ヨコタを見送って翌日の朝、私はRennesへ出発。
出発の準備をしていると、まさかの姉からのLINE。
慌ててとった。
画面には声ガラガラでマスク姿の姉。私のメガネを見て「何そのメガネ!」と、少しだけ笑う余裕はあるらしい。一緒にワハハと笑った。
「なんとか生きてるよ」
状況を聞いたけども、ずっとお風呂に入れず洗濯も出来ないのが辛いと。肌も荒れて体調は最悪。眠れない。有難いことに食べ物や水はあってとても助かるが、炭水化物ばかりでかなり偏った食事らしい。
とても将来の話なんて出来る状態じゃない。
とにかく今の状況を聞くだけで精一杯で、自分は気を緩めると勝手に泣きそうだった。(私が泣いてどーすんねん。)不憫で仕方がなく、自分のなんら変わらない生活と比べてしまって、モヤモヤが爆発した。数日前から私は耳鳴りがひどく、なかなか取れない。
なんで姉たちなんだろう。
なんで輪島なんだろう。
なんで今なんだろう。
わたしたちに出来るのは募金しかない。
電話を切ってそのまま私は荷物を持って家を出た。
トゥーロンからパリまでは電車でおよそ4時間。
パリのリヨン駅に到着し、レンヌ行きの電車に乗るためモンパルナス駅まで移動。作品を詰めたスーツケースが重く、地下鉄は階段ばかりで不便なのでバスを利用。
パリがめちゃくちゃ寒かった。レンヌまで電車で1時間半。
展示会場のディレクターが駅まで迎えに来てくれた。
なんだかすごく安心した。
Aucun commentaire:
Enregistrer un commentaire