2025-07-25

とにかく休む。

ガロンヌ川
広い!
コーヒー牛乳みたい!
ボルドーに来た翌日、電池が切れたみたいに寝た。

朝食を食べてすぐに眠くなり朝寝を、
昼食食べてからすぐに昼寝を、
おやつを食べてからちょっと昼寝2を、
夕食を終えたらまた眠くなって夕寝を。

自分でも驚くぐらい1日中眠っていた。どうしたものかと驚いた。どこかが痛いわけでも熱があるわけでもない。
おそらく、フィンランドに出発した時から続いていた緊張が、一気に解けたのかと思った。体が自然と「マキコ、イイカゲン、ヤスメ!」と訴えていたのかもしれん。



その翌日から眠気は治ったが、それでもお言葉に甘えてとにかく休みまくっている。
本を読んだりルービックキューブしたり、プール入ったり走ったり映画見たり。ジョルジュ母とジョルジュといろんな話をしたり、彼らの昔のホームビデオを見たり。

ジョルジュとボルドー市内へ
ものすごく久しぶりに昼からスピリッツを飲んだら気持ちよく酔っ払ったー。ジョルジュは運転があるのでコーラ。
5週間のフィンランド滞在に加え1週間強のベルギー滞在、そしてフォントヴロー。合計2ヶ月間ジョルジュに会わなかった。本来なら彼はフィンランドに一緒に来る予定であったが、来なかった。仕事があったというのが1番の理由だが、2つ目の理由に「牧子の貴重な経験(冒険」)を邪魔したくなかった」というのがある。

もし彼がきていたら、わたしは常に彼と行動を共にして、現地のスタッフの皆さんと触れあう機会は少なくなっただろう。ジョルジュは英語バイリンガルなので、伝わらないことがあればジョルジュに頼っていただろう。何をするにも二人。一人で知らない人々の輪にエィ!と入っていくあの勇気を出さずに、そのまま何となく「楽しかった」で終わっていただろう。
そしてそもそも、彼が来ていたらわたしは心の底からレジデンスを楽しめなかったかも。彼に素敵な時間を過ごしてほしいという思いから、自分の制作をおろそかにして集中できなかったかも。

フィンランドの人々はみんな口を揃えて
「なんで彼氏来ないの?」と逆に不思議がっていたけど。



こんな大きいトトロがボルドーにあったよ!
このラーメン屋さん?今度試してみようー

ジョルジュ母のおうちは本当に快適。
ミネット。

2025-07-23

エマニュエルのちボルドーへ

フォントヴロー修道院はわたしにとってとても大事な場所。
ここでアートディレクターをしていたエマニュエルという人がいる。彼はここに20年前から勤めており、最初はmédiateurと言って場所のヴィジットや説明などをするような仕事をしていた。そこから徐々に上り詰め、なんと8年前くらい前からアートディレクターになった。彼は結婚式もここで挙げたらしいのでフォントヴローに対する愛がすごい。

そしてこのたび、なんと転職することになった。
誰も予期しなかったこと。
わたしはある日彼から直接電話をもらってその旨を聞いた。めちゃくちゃ驚いたけど、同時に「この人強いな、かっこいいな」と思った。

人生の大部分を捧げた場所を去るのはよほどの決意がいったと思う。でも彼なりに思うことがあったんだろう、別の場所でより大きい責任を負う役所に着くのだ。

わたしがフォントヴロー修道院に到着したのは火曜日で、その日が彼の最終出勤日だった。全ての部署をまわって数えきれないほどたくさんいる同僚たちに別れを告げ、17時半に自分のオフィスに戻ってきた彼は目を真っ赤にしていた。そして私たちを見てまた泣き出してしまったのだった。
わたしは彼を修道院の門のところまで送って行った。
仕事を辞める時にこんなに泣ける人、羨ましいし、すごく素敵。よほど想いが強いんだ。。美しい。


そんな彼と後日、改めて2人だけでご飯食べに行った。
エマニュエルにはわたしと同い年の夫がいる。主に愛の話や仕事の話をした。いつもたっくさんの仕事に追われて忙しかった彼だが、この日ばかりはゆっくりいろんな話ができてよかったーーーー
次に会うのは秋、ルーアンのわたしの個展。またねエマニュエル!がんばれ!そしてひとまず思いっきり休んで!

久々に鐘に会いにいく。
色がどんどん良くなっていく。写真ではわかりにくいかもしれないけど、青色が出てきた。美しいわたしの娘。ペトロニーユ。

夜、他のレジデンス中のアーティストらと一緒にご飯を食べた。外の広場でその日限りの市場がやっており、シャルキュトリーでこんないい写真を見つけた

そして翌朝、わたしはフォントヴローを後にした。
バカンス期間の電車は地獄。。。くたびれたー
そして無事ジョルジュ母のお家に到着した!
着いて荷物置いてジョルジュ母とだべりながら一緒にプールへ。プカプカ浮かびながら近況報告。
20時ごろわたしはジョルジュ母と夕食をとっていた。
その時ジョルジュから電話があって
「牧子ごめんねー 用事が立て込んで、今やっとシャモニーを出発したばかり。どこかで仮眠をとってゆっくり向かうから、おそらく明け方に着くと思う。2時間後にまた電話するね」と。
シャモニー↔︎ボルドーは車で7時間半ほどかかる。フランス横断。

遠いところ大変だなー(他人事だな笑)と思いながら、わたしは夕食を食べた後そのままベッドでウトウト。2時間後に予定通り電話が鳴る
「牧子、元気?」
「うん、ちょっと寝てたー。どう?運転は順調?今どこらへん?」
「今Corrèzeあたり、でもちょうどいいタイミングでベッドを見つけたから、一休みしようと思う」
「ほーぅ(ベッド?)」

珍しい、ホテルの一室でも予約したんかな?
テントを張ったりして屋外で寝るのが大好きな人なのに、ホテルとかで寝るの?なんか変だなーと思っていると、その3秒後にわたしが寝ていた部屋のドアが開き、ジョルジュが登場した。


「ボンソワーーーーール!!マキコーーーー!」


へ??😳


驚きすぎて声が出ない。

なんでジョルジュここにいるの?

Corrèzeにいるんじゃなかったの?



2ヶ月ぶりにみるジョルジュはイリュージョンかと思った。
携帯の極小スクリーンで見続けた人を突然現実で見るとすごい変な感じがしたー

嬉しや、嬉しや、3Dジョルジュ!
本物だー!!!


ジョルジュ母は、ジョルジュが電話で嘘をついているのを知っていたらしい。彼はその日の用事早めに済ませ、15時くらいにはもうシャモニーを出発していたのだ。そんなことは何にも知らずに呑気にプールでぴちゃぴちゃ遊んでいたわたし笑

その後サロンに降りて行ってジョルジュ母と3人で談笑し、その後グースカ寝ました。
無事に久々にジョルジュに会えて嬉しいぞーーー

2025-07-21

フォントヴローへ

ベルギーはブリュッセルを出発し、次向かった先は・・・

フォントヴロー修道院だーーー
ブリュッセル→パリ→トゥール→ソミュール
そこから用意してもらったタクシーに乗って20−30分。着いたー!
4月以来なので3ヶ月ぶり。

どうしてまた戻ってきたかって?
仕事です。
タダ酒をいただく笑
翌朝。
早起き出来たので数年前ここでレジデンスしてた時に走ってたコースを。
アプリで正確に測ったら、全部で3.75kmだった。
短すぎず長すぎない、軽くジョギングするには最高の距離。
仕事というのは、大きなインスタレーションの設置。
冬に長期滞在して大きな作品をクリスマス用に作ることになる。その打ち合わせ等で今回は5日滞在しました。
設置場所はここ!ものすごく広いー!


アリンという若き作曲家も来てくれて、彼女はわたしの作品が設置される場所に流れる曲を作る。
写真は鐘に専用マイクを設置して色々試しているところ。
ここ1ヶ月半、人にご飯を用意してもらう生活が続いていたが、ついにその素晴らしい習慣は終了した。自分でサラダとか作って食べる。(このサラダの半分はアリンが用意してくれたもので、自分で色々足しただけだが)
気温が少し上がって、やっと夏らしい夏を味わった。
暑さよ、久しぶり!

6・7年ぶりのちーさま

オープニングレセプションが終わったのがおそらく23時くらい、その後簡単な片付けをしてベネディクトのブルージュの家に戻ってきた。
わたしはあまりに疲れ果てており、なんと彼の家のベランダのガラスに激突した。笑 まさかそこにガラスがあるとは思ってもおらず、よほど疲れていたんだと思う。

翌朝ベネディクトにバイバイして、今度はブリュッセルにやってきたー!

そしてやってきたのが、ちーさんのお家!

わたしがちーさん・ちーちゃん・ちーさまと呼ぶのは、金沢美大で学生をしていた時に2個上の学年にいた先輩で、石山雅聖(ちさと)さんというアーティスト。
前はもっと頻繁に会っていたのだが、気づけは6−7年も会っていなかった!!もう積もる話がありすぎて全然止まらない!

フィンランドで見つけた1.5ユーロのサングラスを嬉しそうにかけてくれたちーさん
7年の間にお互い本当色々あった。。。辛いことも楽しいことも。
でも今回久々に二人で会えたことが何よりの至福で、とにかく嬉しかった!!!

めちゃくちゃ美味しいピザを作ってくれた。

美術館にも一緒に行った〜
Berlinde De Bruyckere
この真ん中のやつ動くんですよ

その後街中を歩いていたら偶然杖を見つけた笑
グランプラス
わたしと杖とグランプラス
たくさん歩いたー

ちーさんと一緒にお化粧品を買いに行った。
いろんな色を試して試して、やっと彼女の気にいる色を見つけた!
一緒にプールに泳ぎに行ったり
おしゃれな古着屋さんで服を選んだり
オーガニックのコスメをみたり
蚤の市をぶらぶらしたり
コーヒー飲みながらだべったり
アイス食べに行ったり
サイコーーーだったーーーー

コーヒー占い笑


滞在したのは3日間だったが、喋りに喋って本当に充実した素敵な時間を過ごした。

到着した日の夜、2人それぞれお布団に入ったのだが喋り足りなくて暗闇の中でもずっと喋っていた。わたしが彼女の家に到着したのが13時前、それから喋り倒して(途中小一時間それぞれ何か別のことをしたけど)およそ深夜に至るまでずっと何か話していた。

金沢美大という大学で学び、それぞれヨーロッパの美術学校に進学して今も現地に残って制作を続けているこの辛さ(そして楽しさ)を、日本語で分かち合えるのは本当に稀。
金沢美大の昔話とかそれぞれの生活の話、作家としての苦労話などネタが尽きなさすぎる。

ほんっとうに楽しかったなぁあああああ
また行きたいなぁあああああ


出発の日、美味しいおにぎりを作って持たせてくれた。ちーさんありがとう😘

今度は必ずやジョルジュを連れていくのだ。
ちーさんありがとうね。
なるべく早めにまた来るようにするのだ!
 
コルテオ 太陽光発電