2012-06-29

突然ですがパックスを、、、

しようとしたのですが、、、


受理されませんでした(;_;)




日本には無い制度、PACS (Pacte civil de solidaritéの略。日本語でいうと民事連帯契約)をご存じでしょうか。

パックスは、結婚よりは法的規制が緩い「同性または異性の成人2名による、共同生活を結ぶために締結される契約」。

元々、同性愛者や結婚をしないまま長年付き添った恋人のための、相手が亡くなった場合、残された人に何も法的支援がされなかった事例を解消することが目的だったらしい。
フランスでは結婚に理解を示さない人が多くて、子どもが生まれてもパートナーと結婚せずにパックスする事例が増えている。結婚すると、お互い上手く行かなかった時離婚手続きがややこしいし、パックスならどちらか一方が手続きを行えば簡単にパックス解消ができるのだ。

ちなみに日本にはパックスの制度が無いから、戸籍などは反映されないのだ。


で、私と相方は実はこそこそ用意をしていた。
両親にもお願いして戸籍謄本などを取り寄せてもらった。(ありがとう!!)


ところがどっこい、在仏日本大使館に翻訳をお願いした書類が受理されなかった。。。


pacsに必要な書類は各地域圏で異なるので、最寄りの裁判所に行って確認してください。その中に必ず外国人には Certificat de célibat(独身証明書)が求められる。が、日本ではそんな書類は存在しないのだ。在仏日本大使館ももちろん発行出来ない。

だから

"célibataire"と記載されているL'extrait de l'acte de naissance(出生証明書)で本来なら問題がないはずが、今回ダメだった・・・。担当のオバサンが言うには法廷翻訳家に翻訳された certificat de célibatではないとダメだというのだ。


とてもショックだったし、何より担当のオバサンの対応がひどくて、私も相方も唖然。

「だから、これは受け付けられないって言ってるでしょう!何度言えば分かるのよ!まだ予約者がいっぱい待ってるんだから、あなたたちにこれ以上時間を割くことは出来ないのよ!!さぁ!」

と言われた。。泣いた・・・


悔しくてむなしくて、2人ですぐ友達の家に駆け込む。
知らせを聞いて、友達は怒りと悔しさで胸をいっぱいにして、泣きながら私たちを迎えてくれた。こっちがビックリした!(*o*)なんであんたが泣いとるンやー!と。

本当に私たちはいい友に恵まれているのだ。



その夜は友人達を招いてパーティをした。
アパートの大きさもあって、そんないっぱいは呼べなかったけど
13人はなかなか盛り上がりました。
トトロのペアバッチ頂きました!
  
3層にもなるチョコレートケーキを焼いてくれたのは
その朝私たちの代わりに泣きに泣いてくれたルーシー^^
"BORIKO"
正式にPACS出来てない状態でのパーティーでしたが、すんごく暖かい・良いSoiréeになりました。

皆が帰った後相方としみじみ「私たちは良い友に恵まれているねぇ」と反復。


pacsの申請が上手く行かなかったことを知って誰もが「残念だったね」ととても可哀想な顔をしていた。「事前に書類ちゃんと確認したの!?」と嘲る人は勿論誰もいない。フランス行政のひどい窓口対応を皆よく知っているから、一緒になって怒ってくれた。

 結局 翌日朝すぐに日本大使館に電話しましたところ、大使館の発行した出生証明書が有効であることの証明書を書いてくれるとのこと。
しかも一応念のために日仏法廷翻訳家の方 に連絡をしたら「オリジナルがあるものをそのまま翻訳することは出来ますが、オリジナルからある部分を抽出して書類を作成することは出来ません」と言われた。あうぅ・・・
 でも翻訳家の方、すごく丁寧で優しい口調の方だった。なんだかお話出来て嬉しくなりました。

行政の対応の悪さというのは、本当に憤りを感じるし、これは経験した人にしか分からないものがあります。だからこそいい人に出会うと飛びたいくらい嬉しくなるし、私も気をつけようと思えます。(そして日本大使館の方の対応の素晴らしさに敬意を表します。日本人の対応はやっぱ凄いと思います)



pacs申請は時間との戦いでもある。
書類によっては「発行されてから3ヶ月以内のもの」と決められている場合もあるし、日本から取り寄せて(外務省に郵送してアポスティーユを申請しなければならないし)しかも在仏大使館に翻訳もお願いしなければならない。
加えてナントの場合、裁判所に予約をとる電話を

何度も何度も何度も何度も

かけて、やっと繋がって、予約を取りたいと言ったら
1ヶ月半先とかなのでした。



負けないぞ!
頑張れわたしたちー!



お花はパーティでみんなからいただきました^^
Arum。
とても繊細な草だそうで、2つ可愛く寄り添っていました。
 薔薇もあるぞよ

書類、人との約束、などなど怒濤の1週間明日で終わる

予定!

2 commentaires:

ちぐま a dit…

それは大変でしたね・・・。フランスのお役所仕事は本当にひどいですね!しかも対応する人によって扱いが違ったりするから本当に始末におえません。この日はとっても残念でしたが、楽しみがすこし先にのびたと考えてもろもろの手続きがんばってください!かげながら応援しています。困難を乗り越えてパックスが成立した暁のフェットは感動もひとしおでしょうね!

Makiko Furuichi a dit…

ちぐまさん!!ありがとうございます!
今朝も夢にみるほどでした。もう病気ですね(*o*) 書類関係にうなされるなんて、なんてエレガントじゃないんでしょう!
一刻も早く手続きを済ませて、ガツンと一杯やりたいです(笑)

今回のことで沢山調べ物をしたのですが、やはり記録はなるべくブログに載せておく方が、少しですが他の人の助けになるかもと思いました。人のブログって有難いものです。

ぬおー頑張りますー!

 
コルテオ 太陽光発電