2025-01-21

Thionvilleへ

そしてあろうことか、トゥーロンに戻って 3日後、今度はロレーヌ地方にあるThionville(ティオンヴィル)というところへ向かいました。
電車でパリまで4時間、乗り換えに2時間あったので「この際!」と思って、大急ぎでParis Print Clubまで出向いて日本のお土産(主に版画用品)をギヨームに渡し、パリ西駅から1時間50分(結構近い!)。
メッスやルクセンブルグからおよそ30km、ナンシーからおよそ80kmのところにあります。

ついたー〜ー
CONTEMPLATIONS JAPONAISES
Du 17 janvier au 08 mars 2025
Commissariat : Association Centre Jacques Brel

Présentation d’estampes japonaises originales de la Collection Georges Leskowicz avec UTAMARO, CHŌKI, EISHI, SHŪCHŌ, HOKUSAI, TOYOKUNI et HIROSHIGE.

et le travail de l’artiste plasticienne Makiko FURUICHI.

ここで展示です!
作品もほぼ全部送ってあって、しかも設営までしてくれるという豪華な対応。スタッフはほぼ全員女性で、あなたたち日本人?ってくらい全てがきちんとオーガナイズされていた。びっくり。

実は夏前だったか、展示の提案を受けたとき多忙を理由に断った。でも「既存の作品でいいので…」と言われたのでOKをし、オープニングにも来る予定はなかったのですが「是非!」と言われて、結局きちゃった。(ロレーヌ地方で展示したことないから、いい機会かなぁと思って)

こんな立派な場所です。

室内はいろんな設備があり、図書館や展示会場、録音とかゲームができる部屋まである。常にたくさん人がいる。
少し時間ができたので普通にバンド・デシネ読んで時間を過ごす。面白くて全部読んじゃったよ!
主要展示会場では Collection Leskowiczジョルジュ・レスコヴィッチ・コレクションから歌麿や北斎、広重など本物の版画が展示されています。こんな歴史的大大大先生たちと一緒に展示できるなんて、本当に感激です。。。。!!!
つまり言い換えれば、今回の展示の参加アーティストで生きているのは私だけということになります。


ちなみに展示会場の壁がこんな感じですごく面白い


(c)Ville de Thionville – David Hourt
(c)Ville de Thionville – David Hourt

その日は早々とホテルに戻り、ゆっくりすることにした。文化センターのスタッフの方々に「牧子、ホテルにサウナあるらしいよ!行っちゃいなよ!」と言われていたので、早速予約して1時間サウナ満喫しました。てへ
そのせいもあってか、その日は10時間ノンストップで熟睡できました。まさかこんなに寝ると思ってなかったので朝食に遅れる!と思って飛び起きました〜

2025-01-20

羽田からパリへ そしてトゥーロン

翌朝無事羽田から出発。
空港でANAの人に英語で話しかけられる笑。(今回滞在中本当に多かった、私おそらく他のアジアの国の人だと思われるっぽい。服装か髪型か。なんだろうね、別にそれでいいんだけどね〜)

今回は金沢から羽田空港のクロネコにスーツケースを送っていたので、都会での移動が楽ちんでした。
14時間のフライト。
一番後ろの2列席の通路側をゲットした。すごく楽でよかった。
今回の行きもそうだったけど、横に座ってた人が14時間一度たりとも席を立たなかった。私は何度も動かないとダメなタイプで、3列の真ん中に当たってしまう日には吐いてしまうくらい気ぃ使いなのだが。
私は2時間に一度くらいトイレに立ったりストレッチしていたので、私の横に座っていた人(日本人男性だったと思うけど)は何度も席を立つチャンスがあったはずなのに。。。単純に、すごい。尊敬しちゃう
無事帰ってきたーーーー
出口にはなんとナントのギャラリーのエヴァが私を待ってくれていたのです。シャルル・ド・ゴール空港で誰かが私を待ってくれているなんて、おそらくフランスに来て初めて。今回は出発前夜に横山さん・宮澤さんが一緒にいてくれたし、フランスについてすぐにエヴァに会えて本当に豪華だった。エヴァは別件でたまたま空港にいたので、かなりミラクル。
ありがとう😍
ついた足で近くホテルのカフェに行き、彼女と3月の横山ダブル展示について会議。


私は空港近くの安ホテルをとっていたのでそこで一泊し、エヴァはナントへ電車で帰って行きました〜
翌朝私は電車でトゥーロンに戻りました。
久しぶりの家ー!!!!
💞💞💞
その翌日にはアトリエに行き、レオとピエールと再開。レオは大きな展示を控えているのでクタクタ。アシスタントのピエールは割と元気そう。
あぁ、楽しい楽しい日本滞在はこうして幕を閉じたのでしたー(ジョルジュは北海道の極寒にまだまだいるけど)
それにしてもめちゃくちゃ楽しかったなぁーーーー

帰国前夜

その日は横山さんのアトリエに泊まらせてもらいました。(なんていう贅沢!)横山さんと宮澤さんはその近くにお住まいなので、一人アトリエでグースカ。本当に何から何までありがたかったです。

翌朝横山さんがアトリエにいらっしゃって、フランスで展示予定の作品を選び・梱包しました。そして横山さんにバイバイしましたー!
それから私は友人に会う予定だったのだが、色々あってキャンセルになり、一人いろんなところをうろちょろ。本屋を見てまわったり。
友人キャミーユの本があった!
年末私が日本に帰ってきて、
最初ジョルジュの写真をお父さんに見せたら「宇野昌磨くんに似てる」と言ったので、それ以来いろんな人に聞きまくっているが誰も賛同してくれない。笑 実際お父さんもジョルジュに会ったらその話はしていなかったので、きっと「似てない」と思ったのだろう。
それ以来、宇野昌磨くんの写真を見るたびに一人で爆笑してしまい、この時ももれなく写真に撮ってジョルジュに送りましたとさ。
そういえば今回食べてなかったフルーツサンド(一番右)
おにぎり屋さんで美味しいお昼ご飯食べた

横山さんと仕事の件で電話して、その時に予定変更になってもう羽田近くにいますと言ったら、「渡仏前日に一人は寂しいでしょう!」と言って、わざわざ飲みに誘ってくれた。。。なんていい人なんだ😭 感激です!
まさかの二日連続!!!笑
その夜22時(フランス時間14時)にフランスのギャラリーと今度の展示の会議があったのでその前に私は帰りましたが、二人はそのまま飲んでたみたい。本当に体力あるなぁ〜そして二人とも素敵すぎる。横山さんのことは元々大好きだが、私は宮澤さんもものすごく好きです!早くフランスで会いたいぞ!

2025-01-18

金沢→東京

着物を着て楽しんだ翌日、出発の日となりました。

ジョルジュは飛行機で北海道へ。(この荷物!)
数日間一人で札幌に滞在し、仕事のパートナーである写真家Jérémie Villet(ジェレミー・ヴィレット)の合流を待ちます。その後は二人で北海道の雪山を探検するのです。(後日フランスのテレビ局も合流する)
私は電車で東京へ。

金沢滞在あっという間だった😢
お父さんお母さん長い間お世話になりました。毎回毎回あっという間に楽しい時間が過ぎていくね〜!(出発したのが1月8日なのでもう10日経ってしまった)

お母さんに作ってもらったおにぎりを食べながら、電車の中で早速仕事です。おにぎりやっぱり最高に美味しい。今回は日本滞在中にしなきゃいけなかった仕事が山ほど溜まっており、その忙しさのためか悲しさはちょっと半減でした。
金沢東京間2時間半、早いね。

東京の世界堂やハンズで買い物をして、その足でそのまま横山裕一さんに会いに行きました。
こんな厳しい顔してらっしゃるけど、実際はもっと穏やかで面白い人なんだが

3月初旬、2人でフランスのナントで展示をさせてもらうのです!そのための作品を選んでいるのです。いいものがいっぱい。選びきれない。
その後はひろこシャチョー、横山さんのスーパーアシスタントでもあり恋人でもある宮澤さんも加わって4人で3件はしご。みんな体力ある!
今まで韓国料理を食べたことがなく、食べるもの全てに驚きました。そして韓国人のお店の方々がめちゃくちゃ面白かった。。。!!!

私はそもそも食にそこまでこだわりがなく、大体のものを美味しく感じる身分。今日は絶対これが食べたい、とも思わない。横山さん曰く「だから古市さんは海外でもやっていける」と。食に難がある人は確かに日本食が手に入りにくい海外では生きづらいかもしれませんね。

たくさん笑ってたくさん食べました!

2025-01-16

西田幾多郎館、着物など

金沢駅。 
父に西田幾多郎記念館まで送ってもらう。
以前、仏語で書かれた西田幾多郎の本をジョルジュに贈ったことがあり、是非一緒に行きたいと思っていたのでした。(なので予習はバッチリ)
展示場はほとんどが撮影禁止なのでこれしかないけど
海外でも広く認められている西田幾多郎の素晴らしい思想、哲学なので、ここでもさぞかし多くの外国人が来場しているのかと勝手に思っていましたが、展示内の英語訳の少なさから、おそらくそうではないのだなと気付かされました。ジョルジュは理解できるものが少なく、ちょっとがっかりしていました。でも安藤忠雄氏設計の建物が見れて嬉しかった。

その後はローカル電車に乗って金沢に戻り、また街をぶらぶらしながら帰宅。

そして!別の日、待ちに待ったイベントのひ!!!
着物レンタルをしました!
Wargo
https://kyotokimonorental.com/
着付け・髪セット全部でおそらく1時間くらいかかりました。
この日は金沢らしく雨・風のオンパレードで、ひどいお天気でした。なのでお店の方々の意見を尊重し靴は借りず、自分たちの靴で歩きました。ジョルジュなんて登山靴(笑)



あまり遠くへはいかず、美術館やその辺をまわっただけでした。
久しぶりの美術館、見応えあったー〜ー
兎にも角にも、締め付けがすごくてしんどかった…
着付けしてもらうときにもうちょっと緩くしてもらうんだったか、でも数時間だしなーと思って。

私は二十歳の時成人式に参加しなかった。
その春、私はボルドーへ1ヶ月の語学研修で初めて単独渡仏したのですが、それにお金を使いたかったから。当時、たった1度きりしかも数時間のイベントに何十万円も払うことはしたくなかったので後悔はしていないけど、それ以来いつか着物を一度可愛いの着たいなーと思っていたのでした。
それで今回ジョルジュが一緒に日本に来ることになって、「いい機会だし一緒に着てくれる?」と言ったら
「牧子のお願いだから、いいよ」と渋々OKしてくれたので、喜んでその場で予約しました。

いやーもー最高でした。
お店の皆さんもすごく親切で、手際も良すぎてびっくり。
なんせ天気が悪かったので、次は天気が良い日にリベンジしたい!とも思ってます。
可愛いハイカラな柄を選びたかったし、髪の毛も全アップにしてもらってザ・昭和!な感じだったけど、おそらくその手のデザインの方が私の顔には合ってるかなーと思った。

道ゆく人々にはたくさん微笑みを返され、挨拶され、スタバの店員さんに褒められ、ものすごく楽しい1日でした〜!!!


その後は着物をお返しし、締め付けがなくなって心底安心したところでおピロさんとまた会って、素敵なレトロな喫茶店に連れて行ってもらった。
(そしてジョルジュお土産をもらう)
自分へのご褒美の日だった。
付き合ってくれたジョルジュに大感謝。ありがとう!

2025-01-12

見て、食べて、

金沢美大の恩師である青柳先生と、ナンシー美術学校に留学していたなつみちゃんという美大生と4人で夕食を。

ビストロ パザパ
金沢市柿木畠のビストロで、
フレンチ主体の料理とジョージア料理(旧グルジア)をアレンジしたものを提供されています。

ここが、、、唸るくらい美味しかった。。。。!!!!
金沢にいらっしゃるかた、ぜひ一度足を運んでいただきたい。お店の方もものすごく親切で、最高でした。また行きたい!
ブフブルギニョンとタルトタタンを食べたジョルジュが「こんな美味しいブフブルギニョンとタルトタタン、何年も食べてない!すごい!」と感激していた。
会話に花が咲いて(っていうか一人でまた勝手に喋りすぎてしまって笑)写真全然撮ってないのですが、ここ、とてもおすすめです!

青柳先生もお久しぶりに会えたし、なつみちゃんとはメールを交換しただけだったのだけど実際に会えて嬉しかった😚

私はデザートにラベンダー風味のクレームブリュレ食べたけど、こんな美味しいものは初めてでした!
タルトタタン

同じ日か別の日か忘れたけど
他に金沢能楽美術館に行きました。
規模は少し小さいかもしれませんが、行く価値めちゃくちゃあります。
尾山神社
(この後ジョルジュはクリームたい焼きにハマる)
鈴木大拙館。
金沢が生んだ世界的・仏教哲学者である鈴木大拙(D. T. Suzuki)。その書や写真・著作を通し鈴木大拙の考えや足跡を広く伝える文化施設。

近くにあるおにぎりやさん
釜炊きおにぎり みつや
このおにぎり2個付いた定食?が、おそらく800円くらいで、ユーロに換算したら5ユーロくらいで、安すぎてびっくりした。。。最高に美味しかった〜これにお味噌汁もついてます。あと餡蜜?も。
お正月仕様


こちらは忍者寺。
姉1と旦那さん、息子くんの3人と一緒に行きました!さっちゃん予約ありがとう!
館内は撮影禁止なので写真はないですが、見どころ満載でぜひ一度は行かれるといいのではないかと思います!外国人はそれぞれ説明書みたいなのを渡されて、各々一人でこっそり読む、みたいなシステムだけど。

ここは予約必須だし、複数のグループに分かれてそれぞれ規則正しく案内が始まります。中をまわっている間は
・お手洗いにも行けない
・私語厳禁
・和を乱さない
がしつこく言われ、これにちょっとジョルジュは衝撃を受けていた。私もこの厳しい感じをちょっと「怖い」と思いました。

日本のこういう行き届いた教育というのか、軍隊みたいなところ、私も毎回日本に帰るたびに驚きます。もちろんそれが出来た方がいいっちゃいいんだけど、だって指導(支配)する方はこの方が楽だからね。でもそういうのに従えない人間はこの国に生きていくのは辛いだろう。


関係ないけど、こちら 金沢で見た唯一の「落書き」(なのだろうか?)
 
コルテオ 太陽光発電