2021-06-28

アトリエ契約3年延長

アトリエで作業。
自分のモノたちに囲まれて作業するって、なんか安心する。久しぶりだ。
 
 
そういえばこのアトリエ、実はまた3年間借りられることになった。
ナント賞をいただくと2年間タダで貸してもらえるんだけど、そのあと6ヶ月短期で特別に延長してもらった。この夏は3年前に入居した人たちが満期になって出て行く期間なので、そのタイミングが重なって私も応募したら、ありがたいことに審査通りました。20数名の枠に100人ほどの応募があったとか。私はすでに2年半ここで過ごしているので、選んでもらえないかもと思っていたけど、本当ありがたや…!
ということで3年間またここにお世話になる。嬉しい!
 
家賃は1ヶ月92,50€(日本円で約12200円)払っている。スペースがもっと広い人もいて、その人たちはもっと多めに払っているよ。私は一番安い人かもしれない。参考まで。
 

2021-06-27

また回想やよ

続きます。
 毎朝7時3分に鐘が鳴り響いていた。
 
自分で言うけど、たまにはめっちゃいい写真撮る笑
彼らはわたしが毎日写真撮るのをとても喜んでくれた。写真って本当、カメラマンと被写体の関係性出る。。彼らは良き同士たちだ!

 
自分の持ち場。
なつかし。
 

2021-06-23

滞在制作終わって回想

 
これはフォントヴロー修道院に併設されている美術館にあった所蔵作品。すごくいい!私の記憶が正しければ、パリのポンヌフの装飾だったって書いてあったような気がする。

 
顔がよほど気に入ったのか、こんなものまで作ってしまった。

ナントに帰ってきて、何が一番驚いたかというと車の渋滞。朝も夜も本当に果てしない!これはもう5ヶ月くらい体験してなかったので、かなりびっくりした。普段ならアトリエから自宅まで10分くらいの帰り道も、50分くらいかかった。。


ナントに戻ってきて、Aと一緒に過ごしたアパートに帰ってきた。彼はマイエンヌで仕事をしているので(ありがたいことに)居ないのだけど、やっぱ辛いな…
展示の準備だけでもけっこう大変なのに、他の展示の契約書を読んだり、なんか色々やることがある。そして引っ越し作業を同時に進めている。写真とか出てきては、また、はぁ…となる。


彼はあまりに粗暴な性格なため、実は前々から友人らに時々「Aと本当にうまくいっているの」とか「彼は牧子には合わないのでは」と言われていたのだった。でもそんなこと言われたって、はいそうですねーじゃあ別れましょう となる人はいない。少しでも可能性は信じたいもんだ。

フォントヴローにいた時期は、制作に明け暮れて夢のようだった。けど同時に大規模なレセプションも企画されてそれだけでかなりプレッシャーを感じる日々を送っていた。のに彼と別れることになってさらに家探しも同時に行うという、なんかもう修行みたいな日々だった。同時に別の展示の企画書とか制作も並行していて、我ながらよくやったなぁと思う。
私と同時期にレジデンス(滞在制作)をしていたアーティストは7人ほどいた。中で何人かがバーンアウトをした。突然放心状態になって運転ができなくなって助けを呼んだり、涙が止まらなくなって制作出来なくなったり、突然謎の体調不良になったり。

私は何度かやべーーーーと思ったことはあったけど、それほどパニックを起こすことはなかった。泣き狂っても数時間後には何事もなかったように制作していた。人と比べることは誰の得にもならないのは分かっているけど、この数ヶ月に私に降りかかったライフイベントを考えると、私は人よりけっこうタフなのかもしれない、と気づいたのだった。どうだろ。


でも何か問題があるときにパニックを起こしたり、助けを求めることが出来る方が寧ろ良いと思う。何もなかったかのように過ごしてしまうのは(私のことだけど)、自分で全てを溜め込むだけだ。問題提起をしていかないと物事は変わらないし、もっと他人を信用したいとも思うんだけど。

2021-06-21

開幕

1月終わりから続いていたアーティスト・イン・レジデンスですが、終わっちゃったよーーー
 
写真でわかりますが、19日にお披露目会というか、レセプション?がありました。150人みんなでフォントヴロー修道院内をまわります。作品のところで止まってはアーティストが5分ほど説明。参加者はみんなイヤホンをつけていて、大声で話す必要なく、マイクで。便利。
私うた歌ってるみたい笑
 いちおう作品の説明してるよ!ピンク色のジャケットを着こなしているのは、アートディレクターのエマニュエル。この人がこれまた熱い熱い人だ。的確なアドヴァイスを的確なタイミングでくれて、私をかなり救ってくれた。写真だけ見るとお堅い感じに見えるかもしれないが、真面目なところをしっかり抑えながらも、ユーモアたっぷりでしっかりチャーミング。話の分かるめちゃくちゃ素敵な人である。心の奥底から信用できるディレクターだ。
写真には写ってないけど、彼をサポートするマドレーヌという女性スタッフがいて、彼女に最初出会った時、このレジデンス絶対うまくいくと思った。(って後出しジャンケンだけどさ)この人は信用できるなって、なんでか知らないけど最初から思った。そしてそれはもちろん当たってた。仕事終わりに2人で時々一杯飲んだりして、お互いの悩みとか打ち明けて、本当に素晴らしい人に出会ったなぁと思ったのだった。
 
色んなアートセンター見てきたけど、それぞれ性格があって人のくせもある。どこも素晴らしい、のは当たり前なんだけど、今回この二人に出会えたのが本当に、本当に、本当に私の宝だ。
素敵な人に恵まれる(出会える)運というのがあれば、私は世界でトップクラスだと思う。
 
こんなに人いたんですー 150人くらい。
でもコロナで人数制限したあとでこれだから、本来はもっと多いのかも。
雨が降りそうで降らない、ハラハラドキドキでした。全部の作品まわるのに2時間かかった。

 

終わってしまった。。。
なんだかすごく変な感じで、正直めちゃくちゃ寂しい。ところがどっこい、
 
まだ具体的なことは書けないのですが、実は他の大・大・大プロジェクトを提案されて、また彼らとは仕事が続きます!!!!!
 
 
ひとまずナント帰ってきて、7月1日から始まる展示の準備をすぐしています。そして同時に引っ越し。。。いつゆっくりできるんだろうか。

2021-06-14

制作とChâteau-Gontierまで

今週土曜日にレセプションがあるので、かなり多忙な毎日過ごしてますー ストレスと楽しみワクワクからか朝は毎朝6時前後に目がさめるから7時から仕事している。そして夜は20時に終える。
大変ーって思うけど、でも正直こういう生活したかったんだよなぁ。
制作だけに集中できる日々が送れたらどんなに幸せだろうかと、ファーマシーで仕事をしていた5年間ずっと思っていた。だから今は最高に嬉しい。取り掛かっている作品がなかなか手強いから、なおさら苦しいし・楽しい。
今回人生初めて大きな彫刻群を作っていて、なんでこんな大事なレジデンスに無理難題を自分で押し付けてるのかって思う。でもレジデンス(滞在制作)ってそういうもんだ。研究するのだ自分の可能性を。
 
 
先週末忙しい中、車を1時間半走らせてChâteau-Gontierまで行って来た。9月にここで個展するので、オープニングパーティに招待されていたのだ。Marionの作品はすごくクオリティが高くって完璧。この人のあとに展示するのかぁ…と一瞬お腹痛くなった。笑
そのあとみんなでご飯。
こういうの久しぶりだなー
 

ホテルの部屋まで用意してもらっちゃって、アートセンターさまさまです。素晴らしい待遇ありがとうございます。

2021-06-08

学生の感想

この前の昼ごはん。最近味玉子にはまっている。

 
この前テレビ出演したときのデータを、金沢美大で大変お世話になったL先生に送った(油画のS先生にも送っちゃった)。L先生はフランス文学の研究者でフランス語を教えている、素敵で超・頭のきれる、私が尊敬する先生である。ものの10分で返事が来て「学生に見せます!」とのことだった。
 
 
こんなに嬉しそうな返事をもらってこちらがなおさら嬉しい。しかも後日先生からメールがあり、番組を見た学生らの感想を送ってくれたのだった。それがぎょえーーーーーーーこんな嬉しいことあるーーー???!!!ってくらい嬉しくて!!!メールを読んだのは、枕にまだ頭がめり込んだ寝起きのときだったのだけど、目が一瞬で冴えてしまって。そっこーでパソコンに向かって、彼らの感想を読んだ私の感想を送った。

そこには色んなことが書かれていた(すみません勝手に載せちゃう!)
 
・世界で活躍できるような人になりたいと思った
・同じ学校の先輩が世界で活躍しているのが本当にすごい
・必死にフランス語を勉強すれば、あんなに喋ることが出来るのだと思うと、ゴールが見えたことで、少しフランス語に対する気持ちがポジティブ的に変わりました
・大学から始めてここまで喋れる様になるのは普通にモチベーションになるし、この人の努力を感じたしちゃんと自分のものにしていると思った
・今の自分たちと大体同じカリキュラムからフランス語の勉強をスタートした方がこうして現地のテレビでフランス人とやりとりしているというのは一つ自分にとってわかりやすい目標が出来たようだった

などなど



わたしは早口だし、自分の仏語のレベルはまだまだだと思う。(今回の番組収録も、恥を承知で堪えて一度だけ見た 本当に下手くそだと思ったよまじで!)
自分よりはるかに上手に仏語を話す外国人を何人も知っている。けどその逆で何十年といるのに全然話せない人もいて、本当人それぞれです。そして「活躍している」と書いてくれる学生がたくさんいたけど、わたしもっと頑張って面白いものつくるし、まだまだ努力しなきゃいけない。
 
だけど仏語関係なく、感想にもあったように、同じ学校で同じように教育を受けた人間が、今海外でこんな風に生きているというのを知ってもらうにはすごくいい機会だろうと思って、恥を承知で送ったのだった。
いい刺激になるといいな。
彼らの感想が嬉しすぎて家宝にする(まだ家探してるけど笑)。

2021-06-07

アパート探し

今の作業場。
突然ですがAとはっきり別れることになった。
詳しいことはもっと後になってから、落ち着いたら書こうと思うけど、一言で言えば彼は私に恋愛感情をもたなくなったらしい。
正直非常に自分に自信なくなるし、人(っていうか恋愛関係になりそうな人)のことも今後どうやって信じることが出来ようか。遺された傷はかなり大きい…
 
私、一体何したんだろ…あまりに心当たりがなさすぎて、本人に聞いても「きみは完璧だ」とか「きみは全てを持っている」とかしか言わない。じゃーなんであなた私から離れるねん。
意味わからん。。
 
 
 
今朝SNSで「ナントでアパート探してます。何か情報あれば是非ご一報くださーい」と書いた。
 
これを書くことで、これを読んだ全ての人が一瞬で
「あ、牧子、彼氏と別れたんだな」
というのが一発でバレるのだけど、それでいい。
むしろそれがいい。
言う手間が省けるしみんな察してくれて、めちゃくちゃ優しい。
 
何よりこういう時の仏人の横のつながりとはすごいもので、私はすでに1日で5件の提案を受けたのだった。値段とか立地とかピンキリだったけど、まだ決まってないけどうまくいけば決まるかも。指をクロスさせて祈るしかない。
 
 
そして色んな友達から
「大丈夫?必要なら言って。何日か牧子泊められるよ」とか、
「部屋一つ余ってるからアパート見つかるまで住んでいいよ」とか、
フランスの兄に関しては
「鍵一個余ってるから取りにきな」(かっこえーーーー)
なんて、
嬉しさのあまり熱で溶けてしまいそうなくらい友人らの愛情を感じたのだった。逆にそれらが嬉しすぎて泣けるわ!
 
 
もえちゃん含む3家族からも「夏のヴァカンスの間、家が空くから牧子住んでいいよ!」とも言われた。。。す、すごい…😭😭😭みんな神々しく見える。



こんなに素敵な友達がいっぱいいるんだって、知ってたけど改めてジワジワ噛み締めた。しかしなんでこんなに皆んな協力的なんだろう。多分みんな同じ経験をしてきて、私の辛さがよ〜〜〜〜く分かるからだろう。普段けっこうさっぱりな感じなのに?こういう時の連帯感の強さといったらフランス人あっぱれ。

私も、誰かが辛い時に助けになってあげたい。
今はけっこう弱っているけど、回復したら少しずつ色んな人に恩返ししていこう。


2021-06-05

シンデレラ部屋

ここ1・2週間前に、アトリエを引越しした。使っていた部屋を別のプロジェクトに使うとかで、強制退去。
屋根裏部屋っぽくて、正直めっちゃ汚い。鳩が昔住んでいた形跡もあったり、とにかく工事が行き届いてないんだけど、だからこそセメントとかガンガン使って制作している。
広いし、一人だし!
 
最初は別のアーティストとシェアしていたのだけど、彼女はナントに戻ってしまった。あまりに部屋が汚すぎて(私が勝手に)シンデレラの部屋と呼んでいる。笑

 
制作は変わらず楽しいし、色々試行錯誤しながらあーだこーだ作る毎日は本当に最高だ。楽しいことばかりではないからこそ、毎日よっしゃやるぞ!と思いながらベッドから出る。
ところが最近Aとうまくいってないので、ひたすら辛くて泣けてくるときがある。アトリエでふとしたときにワンワン泣いてしまう。先日辛すぎて、仲間(他のアーティストら)とご飯食べるのさえも避けてしまった。このままじゃいかん、と思ってちょっと無理をしてみんなと夕方ビールを飲んでいたら、「最近全然元気ないけどどうしたん…?」(見事に隠せてなかった…)と突然聞かれて、封を切ったように泣いてしまった。。みんなにはプライベート筒抜け。
 
 
人生難しい。
制作と友達が世の中にあって、本当によかった。

2021-06-03

France 3のスタジオ

 France 3 Pays de la LoireのEnsemble c'est mieuxという番組に出ました。

 
洞窟で描いた壁画のために呼ばれたのだけど、ホテルプロジェクトのこととか自分のこととか色々話したよ。 

「服装に関しては自由ですが、白や黒やブランドものはなるべく避けてください」と言われていたので、こりゃー2年前ケベックで頂いたこのジェニファーのワンピース着てくっきゃないっしょーと思って着て行った。そしたら出演者他2名は二人ともめっちゃ黒と白だった。。私浮きすぎた?しかも司会者の人とちょっと色かぶっちゃったよー
自分が写ってないときはゴクゴク水を飲んだ
こちらメイク室!プロの方にメイクをさせていただいた。初めてかもしれない。マスカラもしてもらったけど、もう軽く5年ぶりとか。。メイクさんがめっちゃ優しくて話しやすくて、いっぱい(勝手に)お話した。いい香りしまくりの幸せタイムでした
スタジオに入って指定されたところに座って、みんなで雑談。事前に記者から電話で色々情報は行っているものの、とくにリハーサルもなく、番組の流れや順番をサラリと教えてもらって、いきなり本番!40分番組を40分で撮って、その後編集もなしにそのまま2日後に流すんだって。ぶっつけ本番を出演者がそつなくこなすの、すごいよなぁ
アナウンサーの女性がすごく優しくって、リラックスできて、私いつものように笑いまくってるよ…最初彼女が
「言葉に詰まっても大丈夫、わたしがカバーするからね〜」と言ってくれたのがめっちゃ心軽くした。
 
たしか2011年、夏に一度帰国したとき 美大生時代にバイトをしていたNHK金沢放送局で番組に出演させていただいた。そのときは最初っから最後までぜーんぶリハーサルしたなぁ。。。この違いすごい。
 
ちなみにフランス国内でしか見れないっぽいですが、いちおうリンク貼っておきます。
 
 
 
今回テレビ出て思ったけど、やっぱりテレビの影響力ってまだすごい。現代はみなユーチューブばっかり見てると思ってた。(私はフランスに来て一度もテレビを持ったことないし)
インタビューとかじゃなくてスタジオに呼ばれるとなおさらすごい。 良い経験をさせていただきました。ありがとう!

2021-06-01

テラスでご飯

みんなで記念撮影だ。
ジェジェとギギの作品の前で。
 
 
 
ナントにあるローカル放送局France 3 Pays de la Loireで約束があり、そのためにまた一瞬ナントに帰った。
 
久しぶりにAに会えたので、一緒にレストラン(テラスのみの開店)を堪能した。これはお昼。
こちらは前日の夕食。久々にたらふく食べた。
食べきれなくて、家に持ち帰った。


制作ばかりじゃなくて、プライベートでもいろいろあってムニャむしゃムシャくちゃしている。お互い嫌い合ってるわけじゃないのに、正直今後Aとどうなるかわからん。やっぱり人間というのは本当に難しい生き物で、厄介である。

とてもシンプルにただ私を受け止めてくれるような人は世の中にいるかもしれないが、きっと私は退屈だと思ってしまうだろう。チョー複雑で変わり者に好かれるし、それが面白くて惹かれる。そういう自分が一番面倒くさくて嫌になる。

 
コルテオ 太陽光発電