2021-12-31

待機生活5日目

 この日は大晦日だったのだけど、そんな雰囲気は一ミリもなく。ひたすらに絵を描いていました。

 
昼食と夕食にお茶を頂くけど全然飲みきれないから溜まっていく。

食事も多くて食べきれなくて、少しずつ残すようになってきた。メニューが3日前と同じものになったので、もう写真も撮らなくなりました。
簡単な運動してるつもりだけど全く歩かないからカロリーも消費しないし、お腹全然空かない。。

 
もう少しの辛抱!

新年

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
今日もまた待機中のホテルからです。
 
 
この虎の絵は、とあるアートセンターに頼まれて描いたもの。別のアートセンターからも同じ「新年のグリーティングカードを描いてほしい」という依頼が来たけど、そちらは虎ではなく愛に溢れた別の絵を提供しました。
 

早くコロナ収束してほしい。
今はただそれだけ。

2021-12-30

年末に思うこと

思うことは色々あるが、2日前に書いた記事に大体のことは書いた。
 
(ジェレミー撮影の写真)
 
 
 
今年はいろんな分野で生きている(働いている)人に会った。
たくさんの場所で展示をさせてもらったので、各所で得た出会いがとても印象的だ。南仏でも仕事をしたので、南の人と初めて交流できて面白かったし、ワインメーカーで働く人、フォントヴロー修道院で働く人、田舎のアートセンターの職員の皆さま、40年鐘を作り続けている職人のみなさんと社長夫妻、小学校の教諭・生徒、、、この出会いが今年一番の私の「嬉しかったこと」だ。
 
 
 
 
制作に明け暮れた1年だった。 

まずスパークリングワインメーカーAckerman での洞窟制作。煌びやかな服装の人ばかりが働いていて、かなりびっくりした。一方私は2ヶ月間ずっとツナギ+全身ユニクロのヒートテック2枚+ニット帽+マスクという出で立ちで、天井画を描き続けていた。
 
実際制作期間中体力的にけっこうしんどくて、でも絵を完成させればそのあといくらだけ寝込んでもいい!!!と思っていた。当時の制作意欲は病的とも言える。やっぱりめちゃくちゃ楽しかったんだと思う、単純に。
 
 
1ヶ月半で53メートルの天井画を描き切ったというのがかなり自信になったし、そのあと個人カーヴの壁画制作、トゥーロン市から壁画依頼が来たり、現代アートセンターで個展、鐘の制作などと続いていった。本当にありがたかったしめちゃくちゃ忙しい1年だった。
 
 
人間どんなに死ぬ気でやっても、人間が本来持つ力はどうやっても使いきれないらしい。(危険な考え方。笑)ある程度無理しても大丈夫なんだと思っているけど、実はやっぱり所々しんどい時があった。心配してくれる友人や家族がいてくれて、彼らのおかげで癒されたり休まされたり(笑)したので、間違いなく私には彼らが必要なのだろう。(ありがとね…)
 
 
 

ワカメみたいに根っこをしっかり張りながら、
それでも豪快な波にいっぱい揺られて生きていきたいです。
 
目指せ立派なワカメ!

来年も皆さんにとって楽しい年になりますように。
 
みなさんいつもブログ読んでくれてありがとうございます。来年も懲りずに書きますのでよろしくお願いします。よいお年を!

待機生活4日目

窓からウォッチング。
  

義務だから毎日朝・夕と体温測っているけど、たまに35.6度とか。自分って体温こんな低かったのかと驚いている。
 
こちら無理やり起こされて取りにいった朝食。
 
昼食。
これ、初日に食べたものと同じだ!と思ったら、夕食も初日のものと同じだった。ルーティーンに入る。。。

関空に到着する飛行機が毎日たくさん見える。
国際線であれば、あれに乗っているほぼ半分の人がこのホテルにやってくるんだなーと思いながら見ている。

2021-12-29

待機生活3日目

これを書いているのは4日目の朝だけど、8時に館内アナウンスで「朝食準備出来ました」コールがあった。私は昨夜なかなか寝付けなくてまだベッドの中にいたのだが、なんと8時19分に私の部屋のドアをノックする音が!!
 
 
朝寝坊さえも許されないっていうのか!
これには仰天。。
ベッドを速攻で抜け出し朝食を部屋の中に入れる。


あまりにびっくりしすぎてしばらく何も考えられなかった。。。人間にはそれぞれ生活のリズムってもんがあるでしょうに。。

 
 
朝食。
毎回ジュースの種類やあとサラダのドレッシングの味を変えてくれている。 細かい気配り本当嬉しいです。ありがとう。
 
 
昼食。この左の牛丼?のお肉と卵が、なんだか気持ち悪くって食べきれなかった。。
 
 
夕食。うまー


この日は絵漬けだった。
絵を描いていると時間も早く過ぎるし 頭が平常保たれる。

眠れぬ夜に書く

わたしは今34歳なのだけど、3〜4年ほど前から自分のことを前より少しだけ好きになれたと思う。これは私にとって大事件だ。
 
3〜4年ほど前って何があった頃だっけ?と思って一瞬考えたら、7年半付き合ったBの元を離れた頃だった。
今でも覚えている。自宅にあるアトリエで作業をしていてふと「別れたいな」と思った瞬間のことを。その1秒後、顔を上げて周りを見渡すと目に飛び込んできた。
今まで描き溜めてきた巨大なキャンヴァス群、
Bと一緒に買った家具・電化製品、
一緒に長い時間かけてペンキを塗った壁。
一緒に作って来た本たち。。
 
色んなものがヌリカベのように自分の前に立ちはだかる。デーン。
 
 
「やっぱ、無理だよなぁ・・・」


と思ったのだった。

でもその「別れたいな」という気持ちに嘘はつけなくて。
思い始めてしまったらもう戻れなくなった。そのときわたしはジョンという別の人のことを好きになっていた。でも今思えばジョンはBと別れる口実作りのようなものだったかもしれない。(今でもジョンのことは人間としてすごく好きだけど。恋愛感情は無いけど)
 
 
 
それまで私はBにとても依存していた。
書類関係はすべてお任せだったし、作品づくりも毎回彼の意見をものすごく大事にしていたし、何もかも彼の意見優先だった。実際Bにはたくさんお世話になったし今でもとても感謝している。
わたしは深く考えずに何でも手を出してしまうタイプなのだが、一方で彼は何かを始めるのにとても時間がかかるタイプだった。あと家事全般ほとんどわたしがやってて、それが何かもうめんどくせーと思っていた。(頼めば手伝ってくれたけど、なんでわざわざ頼まなあかんのか、とも思っていた。なんで私が全部やる前提なのだ、と。そういうのは最初に話し合うべきだったのだけど、それを怠ってしまったのがダメだったね)
 




心臓がえぐられるような思いをして彼の元を去った。そのとき初めてあんなに「つらい」気持ちを味わった。引越しで荷物を運びながらどれだけ泣いたか。こんな感情は今まで味わったことが無かったのだった。なるべくもうあんな気持ちを味わうのはご免だ。自分で別れを決意したからこそ、辛かった。
 
 
 
 
その辛さと引き換えに、というか。
自分がやっと「自分の足で歩いているんだ」って気づいた。
足はガクガクしてたしどこに進んでいるのかも分からなかったけど、本当に本当に本当に嬉しかったし、新しい人生を始めるような気分だった。
 
特に制作に関しては不安ばっかりだったけど、ようやく自分ですべてを決める人生が始まったのだ。それが楽しかったし、失敗しても自分が決めたことだから全て受け入れられた。それに私は全く一人じゃ無かった、助けてくれる友人がたくさんいたから。
 
Bは人前でベラベラと話すタイプではなく、私は毎度毎度友人と会うときはBにわざと話を振ったり、彼が話せるような話題をわざと出したり、誰にも頼まれてないことをやっていた。勝手に。そうでもしないと、Bは本当に一言もしゃべらないから。だけど彼はそれでよかったのだ。ある意味私はめちゃくちゃ自己中だった。。アホか。

でもやっぱり単純に、一緒に話してくれる人が良かったんだと思う。
 
 
 
そのあとジョン、そしてAと付き合ったけどうまく行かなかった。
それぞれ理由はあるけど、また今度気が向いたら書くと思う。時間必要。
 
ただこの間もずっと制作に関しては自分のやりたいことを貫いた。Aは少しモラハラっぽくて作品に口を挟んできたけど、美術は彼の専門ではなかったので私はそんなに耳を傾けなかった(笑)。



話が長くなったけど、
こういう色々なことを経て、やっと今自分のことが前よりも好きだと言える。そこまでやっとたどり着けたのは、自分が思い切って行動したから。ささやかながらも、自分に乾杯をしたい。
めちゃくちゃ怖かったしどうなるかと思ったけど、今行動しないと絶対後悔すると思った。そもそも自分の気持ちに嘘をついたまま人生を送ることなんて私には出来ない。そんなに強くない。




今私はジェレミーと付き合っているんだけど(サラリと言うけど)、彼はめちゃくちゃフットワークが軽いのだ。それだけじゃなくてなんか自分と似てるところが多い。
そして何より彼の前ではめっちゃ普段の自分でいられる… これすごく楽ー いままでの人たちは何だったんだというくらい楽だ。っていうか今までどれだけ相手に気を使っていたのだ。。。
 
 
まぁ今後どうなるかわかりませんけど、
まずは別府で面白いものを二人で作れるといいな。 


時差ボケと隔離生活で頭フル回転。
思ったことザザーっと書いちゃった。

2021-12-28

待機生活2日目

 ご飯はドアの前に、こんな感じにおいてある。
 
ドアを開けてご飯をとるときはマスク着用義務だ。
でも実際廊下は吹き抜けで風がビュンビュンなってるし、誰も人がいない(ご飯の時間帯は人がいないけど、他の時間はおそらく見張りの人とかがいるんではなかろうか) から絶対誰にも会わない。
マスクつけても意味がないのは百の承知なんですが、こればっかりは守るしかないよねぇ

そういえば関空からバスで市内のホテルに移ったとき、道ゆく人ほぼ99パーセントの人がちゃんとマスクをしていた。屋外で!びっくりしたー フランスはもっと緩い。でもフランスは昨日新規感染者数が1日で10万人を超えたとかで(半端ないな…)、マスク着用がもっと厳しくなるだろう。

 
朝食(なぜか一番楽しみ)

 
 昼食

夕食

美味しいお弁当、本当にありがたい。。。
本当に贅沢させてもらって感謝しかない。狭い室内はきついけど、文句言ってられない。



そういえば昨夜夕食と一緒にこんなものが。
6時45分???
・・・早くね???

コロナ検査のための唾液を、翌日朝6時45分までにドアの前に提出してくれと。しかも前日採取した唾液は受け付けないとのこと。朝早いな・・・!! 
おそらくその日のうちに結果出すには、朝早く採取するしかないんだろうな。もし陽性だったらその後の対応もあるだろうし。
 
私は朝方なので問題ないけど、けっこう辛い人多いんじゃないかなと思った。こういうの、めっちゃ日本っぽいって思った。有無を言わさない感じ。
そもそもこういう待機生活は仏人には無理だと思う。こんな真面目に規則に従えるのは私たちくらいだよおそらく。。。
 

2021-12-27

東京で個展

告知です。
1月15日から 東京の田端にあるWish Less Galleryで個展します。

本当は昨年開催の予定だったのですが、コロナのために延期にさせてもらって、2022年の1月なら大丈夫ではないか!とヨウコさん・ロブさんと相談して決めました。ところが水際対策が厳しくなって、強制待機期間が延長…。本当に今日本に帰国するべきか?と悩んだりしたけど、別府にもレジデンスで行くことが決まったのでこうなりゃ絶対這ってでも日本に行く!と決めたのでした。
 
2年家族に会ってないし、帰って来ちゃいました。

面白い展示が出来るよう頑張ります。日本の皆さんにお会いできるのも楽しみ!
 
 

待機生活1日目

 到着して次の日からカウントするので、実質2日目だけど1日目。
 
朝ごはん

毎回館内放送で「ご飯の準備が出来たから、ドア開けてとってください」という内容が流れる。たまにはけっこうな音量なので、朝これで起きる。
 
バナナが包んであって、写真をジェレミーに見せたら「なにそれ!ラッピングしてあって、贈り物?」とツッコミを入れていた。
この日は絵を描いた。
絵を描くことが精神安定になるというのが、この日改めて実証された。

お昼ご飯。

軽い運動もした。
AKIRAを見たりも。
狭い室内なので、絵の具の横でご飯を食べる。

夕方あまりに眠くて、21時にはうっかりテレビをつけながら寝てしまった。数時間後起きて電気を消してまた寝たけど、朝の2時半くらいに起きた。それから朝まで全く眠れず。
 
時差ボケ・・・

2021-12-26

待機生活

空港に着いてからというもの、検疫のために念入りに構成されたルートを辿る。全部で8箇所くらいの場所があった。
まず陰性証明や誓約書の提出、
そのあとスマフォでインターネット環境があるかどうか、
唾液で検査、
その結果待ちの間にダウンロード必須のアプリの説明を受けたり、
待機場所での食事(アレルギー有無とか)の書類提出とか。
 
ほとんどのスタッフが中国の方だったのが印象的。
みなさん本当にとても親切で、日本語も私より上手いんじゃないかってくらい。全てがスムーズで本当すごいなぁと思った。 
 
こんなオーガニゼーションはフランスには無理だわ、と思った。
関空に着いてだいたい3時間くらいで、誘導されたバスに乗り込む。
 


1時間ほどで、大阪市内のホテルに着く。エレベーターも1週間乗れないなぁと思って、パチリ。
これがお部屋。
広そうに見える?けど、めっっっっっっっちゃ狭い!ちょっとびっくり。
 
ホテル着が13時半ごろで、かなりお腹がペコペコだった。すぐにお昼ご飯をいただいた。ありがたやぁ〜特にこの暖かいスープ、嬉しかった。
部屋に置いてあったこのお水群にびっくり。
 
ナントを出発してここで約24時間経ってた。
横になってしっかり寝てなかったので、お風呂に入ってちょっと仮眠をとることにした。2時間くらい経って起きると、16時半くらい。まだ日があった。
 
ここまで順調だったけど、状況は反転。
 
暖房をつけていて乾燥していたのか、水分補給が足りなかったのか、時差ボケかなんだかわからないけど突然冷や汗が大量に出て来て、「この狭い空間から出られない」という恐怖心からパニックになりそうになる。
こういうのを不安発作?というのか、何か他のことを考えないと頭がおかしくなりそうになる。まず窓を開ける(といっても3センチしか開かない)。水を大量に飲む、軽い運動をする、両親や友人に電話をかける。
 
「やばい」感じから「大丈夫そう」になる。
 
それからは割と落ち着いているが、またあの発作みたいなのが来るのかもと思うと憂鬱。

気を紛らわせるためにテレビをつける。
全然お腹空いてなくて半分も食べられなかった夕食。
 
こんなに待機生活が精神的にきついと思わなかった。 
甘く見ていた。
 
自分が久々に日本にいる感覚もあまりつかめず、テレビを見てもあんまり面白くない。結局はフランスの友人らと電話をするばかり。
 
その日はよく眠る。

 
 

空の旅

飛行機に乗れたときはやっぱり
ほぉ〜っとした…。
 
今はこんなカメラがあるんだね。
飛び立つ時。
濃霧で羽が生えたみたい。
 
 
今回はリッチな直行便。一回乗ったらもうそのあとは日本。
利用客は全部で30人くらい?もちろんガラガラ。

乗ったら早速ご飯。お腹ペコペコだったので助かる。
毎回必ず味噌汁を飲む私。世の中に味噌汁があってよかった。すべてが美味しい。

食事のあと映画見てたら、添乗員さんがなぜかサービスでくれた。この添乗員さん、黒人のめっちゃイケメンだったのだけど、仕草身振りめっちゃかっこよくて、香水が本当にいい香りだった。。。たまにモデルみたいな人いるよね。
スナックとチョコレート。
 
映画見たり寝たり。あっという間。
 
朝食。
中身。
2度目の味噌汁待ち中。笑


やっぱ空の旅はいいね。旅の用意や書類とかで毎度緊張してクタクタになるけど、やっぱ良い。
これは最後の方。
検査待ちの時に時間がかかるかもしれないし、自動販売機も何もないから、と簡単なサンドイッチと飲むヨーグルトをいただく。

またあのイケメン添乗員さんがおすそ分けしてくれた!そんなに私お腹すかせてそうにしていたんだろうか。笑

 
 
コルテオ 太陽光発電