2024-04-04

東へ北へ

月曜日は祝日だったのだが、体調は相変わらず優れなかったので部屋でゆっくりしていた。(でもオペラの絵を描いていた)
 
 
夕方さすがにちょっと外に出ようと思って海岸沿いを散歩してきた。風が強すぎ!自分の影を見ると髪の毛があまりに四方八方に飛んでいて、妖怪みたいに見えた笑
引き潮だった。
こちら翌日、展示場所の写真を簡単に。
この日はパリから写真家がわざわざ来る日だった。私のインスタレーションの写真を撮りに。彼は毎日いろんなところへ飛んでいっては写真を撮りまくっている、売れっ子の写真家だそうだ。(と周りの人が教えてくれた)
 
どんな人かとドキドキしていたら、普通にめちゃくちゃいい人だった。。。しかも夏に子どもと日本へ行く予定らしく、日本語を勉強しているとかでいきなり片言の日本語で話しかけてきた。面白かった!
 
みんなで食べる最後の昼食。 
牧子が大好きなものだから!と、大量の牡蠣を用意してくれた!!おわかりだろうか、ここでもちゃんと白ワインが置いてあることを。。。
たくさん食べて、お酒も入ってわたしは少し昼寝。
 
彼が写真を撮っている間、私は館内をぶらぶら。
 

Gaston Chaissac ガストン・シェサック
レ・サーブル・ドローヌ美術館の、ヴァンデ県を代表するアーティスト。
 
翌朝私は泣く泣くこのレ・サーブル・ドローヌを去った。朝美術館のスタッフのアンヌに駅まで送ってもらいバイバイしたときは流石に泣きそうになった。でも泣かなかった。だってまた来るから!絶対。
 
 
あっという間にナントに着く。
 
いろんなお土産をいただいたのだけど、一人で食べるのもなんか勿体無いので兄と一緒に。
昼食を食べ、荷物を置いて、次はアントワーヌと待ち合わせてノルマンディへ向かった!彼の運転で2時間ちょい。行き先は…
お馴染み、コルニル・アヴァール鋳造所だ!!!!
鋳造所とのコラボレーションで、この「龍の目」を夏に制作した私だが、目に金箔を入れたかった。それをこの日、やっと完成できた!!!金箔貼り、久しぶりすぎてかなり 手こずった。。。全部で12個。
色々してたら2時間経過。あっという間に作業は終わり、また2時間車を走らせてトンボがえり!!イソガシー
ナント⇆ Fonderie Cornille Havardは車がないとかなり不便。なので 今回アントワーヌに撮影がてら車で連れていってもらって助かった。ありがとう〜
 
ナントに戻って、兄とご飯。韓国料理食べた。美味しかったけど、めちゃくちゃ甘かった

2024-04-02

もう一つのオープニング

ばーちゃんのように歩いてやっと宿に戻った私はまた一寝入り。3時間寝て、そのまま寝ていたい気持ちをなんとか追いやって、また外に出た。なんでかって?別の展示のオープニングがあるからです。。。
 
 
本当はベッドに寝ていたかったけど。
私の展示なんだから、私がいなきゃ話にならん。

ゆっくり歩いて現場に向かう。
港。観光地らしく、若い人がたくさんいるー
向こう岸に行くために、2分くらい船(ボート?)に乗ります。
酔って吐くんじゃないかと心配だったが、たった2分だったので大丈夫でした。
La Chaume(ラ・ショーム)という界隈にギャラリーがあります。
ここは本来漁師が住む地域だったのだが、ここ数年パリジャンを始め富裕層が越して来て、地価が爆上がりらしい。
 
ちなみにLa ChaumeとLes Sables d'Olonneを繋ぐ橋があったのだが、それもどちらかが起こした対立によって、橋は破壊されたそう。だから今は船が運航しているんだとか… なんか、こういうのを聞くと人間って卑劣だなと思う。地元の歴史を知らない私がこう言っちゃうのは軽率かもしれないけど、橋、絶対あったほうが便利だったじゃん。。。(って思いませんか)
 
ギャラリー。Le Phare Boréal
着いたはいいも、値段や作品のタイトルなどを伝え終えたらすぐソファーに横になる。
横になっていると、美術館の設営スタッフであるアンヌが訪れてくれた。オープニングまで時間があるから、もしよかったらゆっくり散歩しないかと。
体はしんどいけど、外の空気を吸いたかった。しかも大好きなアンヌと散歩なんて、絶対いく!ということで、彼女の友人も合わせて3人でゆっくりあたりを散歩。
この時間が最高に祝福でした〜。
テキトーなことをだべりながら、浜辺を歩いたり。岩の上ちょっと歩いたり。草むらの中歩いたり。
 
結局10分遅れでギャラリーに戻ってきた。
どうせ日曜の夜にやるオープニングなんて人少ないだろーと思ってたどり着くと。。。。なんとまぁ、ガラス越しに見える、ギッチギチに詰まった人・人・人。。。しかも私の存在に気づいた彼らは同じタイミングでこちらを振り返る。
めっちゃ入りにくい!😱😱



前日美術館に来てくれた人々が、噂を聞きつけてわざわざ来てくれたんだね。本当すごいありがたいことです。
絵も何枚か売れたし、来場者のみなさんの熱気にも圧倒され、弱っていた私は弱ったままだったけど(笑)、さすがに青白い顔をしていたので早めに帰って来た。
 
無事終わってよかった。みなさんありがとう
 
 
3月頭からずっと続いていた唇のカサカサが、この日一気に治った。どんなリップやクリームを塗りたくっても治らなかったのに。
ストレスって怖い!!!

2024-04-01

色々あったオープニング

MASC - musée des Sables d'Olonne(レ・サーブル・ドローヌ現代美術館)の私の屋根裏部屋のインスタレーションは開館時間が短いです。(展示自体は1年ほどなのに)

美術館は人手が少なく、入場者も普段は少ないことから開館時間制限されてます。
普段は15時から17時しか開いてない。週末とバカンス期間はもうちょっと長く開いている。
オープニング始まる前、ミナと一緒にパチリ。
美術館友の会の人たちに向けた、17時からの先行特別ツアー。年齢層はかなり高めですが、みなさん興味津々。質問いっぱい。
 
このあと大きなスペースで大観衆の前でスピーチをしたのだけど、写真撮ってないです。
レ・サーブル・ドロンヌの文化担当副局長に始まり、館長のギャエル、ゲストのフランソワーズ、同じくミナ、そして流れ的に私が締めでした。
 
めちゃくちゃ緊張したけど、暖かい雰囲気に包まれていたので大丈夫だった😊スタッフのみなさんにちゃんと感謝も言えたし、それで私は十分。途中なんか笑いをとったと思うけど、なんでかは覚えていない😗
 
 
そして全然写真なし!つまりずーーーーーーーーとひたすら4時間ほど、人と話していた。数歩歩くと話しかけられ、友達がきてくれて話したり、写真一緒に撮ったり、作品の話したり、、、、立ちっぱなしでした。
 
21時くらいに美術館は閉まった。
それから招待客だけ11人でレストランへ徒歩で向かう。

ここで大変だったんですよ。。
まずは友人でもあり仕事仲間でもあるジェナとお気に入り本の交換して(この前会った時にプレゼントしあおうぜ!という話になりちゃんとお互い忘れなかった)、お酒もちょっとだけ入り、前菜を食べたところで 何かが変。
ジワリと感じる冷や汗。
あ、あかん、、、
 
これ、例のやつや、、、!
 
 
 
私が座っていたのはソファー席で、お手洗いに行くには隣の人にわざわざ席を立ってもらわなければいけなかった。でもこの時私は確信した。
「今行かんと、とんでもないことになる」 

私の予感は的中した。
お手洗いに誰もいなかったことが本当に幸いでした。駆け込んだ瞬間私はリバースをしてしまったのだー
 
これ、飛行機内で吐く時と同じ感覚。
疲れと睡眠不足と逃げられない窮屈な感覚からくる、あの「やばい」感覚。
 
 
 
思う存分吐いてすっきりしたから大丈夫でしょう、
と自分に言い聞かせて席に戻ったはいいものの、主菜が運ばれてきてそれを見た途端
「あ、これは絶対に一口も食べられないし、このままいると絶対また吐く!」と思って、向かいに座っていたギャエルに
「ごめん、私めちゃくちゃ気持ちが悪い。今すぐ宿に戻る!ごめん!」と言って、みなさんに何も言わずソソクサーとレストランを後にしたのだった。
 
 
雨も降っていたし、寝泊りしていた美術館までは歩いて20分くらいかかった。その夜道で吐き気をなんとか抑えながらもわたしは「なんていうことだ」と最初自分を攻めた。
 
でも歩きながら思い直した。
「こんだけ長時間大多数の人から声をかけられ続け話し続け、そもそも1年半前から企画していた大きな美術館での大きな個展がやっと終わったのだから 疲れて緊張の糸が切れたんだろう。当たり前だわ」と楽観的に思った。
 

あとはベッドに倒れこんで寝るだけ、よかったよかった。と思っていたら、宿に帰っても吐き気は続き、おそらく朝の2時くらいまで吐き続けておった。しんどかった。。。


翌朝起きたら身体中が痛く、疲れ切っていた。
いろんな人から私の体調を心配するメッセージが届いており、館長にも電話をした。
 
 
館長のギャエルは電話で私をものすごく褒めてくれた。
私個人に対する褒め言葉なのでここで紹介するのは恥ずかしいのでしませんが、彼女の優しく暖かい言葉(しかも彼女は絶対にお世辞なんて言えない人で、言動全てに嘘がつけない人だからなおさら嬉しかった)と「やっと終わった…」という気持ちで、彼女にバレないように電話の最後は涙をこらえた。電話を切った瞬間、我慢してた涙がブワーと出てきて、子供みたいにわんわんとそれはそれは長い間泣いてしまったのだった。
 
それは喜びの涙だった。


 
しばらくして頑張ってベッドから起き上がり、老人のようにゆっくりではあったけど歩いて外に出た。ジェナの家族がせっかくここまで来てくれていたのだし、彼女たちが電車に乗る前にもう一度どうしても会いたかった。マルシェで落ちあう。
ものすごく心配されたけど、彼らに会えて嬉しかった。冷たい空気を感じながらゆっくり散歩して気持ちよかった。
彼らを駅で見送ったあと、私はコーラを買って飲みながら帰った。
(フランスではコーラは病人が飲むものでもある)
 
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