2021-11-17

ノルマンディーの鋳造所で

月曜から、ノルマンディー地方にある鋳造所Cornille Havard(コルニル・ハヴァール)でレジデンスが始まりました。
 
着いたその日から、全力投球!! 
めっちゃやる気満々で、この日を心待ちにしていたのですー
 
人肌くらいの暖かい鐘の下地に、そのままマジックで下書き。作業場は本当に寒いので、ずっと触っていたいくらい。
1日半かかると思ってたけど、半日でほぼ終えてしまった。。
これは翌日

アトリエ責任者のコンタン。鐘の中心を確認している。
 これは私の下書きデッサンが終わって、
職人の皆さんが全体に蜜蝋を施している様子です。

ここは異世界すぎて、説明しようにも言葉が足りなすぎる。
 
まず日本語の「鐘」という単語が、 そもそも「なんか違う」のだ。フランス語ではClocheクロッシュと言う。しかしそれを「鐘」と訳すと途端に日本のお寺の鐘になってしまって、ここで職人のみなさんが作っているクロッシュではなくなる。。。うまく説明できないけど。
 
このブログを読んでいるフランス在住の方は是非一度このアトリエを訪問することをおすすめします。この鋳造所がどれだけ昔の方法をリスペクトしながらクロッシュを作っているか。それがどんなに美しいことなのか、分かってもらえると思う。
 
すべての動作・工程・器具が洗練されていて、なんとも美しい。前まで女性が一人いたけど辞めてしまって、今はアトリエで働く職人全員がおっさん(とお兄さん)だけど、こう言うと変かもしれないけど、おっさんがみんな美しいのだ。
 
そんな空間に一人、宇宙人みたいにやってきたけど、こんな素敵な空間で仕事できるなんて信じられない。
 

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