行きたかった本屋とかが閉まってて、急遽
カルティエ財団ギャラリーに行った。
この日は8月6日で、インターネットを開けば戦争の話があふれていた。これだけ戦争の酷な話がありふれているというのに、今でも世の中のどこかで紛争や戦争が起こっている。くだらない国同士の戦いのために、人が人を殺し合っている。
日本国の総理大臣は核兵器禁止条約の参加に否定的な姿勢を示しているなんていう、信じられないことまで流れてくる。ありえない。よくそれで素知らぬ顔で平和祈念式典に参加出来たもんだ。
それだけじゃなく戦争関連でレイシストのひどい発言や行動などの情報もたくさん入ってくる。
正直とても気が滅入って、
雨も全然止まないし空はグレーだし、
この日はとても憂鬱だった。
別の展示を見に行ってもよかったんだけど、なんか心底疲れたのでサミーとセヴリーヌの家に戻って休もうと思った。
最寄駅に着いて歩いていると雨がすんごく強くなって、これは大変だ!目の前にあったカフェに入った。彼らの家から徒歩1分ほどのところだった。
昔ながらの老舗カフェっぽい。
店員のお姉さんは暖かく迎えてくれて、ほっと一息。
ガラスのドアは全て開けっ放しになっているけど、雨は店内にはギリギリ入ってこない。窓際に座って土砂降りの雨をぼーっと見ていた、その時。
おばあちゃんらしき女性とその孫二人(女の子と男の子。8歳と6歳くらいかな?)が、びしょ濡れになって、きゃーと笑いながら小走りにやってきた。アジア人だけど、どこの国の人だろうか。おばあちゃんはとてもお洒落な服を着ていて、すごく気品のある方だった。
雨を避けるために走ってるけど、こどもに合わせて走ってるからすげー濡れてる。笑 そして何より、3人ともすっっっっごく楽しそう!!!
そのときおばあちゃんと目があって、お互い笑いあった。
彼らがカフェの中に入ってきて、一人の常連らしい仏人のおじさんと話し始めた。ん?中国語だ。しばらくして子供たちのおじいちゃんらしき人も到着。大きなカバンを持ってたので買い物の途中だろうか。
仏人のおじさんが、仏語と中国語を混ぜてこどもたちと話している。もともと友人っぽい。なんか、パリの超中心地だったけど田舎にいるみたいだった。みんな仲良くって和気藹々してて、ほのぼのしている。
雨が少しだけ落ち着いてきて、彼らはまた外に繰り出すことにした。そのときおばあちゃんが私の方を向いて笑いながら会釈をしてくれた。私もそれを見てニコリと笑い、会釈をしたのだった。
なんか、この日の絶望が一気に吹っ飛んだような気分だった。
雨をもう少し我慢してあと1分も歩けば家でコーヒーが飲めたのに、なぜ私はあのカフェにわざわざ入ったのか。
きっと私はあの家族の暖かい瞬間を見れて、すごく救われた。些細なことなので「大げさだよ」と言われるかもしれないけど、人が幸せを感じるには、そんな大したことは必要ないのだよね。
日本にいるたくさんの差別主義者(特に中国や韓国に対する)を見てきて、きっと私の心の中に申し訳ない気持ちがあるんだと思う。だから彼らが中国人であったこと、おばあちゃんがどこの国の人かもわからない私に笑いかけてくれたことが、すごく有り難かった。
カルティエ財団ギャラリーに行った。
この日は8月6日で、インターネットを開けば戦争の話があふれていた。これだけ戦争の酷な話がありふれているというのに、今でも世の中のどこかで紛争や戦争が起こっている。くだらない国同士の戦いのために、人が人を殺し合っている。
日本国の総理大臣は核兵器禁止条約の参加に否定的な姿勢を示しているなんていう、信じられないことまで流れてくる。ありえない。よくそれで素知らぬ顔で平和祈念式典に参加出来たもんだ。
それだけじゃなく戦争関連でレイシストのひどい発言や行動などの情報もたくさん入ってくる。
正直とても気が滅入って、
雨も全然止まないし空はグレーだし、
この日はとても憂鬱だった。
別の展示を見に行ってもよかったんだけど、なんか心底疲れたのでサミーとセヴリーヌの家に戻って休もうと思った。
最寄駅に着いて歩いていると雨がすんごく強くなって、これは大変だ!目の前にあったカフェに入った。彼らの家から徒歩1分ほどのところだった。
昔ながらの老舗カフェっぽい。
店員のお姉さんは暖かく迎えてくれて、ほっと一息。
ガラスのドアは全て開けっ放しになっているけど、雨は店内にはギリギリ入ってこない。窓際に座って土砂降りの雨をぼーっと見ていた、その時。
おばあちゃんらしき女性とその孫二人(女の子と男の子。8歳と6歳くらいかな?)が、びしょ濡れになって、きゃーと笑いながら小走りにやってきた。アジア人だけど、どこの国の人だろうか。おばあちゃんはとてもお洒落な服を着ていて、すごく気品のある方だった。
雨を避けるために走ってるけど、こどもに合わせて走ってるからすげー濡れてる。笑 そして何より、3人ともすっっっっごく楽しそう!!!
そのときおばあちゃんと目があって、お互い笑いあった。
彼らがカフェの中に入ってきて、一人の常連らしい仏人のおじさんと話し始めた。ん?中国語だ。しばらくして子供たちのおじいちゃんらしき人も到着。大きなカバンを持ってたので買い物の途中だろうか。
仏人のおじさんが、仏語と中国語を混ぜてこどもたちと話している。もともと友人っぽい。なんか、パリの超中心地だったけど田舎にいるみたいだった。みんな仲良くって和気藹々してて、ほのぼのしている。
雨が少しだけ落ち着いてきて、彼らはまた外に繰り出すことにした。そのときおばあちゃんが私の方を向いて笑いながら会釈をしてくれた。私もそれを見てニコリと笑い、会釈をしたのだった。
なんか、この日の絶望が一気に吹っ飛んだような気分だった。
雨をもう少し我慢してあと1分も歩けば家でコーヒーが飲めたのに、なぜ私はあのカフェにわざわざ入ったのか。
きっと私はあの家族の暖かい瞬間を見れて、すごく救われた。些細なことなので「大げさだよ」と言われるかもしれないけど、人が幸せを感じるには、そんな大したことは必要ないのだよね。
日本にいるたくさんの差別主義者(特に中国や韓国に対する)を見てきて、きっと私の心の中に申し訳ない気持ちがあるんだと思う。だから彼らが中国人であったこと、おばあちゃんがどこの国の人かもわからない私に笑いかけてくれたことが、すごく有り難かった。
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