この間話していたコンペ(?)に通りましたー!やったぁぁぁ!!!
公にはアーティスト・イン・レジデンス なのだけど、実際は立派なアート・プロジェクト。一次審査に通ったあとは、ファイナリスト4名が各自現地へ食事に招かれ、場所を一緒に下見。そしてプロジェクト企画の書類提出、審査という流れでした。
場所はCave Ackermanというところ。Saumurソミュールにあるスパーリングワインの老舗ワインメーカー。
9月、知り合いの人から「このコンペに応募しなよ!牧子の作品が絶対ピッタリ合う!」と連絡をもらいました。応募提出期限まであまり日がなかったのだけど、場所があまりに特殊なので一度行って見なきゃと思い、旅行がてら遊びに行ったのでした。
実際に足を運んで仰天!!!洞窟があまりに魅力的だったので立ちすくんだ。絶対に何かここで作りたい!と胸が高鳴ってしょうがなかった。
という感じで、このプロジェクトに関しては9月からずっとあーでもないこーでもないと考えていたものでした。
写真じゃ、場所の素晴らしさが全然伝わらないのが残念。本当に壮大で神聖な場所だ。
湿気がすごく自然の光も無い。ゴツゴツしたTuffeauという石灰土で囲まれた異空間。非典型的な空間で展示をするのは本当に本当に本当に難しい。だから使う絵の具も特殊なものでなくてはならないし、光の使い方も考えなければいけない。洞窟の意味と自分の作品をどう呼応させていくか。。ちなみに作品は3年も保存(!)されるので、強固な設営が必須。
たくさんの人に迷惑をかけながら、知恵を借りながら、Aの助けを借りながら、企画書を練っていったのです。
提出日前日、あまりにストレスが高まって嫌になり、Aと気分転換に一緒に映画を見ることにしました。1本目、本当に何気なく見た日本映画に、私のプロジェクトで要となる鏡、鳥居、鬼、といった要素が次々出てきた。。あまりに偶然過ぎてAと目を丸くした。悪寒がしたくらい。
そして2本目、これまた偶然選んだ映画に、Ackermanというまさにレジデンスの名前の人物が登場したのでした。これには驚きすぎて私叫んだ。
「うそやん!!まじで!!!」
この時、自然と私絶対このレジデンスやれって言われてるんやわ、と思った。お告げ的な。(今思えば大げさだったけど、でもそう考えでもしないとストレスに押しつぶされそうだった。どうしてもやりたくてたまらなかったから)
そして提出日の時間ギリギリ15分前に企画書提出。
緊張で張り裂けそうな心臓を抱えて1日半過ごしたあと、担当者から電話がかかってきた。
(このとき私はもう落ちたと思っていた)
「牧子のプロジェクト、すごく評価が高くて第一候補になりました!」
😭😭😭😭
えええええええええええ!!
「けど、第一候補って?つまり私で決まりということではないの?」
「そうなんだけど、牧子が使用するといっている絵の具が本当にTuffeau(石灰土)に適しているか、上手くいくか、試してもらって、それがOKだったらそれで最終決定する、ということになりました」
「!!」
そうなのだ。私はいろんな人に聞きまくって、湿度の高い場所でも有効な絵の具の作り方を指示していたのだけど、実際に試したことはなかった。
このプロジェクトはそもそも大きな予算がついており、そう簡単に失敗されては困るのだよね、だから審査員たちは私に「一度現地に来て試してみて」とお願いしたのだった。
続く
Aucun commentaire:
Enregistrer un commentaire