2012-08-13

告白?(画無し)

誰でも 遠い昔の記憶が夢に出てくることはありますよね



小学校4年生の夏前くらいにミニバスケットボールクラブに入りました。少し体を絞ろうと思ったのと(10歳にして・・・)、仲の良い友達が次々にクラブに入りはじめたから。

私は赤ちゃんだった頃ぶくぶくに太っていたし(あだ名が「輪ゴム」だったし。)運動も好きでは無かったので、まさか自分がと思いながらの入部。不思議。


軽い気持ちで始めたバスケットだけど、気づけば小学校に次いで中学校も3年やり抜いた。練習はしんどいし もうバスケットはいいや、と思って入学した高校でも、なぜか気づけばまた入部。しかも小・中とは比べものにならないくらい練習がきつかった。


今思えば何故あんなキツイ練習をしていたのか!?
ある日足の甲が痛いと思ってお医者さんに見てもらったら、骨が疲労骨折していた。同じく疲労骨折した仲間は数多くいた。(*o*)
練習内容を考えればそりゃ怪我人も出るよと思うのだけど、それが続いたのは、何も知らない高校生の純粋さがあればこそだったのかなぁ。


高校2年の秋、美大進学のために思いきって部を辞めた時は、なんだかとても変な気持ちがしたと同時に、やっと本当に自分の好きなことだけやれるんだと



ほ〜っ・・・ としたのを覚えている。



(そして今度は大学でもバスケットを再開する。人に迷惑をかけながら、2年足らずで足を洗う。。。ごめんね)


そして

フランスに渡って
25歳になってアート関係の友達や知人が増え、人と話していると
「えっこの映画見てないの?信じられない!!」
「この作家知らないの?世界的に有名じゃない!」
「うそーーーこの代表作読んでないの!?」

と言われることが時々あって。




「私なんで知らないんやろ?」
私は思春期の頃何をやっていたのかしら?と思って考えると


小・中学校の時はまだしも、高校生の時は放課後はすぐ体育館に直行。部活が終われば家に直行。そして宿題をこなす。寝る。朝は7時半から朝練。
の生活だった。週末は練習試合などですべて潰れる。


もちろん、もし文学や映画や美術史などに本当に心の底から興味があれば、時間など関係なく調べものをしたり本を読んでいたりしていたんだと思うけど。
でも、私は思春期の多くの時間を体育館で過ごしていたんだと改めて知る。




実は、実は、本当のこと言うと
ちょっとだけ後悔をしている。





なんで友達ともっと
文学について、世界の国について、日本について、趣味について、音楽について、美術について、なんでもいいから語らなかったのだろうか。
だろうか、だろうか??????

今フランスで友人といっぱい美術について、映画について、どーでもいいことについて、 熱く語り合うこのような時間を 果たして私は今まで十分にとっていただろうか。



バスケットをしたことが悪いんじゃない、
ただ私がとても良い子過ぎたのだと思う




正直 今でもバスケットの夢をしょっちゅう見る。

夢の中で私は思いっきり
走って、考えて、汗をかいている。



朝起きた時のあの感じ、でも、
嫌じゃない。

3 commentaires:

kyon a dit…

最近美大出身のひとと交流する機会があったけど、日本は映画だとか音楽だとかに触れる機会や話し合う機会が断然フランスより少ないよね。わたしもこっちに来てそう思う。でも、今からでも遅くはないんじゃないかしら?まきこちゃんまだまだ若いし!バスケで青春を通り抜けたのもなかなか素晴らしいことだと思うよ!!!

Makiko Furuichi a dit…

ありがとうkyokoちゃん!

フランス人に言わせると
バスケなど部活一直線で青春を過ごすのは、やはりなかなか珍しいし 理解しがたいことみたい。日本の"部活"ってけっこうarmée的な要素も強いしね。。

過去に固執せず、今を楽しむわ!^^

雄一 a dit…

遅ればせながら、コメント。一月前に読んで、ずっと考えていました。

ものすごくわかります。
僕も小学校から高校卒業までずーーーーっとサッカーやってて、しかも「心の底から大好き」だったわけではなかったので(もちろん嫌いじゃないけど)、今でもたまーーに後悔に似た感情を覚えます。

サッカーをずっとやってたことに対する後悔ではなく、より心から熱中できることに費やす時間、もしくはそれを探す時間をもっととってもよかったなあと。

サッカーでの経験やそれを通して得た仲間は当然かけがえのない物だけれど、「サッカー」しか選択肢を持たず、しかもそれを疑うことなくその状況に甘んじていたことに対する後悔なんだよね。

留学したり放浪したりしようとも思ったけど、部活があるしなあと思って二の足を踏んで結局できず終いだったこととか思い出しました。

ま、まきちゃんのおっしゃる通りで、過去に固執せず、今を楽しみ今目の前のことに一生懸命なのが一番なんだけどね。

さて、話は変わりますが僕今ご縁があってペルーで働いています。まきちゃんと会ったあの年にペルーも同じく訪れ、一回ここで働いてみたいなあと思っていたので感無量です。来週帰国ですが、しばらくは中南米畑で働くことになっています。

お互い住む場所も活動も全然違うけど、また機会を見つけて近いうちにお話ししましょう☆

___
実は、実は、本当のこと言うと
ちょっとだけ後悔をしている。

の一文に、ものすごく感動と共感を覚えました。

 
コルテオ 太陽光発電