2020-01-17

寝耳に水漏れ

ここに書ききれないくらい、毎日大小なりとも色んなことが起こっているんですが、数日前こんなメールが届いた。


「アトリエで水漏れ!」


内容をよく読むと、私のナントにあるアトリエの上に住むお家から「大規模な」水漏れが起こったとのこと。そこらじゅう水浸しだと。

アトリエの責任者に電話して、詳しい様子を聞く。
「床はかなり水浸しで、いくつか牧子の絵が少し濡れているけど、そこまで大変な被害はないよ。大丈夫。」
こういうとき、何故か「私は大丈夫だろう」 という変な心理が働くもんだ。私は特に焦らなかった。(ほら、別に大したことないじゃん)

彼は
「今日はあまり時間がなくて様子を見きれなかったけど、明日、上に住む人と一緒に被害を見るから、また連絡する」
と言い、電話を切った。




そして翌日、彼が電話してきた。
「牧子!水回りのところ、見逃していたよ!やばいよ、被害がすご過ぎて一瞬言葉を失ったよ僕は!!」
とまくし立て、すぐに写真が送られて来た。これ!
めっちゃ大したことあるけどぉぉぉぉーーーー!!!!


これ見てもよく状況が理解できなかったのだけど、つまりは棚が壊れてその上に保管してあった絵たちがすべて落ちてしまっている。

私の口もあんぐり。。


全然予定なかったのに、急遽ナントへ直行した。
こういうとき、本当車あってよかったーって思った。すぐ飛んでいける便利さったら、ない。

で、こんな状況でした。。
 
聞くところによれば、ここはセントラルヒーティング(建物を全体的に温めるしくみ。主にボイラーを使ったものが多いかも?)で、そのパイプが突然壊れたんだとか。それで中を通っていた水が、大量の水が!!!一気にそこら中に流れ出たそうな。

でも不思議なことに、油絵はほとんど無傷。穴も開いてない、画面も削れてない。少し濡れてるけど全然大丈夫。よかったー!


それよりこれに驚いた。
天井のペンキや表面が剥がれて、中が見えてんですけど。


すぐに保険に電話。
今でも慣れない、こういう事務的な電話。本当に嫌い。
でも私しかする人いないし、何と言っても数枚、水彩画が完全におじゃんになっているので、少しでもお金が戻って来てほしいので、頑張って電話する。



この電話、この日だけでなく翌日も、本当に長くて苦痛だった。。まだまだ色んなところに電話かけなきゃいけないのでストレスだけど、さっきは上に住む人と電話をした。とても感じのよい若い女性で、すんごく癒された。。彼女も被害者なので、気持ちがわかる。水漏れが起こった日、家のそこら中10cmの水でタプタプだったらしい。私のアトリエはそれよりかマシだけど、今後も書類関係で難しいフランス語を聞いて理解して説明しなければいけないかと思うと、本当苦痛。。

だけど家主の方や保険の人が親切で、電話中にも笑いあえることがあると、それだけですんごい心が軽くなるよね。たったちょっと笑うだけなのにね、不思議。




この日は水を全て拭き取って、絵たちを乾かして、
この間実家からこっそり持って帰って来た山下達郎のCDを聴きながら(熱唱しながら)、安全運転でレンヌに戻りました。(報告)

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