2019-12-16

②パリで展示設営

宿泊している友人宅からマレ地区のギャラリーまでは徒歩30分。これが本当の本当に救いだった。地下鉄は自動運転の1と14番線は通常通り動いているが、他は朝のラッシュ時に4本に1本だけ動いているとか、はたまた全然動いてないとか。
歩いて30分なら全然いける。デッサン群を両手にこしらえて、歩きました。

到着するなりみんなで設営開始。


一緒に展示をするヨアンはすでに前日から始めており、これなら夕方に帰れるなーなんて余裕ぶっこいてたら。。。結局全部が終わったのは23時。
すみません、私がアホでした。


帰宅時はほんっとーにくったくたで、よろよろ。
だけどなんとも言えないほど楽しくて充実した1日だった。

パリで展示をするのは初めてではない。けれど設営に携わってしかもオープニング・レセプションに居合わせるのは、実は今回が初めて。だからこの日、お使いを頼まれBHV(東急ハンズのようなもの?)に財布だけ持ってマレ地区を駆け抜けたときは感慨深かった。パリのこんな超ど真ん中で展示出来てすごいなーって。ポンピドゥーセンターを横目に、人事のように感心していました。

パリで展示する、といえば聞こえはいいが、マレ地区のギャラリーとはいっても本当にピンキリです。
グイドーはここにギャラリーを構えたばかりで、これからが勝負。彼とはもう5・6年くらいの付き合いですが、未だに声をかけてくれたりわたしをメンバーにいれてくれるのは有難い。

わたしの作品でE・Tごっこをする、アシスタントのレスリー。笑
(後ろの作品はヨアンのもの。)
今回わたしがあんまり緊張せず楽しくすべてをこなせたのは、彼女のおかげ。
すんごい美人だけど、ビックリするほど全然気取ってなくて、時々信じられないくらい変人で、超大好き。アシスタントでありながら、(いちおう彼女の上司である)グイドーにマジギレする素晴らしい彼女であります。笑



実は数年前、グイドーが企画したパリの展示を見に行ったことがありました。わたしは参加してなくて、ただ「見に」。そのとき集まっていた若きパリのペインターたちの雰囲気が、実はとても耐えきれなかった。すごくオシャレで洗練された雰囲気に完全にやられた田舎者の私は、食事に誘われたが断った気がする。笑
そのときのトラウマが少し残っていて、今回は大丈夫だろうかと心配していた。あまりの忙しさにオシャレな服も用意できず、髪の毛もパサパサだったけど、全然心がやられなかった。きっと私のわずかな経験値が少しあがっていたからか、あとはレスリーの自由奔放さに助けられた。

つづく

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