアンテナを張ってなかっただけなのだけど。
「そんなことよりも制作が大事なの!」って思ってたかも。悲しや。

自分でなんでも学べられればいいけど、そんなスーパーマンだったらもはやアーティストで成功してるよね笑。しかしなんで学生の頃ってこんなに無知で頑固だったんだろうか。




そこで突然ですが今回
アートセンターのスタッフに声をかけてもらって、そのシステムに便乗して講義を受けることになりました。もちろんZOOMで。

テーマは「一般の人向けワークショップを行うこと」。

今まで子供や中学生・大人にワークショップしてきたけど、全部手探りで「なんとなく」 やってきた。でも一度も誰にも何にも方法を教えてもらったことはなかった。だから超不安だったし、毎回いきあたりばったりだった。
今回はしっかり手順や抑えるべきポイントなど、学ばせていただきます。



これズームでの講義中の様子をスクリーンショットで撮ってみたよ。
本当は1〜2日でする講義を、5日かけてやるので、少しのんびりしていて助かる。

参加者は全部で10人ほど。
なんと講師がイタリア人の方で、受講生の中にはフランス人に混じってアメリカ人、ロシア人、そして日本人の私がいます。訛りはあっても、みんな生まれつき仏語話者じゃないのってくらいのレベル。私もがんばりますー!



2020-06-20

キャロットケーキのおじさん

お昼。
生ハムを入れるだけですべてが美味しくなる。


2ヶ月にわたる外出禁止のことがあって、ケーキ屋さんとかカフェにずっと行っていなかった。フランスの多くのパン屋では店員さんが素手でそのままパンもお金も触るから、それを想像しただけでなかなか足を運べなかったのだ。(今は流石にみんな手袋してると思うけど)


ずっとチーズケーキかキャロットケーキを食べたいと思っていた。で、この間思い切って買いに行ってきた。アートセンターから徒歩で10分くらいに美味しそうなカフェを発見したから。
マスクをして店内に入ると、誰もマスクしてない。。
店員は透明のフレームの眼鏡をかけた洒落た40〜50歳くらいのおじさんだった。おじさんもマスクしてないし、しかも手袋さえしてない。えー大丈夫・・・?


「あのー キャロットケーキ、ありますか?」

「あるよー!店内で食べるの?それともテイクアウト?」

「テイクアウトで。」

「他には?」

「今回はそれだけで。」

「『今回』は?じゃあ次回来るときはチャイ・ティー飲んでみてよ!本場のスパイス使ってて、美味しいよ!」

「そうなんですか。ネットにはキャロットケーキが美味しいって書いてあって、チャイ・ティーのことは書いてなかったと思う」

「(笑いながら)ネットは有る事無い事書かれるからあんまり見ないで。
次回って言ったけど、僕はあと1週間で仕事辞めるから、君が来てももういないと思うけどねー」

「そうなん?っていうかおじさん何で仕事辞めんの?」

「僕ね、写真撮ったり彫刻掘ったりするんで、その仕事に集中することにしたんよ。お金を稼ぐことも大事だけど、人生一度っきりだし、やっぱりやりたいことやろうと思って。」


!!!!
おっさん・・・!!!!
その気持ち、めっちゃわかる、わかるでーーーー!!!!!
(ってわたし関西人じゃないけど笑)



初めてあった人にこれだけ共感することもあんまりないし、はっきり「自分も制作活動してて、つい昨年同じ理由で仕事辞めたヨー」って言おうとしたけど、それはまた今度1週間以内にチャイティー買いに来たときでいいかなって思った。きっと数年前なら確実に、考えもせずに「私も同じですー!」って言ってると思うけど、自分少し成長しました。正直言うと、おじさんが何かの拍子に自分の作品を見せて来て、もしコメントしづらいものだったら困るから、あまり深入りしたくなかったのだ。


でもおじさんには正直に
「おっさん、あんたすごいよ。そんな決断、人はなかなか出来ないよ。勇気がいったでしょう。。。ブラボー!!まじで制作頑張ってね。」
と率直に伝えた。
おじさんは私の真面目な反応に少し驚いていたようだった。



キャロットケーキが美味しかったら、今度はすぐチャイティー買いにくるね、と言ってバイバイした。帰り道自分の状況をおっさんのそれと重ね合わせて色々考えていた。


アートセンターに戻って自分の作りかけていた粘土を見て、一人で笑った。なんじゃこのヒゲ笑 

ちなみに期待しすぎて食べたキャロットケーキは、実はあんまり美味しくなかった(というか美味しかったかもしれないけど、自分好みでは全くなかった)。「うそやん!」と信じたくなかったが、本当に自分的にイマイチだった。がっかり。
だからチャイ・ティーは買いにいかないけど、おじさんには頑張ってほしいなーと思う。多少のリスクを負ってでも、人生を悔いなく楽しもう・やりたいことをやろうとする人を私は心から応援する。




話は変わるけど
私がなんとなく書いたこの顔を、その日たまたまアートセンターに寄ってくれたスタッフCが見て「あ!François Cavannayやんか!」と爆笑していた。
私は恥ずかしながら知らなかったが、シャルリー・エブドの被害者の一人であった。自分が何も考えずに書いたこの髭面の男性がその人にそっくり過ぎて、Cと一緒にめっちゃ笑った。

ケーキはイマイチだったが、いい日だった。

2020-06-19

先生からの返事

来た。。。
来ちゃった、
まさか、本当に来た…!!!

那須先生からのお返事が来た・・・(切手がめちゃくちゃ可愛い)
外出禁止期間中にこんなことを話したのです(4月26日)が、やっぱり居てもたってもいられず、那須正幹先生に20年ぶりにお手紙を書いたのでした。


こういうことがある度、自分は本当にミーハーだなって思うのですが、決して!断じて!誰に対してもそういうわけじゃない。
好きすぎて、感謝や自分の思いを心底伝えたくてたまらん!って時にしかこのミーハー力(りょく)は働きません。でも一度それが働いてしまうと、かなり強力でめっちゃしぶとい笑。自分でもひくくらいです。


こんなことを思い切ってしてしまうのも、きっとむかし母が私に日記を書くことを勧めてくれたことが影響しているように思います。嬉しいこと悲しいこと何か自分に起こったとき、自分なりに思いを文字にする。すると、なぜか知らないけどスッキリするということを教えてもらった。今でもことあるごとにあんなことやこんなことをノートに書き溜めている。そして何かがあると、書かずにはいられないようになってしまった。
そういえばズッコケ人組に入れ込んでいた私に、那須先生へ手紙を送ることを勧めたのも母だった。(お母さんありがとう)





しかし日本国外にまでお返事をくださるなんて、那須先生の器がでかすぎて驚いた。先生も突然海外から手紙が来て驚いたろうに。。頭が上がりません。本当にありがとうございました。



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根セロリでお好み焼き作ってみた

滞在3時間の久しぶりのナント。

 ユニクロが遂に完成してて驚いた。
 ナントもナントで、やっぱいいね。でもレンヌも好き。




2020-06-18

3ヶ月ぶりの歯科矯正の先生

先日歯科矯正の先生に会ってきましたー
3ヶ月ぶりー…長かった。この日をどれだけ待っていたか。。

新しいゴムかけの始まり。
そして久しぶりにもちろんめっっっっっっちゃ痛い😭
春雨食べるのも痛い。。

コロナの影響でずっと予約がとれないし電話も通じないし不安だった。やっと予約がとれても、前日に届くはずの「確認メール」が届かない。予約ミスだったら嫌だから確認の電話かけるも、やっぱり混雑していて繋がらない。もうなんじゃこりゃ…

当日歯医者に向かうとコロナ対策はバッチリ。入り口から受付まで行く経路にはお手洗いを通らなければならず、そこで手洗いを強制され、やっと受付の人にたどり着く。



待合室で待っていると先生が私の名前を呼んでくれる。
あまりに嬉しすぎて
「会いたかったですー」と第一声を放ってしまった。笑
同世代の先生。穏やかで優しい。彼女に対して勝手に安堵感を持ってしまって、会うと女子会みたいになってしまう。

自宅待機中の話とか、日本と欧州のコロナ対策の話とかしていると時間がすぎてしまう。ずっとしゃべっているわけにもいかず先生が施術を始めたのだが、私の口があんぐり開けられているまさにその時
「で、この夏はフランスに残るの?それとも日本へ里帰りでもするの?」と聞いてきた。


(シーン・・・)


私の口は、固定器でがっつり固められており、本当に一言もしゃべれない。返したい返事が山ほどあるのに、今無理をして返事をすればまじで私チューバッカになっちゃう。。さすがに仲良しの友達でもない先生の前でチューバッカにはなれない。もう33歳なので、何をすれば恥をかくか、くらいはもう存じ上げております。。



さっきまでベラベラ喋り続けていた私が急に黙ったもんだから、先生が「あっ」とやっと気づいたようだった


(そうじゃん、しゃべられないんじゃん…) と。。




 先生は慌てたように自分のした質問に勝手に答え始めた。
「でもさすがにこの夏は日本まで行くのは難しいかもね〜、向こうに着いたら2週間自宅待機を強いられるかもしれないしね〜」


めっちゃ焦っていた。



でもまさに私が言いたかった答えを勝手に全部言ってくれたので
「そうなんスよ!」
と言いたいところだけど、それさえも言えなくて、でも恥を回避したばかりなのにまたリスクを追ってチューバッカで返事するのもどうかなと思ったので、大げさに瞬きを一度して、先生に心から賛成しといた。



ゴムはゴリラからドラゴンへ。
レベルアップ?

予約取るの大変だった…と、チラっと報告したら
「あら!そうなの!」と驚いていた。

でも先生は続けた。
「おかしいなぁ 予約とるの大変かもしれないけど、でも『連絡もせずになぜか予約に来ない人』はほんっっっっっとうにたくさんいるんだよねぇ」
と。




医療機関の予約に行けないことがあれば、私はちゃんと事前に電話をする。「すいません、都合が悪くなって行けなくなりました」と。それが礼儀ってもんだし、そもそも予約取るのけっこう大変なので、そんなドタキャンなんてそもそもできない。

その旨を伝えると先生は
「患者さんがみんなあなたみたいだったらいいのにねー。フランスではほんっとうによくあることなんだよね。。。今朝もあなたの前の人来なかったし。」
と言っていた。

びっくりした。。



先生も先生で色々大変なんだなぁ。

2020-06-15

散歩

曇り空のもと散歩に出たら、案の定雨に打たれた。
雨が嫌だなとは思いつつ、でも降水量の多い北陸出身だから
雨が降っていると少し落ち着くような気がする。
逆に青空が続くと何かしなければいけないような気にかられて、焦る。



人っ子一人いなかった。

2020-06-12

みんなで食事

先日友人Mに誘われて、みんなでご飯を食べた。
集まった人数は全部で6人。大人数でご飯を食べるのはもうかれこれ3ヶ月ぶりだった。みんなのことが嫌いな訳ではないのに、最初とても気が重かった。でもえいや!と決意をして、頑張って参加した。また少しずつ前みたいな生活に戻らなければいけないし、いつまでも自分の殻に閉じこもっていてもしょうがないし。

今回招かれた友人宅はレンヌから車で30分ほどのところに住んでいる。
私が車を運転したので終始お酒は飲まなかったけど、もうお酒飲まなくていいなーって思った。翌日も体が元気だし。もともとお酒がそんなに好きじゃないのかもしれない。だんだん安上がりになっていく。笑




いざみんなに久しぶりに会うと、やっぱり嬉しいなって素直に思った。この感情を確認して(あぁわたしまだ正常だった)と思った。よかった。

もうフランス人はハグとか挨拶のビズ(頬にキス)とかしないので、これ本当に楽。





各自持ち寄り。私は日本のカレーをリクエストされていたのだけど、白ご飯をどうやって持っていくか悩みに悩んだ挙句、何故かおにぎりにしてしまった。焼きおにぎりと紫蘇おにぎり。そうするとカレーと一緒に食べれないことは分かっていたのに、なぜかやってしまった。。そして皆んなにカレーを米なしで食べさせてしまう。





各自持ち寄りをすると、毎回あふれんばかりの食べ物。

いい気分転換になったなー
頑張って参加してよかった。

2020-06-10

あじさい

あじさいの綺麗な季節ですね。


植物に目を光らせて歩いていたら、こんな不思議なものを見つけた。葉から何かがニョキニョキ生えている。。 なんだろう、これ。


最近食べたいものが特になくて、食欲も減っている。
すぐ手に入って一番食べたいものは?と色々考えた末、思いついたものがこれだった…
なんか少し軽めで美味しいもの。普通のスーパーで買えることが本当にありがたいけど、いざ食べてみたら特に感動はあまりなかった。こんな味だったっけ?

美食の国に住んでいながら全然それを堪能できてない。
胃が小さくなっているので全然食べられないし、レストランにもいきたいと思わない。かなしきかな。

 
コルテオ 太陽光発電