2012-08-22

Château d'Oiron

Château d'Oiron シャトー・ドワロンに行ってきました :)

ナントから南東に100kmほど行ったところにある
歴史的建造物に指定(1923〜)された16世紀のお城。



少しだけ迷いながらも車で約2時間。。。意外に遠い
朝10時半に出発。お昼をお城近くの公園で食べる :)
芝生の上に座って太陽の光を浴びる。


1990年、文化省が現代美術部門を創設するプロジェクトを掲げた。Jean Hubert Martin氏(昨年の第54回ベネチアビエンナーレ仏館キュレーター)をディレクターに迎え、ルネサンスの文化遺産と現代美術を融合させるというコンセプ トで始動したコレクションが見られます。好奇心と驚異(Curious et Mirabilia)がテーマになっているそう!



シャトードワロンの駐車場に着くと、 centre des monuments nationaux(フランス文化財センター)の車発見(*o*)
 このロゴがカワイイ。
 お城に入ります
(25歳以下は無料でした。美術学校生も無料)


全部の作品は到底紹介できませんが、いくつかを。


Gloria Friedmann
 Piotr Kowalski
3つのボールは違う大きさなのに、ガラス板に写った3つのボールは同じ大きさに見えませんか?
Raoul Marek
Oironの住民150人を招待して食事会をしたそうです。(ちなみに展示されているこの部屋は"食事の間") 150人分それぞれの横顔が描かれた磁器のお皿、イニシャル入りのクリスタルのグラス、手の形が描かれた綿製のナプキン。
On Kawara
(彼の作品には本当よく出会う・・・)
 Felice Varini
なんだろうなーと思ってふと下をみると鏡?
なるへそーーーー!!!!
 

 至る所に版画
 これはお手洗い。よく見ると奥!
 ちょっとしたお茶目心ですね



 天井もなかなか素敵
 こんなものも


ペガサス!?
Thomas Grünfeld
 Kane Kwei
ガーナ出身のアーティスト。これ、実は棺。
注文者によってモチーフが変わるそうで、例えば右の鷲は狩猟家用なんですって
 ルネサンス期のフレスコ群


 その他にも ほんとうにいっぱい作品があったんですが、全部説明しきれません!けっこう 有名どころがわんさかコレクションされているので驚きました。お城も素敵ですし、自然のど真ん中にある環境もなかなか魅力的です。ただ、作品管理がずさんであったことと(蜘蛛の巣が作品にかかっていたり劣化していたり)、城のスペースに対して作品が少し窮屈に展示されている感がしました。

ご興味のある方で車をお持ちの方は是非どうぞ〜



もう一つAbbaye de Fontevaud フォントヴロー修道院にも行って Claude Lévêqueのインスタレーションも見てきました。
 
ピアノの簡単なメロディーが流れていて、なんだか寂しいようでどこか暖かい展示。私はわりと好きでしたが・・・

展示は修道院の表門にあり、入場無料でしたが
結局修道院の中には入らず。


フランス人にとっては入場料6ユーロはどうしても高いらしい(*o*)
面白いのが、
値段を聞いて彼らは受付のお姉さんに平気で「高いよー」と言う。
そんなに特別な面白いものがあるわけでもない、といって結局「じゃーいいや」となった。
学生割引を使って6ユーロって、確かに高いかもしれないけど それを断固として払わないのがフランス人らしいなぁと。



ドライブと現代アートを楽しんだ1日でした〜
あぁ面白かった^^

2012-08-19

星。

 エルドル川沿いで、友達とピクニック。
ピクニック、といっても夜にやるのがミソ。


ストレスゼロ、気が休まる貴重な時間だす(>_<)
気温も丁度良く、寒すぎず暑すぎず。
町のけっこうど真ん中なはずなのに
蚊も居ないし すご〜く心地よい。
持ち寄った美味しいご飯でお腹も満腹。
内輪ネタで盛り上がる^^ もー笑う、笑う!




ふと見上げると星がいっぱい広がってて
ナントでもこんなにいっぱい星が 見れるんだ(*o*)と驚く。


流れ星を見た記憶などあまり無い私ですが
昨夜は短時間の間に2つも観察!(すごいすご〜い)




夜空の下 でーんと無防備に寝っ転がって星を見る機会など最近あったでしょうか。




以前トモピーと一緒にモロッコの砂漠で見た星になんて全然及ばないんだけど、友達に囲まれてわーきゃー言いながら見る星もまた格別でした。



時計を見ればあっという間に4時間。
時が経つのは早いわ。

2012-08-17

暑さ。ラマダン

急に気温があがって あつーー−−−い(*o*)
この先 la canicule といって、猛暑日が続くみたいです。

アトリエの窓を、いざ開ける! 

あれ・・・何にも変わらない?
結局暑いままの我がアトリエ。
そしてこの暑い中仕事しに来る人も1・2人しかおらず。。。



お盆なども関係ないね。。
日本のお盆、恋しいけど・・・(´д`)




食欲はあまり無いけど甘いものはやっぱり食べられる。右はガトーショコラ(?)に塩キャラメルソースがかかってて美味!
相方よ、突然のお土産は本当に嬉しい!ありがとう。


アンパンマンはあまりフランスでは知られていない。
ドラえもんも。なぜ?(のび太が結局ダメダメで、ドラえもんが全部簡単に問題を解決しちゃうから?のび太は成長しないから?教育に悪いのかな?と私は考える)

この際だと思って、友達にアンパンマンを紹介したら
「自分の顔の一部を人にあげる」という表現を、どうしても理解してくれなくてわざわざネットで画像を検索→見せる。
フランス人もびっくりだ(*o*)!!

そして、食べる。
んまい!





話は変わりますが、
あまりにも暑いので、先日友達とお外でアイスを食べながら涼んでいた。女子3人。Aちゃんが短いスカートをはいてて素敵だった :)
ふと、男性が1人近づいてきた。
(げっナンパかなー)と思ってると、彼、何を言ったか。

「やあ。

 僕、お腹空いたよ・・・今ラマダン中なんだー」

と、いきなり"J'ai très faim..."(僕今腹ぺこ...)と言って近寄ってきた。


次に「君のためにポエムを書きたいんだが」とも発言したその男性を
フランス人女子2人は軽くあしらっていたけど、私はとても驚いていた!


だって、イスラム教のラマダン(断食)なんて、社会の授業でしか聞いたことない(*o*)
それをナンパの常套句みたいにサラーッと使ったその男性を見て、やっぱ国が違うってこういうことかーと思ったのだった。日本にもイスラム教の人は居るけど、私は出会ったこと無いし。(フランス人の友達で最近イスラム教に改宗した子は知ってる。びっくりした)


っていうか、断食をナンパの手口に使うナーー!!!

ちなみに今年は7月20日〜8月18日の間にラマダンが行われているそうで。あと1日しかないけど、皆さんその手のナンパにはご注意を。





アトリエの植物はグングン育ってる。

2012-08-13

告白?(画無し)

誰でも 遠い昔の記憶が夢に出てくることはありますよね



小学校4年生の夏前くらいにミニバスケットボールクラブに入りました。少し体を絞ろうと思ったのと(10歳にして・・・)、仲の良い友達が次々にクラブに入りはじめたから。

私は赤ちゃんだった頃ぶくぶくに太っていたし(あだ名が「輪ゴム」だったし。)運動も好きでは無かったので、まさか自分がと思いながらの入部。不思議。


軽い気持ちで始めたバスケットだけど、気づけば小学校に次いで中学校も3年やり抜いた。練習はしんどいし もうバスケットはいいや、と思って入学した高校でも、なぜか気づけばまた入部。しかも小・中とは比べものにならないくらい練習がきつかった。


今思えば何故あんなキツイ練習をしていたのか!?
ある日足の甲が痛いと思ってお医者さんに見てもらったら、骨が疲労骨折していた。同じく疲労骨折した仲間は数多くいた。(*o*)
練習内容を考えればそりゃ怪我人も出るよと思うのだけど、それが続いたのは、何も知らない高校生の純粋さがあればこそだったのかなぁ。


高校2年の秋、美大進学のために思いきって部を辞めた時は、なんだかとても変な気持ちがしたと同時に、やっと本当に自分の好きなことだけやれるんだと



ほ〜っ・・・ としたのを覚えている。



(そして今度は大学でもバスケットを再開する。人に迷惑をかけながら、2年足らずで足を洗う。。。ごめんね)


そして

フランスに渡って
25歳になってアート関係の友達や知人が増え、人と話していると
「えっこの映画見てないの?信じられない!!」
「この作家知らないの?世界的に有名じゃない!」
「うそーーーこの代表作読んでないの!?」

と言われることが時々あって。




「私なんで知らないんやろ?」
私は思春期の頃何をやっていたのかしら?と思って考えると


小・中学校の時はまだしも、高校生の時は放課後はすぐ体育館に直行。部活が終われば家に直行。そして宿題をこなす。寝る。朝は7時半から朝練。
の生活だった。週末は練習試合などですべて潰れる。


もちろん、もし文学や映画や美術史などに本当に心の底から興味があれば、時間など関係なく調べものをしたり本を読んでいたりしていたんだと思うけど。
でも、私は思春期の多くの時間を体育館で過ごしていたんだと改めて知る。




実は、実は、本当のこと言うと
ちょっとだけ後悔をしている。





なんで友達ともっと
文学について、世界の国について、日本について、趣味について、音楽について、美術について、なんでもいいから語らなかったのだろうか。
だろうか、だろうか??????

今フランスで友人といっぱい美術について、映画について、どーでもいいことについて、 熱く語り合うこのような時間を 果たして私は今まで十分にとっていただろうか。



バスケットをしたことが悪いんじゃない、
ただ私がとても良い子過ぎたのだと思う




正直 今でもバスケットの夢をしょっちゅう見る。

夢の中で私は思いっきり
走って、考えて、汗をかいている。



朝起きた時のあの感じ、でも、
嫌じゃない。

2012-08-12

roman と duaneとちーさま

 HAB galerie では Roman Signerの展示がやっています。
 (そもそもhangar à banane「バナナ倉庫」と呼んでいたこのアートスペース。なんで急に名前を変えたんだろう?個人的には前の方が好き)
Roman Signerは スイスの作家。初めて彼の作品を見たのはルクセンブルクの美術館でした。作品はなんともシンプル。扇風機2台の前で紐が宙に浮いていた(*o*)
これ↓
 渡仏した初めの年は本当に色んな所を見て回ったので、その時見た作品と同じ作家にひょんな所でバッタリ出会ったりすることが多々あります。
HAB galerieでは彼のビデオ作品が特に面白かったです。(個人的にはドイツのカッセルで行った、大量のコピー用紙を爆発させるパフォーマンスが好きです。ネットで探したけど画像見つけられず)



そこから歩いて20分ほど。
Maison régionale d'architecture では Duane Hansonの展示がやっています。ナント美術館が最近この作品を買い上げたそうな。
ハイパーリアリズムを語る上で外せない作家。
金沢美大の人は誰でも知ってるRon Mueckも思い出されます。でもRon Mueckは絶対に等身大の人間は作らないのがスタイル。そこは大きく違う。





きのう・おとといとベルギーはブリュッセルに住んでいる先輩がだんなさんと一緒にナントに遊びに来てくれました^^(ありがとう!) それでLe voyage à Nantesを一緒にまわっていたのであります。

お腹空いたけど、どのお店もさすがに15時になれば全部閉まる(;_;)
そこで急遽スーパーで色々買ってサンドイッチ作り :)
 ナイフが無くって、飲み物頼むついでにバーの人が貸してくれた、
ケド(*o*) これ、木。切る力が弱いよ〜。
 建築学校の向かいです。
 先輩とは1年ぶりに会いました。
1泊二日しかナントにいらっしゃらず、ちょっと残念。短い間に色々笑って話して充実したひとときでした〜(また数週間後に会うのですがエヘヘ)



友人宅で のんびり
これ、緑茶って書いてあるけどあま〜い緑茶。
美味しかったので、紹介!
 サヴォワの料理、Polentaをいざ!
 トウモロコシが原料のポーレンタは、相方のおじーちゃんおばーちゃんがわざわざ私たちに持たせてくれたもの。今回友人宅で一緒に制作!ゆ〜っくりお鍋で火を通して、チーズやクリームをたっぷり。そしてソーセージと共にオーブンへ。

相変わらず重いのだが、美味しいこと!!!
おじいちゃんにも劣らない味で、相方満足^^ 美味でした〜

2012-08-10

最近

もう1ヶ月前の話になりますが、Livre d'artisteをつくりました。
水彩画をまとめて本にしたのです。
24ページ、20冊制作。全部手作りです。
(↓画像をクリックすると動きます。)
なかなか気に入っている。秋にもう別のシリーズが出来るといいなぁ。
でも全部手作業なので、時間とお金がかかる(*o*)



ドイツ土産をもらいました。
写真に撮ったのは美味しいノンアルコールビール。とサラミ(笑)
 友達は皆外に旅行(もしくはバイト)に勤しんでいる。


前の同居人と一緒にご飯 :-)
ここだけの話だけど、ちなみに前の同居人は私を手放したことをずっと後悔しているらしい(笑)
いっぱい食べて、いっぱい笑いました〜^^



天気のいいナント
友達のお家。
素敵な猫さんが3匹います。
相変わらずモシャモシャ、もこもこ(*o*)

2012-08-07

アヌシーでアート

アヌシーにあるFondation Salomonで
Peter Saul の展示がやっていた!ラッキー!
アメリカのポップアート、シュールレアリスム、表現主義を語る上で外せないアーティスト。
強烈で挑発的な絵柄が印象的。ボンヌデシネと絵画の関係性も、彼を通してよく研究される。

このFondation Salomonはアヌシー郊外にある、とても静かで自然に溢れている。とても気持ちの良いところなので、車がある人にはお勧めです!

Jan Fabreの L'homme qui donne du feuもあった!
こんなところで会えるとは(*o*)
今となっては遠い、アヌシー・・・


アヌシー郊外を車でびゅーんと散策。
すると見つけた、Ramoneur(ラモナー)の像。そう、煙突掃除をする人のことです。
19世紀、サヴォワ地方の子供たちは揃ってこの煙突掃除にかり出されたそうです。煙突に入れるくらいだから、5歳くらいの本当に小さい子たち。中をよじ登り、壁の灰を金属ブラシで落とす。そこで出た灰は全部回収し、近辺の工場に売っていたんだとか。

当時、煙突掃除は1回50サンチーム〜1フラン。
一日14〜15時間ほど強制労働されたいたそうで、なんとも過酷。灰やすすが原因で呼吸困難に陥ったり、目に障害で出たり、アレルギーを持つなど労働内容から死亡率も高かったそう。

パッと見たら可愛らしい像だけど、色々話を聞いてまったく見方が変わってしまった。




アヌシーから車で30分超でジュネーヴに着く!
美術館。

一休み。
Mamcoという現代アートセンターにも行ったんだけど、すっかり写真撮るの忘れてた!着いてビックリ、私ここ来たことある(*o*)3年前に来ていた。驚いた。そしてやっぱり美術館って覚えてるもんだね。



レマン湖の大噴水も、久しぶり!!!
(移動遊園地があって、雰囲気ぶちこわしでしたが・・・)
相変わらず、立派です。
(望遠鏡にぶら下がってる下の男の子もすごい!)

山と近い(*o*) すごい異様!



これはchâteau de Menthon-Saint-Bernardといって、アヌシー市内から10㎞ほど南にいったところにあるお城。
相方のおじいちゃんおばあちゃんはこのお城こそ、「ディズニーの"眠れる森の美女"のモデルになったお城だよ!」と言っていたけど、今調べたらやっぱりドイツのノイシュヴァンシュタイン城って書いてあるけど・・・?どっちが本当なんだろう。
 
コルテオ 太陽光発電