2021-07-31

打ち上げ的な

8月前半はギャラリーが夏休みに入るので、その前にみんなでお食事。
 
 
なんと偶然、今回の展示のために作成した絹のスカーフ(エルメスと全く同じ質のもの)をみんな着用してきて、爆笑した。
左からギャラリーのエヴァ、絹に私の絵をシルクスクリーン印刷したピエール、私。打ち合わせ無しでこれ、みんなうれしすぎ

 
 
今回はアペロ(食事前の軽食的な)に巻き寿司を持っていく。今宵はフランスの兄も招待されていた。
久々に兄に巻き寿司を食べさせるとあって、私ははりきったよ!マグロと鮭はもちろん、今回は新鮮な生ダラを市場で仕入れてきた。みなさんの喝采を受けた私、いい気持ちでした。笑

この後写真撮るの忘れたけど激ウマの冷製スープを挟み、メインへ。
 
ギャラリーを運営するオスカーは元料理人。
いただきます。。
美しい・・・!
市場の新鮮な鯖とバイ貝。2種類のソースでいただく。
美味しいご飯たちでお腹がはちきれそうだし、笑いまくってさらにお腹痛かった。
 
ギャラリーは2週間閉まりますが、そのあと展示は9月7日までやってます。

2021-07-29

お医者めぐり

今週はメディカル週間と勝手にひとりで名付けた。
眼科に始まり、整体、産婦人科、歯医者と一気にアポイントメントをとった。(本当は皮膚科の予約もとったけど、結局予定が合わず無念。)特に問題はないけど、すべて1年おきのコントロールチェックのため。(腰は定期的に痛くなるので整体は1年に2から3回行くけど)
ちなみに来週はコロナワクチン1回目の採取もある。
 
 
1年に一度の健康チェック。義務ではないけど、
「体が資本」と気づいてから、自分で決めて行くようにしている。実際そうするよう推奨されている。
 
 
驚いたことに、すべてで「全くもって問題無し。めっちゃ健康体」でした。ありがたやぁ〜
今年に入って、制作でかなり無理をしていたと思っていたので、何かしらガタが来ているのではと思っていた。だから拍子抜けしたし、ホッとした〜。
 
 
ちなみに2年に一度の車検もクリア。
私の相棒も、オンボロ仏車なりに頑張っております。 
 

2021-07-26

巻き寿司

巻き寿司のクオリティーがだんだん上がっている!
友人らが今回韓国のりを買ってきてくれて、それで作ったら誠に美味しかった…他にもトリュフ入りのチーズとか、なんかすごいことになっている。
私はいなり寿司を提案。
これがめっちゃうけたーーーー
紫蘇も必要不可欠。
市場で新鮮なマグロとサーモンを調達。
美味しすぎてみんなで舌鼓をうつ。 
今まで作った巻き寿司の中でトップ級の出来でした。

2021-07-25

フォントヴロー プロジェクションマッピング

 この夏、フォントヴロー修道院では21時からプロジェクション・マッピングやってるよ
建物がすでに美しいのだから、ここに色んな色を当てると当たり前に美しいよね。
たくさんの人で賑わっておりました。
私まだワクチン打ってないのでいわゆる「ワクチンパス」持ってないです。先日から、フランスは文化施設などそのパスが無いと入れないことになっており、本来なら入れない。でもここに5日宿泊させてもらって、すると修道院内を自由に行き来できる鍵を自動的にもらえるので、自由に館内をうろうろしておりました。
 
 
長い間過ごした場所が、少しずつ変化していくのを見るのは 嬉しいようで少し寂しい。でもやっぱり帰ってくると嬉しい。

2021-07-23

壁画制作 J夫婦家族との出会い

いやー壁画制作無事に終了しました。5日間朝から晩まで死に物狂いで描きまくった結果、自分がどんな過程で絵を進めたか全く覚えていないという不思議な現象が起こっております。
 
特に3日目がしんどくて、思うように進まないし寒いし(地下は年中ずっと11〜12度。今週は暑くて外は30度。この気温差に体がついていくのが大変だった)。
5日間ほぼ毎日頭痛薬を飲みながらの、自分との戦いでした。そんなしんどい制作中でも、やっぱり楽しくて嬉しくて制作が面白くて、こんな素晴らしい機会を頂けて嬉しくて勝手に一人で感動して泣いてしまいそうな瞬間が2・3回訪れた。(ははは、こうやって書くと変態みたいだ)
そして絵がいい感じにカチッと決まった時、無限大に幸福を感じるのだった。この感覚を味わうごとに「やってよかった」と思うし「またやりたい」と思う。
私のエネルギー源!
 
 
 J夫妻はめちゃくちゃきさくな方々で私が驚いたくらい。元々私はだんなさんの方を知っていて、奥さんは知らなかった。今回ヴァカンスシーズンということもあり、週の最後には奥さんのご両親や妹さん、J夫妻の息子夫婦とさらには彼らの赤ちゃんとお食事をご一緒させてもらった。一緒に豪華なバーベキューだーい
 
最初のこれだけでほっぺた落ちた。
キノコにリエットもしくはシェーヴル乗せたもの
牧子の壁画のオープニングパーティーだ!ということで、みんなで地下におりてこんなめっちゃ高級なワイン開けてもらった…しかもマグナム(大きいサイズで1500ml)
これを見た瞬間、J夫妻が私の壁画をどれだけ喜んでくれたか理解した。よかったぁぁ
よきかな。。
J奥さんのご両親はご年配だけどとっても元気。おじいちゃんは昔軍隊で働いた方で体も丈夫だ。つねに冗談が飛びかう最高に面白いご家族だ。私に対してもめちゃくちゃフレンドリーで途中「あれ私この家族の一員じゃ?」と思ったくらいだった。笑
 
アペロ(食前酒)を始めてみんなで団欒中、息子夫婦と彼らの娘(ひ孫ちゃん・8か月)が家に到着した。驚いた。それはそれは美しい、かぐや姫みたいな可愛い女の子だった。品のある真っ白い綺麗な顔立ちをしていた。家族全員がひ孫ちゃんのトリコになって、それはそれは素敵な時間だったし、まさに「幸福」しかなかった。
そのときふと横を見ると、J奥さんのお父さん(ひ孫ちゃんの曽祖父にあたる)が、こっそり震えながら泣いていらっしゃるのを見た。J奥さんもそれを見つけて「お父さん!どうしたのー!」と駆け寄った。
 
彼はただ、「幸せだ。」と言った。
 
食事の前に、彼は軍隊で働いていた時のことを少し私に話してくれていた。楽しそうに話していたけど、決して楽な仕事ではなかったはずだ。87歳(だったはず)という長い人生で経験しただろう辛いことを経ての今の幸せを感じているのかな、と、私もなぜか嬉しくて泣きそうになったのだった。思わず私もJ奥さんと一緒に彼にかけよってハグをしたのだった。みんな笑っていたが、私はけっこう本気だったし、ハグできて嬉しかった。
 
 
 
最近気づいたのだけど、私は他人の家族の輪に(勝手に)とけこめる能力があるみたいだ笑。その能力のおかげで日本にしょっちゅう帰らなくても元気でやっていけている。けどやっぱ時々日本帰りたい。実家の香りを嗅ぎたいなーって思ったよ。
 
 
最高の5日間だった。 
ありがとう。

2021-07-22

個人注文 洞窟壁画制作

洞窟めぐりの1週間が終わったと思ったら、今週から洞窟壁画制作のためソミュールに舞い戻っております。今回はプライベート・オーダーといいますか、要は私的注文です。
 
実はこの春 このお話をいただいて、事前に視察済み。だいたい5日くらいで出来ると思ってきたけど、できるかな?
 
これは3日目の写真
注文者様Jさんのお家はべらぼーに大きくて、カーヴ(地下)もそうとう大きい。その広い地下に、ちょっと個室みたいな空間があって「ぜひここを牧子の絵で埋めて欲しい」と言われたのだった。
 
ちなみにJさんはフォントヴローとちょっと関わりのある方だ。Jさんは「制作期間中、牧子はぜひ我が家に宿泊してね」と言ってくれていたのだけど、制作現場に缶詰になるのだけは避けたかった。やっぱり夜と朝くらいは制作から離れたい。だからまたフォントヴロー修道院に宿泊させてもらっている。やったね
 
昼間はJさんご夫婦お仕事でいないので、一人また洞窟で一人黙々絵を描いている。
 
3月にAckermanでの巨大壁画を終えてから、久しぶりに同じ手法で絵を描いているけど、本当に難しくて、そして何より最高に面白い!
 

2021-07-19

KONBINIとLe Voyage à Nantesのインタビュー

 この前、インタビューされたときの動画があがってます。

Le Voyage à Nantes(ナント市内で毎夏開かれる現代アートの祭典みたいなもの)の今年の目玉企画?で、ナント市の香水を決める、というものがある。香水メーカーと3つの香りをつくり、「ナント市らしい香水はどれか?」という投票を、来場者に募っているのです。
 
で、なんかしらんけど私の電話が鳴った。
(本当に今でも理由は不明。なんで私を撮ろうと思ったんだろね)
 
「Le Voyage à NantesのBだけど、牧子?元気〜?あのね、香水の企画があって、牧子にインタビューしたいんだけど、この日空いている?」と聞かれた日は、フォントヴロー修道院からナントに帰る日だった。
 
「午後なら空いているけど。。昼にフォントヴローから帰ってくるんだけど」
 
と答えたならば、そのあとは早かった。
KONBINIというフランスではかなり有名なメディア媒体から連絡が来て、今回の企画の趣旨説明を受け、私がそのとき滞在していたフォントヴロー修道院には 香水のサンプルが3つ速達で届いた。(ちなみにKONBINIは私でもさすがに知ってた。スタッフの人みんなめっちゃ若くてかっこよかった。メイクさんは前歯に金歯を詰めてて、これがパリジャンヌかー!って思った。)
 
 
「3つの香水を嗅いで、何か連想したものを教えて!(ただし全てナント関連)」
 
 
そういわれても、なんかちょっと無理あるよなぁああ・・・とは言わず、ひたすら考えた。そのときフォントヴローの作品もまだ終わってないし、あっちこっちでミーティングなどがあり超忙しかったので、香水も全部移動中に嗅いだ(運転中、自分の車の中で)。。
 
 
 
で、あのインタビューにいたったわけであります!
 
 
 
実は撮影の当日、フォントヴローのアトリエの掃除とか色々あってギリギリナントに到着したはいいけど、何も食べてなかったので直前にサンドイッチをお腹にかきこんだ。(撮影中にお腹がなってはいけないなと思ったので)
無事撮影が終わって家に帰って、ほーっと一息ついてトイレに行って自分の顔を見たら、なんとサラダが歯にこっそり詰まっていた。。笑
プロのメイクさんにがっつり化粧してもらって完璧だったはずなのに、このこっそりサラダは誰にも見つけられず。。。なんていうサラダ勝ち・・・!!!
 
映像みたら全然分かんなくてよかった。
今回の映像はただの「予告篇」かもしれんけど。選んだ香水らすべてにかなり長いことコメントしたんだけど、全部採用されなかったんだろか

最終日5日目

 Grotte de Rouffignacに、開館時間9時前に到着。 ここはインターネット(事前)予約ありません。なので出向かなければならない。Gouffre de la Fageの女性が私にお勧めしてくれた場所だったので、かーなーり楽しみにしていた。早起きも全然平気。ここ数ヶ月毎朝6時半とかに目が冷めるし。
入り口

多分今回の旅の中で、一番笑ったかも。
ガイドさんが超ロン毛ドレッドのにーちゃんで、すんごい面白かった。どう面白かったって、説明出来ないんだけど、多分単純にすごくいい人なんだと思う。その人間性がガンガン伝わるので、こちらも優しい気持ちになる。最後チップあげてた人何人かいた。

残念ながらここも写真禁止。壁画があるから!
 
ここはほぼ歩かない。
全部トロッコ電車みたいなのに乗って移動。そもそも洞窟の入り口から、壁画がある場所まで1㎞くらいあるのでトロッコ必須だ。
ここで疑問が浮かぶ。
ではなぜクロマニヨン人たちはそんな遠く離れた洞窟の奥底までわざわざ出向いて絵を描いたのか?巨大熊などの野獣がうんさか洞窟にいたらしいし、実際熊の爪のあとが大量に残っているのでそうとうデンジャラスだったはずだ。それなのになぜ?真っ暗で光もない中、1キロわざわざ歩いてマンモスや馬やサイなどの絵を描いたんだろうか。

もちろん答えはないのです。本当に興味深い。


そのあとGrotte de Villarsに行った。ここは帰り道だったし、壁画も少し残っていたので。美しさは確かにあっぱれだけど、他にたくさんいろんな洞窟をみたのでこれといった感動は薄めでした。
 
模型だよ
このあと、4〜5時間の運転をしてナントに帰ったわけだけど、本当疲れてた。だから何回も休憩したし、そのうちの2回はけっっこうがっつり昼寝した。そうでもしないとやってられん。無事何事もなくナントについてホッとしました〜
 
この旅本当によかった。
ひとり旅の気楽さったらない。

4日目 Grotte de lacave

 予約していた10時の少し前にGrotte de lacaveに到着。
 
こんなミニミニメトロみたいなものに乗って奥へ。車内が狭すぎて向かいに座っている人の膝とすれすれ めっちゃ気まずい。
 
乗り物から降りると、早速ガイドさんが言う。
 
「さぁ階段を登りましょう! 108段ありますが、全然楽勝です!」
 
 えっ楽勝なの〜?と思って、深く考えずに登り始めたら、楽勝どころか超しんどかった!登りきったらみんなゼーハーゼーハー言ってて笑った。
 
この洞窟もめちゃくちゃ美しいし本当にお勧めですが、壁画はありません。そして一番重要なのは、「めっちゃ歩く!」ということ。
 
 洞窟によってサイズもオーガナイゼーションも全て違うので、足腰弱い方とかは事前に調べることをお勧めします。階段の横にエレベーターがあったけど、そのあとどうせ長い距離を歩かなきゃいけないので大変。
一人、乗り物を降りた時点で気分が悪くなった女性がいて、引き返していた。そういえば他の洞窟でも数人気分が悪くなって動けなくなった人を見た。薄暗く閉鎖されたこういう空間でさらに湿度が99.9%の状況を、一定数の人間は受け付けられないんだ、と学んだ。
私は基本大丈夫だけど、この洞窟はひたすら歩くので息があがるし、グループの人数も多くて人口密度が高く、なんかにおいがきつい方がいてちょっと気分悪くなったよ。。
 
 
 次の目的地まで時間があったので、近くを散策。
こんなところー!
カフェで一休み。こういうガラガラの素敵な場所最高。昼寝した。

次はGrotte du Pech Merle
ここ、かなり楽しみにしていた!壁画があるから!!!
しかもガイドさんが女性でしかも話が面白く丁寧で、最初から最後までずっと楽しかった。残念ながら写真はないのだけど。
 
これ駐車場の周り。
ここでは日本の夏の風物詩・セミの鳴き声が聞こえた。(セミじゃない他の虫だったかもしれないけど?)フランスでは一度も聞いたことがなかったので、車から降りた瞬間
 
「に ほ ん の な つ !!!」
 
って思った。
感慨深くて、予約した時間ギリギリまでベンチに座ってセミ(らしき虫)の鳴き声をぼけーっと聞いていた。 
 

2021-07-17

3日目 Grotte de Presqueとキノコのおじさん

午後はGrotte de Presqueへ。
 
ここも事前予約して行った。ほとんどは全部事前インターネット予約したほうがいいと思った方がいいです。洞窟を守るために、1日の受け入れ人数が決まっていたりするので。
 
 
ここは壁画はないものの、場所が壮大!
写真撮影オッケーだったので、バシバシ撮っちゃった
本当に異世界でしょう
写真じゃ実物の2パーセントくらいしか伝わらない。。
ガイドも主に仏語で(多分英語対応もあると思うけど)、車がないと来れない場所だから、なかなか不都合かとは思いますが、いわゆるモンサンミッシェルとかエッフェル塔よりある意味来る価値あると思う。
日本にも鍾乳洞は各地あると思うけど、行ってみたいな。違いはどんな感じなのだろうか。
 
そのあとその日泊まるホテルまで行く。近くに有名な滝があるというので行こうとしたけど、道がかなりぬかるんでいて、怖い。滑って川にでも落ちたらどうする?でも観光客のみなさんはけっこうズンズン歩いて行く。
 
私はやっぱり踏ん切りがつかなくて、怖かったし疲れていたので諦めて回れ右をした。そしてホテルのある小さな村を散策することにした。
 

 
こちらホテルの自分の部屋からの眺め。朝撮ったから人っ子一人いないけど、日中は人だかり!
 
村を散策しよう、と思ってすぐに
「キノコ」と大きな看板を掲げたお店に出会った。
その看板のどでかい文字とは釣り合わないほど店内はもんのすごく洗練されておしゃれで、まさに売られているものは全てがキノコだった。
美容化粧品でも売ってそうなくらい、なんとまぁ美しいお店だこと。
 
私がうっとりしていると、白髪の店主が声をかけてきた。
「ぜひビンの蓋を開けて香りを嗅いでみてね」
 
私は早速手前にあったビンを嗅いだ。

おぉおおお キノコのいい匂いするううううぅうぅううう
色んな香りを楽しんでいると、おじいさんがいろいろ説明してくれる。このキノコはこれ、そのキノコはこれ、と。
 
なんとなく、ちょっと頑固っぽいじーちゃんなのでは、と思って
「毎日同じ説明を観光客にするのは、嫌になりますでしょう…」とぼっそり言ってみた。するとじーちゃんはちょっとびっくりしたように私を見返して
「とんでもない!説明するの、僕好きだよ!」
と返事をしてくれたのだった。
 
 
きっと退屈してたんだろうけど、それからじーちゃんとの会話が弾んだ。するととっておきのトリュフを何種類か嗅がせてくれた。その匂いがすでに最強に美味しくて、よだれが出そうになった。
しかもじーちゃんは毎回その宝物(キノコたち)のビンを開ける瞬間、ものすごくいい顔をする。まるで今からマジックを見せるマジシャンみたいだった。それをそのまま伝えるとすんごく嬉しそうで、なんとまぁそれからほぼ1時間くらい、わたしはじーちゃんと話をしていた。
 
 
じーちゃんの何がすごいって、すべてのデザイン(ロゴ、内装、包み紙、パッケージ)などなど自分でこなしていたことだった。服もかっこよかったし、マスクの代わりにつけるアクリル板(?)も、縁の部分が普通のじゃダサいから木の柄のもので代用し、更に自分の店のロゴを刻印していた。
 
 
どこまでも手が込んでいる。すげー!
何十年もかけてコツコツこだわって作ってきた自分の店の細部を、わたしが舐めるように見て感心してたので、多分めちゃくちゃ嬉しかったと思う笑

匂いだけでよだれが出る素晴らしいキノコ商品をいくつか購入した。するとじーちゃんは淡々とこんなシャレオツな袋に入れてくれた。
銀だし、金だよ!
わたしがびっくりして
「え?これ、特別対応?」と聞くと逆にビックリされて、
 
「これくらい普通だろう。だって美しいだろう!」と言う。

名刺交換もしたけど、名刺もわたしの名刺より10000倍くらいかっこよかったし、紙の質も最高だった。たまげた。


こんな細部にこだわって素晴らしい!!と改めて伝えると、
じーちゃんは一息ためて、静かにこう言った。
 
「どれもこれも、全く難しい事じゃないんだ。」
 
 
 
この「難しいことじゃない」という言い方が、なんかわたしにとってとても衝撃だった。そう、難しいことじゃないのに、みんなそれが出来てないんだ。わたしも含めて。
「ただ少しでも手を加えた方が美しいし、その方が誰にとってもいいでしょう。」 と、じーちゃんは淡々と続けたけど、こういうことをサラリと言える人間になりたいもんだ。



べらべらしゃべりまくる私をかなり面白がってくれたようで、おまけももらった。そんなつもりは全く無かったので断ろうとしたけど、じーちゃんは頑なに私におまけを託した。
 
長い間話している間にたくさんのお客さんが店内に入ってきたけど、全然長居しなかった。それを見て「ほら、フランス人は日本人と違ってスノッブだろう。」と私に言ったけど、ごめん、ぶっちゃけ日本人はフランス人のナン億倍もスノッブだと思うよ。。(っていうか人によると思うよ…私はただ気の合う人と喋るのが好きなだけだよ…日本ではうざがられたからフランス来ただけだよ…)って思った。
 
 
 
じーちゃんとの交流が印象深すぎて、洞窟一個行ったくらいの嬉し度ありました。キノコの絵を描いて今度じーちゃんに送ろうと思う。じーちゃんはそのお礼にいっぱいキノコ送ってくれるらしい。楽しみー!
 
コルテオ 太陽光発電