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2025-03-17

URDLA 版画制作2

初日から試し版に絵を描く。
リトグラフ担当技術者のジャコブは私よりも10歳若く、パリで私が何度も一緒に仕事をしているギヨームの昔の教え子だ。フランス国内の版画の世界は非常に狭く、ほとんどのアトリエの技術者は知り合いという脅威。それもそのはず、みんな印刷・出版専門の美術学校Ecole Estienneを卒業しているから。なるほど〜

今回もカエルを描くよ
ジャコブがいろんなテクニックを丁寧に教えてくれた。
以前ナントの印刷美術館でリトグラフやった時は詳しい説明もなく感覚でやったけど、今考えたらあの状態でよくあれだけの作品ができたもんだ、と、自分でも驚いた。
その時の記事


翌朝早速試し刷り!

そしてそのまま大きい本番の石へ挑む!
石の大きさわかりますか、とにかく巨大!
ちなみに滞在中は市所有のアパートに泊まらせてもらった。
街中を散策。
木曜日、早速印刷だ!けど石の準備になんと3時間。全部ジャコブの仕事だけど、色の具合を一緒に相談しながら。
木曜午後、研修生のロマンとエマの手を借りて、3人(と私)でいざ!このプロジェクトは
が立ち上げたもの。10人ほどのアーティストに版画制作を注文、フランス中のアートテック(30ほどある)に寄付する、というもの。それで光栄なことに私にお声がかかったのでした。アーティストはみんなこの版画アトリエURDLAに短期滞在し制作する。
全部で40−50版刷ったのだけど、空気はピリピリ・ドキドキ!でも無事やり遂げました!

みんなで一杯飲みに。
金曜日は番号とサインを。
そして私の誕生日だったので、チョコタルトとビールを持ち込み!みんなでゆっくりいただいた。

版画アトリエ、有難いことにお呼びがかかって色んなところへ出向く。毎回素晴らしい機械に囲まれて、技術者と相談しながら作品を作っていくの、本当に好きだ!!!

今回もとても楽しかったです、ありがとう!

2025-03-15

URDLA 版画制作1

日曜日。ポンピドゥのパリから電車でトゥーロンへ戻る。
マルセイユを通る頃には大雨が降っていて、トゥーロンについたらもっと雨が降っていた。
土砂降り!!!
大仕事を終えてやっと帰ってきて家まであと少し!ってところなのに、なぜか私はよりによってバスを間違え、普通の倍の時間をかけてずぶ濡れになって家に着いた笑


翌日月曜、相変わらず雨がザーザー。。。
こういう時はアトリエにこもって仕事。
で、その翌日火曜日にまた出発。
今回の目的地はリヨン!
本当はトゥーロンに帰らずパリに2日追加滞在してもよかったのだが、ちょっとでも我が家を堪能したくて帰ったのだった。

トゥーロンからマルセイユで乗り換え、リヨンへ
リヨン駅からVilleurbanneへ。地下鉄で20分。
余談ですがリヨンの地下鉄、チケット買わなくても 銀行のカルト・ブルーをかざせばそのまま乗れる。自動で2.10ユーロ(1チケット分)引き落とされる。

着いたー!!!
URDLA!版画工房です!
ここで1週間のレジデンス。リトグラフを1枚制作するのだ。
着いたら全てが整っていた。びっくり!
試し用の版が4つも用意されていた!
なになにこの対応!王様なみじゃん!
コーヒーも豆からちゃんと作るやつで、ボタン押すとマグカップが光で照らされる。
自然光が入る素晴らしい場所。
あまりに広い素敵なスペース!
マシーンが何台も、しかもスケールが大きい!!

続く

2024-08-27

版画レジデンス2とか

家主がいないと、ねこちゃんたちは急に私に懐くようになる。フランス家庭だけど、猫の名前はイサオとアキ。
4日間、版画アトリエと家を行き来する日々。色んな形の銅版を選び、色んなテクニックを試すべし!ギヨームは「銅板と戦う」と表現していたけど、わたしはどちらかというと「銅版と対話」したい。
 色んな線が、形が、思いもよらない様子で紙に現れるのをみて毎回驚かされる。

 
ジョルジュがパリに私に会いに来てくれた!アメリカ帰りで時差ボケがひどい状態だったが、頑張ってシャモニーから遠いところきてくれた。嬉しや〜ありがとう。
版画をやったことがないというので、ギヨームのご好意で彼もひと作品つくることになった。
彼がコンゴに住んでいた時のボスと会ってご飯を食べた。ボスはフランス人女性でわたしたちよりも7歳年上、17年もアフリカに住んでいたそうだ。とても気さくで、めちゃくちゃ話しやすい素敵な女性だった。彼女からアフリカの野生動物の話や情勢、紛争、自然の話などを聞いた。
彼女ほどエリートでしかも経験値が恐ろしく高い人に会えるわたしって、ものすごく幸運だと思う。。。彼女こそザ・出来る女。今までもそうだったけど、私の脳みそを揺すぶるのはこういう出来る女性ばかりだ。出会いに感謝、ありがとう。

2024-08-25

パリ 版画レジデンス

この夏は放牧(遠出のこと。牧子だけに)はしないと このブログで書いたはずだけど、1週間パリに行ってきましたー
オリンピックとパラリンピックの間の期間、どんな感じだろーと思ってたけど、いかにも8月のパリっぽくて(人が少なくて)最高でした。
この日特に何も考えずポンピドゥーセンターへ、バンド・デシネの展示を見に行った。オープニングでは全然全部見切れなかったから。。
そしたら地下のラゴン https://revuelagon.com/
の展示のところで、サミーとセヴリーヌを発見。なんと最後のヴィジット(ガイド付き展示ツアー)が10分後に始まるとか。全然情報に疎かった私だが、なんという偶然!

時間もあるし、彼らの丁寧な解説を聞いて展示を堪能した。ありがとう!
人も少なかったし質問もしやすかった。すごくいい時間だった。




日曜の朝プールに行ったんだけど、下駄箱?がこんな状態だった。「施設はいかなる場合の責任も負いません」つまり靴を入れると盗まれるから使わないでくださいと。笑
そういう国に私は住んでいる。




翌朝早速Atelier Morsureへ。
アトリエ近くの界隈は落書きでいっぱい
久々にきたー
やっぱいいなーーーー
ギヨーム、久しぶり〜
彼はこの夏フランス中を車で旅していたとかで、全部で3,000kmほど走ったって。ありえん
いつ来ても本当にここが好き。
12月に個展をする予定があるので、その時に見せる銅版画制作。
ギヨームが独断で好きなアーティストに声かけして成り立っているアトリエ。かなり特殊です。
4日間のレジデンス。

シャチョーの家に泊めてもらっていた。彼らは南仏にヴァカンスに行っていたので、代わりに猫ちゃんたちのお世話しました!

2024-02-03

石版画2

色々あってバタバタしており、更新遅れてますー
 
ナントでお世話になった美術館兼版画工房は、朝8時半から作業が出来る。ネットには10時って書いてあるから10時に行ってたのに、スタッフの人に「8時半から開いているよ」と言われてびっくり。翌朝さっそくやる気満々で8時半ぴったりに行ったら、コーヒーとヴィエノワズリ(つまりは菓子パン)を皆んなで談笑しながら。結局スタートは9時。笑
 貴重な時間がー!とも思うけど、こういう触れ合いの時間こそが大事なんです。
全部で30版を、2種類。
水彩画は全部に施したから、簡単なものだけど全部で60枚描いたことになる。
水彩画が版画とどんな風にマッチするのか、毎回印刷のたびに楽しみでワクワクした。ここで30年以上も石版画専門の技術者として働いているフィリップが
「長年この仕事をしているけど、こんなにdélicieuxなことはない」と言ってくれた。 
ちなみにdélicieux(デリシュー)とは、英語でいうデリシャスの意味。
それを聞いて死ぬほど嬉しかったし、嬉しすぎて恥ずかしくて、なぜか赤くなってしまって、何も言えなかったわい
 
フィリップは本来ならもう定年退職をしているはずのお歳だ。でも「なかなか辞められないんだよ、それが」と言っていた。工房の人員の関係もあるが、おそらく仕事がもう彼の生き方そのものなのだろうね。
 
こんなに仕事が出来てかっこよくてスマートでしかも面白い人はなかなかいない。もし同世代に生きていたら、絶対間違いなく私は彼に恋をしていただろう。
 
彼と仕事をする上で何より感動したのは、作り手へのリスペクトを強く持ってくれていることだった。強い意志は持ちつつも、とても柔軟な頭で作り手をサポートする。私が言うことをちゃんと最後まで聞いてくれる、そして一緒に考えてくれる。頭越しに否定なんて絶対にしない人だ。そして恐らく版画が純粋に大好きなんだと思う。誇りを持って仕事に向き合っている。(そしてユーモアもある、これ大事!)
 
こういう人はおそらく世界中何処かいるとは思うけど、たくさんは居ない。またどこかで同じような素敵な人たちと仕事をしたいな。。。そのためには自分のレベルをもっともっと上げなければ。
フィリップと仕事が出来ただけで私は幸せ者なのかもしれない。ありがとうこの出会いよ!



最終日は、わたしにこの版画制作をプレゼントしてくれた、サーブルドローヌの美術館の友の会の方々が様子を見にきてくれた。友の会といっても日本とは違って、それなりに責任や権限がある。美術館に資金援助したり若手の作品買取をしたりする。
ランチをご馳走になった。
 
今回の版画制作で思ったけど、やっぱり私は工房での作業が好き。工房の雰囲気が好きなのかも。高校の時通って居た画塾の雰囲気も大好きだったし、鋳造所で鐘の装飾を作った時も、この間パリの銅版画をしたときも、今回も、工房で作業するのが向いているのかもしれない。いろんな人が行き来して、各々が真剣に何かを作っている雰囲気。
時々どうでもいい話を、みんなが手を動かしながらするのも好き。
終わってしまって本当に悲しい。
無事作業が終わり、フランスの兄と一緒にガレット食べた。
短い版画制作滞在中だったけど、オペラの打ち合わせやそのほか2つインタービューを録画・録音したりして忙しかった。でも全部無事終わってホッとしましたーよかった
 
 
そして電車に乗ってまたトゥーロン帰ってきました。乗り換え合わせて8時間の旅。遠い

 
コルテオ 太陽光発電