2024-04-01

色々あったオープニング

MASC - musée des Sables d'Olonne(レ・サーブル・ドローヌ現代美術館)の私の屋根裏部屋のインスタレーションは開館時間が短いです。(展示自体は1年ほどなのに)

美術館は人手が少なく、入場者も普段は少ないことから開館時間制限されてます。
普段は15時から17時しか開いてない。週末とバカンス期間はもうちょっと長く開いている。
オープニング始まる前、ミナと一緒にパチリ。
美術館友の会の人たちに向けた、17時からの先行特別ツアー。年齢層はかなり高めですが、みなさん興味津々。質問いっぱい。
 
このあと大きなスペースで大観衆の前でスピーチをしたのだけど、写真撮ってないです。
レ・サーブル・ドロンヌの文化担当副局長に始まり、館長のギャエル、ゲストのフランソワーズ、同じくミナ、そして流れ的に私が締めでした。
 
めちゃくちゃ緊張したけど、暖かい雰囲気に包まれていたので大丈夫だった😊スタッフのみなさんにちゃんと感謝も言えたし、それで私は十分。途中なんか笑いをとったと思うけど、なんでかは覚えていない😗
 
 
そして全然写真なし!つまりずーーーーーーーーとひたすら4時間ほど、人と話していた。数歩歩くと話しかけられ、友達がきてくれて話したり、写真一緒に撮ったり、作品の話したり、、、、立ちっぱなしでした。
 
21時くらいに美術館は閉まった。
それから招待客だけ11人でレストランへ徒歩で向かう。

ここで大変だったんですよ。。
まずは友人でもあり仕事仲間でもあるジェナとお気に入り本の交換して(この前会った時にプレゼントしあおうぜ!という話になりちゃんとお互い忘れなかった)、お酒もちょっとだけ入り、前菜を食べたところで 何かが変。
ジワリと感じる冷や汗。
あ、あかん、、、
 
これ、例のやつや、、、!
 
 
 
私が座っていたのはソファー席で、お手洗いに行くには隣の人にわざわざ席を立ってもらわなければいけなかった。でもこの時私は確信した。
「今行かんと、とんでもないことになる」 

私の予感は的中した。
お手洗いに誰もいなかったことが本当に幸いでした。駆け込んだ瞬間私はリバースをしてしまったのだー
 
これ、飛行機内で吐く時と同じ感覚。
疲れと睡眠不足と逃げられない窮屈な感覚からくる、あの「やばい」感覚。
 
 
 
思う存分吐いてすっきりしたから大丈夫でしょう、
と自分に言い聞かせて席に戻ったはいいものの、主菜が運ばれてきてそれを見た途端
「あ、これは絶対に一口も食べられないし、このままいると絶対また吐く!」と思って、向かいに座っていたギャエルに
「ごめん、私めちゃくちゃ気持ちが悪い。今すぐ宿に戻る!ごめん!」と言って、みなさんに何も言わずソソクサーとレストランを後にしたのだった。
 
 
雨も降っていたし、寝泊りしていた美術館までは歩いて20分くらいかかった。その夜道で吐き気をなんとか抑えながらもわたしは「なんていうことだ」と最初自分を攻めた。
 
でも歩きながら思い直した。
「こんだけ長時間大多数の人から声をかけられ続け話し続け、そもそも1年半前から企画していた大きな美術館での大きな個展がやっと終わったのだから 疲れて緊張の糸が切れたんだろう。当たり前だわ」と楽観的に思った。
 

あとはベッドに倒れこんで寝るだけ、よかったよかった。と思っていたら、宿に帰っても吐き気は続き、おそらく朝の2時くらいまで吐き続けておった。しんどかった。。。


翌朝起きたら身体中が痛く、疲れ切っていた。
いろんな人から私の体調を心配するメッセージが届いており、館長にも電話をした。
 
 
館長のギャエルは電話で私をものすごく褒めてくれた。
私個人に対する褒め言葉なのでここで紹介するのは恥ずかしいのでしませんが、彼女の優しく暖かい言葉(しかも彼女は絶対にお世辞なんて言えない人で、言動全てに嘘がつけない人だからなおさら嬉しかった)と「やっと終わった…」という気持ちで、彼女にバレないように電話の最後は涙をこらえた。電話を切った瞬間、我慢してた涙がブワーと出てきて、子供みたいにわんわんとそれはそれは長い間泣いてしまったのだった。
 
それは喜びの涙だった。


 
しばらくして頑張ってベッドから起き上がり、老人のようにゆっくりではあったけど歩いて外に出た。ジェナの家族がせっかくここまで来てくれていたのだし、彼女たちが電車に乗る前にもう一度どうしても会いたかった。マルシェで落ちあう。
ものすごく心配されたけど、彼らに会えて嬉しかった。冷たい空気を感じながらゆっくり散歩して気持ちよかった。
彼らを駅で見送ったあと、私はコーラを買って飲みながら帰った。
(フランスではコーラは病人が飲むものでもある)

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