私は日本で一人暮らしもしたことがなければ、アパートにも住んだことがない。22歳まで実家暮らしでそのままフランスに来てしまったので、私が現在持ち合わせている生活力というのはフランスで培われたものだ。
一人暮らしをするというのは、世間様との関わりもちゃんとそれなりにこなしていかなければならない。実家に暮らしていた時は両親がそういうことを全てやっていたので、私は何も考えずに ぬくぬく出来ていたわけだ。
数ヶ月前から上に住む隣人の生活音が大きいなと思っていた。
主に住んでいるのは女性だが、おそらくパートナーらしき男性の声がとにかくうるさい…。それは深夜になっても続くし、とにかくずっと一人でしゃべり倒しているという感じである。音楽も時々大音量で聞く。たった一度だけ、彼がものすごい勢いで彼女を怒鳴っているのを聞いた。ものすごく怖かった。
私は基本仕事で移動が多く、日本にも行っていたし自宅に泊まることが少なかったので大して気にしてしなかった。しかし今回ジェレミーが来て、自宅でくつろいでいると隣人の生活音がめちゃくちゃ気になりだしたのだ。怒鳴ることはなかったけど、ずっとふざけたような会話?をしていて気にさわるし、笑い声もいちいちウルサイ。
ある日、本当に耐えきれなくなった。
ずっとイライラしてしまう自分。頭がおかしくなりそう。何も悪くないジェレミーにも当たってしまう自分が嫌になった。彼もさすがにイライラしており、
そこで思い切って、一緒に隣人のお家に突撃しようということになった。喧嘩を売るわけではなく、ただ「もう少し小さな声で話して欲しい」と切実に優しくお願いするだけでいいではないか。
まず驚いたのが、私もジェレミーも
ウルサイ隣人たちは上の階に住んでいると思い込んでいたが、なんと下の階に住んでいた。(音は上にあがってくるんですね。でも家にいるとどうしても上から音が聞こえてきていた気がしたけどなー!)
ドアの前に立つとめっちゃ聞こえる、彼らの声。。。
ドアをノックする。(めっちゃ心臓ドキドキする)
しばらくしても全然応答がなく、彼らの声ばかりが響く。ノックの音に気づいてないようだ。
再度ノックする。
同じ、話し続ける彼ら。
呼び鈴を鳴らす。
話し声が一瞬止まる。
でも話し続ける彼ら。
呼び鈴を再び鳴らす。軽くノックもする。
話し声が完全に止まる。
このあと長い沈黙。
何度繰り返しても出ないので、結局諦めることにした。彼らは誰かが訪ねてきたことにかなり驚いたようだった。
っていうか、ビビってないで、出てよ!
ビビってるのはこっちだってばよ!
その時夜の10時。
私とジェレミーは興奮気味に部屋に戻ったが、まるで嘘のようにさっきまでの騒音がごっそり無くなった。隣人らは理解したようだ。
思い切って突撃(といってもドアをノックしただけだけど)して良かった、、、と胸をなでおろした。
もともと突撃することをかなりためらっていた私だったが、ジェレミーの「突撃するなら、僕がナントにいる間に」の言葉に押された。この突撃、私1人では絶対に出来なかった。女性一人で抗議しに行くなんて、なかなか度胸あるしリスクもある。
今のところずっとその隣人らは音に気を使ってくれているようで、快適に過ごしている。ただまたいつ前のように戻るか分からないので、油断は禁物だ。ジェレミーがまた近々来るので、そのときうるさかったらまた行こうと話している。
前付き合ってたBもJも、こういう隣人の騒音問題でどうしても自分から行こうとしなかった。私が無理やり手を引っ張って抗議しに行ったことが何回かある…(正直ケツの穴のちーせー男だな、と思った)
だから今回のジェレミーの潔さにかなり救われた。ありがとうジェジェックス。
話は戻るけど、こういう生活力も要る。よね。
日本ではこういう騒音問題あるのかな。フランスはかなりしょっちゅうある。
解決の一番の方法はお互い顔を合わせて話し合うことだけど、なかなか難しい。
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