2025-12-04

月の話③

制作2日目。
体調が悪いとか言ってられない。とにかく絵を進めるのだ


フォントヴロー修道院近くに薬局があって本当に良かった。。。鼻洗浄スプレー買う。少しマシになるけどずっと鼻水が出る。
昨夜は鼻が詰まりに詰まって大変だった話をスタッフの皆さんにしていたら、ギヨームがタイムとレモンを持ってきてくれた。これで今晩寝る前にinhalation蒸気吸入をしなさい、と。
(お鍋に水とタイムと半分に切ったレモンを投入し、沸騰させる。それをテーブルの上に置いて頭からバスタオルを被せ、蒸気を吸い込むのだ。)
(これ、かなり効果があって、私の場合吸い込んだ瞬間に鼻が通り、涙がバチバチ出て、悪い菌が一斉にやっつけられるような印象を受けた。すごく気持ちよかった。

これらのおかげか、前夜よりぐっすり眠れた。しかも睡眠中に汗をかいてすっきりした目覚めとなりました。)


2日目の夜は19時まで制作。



3日目。


バルーンの空気投入装置をオフにし、少しずつ萎ませる。そうすることによってバルーン上半分の絵を描くことに。
布が張ってないので描きにくい。
1日かけてやっと上半分を描き終えたが、すごい仕事量であった。。。

これは印刷部分。

しかし表面積の広いこと。。。描いても描いても埋まらない。
絵の具が乾いていないと他の部分にくっついてしまうので、萎む時間と絵の具の乾燥時間を計算しながら進めていく。なかなか難しい

この日は木曜日。
翌日の金曜日午後に回廊中心地にバルーン設置をすることことになっていた。スタッフの皆さんが真ん中にパレット(木の板、配送に使われる)を設置。そうすることによって、中庭の植物たちを守るそうだ。

その日の夜ジョルジュが7・8時間の運転を経てシャモニーから会いにきてくれた。会った瞬間かなりホッとしたし、食欲のない私を励ましてご飯を食べさせてくれた。


こんな素敵な写真まで撮ってくれた

月の話②

翌朝。起きるとだいぶ調子が悪く、熱はないが吐き気もあり立ちくらみもする。でもこの日ばかりは制作を進めなければいけないので薬を飲みいざゆかん

(胃には何も残っていないのになぜ吐き気がするのか不明だったが、おそらく低血圧からくるものでは?と言われた。)

スタッフの皆様。心配そうに見守ってくれている。
何度も何度も様子を見にきてくれて嬉しかった〜
映像作家のルーシーがまたパリから撮影に来たけど、もう彼女のことを考える余裕もない。とにかく作業を進めるのみ。絵を描き始めた朝は(午前中だけでも描いて、辛かったら午後は休もう…)と思っていた。けれど不思議なことに、描いていると元気になってきた。アドレナリンが出て疲れを忘れてしまったのか。本当に不思議だった。
お昼には外に出てちょっと気晴らし
バルーンに絵を描くという行為がとても興味深く、不思議で面白かった。絵の具が滴り混ざっていく様子が水彩画のようだったし、とても楽しかった。。。!!!

この日は結局18時過ぎまで描き続け、簡単なものを口に運んでそのまま寝た。


早めにベッドに入ったはいいものの、なんせ鼻が詰まって息ができない。なんじゃこりゃー!!!人生で初めてんなに鼻が詰まって、かなり苦戦した。口で息をするもこれじゃ喉がやられるし口がカラカラになる。結局朝の2時くらいまで寝れなくて苦しむ。

普段鼻から息が出来るってすごいことなんだな…
病気になって普通が普通じゃなくなって、日頃の健康のありがたみがわかる。


続く

2025-12-01

月の話①

フォントヴロー修道院の回廊で大きなインスタレーション作品を発表する予定で今まで準備をしてきました。

直径9メートルの大きな月を作りたい。


今年4月から準備をしてきて、バルーンを専門に扱う会社にもコンタクトを取り、本来なら11月頭に作品を受け取るつもりだった。でもいろんなことが原因で配達が遅れに遅れ、早めに私は現地入りしたものの全然届かない。

(別の作品を試すスタッフのバンジャマン)
運送業者に連絡しても全てがあやふや。何度も電話をかける。

金曜日(オープニングの1週間前!)に届きますよ、と言われたけど、結局届かなかった。途方にくれる私。ハラハラドキドキしても作品が早く届くわけではないのに、でもどうしようもない。絶望。

寒波がやってきてめちゃくちゃ寒い。
しかもなぜか部屋の暖房が切れる。
だんだん体調が悪くなってきて、土日はほとんどベッドで横になっていた。
(結局後で聞いた話だけど、私の部屋の隣で日中工事をしていて、その大工さんらが勝手にラジエーターを切ってしまったんだと。私も私でセキュリティーの人たちとかに申告すればよかったのかもしれないけど、そんなこと考えもしなかった。)


月曜を迎える。
体調は最悪で悪寒はするし鼻はつまり、喉も痛い。頭も痛い。辛い。
っていうかバルーンはいつ届くんや。。。
(暖房をつけてもらう。少し生き返る。みんなにすごく謝られる)


夕方までベッドに横になっていると、突然バンジャマンからメッセージが送られてきた。


「届いた!!」


ふらふらながらも駆けつけると、届いてた!!!!
やったーーーー!!!!
その時すでに夕方4時をまわっており、まずバルーンを膨らませる。
膨らませるのに1時間かかる。

どんどんデカくなっていく、デカすぎてもう見てらんない。
膨らんだー!お、大きい。。。。!!!!
バンジャマンは高身長なのでバルーン小さく見えるかもしれないけど、間近で見たら本当に大きい。
大きすぎて、見た人みんな思わず笑ってしまうくらいなのだ。
この日はとにかくこれで精一杯。とにかく届いてよかった。それだけ。

まずは寝て休むことに。
ここからが凄まじい怒涛の1週間の始まりだった。

続く
 
コルテオ 太陽光発電