2021-05-26

現場

 5月ももう終わるっていうのに、なんて寒いのだ。
ここが私の作品を展示するミニ洞窟!
ほとんどはアトリエで作業していて、少しずつここに運ぶ、という感じです。

アトリエまでの階段。すてきー
 
ずっとそういえば載せてなかったけど、ここが共同キッチン。写真じゃ分かりづらいけどかなり広くて、最初ここで2ヶ月間一人で食事だったから寂しかった。今はかなり大人数、なんか家族みたいになってきた。
移動中はマスク必須。

2021-05-24

朝のルーティーンとかシャンプー

毎朝7時3分に鐘が壮大に7回鳴る。その前後に大体起きる。
制作のストレスからかあまりグ〜スカ寝てられないけど、終わったらもっとゆっくり寝たいぞ!
 
 
天気が良くて乗り気であれば、起きてすぐ着替えて走りに出る。そのあと簡単なヨガをしてシャワーを浴びてコーヒーを飲んで、作業場に向かう。


制作でまた石灰とか(今回はセメントとかも)使っててすごく髪がキシキシになる。なので湯シャンだけではなかなか。先日天然顔料をインターネットで注文したのだけど、そのサイトで固形シャンプーを見つけた。それで試しに買って使ってみた。
なにこれめっちゃお洒落。
以前買った固形シャンプーは泡立ちが悪くて使いにくかったのだけど、これはめっちゃ泡立ちが良くてしかもいい匂いだし、すごくよかった!!!サイトに書いてあるけど、これひとつ75gで250mlの液体シャンプー2〜3ボトル分の量と同じらしいです。本当かどうか分からないけど、そうだったらすごいお得感ある。

2021-05-21

思い込み

ジェレミーとギヨーム。コンビで作家活動をしている彼ら。学生時代からなんとなく顔見知りではあったものの、そんなに話したことなかった。今回のレジデンスで毎日顔を合わせており、一緒に食事している。
 
 
実は、本当に何でかわからないけど、学生時代からずーっとわたしは彼らに嫌われていると思っていたのだった。特に理由もなく、なんとなーく。日頃接点がないので話すこともなく今まできたわけです。しかし今回話してみてわかったのだけど、彼らは少しシャイなのだ。口をつぐむ時間が少し長いし、何より人の話しを最後までしっかり聞く、珍しい素晴らしいフランス人だ(笑)。それをわたしが勝手に「なんか嫌われている…」と思い込んでしまっていたのだった。なんでやねん
 
今となっては本当に謎すぎて笑えるくらい、どんだけ妄想激しいねんって感じです。でもこういう勝手な思い込みのパターン、世界中の人々の中に溢れまくっているんだろうな。それもこれも直接話してみないと分からんものだ。メールやSNSでの交流も出来るけど、思い込みを助長させるような気がスル。
 
 
昨日はみんなでピザ頼んだ
 
 
今朝スーパーに買い出し行ったけど
改めてフランスのスーパー、ヨーグルト多いな…


 

2021-05-20

一瞬ナント 緩和措置

7月1日から始まるナントでの個展(espace MIRA)の打ち合わせのために、ナントにまた一瞬帰った。
 
MIRAのエヴァとオスカーのお家で打ち合わせを兼ねたお昼ご飯。さらっと出てきた料理がなんかめちゃくちゃお洒落ですが!オスカーは高級レストランの元料理人だったのすっかり忘れてた。色もわたしの水彩絵をイメージしてとのこと。ちなみにメインはmerluメルルーサ。激ウマ。。。
 本当はもうちょいナントにゆっくり滞在したいけど、なんせ時間がない。レジデンスもあと1ヶ月をきった。
もう本当に長いことフォントヴローにいる。1月終わりからの滞在だから、もう4ヶ月くらい。(ちょいちょい他の場所へ放浪しているけど)ナントに戻った時、お店や人が多すぎてびっくりする。
 
ちなみにフランス、19日から文化施設再開しました。だからフォントヴロー修道院にもたくさんの訪問者が来ています。夜間外出期間も19時から21時に。レストラン・バーもテラスのみの開店が再開して、それはそれは嬉しそうにみんなエスプレッソとかビール飲んでるし、食べてる。
わたしはといえば特に日常に変化はないです。レストランとかにも行ってない。いつ行くんだろ。

 
 
 
先週のこの写真。
塀の反対側を眺めるアレクサンドル。
とジュール・ニコラ。

2021-05-19

写真撮ってもらう

この間プロの写真家の方にこんな写真を撮っていただいた!
 
 
自分で描いた絵たちに囲まれた自分。

(c) Patrick Garçon

写真家のパトリックが30人ほど、ナントで様々な分野で仕事をしているアーティスト?の写真を撮って、それを印刷、公園に展示するというナント市の企画らしい。印刷するっていっても巨大で、幅1メートル50センチX縦1メートル。…大き過ぎないかい?
 
 
場所は各自アーティストが選んでいいとのことで、わたしはすぐこのホテルを思った。けれどロックダウン中で、ホテルは閉まっているし従業員の人に迷惑かけたくないなーと、アトリエでの撮影を提案。しかしアトリエに現れたパトリックは渋い顔をしており(特に何も無いから笑)、ホテルの絵を見せたら「絶対ここで撮るっきゃないっしょ!」と。で、ホテルの支配人の方に無理を言って開けてもらい、今回の撮影に至ったのでありました。
 
でもパトリックは白黒でしか写真を撮らないという。こんな色に溢れた場所、白黒で撮ってもおもしろいんかい?と最初わたしは思ったけど、こんな写真が撮れてかなり仰天しました。プロってすげー!
 
 
 
しかし写真って緊張するな。。
どっちかっていうと暗いキャラで小学校半分を過ごし、その時の色々なトラウマが抜けきれてないまま今に至るので、褒め言葉をいただいても中々素直に受け入れられない。分かっちゃいるけど、自分に自信がないもので。少しずつ良くなっては来ているけど、こればっかりは自分の問題で、ほんとう難しい。
 
先日フォントヴローに来ていた人で、趣味で写真をしている女の子がいた。その人は本来音楽家で幼少時から英才教育を受けており、綺麗で自信満々だ。生粋のパリジェンヌ。今もパリの超中心地に住んでおり、何もかも「してもらう」のが当たり前という感じの人であった。非常に気さくで面白く、性格が悪いわけではないのだけど。
その人に「ぜひ牧子の写真を撮りたい。」と言われたが、あまりに住む星が違いすぎて色々耐えられなくて結局断った。自分とは全く正反対の人間であった。自分のトラウマなどを頑張って説明しようとしたけど、全然わかってもらえなかった…そんな人に表面的な写真撮ってもらっても、一体何になるんだろ。って思っちゃった(どこまで自分ひねくれてんだ…笑)結局ただ単に、自分が彼女に心を開けなかったってだけなんだけど。でも写真ってそういうもんだよね?
 
 
話はずれましたが、プロに写真を撮ってもらう経験をして本当よかった。写真以外にもいろんな話が出来てめっちゃ面白かったー
パトリックありがとう!!

2021-05-17

ジョギング再開

先週から、朝ジョギングをしている。
制作のストレスからか早朝に目が冷めるので、そのまま30分くらい軽く走っている。無理をすれば続かないので、少し汗がジワジワと出る程度で止めるようにしている。
それでも最初の2日間は全身筋肉痛で歩くのも辛かったほどだ。今はかなり楽になった。
 
象の足みたいな木。

ジョギング中、時々猛ダッシュをする。
頭の中に住んでいるムシャクシャがあっという間にどっか行く。そして身体中の色んなパーツが一気に目が冷める感じがする。「待ってました〜」とばかりに。それがひたすら気持ちが良い!
 
 
こんな風に全力で走ってた高校生時代が非常に懐かしい。
フォントヴローの周りは自然ばかりで緑に囲まれている。こんな早朝に走っているのもわたし一人で、それも良い。

昨日の朝。レジデンス中の他アーティストらが別の長めのルートを教えてくれた。道は完全に森の中で、道と木しか見えない。一人走っていると、遠くで銃声が聞こえた。
狩りだ。
少し行くと "Chasse gardée"の文字。
恐る恐るそのまま走り進めたが、もし万が一ここで撃たれたら溜まったもんじゃない!と思って引き返した。ちなみに狩りは日曜の早朝行われることが多い。
道を教えてくれたアーティストらによると、彼らはここを何度も走ってるし、銃声が聞こえても撃たれたことはないし(そりゃーね。)、蛍光黄色とかの服着てれば大丈夫っしょ。と。


わたしそんな軽く受け止められないけど?めっちゃ怖!
ということで他のルート探し中。フォントヴロー修道院の周りを散策する時間なんてないと思ってたけど、毎朝走りながら堪能している。

2021-05-15

個人かグループか

ジュールとニコラ(barreau et charbonnet)と私。わたしすごく太って見えますが笑
学生時代からの知り合い。彼らは美術学校ではなくナントのデザイン学校出身。彼らとどうやって知り合ったのかなんてすっかり忘れた。
他方で様々なプロジェクトをこなしており本当尊敬する。作品の規模もすごく大きくて、こんなん自分たちで作っちゃうんだ!と驚愕です。
 
 
 
一緒にAckermanにも行った。酸っぱい口をしたわたし。 
彼らに作品をべた褒めしてもらって照れています。2ヶ月間の全ての苦労がこの日根こそぎ報われた。
 
彼らは基本2人で仕事をしており、アシスタントも抱えたチームワークが主だ。常に冗談を言い合っているし、ワイワイするのが大好きな人たち。だからこそわたしがこの暗闇の中2ヶ月一人で絵を仕上げたことに「ありえない!!」と驚嘆していた。逆にわたしは長いことチームワークをするのが苦手だ。(人が嫌いなわけではないけど。)一人で色々無計画に制作するのが好きだ。チームワークだと人に気を使い続けてしまうのでえらく疲れてしまう。だから研修生3人もこさえて5日間滞在制作なんて、わたしは「すごいなぁ わたしにはできない」と思うのであった。
 

もちろん試飲させてもらう。へっへっへー
彼らは最強に話が上手い。一緒に時間を過ごすのが面白いし、ユーモアに溢れたナイス・ガイたちだ。作品のプレゼンも上手いし、話し始めて数分で彼らのペースに持って行かれる。
ガンガン自分たちを売り込んでいく。
プロ意識の高さが垣間見れて、感心しっぱなしであった。野心メラメラの若者、いいね!(同い年だけど笑)

2021-05-11

最近

 今週は天気よくないみたいです。5月だけど毎日長袖とか軽いセーター着てるし、ましてコートが必要なときもある。寒い。
5月19日からフォントヴロー修道院が正式に一般開館するらしい。なのでスタッフのみなさん大慌てで準備中。11月からずっと閉まってたから。
私の持ち場、作業中!
友人でデザイナー(アーティスト?)のジュールとニコラが3人の研修生を引き連れて作品設営のためにやってきた。
こちら研修生作業中。いい写真!

2021-05-07

ブドウ園訪問

リーズにこんな写真撮ってもらったよ。
 
こちらフォントヴロー修道院前。
夜も夜で美しい。
ちょっと怖いけど。
 
今朝は別の仕事で、ブドウ畑で打ち合わせ。
ワイン作りのお話をたくさん聞きました。今回伺ったブドウ栽培者は、ソミュールの南でワインを作っている。そこは二種類の異なった土壌(赤褐色のものと石灰質のもの)が交差するところに位置しており、それを生かして二種類の全く異なったワインを作っているらしい。
ワイン専門用語盛りだくさんで時々あんまりついていけなかった。奥深くて難しい…、そう言ったら栽培者の方が「そんなことはない。ワインは仲間と美味しいねって飲むことが一番重要ですよ」って言ってくれて、あなためっちゃ良い人…!!!っと心の中で花火を打ちまくった。
 
素敵な出会いに溢れていて、なんて幸せな人生なのだと日々思います。
ありがとうございます。
 

2021-05-05

Le Carré

Château-Gontierという町にLe Carréというアートセンターがあります。秋にここで個展をするのでその下見と打ち合わせ。1時間くらいで終わるかなーと思ってたけど、ディレクターのお家で食事したり、スタッフ全員に挨拶まわりにいったり、館長と雑談したり、他のプロジェクトのことで場所を変えたりと、結局6時間くらい居た。。でもめっちゃ楽しかったなぁ!人が良すぎた。
マイエンヌ県にはこの
Le Carréと
の3つのアートセンターがあるのだった。
なのにペイ・ド・ラ・ロワール地域圏に住んでいる全アーティストの5%しかマイエンヌ県に住んでいないらしく、スタッフの皆さんがとても残念がっていた。
そう、マイエンヌは田舎です。
ザ・フランスの田舎って感じだ。マイエンヌには人間より牛や馬のほうがたくさんいる、と冗談をいう人が多いけど、あながち間違ってないかも。



Aはそのマイエンヌ県に週の半分住んでいる。私は打ち合わせが終わった後さらに車を走らせて彼に会いに行ったのだった。お互い仕事が山積みなので、翌日には私はフォントヴローに帰ってきたけど。

帰ってきたら帰ってきたらで、急遽部屋を変えることになった。
前の部屋も良かったけど少し小さかった。今回はなぜか特別待遇で、めちゃくちゃ広いところを用意してもらった。寝室に加えなぜか巨大な居間(私一人なのに…)、そしてキッチン、浴室トイレついてます。ナントのアパートよりめっちゃ数倍良い。ありがたやぁ

2021-05-02

ヘタとの出会い

今私がレジデンス中のフォントヴローにはアニメーション作家のためのレジデンスがあります。

英語ができれば日本人でも応募出来ると思う。環境や条件がいいので是非応募したらいいと思う!


4月いっぱい、4組の作家がレジデンスをしていたので、たくさんの時間を一緒に過ごした。その中にHETAというフィンランド人の女性がおり、仲良くなったのだった。
最初名前を聞いて「ええええ ヘタ!!??」と思った。すぐに覚えた。笑(のちに日本語で「ヘタ」の意味を教えると大爆笑していた)フィンランドではちょっと古い名前らしい。実際「牧子」も割とそうだ。

彼女との会話はずっと英語。私は長らく話してなかった英語を少しずつ思い出しながら話していた。こんなに不完全な言葉でも彼女はほぼパーフェクトに理解してくれていたし、私も彼女の流暢な英語をちゃんとキャッチ出来たのだった。他のアニメーション作家らと私はフランス語で会話をしていたけど、不思議にもヘタと一番分かり合えたように思う。

彼女はとてもチャーミングで、たくさん一緒に笑った。
そんな彼女も他のアニメーション作家らも滞在終了し帰ってしまった。
 
 

今は6組のPays de la Loire圏の作家と私、そしてパリから来ている作曲家。お互い干渉しすぎず、食事時間は一緒に過ごして色んな話をしている。寮生活みたいだ。

フォントヴロー用の制作はもちろんなのだけど、私は7月頭にナント市内のギャラリーで個展することになっており、その準備も同時進行している。
 

キラキラ感

先日HAREとコラボしてTシャツを一緒に作ったのですが、HAREのスタッフのみなさんが各自そのTシャツを着てインスタに上げてくれていました。
 
そのTシャツの着方もそうなのですが、彼らのスタイリッシュなアカウントを見てそりゃまー驚きました。なんというかめっちゃお洒落で(それが彼らのお仕事ですし当たり前なんだろうけどさ)、 それ以前にとても「綺麗!」「清潔!」と思った。「キラキラ」っていう言葉が一番当てはまるかもしれない。
フランスでももちろんオシャレな人はゴロゴロいるんだけど、これだけ清潔感のあるキラキラした感じを持っている人ってあんまりいないような気がします。この感じ、海外に長く住んでいる日本の方ならわかってもらえるのでは?と思うのですが、どうでしょう。
 



コラボさせて頂いた身なのに、自分は15年ほど前から持っているパーカー(よく見ればボロボロ)を今でも着ているという笑 でもそのパーカーは今でも色んな人に「いいね!」と褒められるという、異常な生活を送っています。他にも10年物選手の服がゴロゴロ、現役で活躍中です。物持ち良すぎですが、これもっともっと極めたいと思っている。
 
本当に気に入った服を数枚だけ、大事に細く長く着ていきたいです。私のTシャツも、細く長く 色んな方に着ていただければ嬉しいですー
 

2021-05-01

木材不足

こちら、レジデンス中の作曲家リーズ(左)とフィンランド人アニメーション作家ヘタ。スタッフらに向けてプライベートコンサートを開いてくれたのだ。
アニメーション作家のアンブル。
みんなでピザ頼んだよー 楽しかった

レジデンス中のアーティストに、木材を使う人が数名いる。ところが極端な木材不足が続いているらしく、毎日いろんな方面に電話をかけ木材調達に必死だ。
 
木材不足と聞いてコロナが原因だろうか?と思っていたが、そうではなかった。アメリカのバイデン大統領が住宅不足の解消を目指して対策を打ち出した。それは「一戸建て住宅の建築のみが認められている地区でも集合住宅の建築を容認するよう地方政府に呼び掛け、手頃な価格の住宅を増やす方針」(ロイターの情報)らしい。なので住宅用木材をアメリカの建築業者が何倍もの値段で大量に買い取ってしまい、他国に輸出する木材が足りなくなっているそうだ。
 
 

こんなフランスの地方で制作しているアーティストに影響があるってことは、世界各国の建築業界は今さぞ大変だろうな。。今年10月ごろまでこの不足は続くそうで、木を扱う作家らはまだ木材の調達に苦労しそう。
 
 
 
コルテオ 太陽光発電