オランダのおっさん

これは今回の話と全く関係ないけどボリス母から送られてきたお菓子。
左は手作りのマドレーヌ。
右は南フランス、プロヴァンスの銘菓。Calissonsカリソン。原料はアーモンドと果物のコンフィ。
美味しくいただきましたーありがとう。

さて。
先日眼科診察の当日、早く着きすぎたので車の中で待機していると電話が鳴りました。知らない番号。しかも31で始まる番号だからフランスじゃない。（フランスは33。ちなみに日本は81）


どうする？


あんまり知らない番号は出たくないけど、20分ほど時間を持て余してるし出ました。



訛りのあるフランス語でゆっくり話をするこの電話の主は、先日ネットで注文したキャンヴァスと木枠を扱うオランダの会社の人でした。


今まで、ナント市内で買える安い木枠や、美術学校にいたとき作った木枠を使っていたんだけど、友人にこのサイトのことを教えてもらっていざ初注文をしてみたのです。


ARTEL

木とアルミニウムと組み合わせて作られた木枠は、温度や湿度による木枠の歪みの問題を払拭！頑丈でとっても軽い木枠。すんごく良さそうなんです。友人が超オススメしてて、私も試してみます。（届いたらまた書きます。）



電話の話に戻りますが、
国が違うので税金の払い方が…という話だったけれども、徐々に話は私が選んだキャンヴァスは高くていい質のものだか、油絵を描くんだったら別の種類のものを選んだ方が良い、という話にズレていった。

そのときそのオジさんがした例えが
「車で例えるけど分かるかな。メルセデス・ベンツは高級車でしょう。高いしかっこいい。だけどね、BMWだって本当にいい走りをする良質な車なんですよ！種類が違う。」


「はぁ…
（そうでっかー(´Д｀)」と私。


高級車の違いは全然わからないけど、自分がそのとき
その高級車たちと比べ物にならないくらい
あまりにチープなマイカーに乗っていたので
一人で笑えてしまったのでした。



私の笑い声を聞いておじさんは気を良くしたのか、
「普段はどこで木枠とキャンヴァス買ってるの？」

と聞いてきたので答えたら、

「あぁ、そのお店も捨てたもんじゃないね。
ただ、また車で例えるけど
うちの商品がXXXだとするとそこの商品はxxxで…」
と、また車で例えてきやがった！！！笑
だから私車詳しくないって言ってるじゃん！笑
しつこい！けど面白すぎる！


これにも爆笑してしまって
オジさんはさらに饒舌になっていった。

おじさんによるとおじさんの顧客には　かの有名な
Marlene Dumas
Michaël Borremans
がいるらしい！！！！！(*o*)
他にもいろいろ言ってたけど忘れた。


わたくし、これにはまじ驚いて
「えーーーーーまじっすかーーーーーー！」
と大きな声をだして感動してしまった。
すごい得意そうなおじさん。
（電話越しにも伝わる「えっへん！」具合）笑

おじさんは絶対に毎回電話でそれを全お客さんに伝えているんだろう。


おじさん、すんごく流暢なフランス語なのに時々スラングとかが口から出てきて（多分わざとだけど）、「ごめんね、僕フランス語うまく話せないんだよね！！」って言っててまた笑った。


キャンヴァスは結局おじさんのいいなりになって変えた。早くうちに届かないかなーー楽しみーーーー！！！！^^



あっという間に15分か20分ほどガッツリ話をして
楽しい時間を過ごしましたよ、勝手にね。笑

ありがとうおじさん！