今回のワークショップで何が一番緊張の種だったかというと、相手がフランス人の「中学生」だったということ。思春期真っ盛り、もしくは思春期に差し掛かる頃のこどもたちはどんな感じなのか、本当に知らなかったから。
日本語の訛りもバカにされたりするんだろうか
こんなことも知らないのって言われたりするんだろうか
授業つまらんって言われたらどうするーーー
初日。
美術の先生が
「はーい、こどもたちー "Allez les enfants" 」
と言ってワークショップが始まったのですが、
それを聞いた一人の女の子が
「"こども"だって…笑」
とぼそりと言い、クスリと笑ったのでした。
特に意地悪な感じでもなく、自然で可愛い感じだったので先生も笑顔でスルーしたけど、私はその反応が面白くって一人で爆笑しちゃった。
素直で可愛いなぁって。
でもその分言葉の使い方には気をつけないとって、最初っから緊張度さらにマックス。
一人、ムードメーカーのようなトラブルメーカーのような面白い子がいて、あまりにいい絵を描くので私は
「いいねぇー!!ご両親もさぞ我が子を誇りに思っているでしょうよ^^」とぼそりと言ったのです。その時その子は何も言わず、絵に集中していたように思う。
でも、そのあと私は気づいてしまったのだけど、その子はことあるごとに「おばさんが」「おばさんに聞かないと」「おばさんはこう」と、おばさんの話ばかりで両親のことは何も言わない。
あぁ、きっとご両親と一緒に暮らしてないんだなぁと私は感づいたので、あとで先生に聞いたらズバリ。ご両親はそれぞれ健在だけども、家族関係に色々問題があっておばさんと暮らしているんだって。
私はそんなことも知らずにさらっとお父さんお母さんを話に出してしまった。外部からやってきた私は確かに知る由もないのだけど、「あちゃーーー」って思ったよね。
それにしても国が違えど、どこも同じだなぁとしみじみ思ったのです。この子以外にも複雑な家庭に育っている子はたくさんいて、彼らと話をするとき言葉や内容にすごく気を使ったよ。コーヒーブレイク中に先生がいっぱい情報をくれて、助かった。ちなみに先生のすごくプライベートな話も聞いて、先生のことも好きになった。笑
金沢美大にいたころ教員免許を取るため、私は母校の中学校で1ヶ月の教育実習をしたのですが、私の担当だった美術の先生があまりに厳しく、私は正直「くだらない」と蔑んでいた。生徒たちは私の前ではっきりと「美術がぜんぜん楽しくない」と宣言していたし、授業の様子も刑務所みたいだった。休み時間や放課後に触れ合う子供たちはすごく生き生きしていたし楽しそうだったのに。
今回出会ったフランスの中学生たちは、先生に怯えることなく堂々としていて、なおかつ美術に真剣に向き合っていて感激した。先生と子供たちが言葉を交わす場面がとっても多くて、本当にいいなぁと思ったし、羨ましいと思った。
中学校からは先生に対して敬語を使うことが義務なので、こどもたちは私に対してもvousで話すし(フランス語では目上の人と話すときは相手のことをvousで表現し、タメ口の場合はtu)、なんと私を呼ぶときは"Madame!"と呼ぶ。
「私はマダムではなくマキコですぅううううう!!!」
「私とはタメ口で話すこと!」
って、何度言ったことか!
私は先生じゃないし、私こそ彼らからいっぱい学ぶことがあるので。対等でありたい。
こどもってすごく可愛いと思うんだけど、なんでも見透かされそうで実は私はビクビク怯えていた。でもそれは私が彼らを「こども」として見ていたからであって、「人」として同等に見ていなかったからなんだろうな。ごめん。
14人のこどもたちの名前もちゃんと覚えたし、12月にまた会うのが楽しみ^^
日本語の訛りもバカにされたりするんだろうか
こんなことも知らないのって言われたりするんだろうか
授業つまらんって言われたらどうするーーー
初日。
美術の先生が
「はーい、こどもたちー "Allez les enfants" 」
と言ってワークショップが始まったのですが、
それを聞いた一人の女の子が
「"こども"だって…笑」
とぼそりと言い、クスリと笑ったのでした。
特に意地悪な感じでもなく、自然で可愛い感じだったので先生も笑顔でスルーしたけど、私はその反応が面白くって一人で爆笑しちゃった。
素直で可愛いなぁって。
でもその分言葉の使い方には気をつけないとって、最初っから緊張度さらにマックス。
一人、ムードメーカーのようなトラブルメーカーのような面白い子がいて、あまりにいい絵を描くので私は
「いいねぇー!!ご両親もさぞ我が子を誇りに思っているでしょうよ^^」とぼそりと言ったのです。その時その子は何も言わず、絵に集中していたように思う。
でも、そのあと私は気づいてしまったのだけど、その子はことあるごとに「おばさんが」「おばさんに聞かないと」「おばさんはこう」と、おばさんの話ばかりで両親のことは何も言わない。
あぁ、きっとご両親と一緒に暮らしてないんだなぁと私は感づいたので、あとで先生に聞いたらズバリ。ご両親はそれぞれ健在だけども、家族関係に色々問題があっておばさんと暮らしているんだって。
私はそんなことも知らずにさらっとお父さんお母さんを話に出してしまった。外部からやってきた私は確かに知る由もないのだけど、「あちゃーーー」って思ったよね。
それにしても国が違えど、どこも同じだなぁとしみじみ思ったのです。この子以外にも複雑な家庭に育っている子はたくさんいて、彼らと話をするとき言葉や内容にすごく気を使ったよ。コーヒーブレイク中に先生がいっぱい情報をくれて、助かった。ちなみに先生のすごくプライベートな話も聞いて、先生のことも好きになった。笑
金沢美大にいたころ教員免許を取るため、私は母校の中学校で1ヶ月の教育実習をしたのですが、私の担当だった美術の先生があまりに厳しく、私は正直「くだらない」と蔑んでいた。生徒たちは私の前ではっきりと「美術がぜんぜん楽しくない」と宣言していたし、授業の様子も刑務所みたいだった。休み時間や放課後に触れ合う子供たちはすごく生き生きしていたし楽しそうだったのに。
今回出会ったフランスの中学生たちは、先生に怯えることなく堂々としていて、なおかつ美術に真剣に向き合っていて感激した。先生と子供たちが言葉を交わす場面がとっても多くて、本当にいいなぁと思ったし、羨ましいと思った。
中学校からは先生に対して敬語を使うことが義務なので、こどもたちは私に対してもvousで話すし(フランス語では目上の人と話すときは相手のことをvousで表現し、タメ口の場合はtu)、なんと私を呼ぶときは"Madame!"と呼ぶ。
「私はマダムではなくマキコですぅううううう!!!」
「私とはタメ口で話すこと!」
って、何度言ったことか!
私は先生じゃないし、私こそ彼らからいっぱい学ぶことがあるので。対等でありたい。
こどもってすごく可愛いと思うんだけど、なんでも見透かされそうで実は私はビクビク怯えていた。でもそれは私が彼らを「こども」として見ていたからであって、「人」として同等に見ていなかったからなんだろうな。ごめん。
14人のこどもたちの名前もちゃんと覚えたし、12月にまた会うのが楽しみ^^
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