2012-10-30

不食、菜食、いろいろ食

ここはフランス、食に関して日々話が尽きない。




(アトリエからの帰り。鳥がすごい量でした)

ヨガを教えている 知り合いの女性(フランス人)が
ある日ナントに仕事があって来ていたので、うちで一緒に食事をすることになった。彼女は健康や美・食・スピリチュエルなことに関して興味津々。
私たちは例のごとく巻き寿司 を作ったのだけど、とっても喜んで食べてくれた(*o*)
私の経験だと、その手のフランス人は皆日本(アジア全般)を崇拝している。いわゆるZENの精神なのかな?



巻き寿司を頬張りながら、彼女はある話をし始めた。

世の中には一切食事をせずに生きている人がいるらしい、ということ。そして彼らは空気や自然から栄養を吸収しているとのこと。


(植物じゃないんやし!(*o*)ホンマかいな)


彼女が言うには、インド僧などに多く
もちろん誰にでも出来ることではないとのこと。
彼らの精神状態は私たちのそれとは違うそうだ。


不食を続ける彼らの健康状態はとても良好で、体に毒素が無いんだって。だから彼女もとても興味があるとか。

まずは様子を見るため、3週間 彼女もトライしたらしい。(水はある程度飲むらしい)結局3週間後、彼女は心臓の鼓動が早くなり断念。息子も挑戦したがあまりに痩せすぎたため断念したと(*o*)



彼女は言う。
「その時はダメだったけど、私、本気になれば出来るのよ!」





そりゃ3週間何も食べなければ
鼓動が激しくなったり痩せるのは当たり前だと
何も知らない一般人の私は思うのであるが。。



彼女の情報によれば、唯一フランスで不食の生活をしている人が、
ビックリなことにナントに住んでいるらしい(*o*)
「今回連絡はとらなかったけど、今度仕事で来る時は約束をとって会いに行くわよー!」と楽しそうにしていた。




不食を続ける人について ドキュメンタリー映画も出ていて、本当に話かもしれないのだけど やはり狐につままれたような感覚に陥った私でした。



でも食べる必要が無い生活って、買い物も料理も洗い物もしなくていいんだなー



楽かも。
でもちょっと寂しいかも。

世の中には 美味しい物がいっぱいあるからね。





そういえばフランスに来てから菜食主義者の人によく会うし、あとは果物だけしか食べないっていう友人の話も聞いたことがある。もちろんBIOの果物。食費が1人当たり1ヶ月10万円はかかるそうで。あとは砂糖も塩も食べられず限られたBIOの野菜と加工食品しか食べられない人も知ってる。ちなみに肉とチョコレートしか食べない友達もいる(笑)
いやー色んな人がいるなぁと日々思うわけです。


日本人は割となんでも食べる人が多い気がします。
それをフランス人に言うと 食のベースがまず違うやんけ、という答え。私たちは魚や野菜、豆、米が多いけど、欧米人はジャガイモに肉に乳製品ばかり・・・体のつくりもそりゃ変わってくるもんだ。



人をお家に呼んでご飯を食べる時は、なるべく食べられないものを聞くように心がけています。

2012-10-29

わんさか 茸・栗〜

 「キノコ狩りに行こうよ〜!」というサキちゃんのお誘いにのっかり、晴れた日曜日の朝相方、アドリアン・オードレの新婚さんを連れて森に出かけました :)
 
キノコ図鑑も持って行って、よっしゃ完璧!あとはキノコと巡り会うだけと思いきや、キノコを見つけても毒キノコかどうかやはり初心者には判別は難しいので、結局手を出さずに、大量に転がっていた美味しそうな栗たちを ゴッソリ拾ってきたのだった。

よく見かけたキノコはこのように真っ白なもの。
大きさもなかなか立派だったが、ここで
少しの好奇心のせいで死んでしまっては元も子もないので
「やめよう」ということになった。(←当たり前)
でも、あるもんなんだね、キノコ!!(*o*)
 

それにしても栗の量が半端なく、驚きました!
子どもの頃お父さんに連れられて 家の近くにある山で山菜やタケノコを採った思い出はあっても、こんなに栗を見つけたことは無かった。(気がする)

ちなみにフランス人が口を揃えて言っていたのは
「キノコ狩りで食べられるかどうか判別がつかなかったら
薬局に持って行けばいい!」 だった。

でもうちの近くにある日曜日もやっている薬局には、
エステティシャンでまつげが2センチくらいあるケバいおねーちゃんとか、薬剤師であっても どうしても頼りなさそうなひょろひょろのおにーちゃんとかしか居ないのだが、大丈夫かな????



 天気も良くなって、
今週末は1時間余計にお寝坊出来たし(夏時間終了だったから)、
いい日曜日を過ごしました〜 誘ってくれてありがとう〜!
あ、ということで昨日から日本とフランスの時差は8時間になりました。
 わんさかー
 栗ご飯や栗ジャム、焼き栗など色々楽しめそう^^


フランスは今週と来週、Vacances de la Toussaintで教育機関はお休みです。どうりで今日沢山の子供たちを道で見かけたのね。

2012-10-27

Vecteur interface

Vecteur interface(ベクター・アンテルファス)という今年5月に出来たばかりのアソシエーションをご紹介します。


ナントで現代アートを発信、普及、紹介させるべく立ち上がったこのアソシエーションですが、彼らが初めてオーガナイズした展示が話題を呼んでます。


実はこのアソシエーションを創ったのは皆ともだち :)
展示が始まる前、こっそり彼らが見せてくれた展示参加アーティストのリストを見て私と相方仰天(*o*)!Félix Gonzales Torres, Douglas Gordon, Claude Lévêque, David Lynch,On Kawaraなど
そうそうたるメンバー・・・すごい。彼らが美術館ではなく、1アソシエーションの展示に出品するのだ。


場所はBlockhaus DY10。
戦時中のトーチカを利用したこの建物は、現在 いくつかの建築事務所やデザイン事務所が居を構えてます。
展示は半地下の1スペースで見られます。


ナントの顔(?)Machine de l'îleの向かい。
これは建物の一部分。大きい石の塊。
彼らは2ヶ月間にわたる展示期間の間、2夜ほどビデオ投影会やを企画。

"Welcome to our future"
Une proposition de Mathieu Cénac & David Desrimais
pour Jean Boîte Éditions
Du mercredi au samedi
de 12h à 18h30
(29/10〜1/12/2012)
entrée libre

2012-10-26

展示タイトルの意味

参加している展示 Pintzelen zarata, mailu isiltasunaの
オープニングパーティでした。
左奥の絵画2枚が私の出品作品。
一枚は冬に描いたもの、1枚は昨日終えたもの!

気になる展覧会のタイトル"Pintzelen zarata, mailu isiltasuna"の意味ですが、何語かなーと思って展示を企画したクレモンとジュリアンに聞くと、バスク語で
Le bruit des pinceaux, le silence des marteaux
「筆の喧騒、金槌の静寂」という意味らしい。


「だってマキコはガッガッ!ザッザザーーーっ!て音をたてながら絵を描くでしょ〜(´д`)全部聞こえてんだよ」


って言われた。
もちろん冗談だけど、笑った^^
私そんな騒がしいかな・・・(・_・;)


クレモンやジュリアンは私のアトリエの横で強烈な騒音をたてながら彫刻をしている。ちょーウルサイけど、アトリエってそのためにあるでしょう?だからしょうがない。彼らが居ない時を狙って制作に集中するしかないのだ。それかこっちも対抗して音楽をかけるか、ヘッドフォンで音楽聴くかだね。




写真では分からないけど、
参加者が35人ほど居たのでオープニングに人が沢山来てくれました!びっくり
 いい話も頂いて、嬉しい&安堵のいい夜でした。
ちなみに相方・ボリスのホームページが出来ました。
今回の展示にも参加していました。2人ともそれぞれ頑張ってます〜
ぜひ一度ご覧下さい :)
こちら→ http://www.borisdetraz.com/

ちなみに私のホームページは
こちら→  http://makikof.weebly.com/


展示は今週末・午後のみです

2012-10-25

ある日の早朝、濃い霧がかかっていて
 ブルターニュタワーが完全に隠れていました(*o*)
↓本来なら写真中央にどどーんとタワーがあるのです
 秋の名物なのか、この光景 毎年見ます。

 蜘蛛の巣も霧の効果で綺麗。

数日天気が冴えませんでしたが
ここにきて暖かくなり、きもちー! in ロワール
 青い空・・・久しぶり(*o*)
 アトリエに行くには片道30分は歩くのですが
ここ最近1日に2往復はするので、結局1日2時間歩いていることになるのです。ちょっと歩きすぎかもね(*o*)
でも昔みたいに運動してないし、いいかも。
歩くスピードもあがってきました!

ルーシーからの贈り物〜


「どんだけ巻き寿司好きやねん(`O´)」
とは言わないで〜

Pintzelen zarata, mailu isiltasuna

気づけば明日に迫ってしまいましたが
展覧会のお知らせです!


アトリエMille Feuillesでは所属アーティストが
各自別のアーティストを招待して 合同で展示をします。

"Pintzelen zarata, mailu isiltasuna"

オープニングパーティは明日26日(金)の18時から。
展示自体は今週末のみとなります。
アトリエの住所は
Hangar 30, Quai des Antilles, 44000 Nantes
ですが 見つけづらいので写真を。
Hangar32の横です、ひっそりした倉庫です。

Les artistes des ateliers MilleFeuilles exposent et proposent à un invité de les accompagner
Du 26 au 28 octobre 2012
Vernissage vendredi 26 octobre à 18h
Ouvert samedi et dimanche de 14h à 19h



Vous êtes les bienvenus!

是非お越し下さい!

2012-10-21

プライベート展示2

昨日は第2回目のプライベート展示が行われました。
今回の参加アーティストは私と相方、セバスチアンの3人。
相変わらず豪華な雰囲気が漂います〜
前回は個展だったので緊張度も相当高かったけど
今回は大分リラックスして楽しめたかな(´-`)

写真には撮らなかったのだが、ものすごい人の数だった!
60人ほどが足を運んで来てくれたそうだ。 うれし〜い
4時間通しで 人と話す。営業!


オープニングパーティに来てくれた方のお嬢さんが
私にユニコーンを描いてくれた。
なんと大きな翼をこしらえていることか(*o*)
Pour Makiko(マキコへ)が嬉しい^^

ここ数日緊張でなかなか寝付けなかった相方と私。
終わって少しホッとした〜

2012-10-19

雨ばかり続くので、なんとなく
気が晴れないここ数日を送っています。

明日はプライベート展示、2回目。
個展ではなく今回はグループ展なので、どんな感じになるのやら。

せめて太陽が顔を覗きますように!

2012-10-17

Aくん

友人Aくんのお見舞いに、とある病院に行っていました。
若いのに、極度のアルコール中毒で
彼は何度か病院に一定期間入院していたのだが、

 先日なんと自殺未遂をした。




家庭環境が複雑な上、親戚との連絡も絶っている。
この夏で学生は卒業したので仕事を探していたがなかなか見つからなかったそうだ。アルコールも止められず、そのせいでもっと仕事が見つかりにくくなる。失業手当をもらえる年齢に達してないので、手当ももらえない。


ここには書かないけど他にも多くのの苦しみが彼を襲い、ある日彼は自宅で両手首を深く切った。

死ねると思ったが、気を失ったのか眠りについたのか、
翌朝血だらけの中 目が覚めた。外になんとか出ると真っ赤に染まった彼を通行人が見つけて救急車を呼び病院まで運ばれたそうだ。



ドクターに言わせると手首の傷はとても深かったそうだ。


そんなことも知らず私たちは、それなりに慌ただしい日々を過ごしていた。
彼はそんなある日 相方に電話を一本よこした。


「いつもの病院に居る、煙草が吸いたいんだけど買ってきてくれないかな。」と相方に頼んだAくん。いつもの、アルコールを経つための入院かと思ったが、相方は翌日見舞い品を持って行った。すると自殺未遂をしたんだ、とAくんは話を切り始めたらしい。







2度目のお見舞いに、私もついていくことにした。
以前一度行ったことがあるから場所も知ってるし、何を話せばいいかなんて分からないけど、けどAくんの声が聞きたいと思った。折り紙も折ってあげようと、持って行った。





彼の居る病棟に着くと独特な雰囲気が漂っていて少しめげそうになった。緊張もした。けど看護婦さんに通された個室でAくんに会うと とてもホッとした。


でも、次の瞬間彼の顔を見てショックを受けた。

どう表現していいのか分からない。
こんな顔をしている人に会ったことが今まで無かったから。
彼はそこにボンヤリ立っていた。
悲しいとか辛いとか放心しているとかそういう単語じゃ収まらない顔というべきか。



普段からそんなに笑うことも無い彼なので、知らない人に言わせればただの無表情だったかもしれないけれど・・・。




その後外出許可が下りた彼と一緒に、相方とPちゃんと私4人で外を歩いた。その日は珍しく天気が良く肌寒かったけど 彼は3週間ぶりの外出で嬉しい、と言った。







川の流れを見ながら、
車の行き交う風景を見ながら、
過ぎ去るトラムを見ながら、

実際私はAくんが今にも川に飛び込まないか、車に轢かれないか、線路に飛び込まないかとずっとドキドキしていた。そのドキドキがばれないように、しょうもない冗談なんかを言ったりしていた。気の利いたことを言ってやれない自分に幻滅した、でもどうしようもなかった。





地震とか、飢餓とか、様々な問題のため救うべき人たちが世界中無数に居るのはもちろん分かっている。でも私はここ数日Aくんのことばかり考えている。
ここには地震も無いし戦争もないし食物だって溢れているが、彼はこれだけ苦しんでいる。アルコール中毒というのも、ただ単純にお酒を絶てばいいじゃないかと思うがそんな簡単な話ではないのだ。フランスに来てからアル中に関しての問題をよく耳にするのも確かだ。
リストカットをした友達にも数人に会ったことがある。美しい国フランスとはいえども苦しんでいる人は当たり前にいるのだ。

フランスに住んで3年が経つが、日々言葉に慣れていく中
友達が増え、彼らとより親しくなっていくと 表面には浮き出ていない重い問題というのをヒシヒシと感じるようになるものだ。



この話に結論なんて無いけど、
彼のコトをここに書きたいと思った今日でした。

2012-10-15

パートナービザ申請

7月に相方とパックスを結んだ私は、
今年からパートナービザを申請することにしました。


県庁への書類提出の約束日を取り付けたのが3ヶ月前。やっと当日を迎えました。



必要書類はパスポートと現在持ってる滞在許可証、EDFやCAFや銀行の明細書、家賃の領収書など。パートナーと1年以上前から一緒に住んでいることを証明しなければならない。しかも「毎月」2人が一緒に住んでいるということを証明する何かしらの書類が必要とある。


ネットで調べると、パリでは配偶者ビザの審査通過が余程難しいらしい。
何人もの日本人が「私は審査通らなかった」とコメントしているのを見て、書類を集める私も相方も「これで大丈夫やろうか・・・」と夏の間中緊張していた。
だからナントに住んでいるMさんに 相談に乗ってもらったりした。すごく心強く、感謝しています。ありがとうございました!





そして結局集めた書類、なんと厚さが5.5cmに!!(*o*)

そのせいか、県庁で私の名前が呼ばれて窓口に着くなり
担当のお姉さんがその分厚い書類を見て「Oh là....」と息をのんだ。



それを見て私と相方は勝利を確信したのでありました。

(>_<)よしゃっ



結局そのお姉さんに言わせると、
私が昨年滞在許可証申請に提出した書類の中に、
相方の名前が住居証明の中に入ってるから 後は
「少しだけでいい」らしかった。


EDFなどの書類をチョロチョロ見て「これでオッケ〜」といってすぐにRécépissé(受領書。仮滞在許可証)を出してくれたのだった。窓口では10分も座っていなかった。
早く終わって私も相方も拍子抜け(・_・)


最後には担当のお姉さん、
「今度はこんなに書類持って来ないでね〜」と終いの一言。
私は笑ったけど、相方は微妙な顔をしていた。

何しろ今回書類集めを頑張ったのは相方だからである。



ありがとう^^

2012-10-14

医者の卵の妹

相方の妹が今週ナントに来てくれました :)
 

(やっと球根から芽が出たーーー)


彼女は美人で細身、しかもこの夏
初めて受けた医者の国家試験を
「超」好成績で突破したという強者である。(*o*)

フランスに来て出会った
アート関係の友達や知人と比べると、
彼女はそりゃタイプが違うわけなのです。



すでに昨年のクリスマスなど色んな機会ごとに彼女と会ってはいるものの、こうしてゆっくり時間を過ごすのは初めて。どーなることやら、と思ってたら全然心配することなかった(・o・)
細かな敬語がないから、やっぱりこういうとき日本語じゃないって楽やな〜て思う。(年が1歳違うからといって無条件に定められる先輩後輩関係はやはり酷、だ。)彼女にとっては、私が兄の彼女だからといって別に何があるというわけでもないのだ。





(先週そういえばわけあって海に行きましたー写真は相方とダビッド。)




ナントを歩くと言っても、1日でほとんど主要なものは見れてしまう。
あまった時間は近況報告などおしゃべりに費やされる。

ふと彼女が私の作った折り紙のユニコーンを見て教えて欲しい!と言った。その一言から始まる、折り紙の夜〜


彼らが小さかった頃どんな遊びをしていたとか、家族の話とか色々。彼女は計5日ほどナントに居たんですが、話はなかなか尽きないものですね。
そして彼女が医者の卵ということで家族がどれだけ安心か。私の姉も看護婦をしているので、その気持ちはとても分かります。 相方妹は進んで私たちに健康管理の話をしてくれて、私も気が引き締まりました。。。健康管理しなきゃね。



相方の家族とは有難いことに仲良し :-)
皆面白いし、とても優しいのです。
相方父に電話をして、私が 皆に一斉に会えるのでクリスマスを楽しみにしていると伝えると

「サンタクロースは居ないよ〜だからクリスマスも無し!」
と即行で言われた(笑)

「日本には居ないから、だからフランスに来たの!」
と私が冗談を言うと彼は笑っていた。



 家族の仲が好いことに こしたことはないですね。

2012-10-10

cholet

ある日の蚤の市にて。
髭 流れてます



ちょっと前の話になりますが、
Rennesの次はCholet(ショレ)に行っていました。
ナントから東南に40kmほど行ったところにある小さな町。
そこには 相方の大切な友達が集まってます。

ひょんなことから知り合いになった彼らはこうして時々仲間で会い、会話に華を咲かせる。ほとんど映画の話だけど、本当に面白い!


ちなみにCholetの人はcholetais(e)ショルテ(ショルテーズ)と言うそうな。(parisのパリジャン・パリジェンヌのような)なんか可愛いね。

実際 ショレには何も無いのだが・・・

 



ハンカチの製造で有名だと小耳に挟んだことがあったので、ショルテに聞いてみると。
「工場はインドの会社に買収されたんじゃなかったっけ?」との答え。


LE MOUCHOIR ROUGE DE CHOLET(ショレの赤いハンカチ)という歌もあるくらいちょっと有名。
1793年のショレの戦い(bataille de Cholet)で、兵士が3つショレのハンカチを身にまとっていたが、銃撃にやられ白いハンカチが血で赤に染まった。それからというものショレの伝統的なハンカチといえば、白と赤のデザインになったそうな。(かなり簡単な訳ですが。)


→ここで買える(*o*)




こんな田舎で育ったのに、相方の友達はすごく特殊。
ある人はパリのメディア関係の会社でバリバリ働くし、ある人は今はイギリスで研究に打ち込んでて、ある人はショレに残ってペンキ屋をしながら毎日映画にドップリ漬かる。ある人はショレ大好きで、哲学の先生をしながらショレに残る。家族全員で毎日曜の大家族ブランチを欠かさない。とまぁ色々。それぞれ打ち込んでるものがあって、友達の輪も強くって、皆特殊。
(でもこうやって説明するだけだとあまり特殊さが分からないね)



何と言えばいいか分からないのですが、皆もってる許容量が広い(?)。あと冗談を忘れない。こんな田舎に面白い集団がいるものなんですね。



ショレ、あなどれん!
っていうか、彼ら あなどれん!

2012-10-05

某日系企業

少し長いです。




某日系企業の人(もちろんフランス人)から招待展示のお仕事を頂いた。
それは経営者を集めた会議や講演をする場で日本人アーティストを招待して展示をしてもらおう、という意図らしかった。
場所は某日本企業のモーターショー(高級車限定・・・)の店内。


彼らは人伝いに私を見つけたようだった。
そう、単独展示。



連絡をくれたその時は、ちょうど私がベルギーに行ってた時。担当者は海外にいるにも関係なく電話やメールで返事を催促してきた。



私は肯定的なお返事をした。




で、ナントに戻ってから一度下見がてらにその担当者の方に連れられ展示会場を下見したのだ。みんなスーツにネクタイ、冗談言ってもなんか反応鈍いーーー(*o*)
会場は金ぴかだし。車も高そう。




それはさておき 数週間後に迫る展示に向けて色々構想を練る。
会場では壁に穴を開けては行けないので イーゼルが必要。
(→美術学校に連絡。仲良しのアンドレに必死でお願い)
やはり大きな作品を展示したいので、トラックが必要
(→担当者に連絡)


「作品のサイズは幅・高さ共に160cmほどあるので、普通の車には入りません(絵の枚数も割に多いし、イーゼルだってあるよ)」
というメールを担当者に送る。
私のアトリエの住所も、美術学校の住所も送って経路も完璧。



 (^o^) 完璧!


が、





それからというもの 返事が無く、


私はその間、彼らがトラックか何かを準備してくれてると思っていたのだ。
先程のメールを早めに送ったのも、搬入の日程をちゃんと打ち合わせするためだし、大体1時間そこらで終わるわけないじゃないか!





当日の4日前くらい、 おそるおそる メールする



「前回のメール、ちゃんと届いてますか・・・??(おーい)」

「はい、ちゃんと届いてますよ。16時に電話してくれますか?」



(・_・) 私、携帯でインターネット出来ないの。
貴方みたいに一日中インターネットしている人間でも無いの。
私がそのメールを見たのは、翌日土曜日の昼。



そう、もちろん、フランス人は土日に仕事をしません!


あぁ、もう頭に来て(今思い出しても頭に来る・・・!)
「私にだって予定というものがあるし、第一 大きいサイズの作品を運ぶための車も用意出来ていないんでしょう?私が前もって貴方にメールをした意味、分かってるんですか?こんななら、私はこのプロジェクトに参加出来ません。私はアマチュアじゃないんです。他の展示の予定だってあるし、展示する作品も限られてくるんです」
とハッキリ言ってやったのだ。


そしたらこの担当者、月曜日の朝に電話をかけてきた。朝8時半・・・ちょっと早すぎるよ。なので出られなかった。
「今すぐ電話をください!そもそも今さら参加しないなんて・・・、僕は400人以上に招待状を送っているんですよ!?それに もしあなたが絵を運ぶ方法が見つけられなかった場合、僕の車で搬入を手伝うって言ったじゃないですか!」



私には運送する手段がないって最初から言ってたジャン。。。



普通の車には(およそ)120cm以上の絵は入らないんです。わたし、これでも長いこと絵を描いてるんだけど(・o・)搬入のことくらい知ってる。 しかもそれはちゃんとメールで言ったはずだし、全然メール理解してない!前日に搬入なら、どんな風に、午前か午後か、、、学校との手配もあるし・・・(あぁ、もう書いてるうちに呆れてきた。。。)





それから電話での威嚇勝負。
(前は出来なかったけど今なら出来る!)

私はそのとき友人宅 (しかもRedonという離れた所)に居た。これだけ舐められて、展示なんかできるかーーーー!と。電話で担当者と話し合う。





最終的に分かったコトだけど、
彼ら(担当者側)に、アーティストを招待するに当たって
費用を使うとか特別な用意が必要だとか そういう考えが全く無いのよ。

日系企業が集まる場所だから 彩り豊かな絵画を飾って、そこに日本人の女の子がニコニコしてれば、彼らはそれで満足なのだよ。


だから展示の質だとかは どーでもいいのだ。




もーーなんか、疲れたよ わたしゃ・・・

結局展示予定の無かった小さなサイズを 友人に頼んで車を出してもらって展示。イーゼルも無いから、車のトランクに飾るという。。。なんたる失態。でも彼らは喜んでいた。15分で終わる。早っ




ほんっっっとに、この仕事やるんじゃなかった。
仕事、といっても勿論タダ。そう、アーティストは無料でデコレーションをしてくれる存在なのだ彼らにとっては。




ちゃんと、仕事を受ける時はもっと考えなきゃ。
焦って何でもかんでも ok しないように。


アートの国フランスなんて、こんなものなんです。
アーティストの身分なんて。





その後大好きなルーシーに全部をぶちまけ、一緒に激怒し、そして彼女は一言私に言った。
 「あなたはプロとしてやってくんだから、こんなクソみたいな仕事今後一切受けちゃだめよ」



多分。
立派に絵を展示して、その当日経営者なるお金持ちのおじさまとお話をしていたら何枚か絵が売れたかもしれない。それはそれでお金を得られるチャンスだったかもしれない。それはそれで貴重な有難い機会だったかもしれない。
けれど、世界的に名の知れた大きな企業に、これだけ軽くあしらわれた後 大事な作品と引き替えに、数万円を得るためだけのサービスは、私は出来なかった。




その後担当者からは何のメールも無いし、会合がどのように行われたのか絵はどのような評価を得たのか、私は知るよしもないのでした。

2012-10-03

OFF à Rennes


 Rennesで今 絶賛開催中の現代アートビエンナーレ「OFF」
を見てきました〜

といっても規模は小さめ。ひとつ大きな建物 Newway Mabilaisが丸々閉まっていた。これはレンヌに着いてすぐ知った情報・・・残念。


まずは美術館にふらり。


これ、ネズミの棺桶(*o*)

色んな手織りもの。なんか笑える・・・
どうしても当時の人々が面白可笑しく作ったとしか考えられませんな
 


ギリシャ陶器
口をめっちゃ膨らましている。素敵な表情^^


 「おぃ〜すっ!」


ブリュターニュ×日本 特別展。
 ドラえもんみたいな手になってる(*o*)
 2階
 美術学校の某テクニシャンにソックリ過ぎて、相方と笑いをこらえきれなかった

天気は幸運なことに晴れ!
La Criée (centre d'art contemporain)
ツェーツェー蠅捕獲についての作品。

FRAC Bretagne
建物 凄く綺麗で立派!
でも遠いんだな・・・4番線のバスで終点まで乗ります。
我らがMichel 先生の作品とご対面


相方が別の用事があって、元々来たレンヌだけど
ビエンナーレを全部まわるのはなかなか苦労ものだった。
バスやメトロを駆使してまわるのはいいけど、冊子に細かい地図が載ってないのと、レンヌ市民に声を掛けても意外にビエンナーレのことを知らない人が多く、苦労した。
そんなこんなで簡単に終わりました
作品やアーティストについての記述全くゼロだけど、ごめんなさい!!

これといって目玉があるわけでも、ショックを受けるような作品にも出会えず。。それは多分 newway mabilaisが閉まってたからだ きっと。
 
コルテオ 太陽光発電