2024-01-29

ナントで石版画など

ナントに着いたら、翌朝からリトグラフ(石版画)が始まりました!
この間もお世話になった、Musée - Atelier d'imprimerie de Nantes(ナント印刷工房博物館)でスタート。
 この時間をね、わたしゃずっと前から楽しみにしていたのですよ。。。
石にLavisを使って描いていく感触が、ものすごく好きです。乾いていく様を見るのも良い。うまくコントロールできなくてもどかしさも有りの、でも反対にビックリするような良い感じの表情が出たりして、それも更に良い!

めちゃくちゃ楽しい。
もえちゃんを召喚して一緒にランチ。
ガレットの会2回目!
前はシードル飲んだけど今回は無し。版画の仕事を一生懸命やりたいので、お酒は無しです!真面目か!
わたしおそらくナントの友人に、ナントを離れてからの方がしょっちゅう会ってる。それを考えると本当によかった?かもなぁと思える。
人間やっぱり理由があると行動できる。いつでも出来るからいつか〜、と思っていると全然できない。
 
期待を裏切らないグレー。
1日で一つ目終了した。
よく見えないかもしれないけど、ゴリラの顔がなかなかいい感じにできた。厄介そうでめんどくさそうなゴリラ。
今回はE2の家に前半泊まり、後半はE3の家に。
(ナントで特にお世話になっている、家族同然の大事な大事な友人3人がいる。3人ともみんなEから始まる名前で、ちなみに2つ目のアルファベットも同じで、しかも3人のうち2人は同じ名前である笑 ややこしー!
だから私はE1、E2、E3と頭の中で名付けた。3人ともそれを知っていて、3人とも笑っていた )
 
版画制作は4日しかない。なのにどうしてもオペラとの来年度のプログラムの打ち合わせが入った。
館内をぐるぐる、インスピレーションよ 湧いてきてください
素敵な色のトートバックもらった!この薄紫は私の絵から拝借したのだとか、嬉しすぎる!
こんな素敵な部屋で打ち合わせした。
なにここ、貴族部屋!?
まさにその通りで、昔の上流階級の鑑賞者らがオペラ鑑賞中にこっそり休憩する場所だったそうだ。
続く

2024-01-25

パリでおぴろ

トゥーロンで数日制作に打ち込んだのち、電車でまずはパリへ。
今度またAlain Gutharcギャラリーのグループ展に参加するので、アランと会う。
あとは別件で今度の美術館展示に合わせて立派なカタログを作ってもらうので、美術館の館長とグラフィストと 大事な打ち合わせがあったのです。
 

 
寒波?なのか、めちゃくちゃ寒い日にパリに着いた。
要件を終えるとおぴろさんと落ち合う。
ファッションウィークなので、おぴろさんがパリに来ていました!それで色んなところに連れて言ってもらった。服の話、人生の話、どーでもいい話、色んなことをとにかくしゃべりまくった。あとびっくりしたことに、彼のお店Mouilléで取り扱っているWalter Beirendonckご本人を生で一目見た。ものすごくかわいいおじさんだった。。。

寒い中ミニピクニックしたり

展示やイベントもちょっと行ったり、おぴろさんらが取り扱っている取引先のイタリア人にも会ったり。本当面白かった!


分野は違えど、どの世界にも共通する話がやっぱりある。話をしていて首がもげるんじゃないかってくらい同意することばかり。仕事をする上で大事なこともいっぱい教えてくれた。人生の先輩から学ぶこと多し 
もともと姉の友人として知り合ったおぴろさんだが、彼がパリに来る時・私が日本に帰る時は必ずと言っていいほど会っている。不思議なご縁が続いています。毎回いい刺激をもらってます。
数日後私はナントへ、おぴろはその翌日日本へ。
めちゃくちゃだべりまくってた ので、急に一人になってさみしくなったーーー
 
毎度のこと遅れて(15分だけだけど)電車出発。
安かったので一等席とってた過去の自分にあっぱれ。
快適すぎて2時間あっという間、もっと長くても良かったのに!

2024-01-17

美術館の展示のための制作スタート

春に始まるレ・サーブル・ドローヌの美術館の個展に向けて、制作開始です。
この場所はわたしのアトリエとは別にある、こういうスペース提供してもらえて本当にありがとう。
 全部で270メートルの布を染めるよ。
最初は200メートルの予定だったけど、美術館の設営スタッフが計算してくれて「足りないんじゃ…?」と教えてくれた。ありがとう。。。
ソーイングセンターというのか、布を売っているお店(チェーン店)に数ヶ月前から何度も通っているが、そこのスタッフの皆さんと顔見知りになった。ほとんど女性で、270メートルも布買う人いないから、しかもトゥーロンではあんまり見かけないアジア人なもんで、すぐ顔覚えられたよね。笑 毎回お店を出る時、だだっ広い店内に散らばる店員さんみんなに向けて大声で「またね〜!!!」と手を振ってバイバイするくらいにはなった。みなさんとてもいい人ばかりだ。

 
こういう運動量が多い制作期間はタンパク質多めにとる。赤いのは砂肝。フランスのスーパーでけっこう簡単に買える。
漁師かのごとく(笑)腰をどしんと構え、濡れた布をひっぱったり移動している。
Le Port des Créateursの今年度のプログラムです!レオの作品、めちゃくちゃいいね!
トマッシュが撮ってくれた写真がちょっと良すぎて詐欺なんじゃないか?

2024-01-15

Nantesで文化的な1日

オープニング翌日。
PHAKT に寄って、写真撮って、みんなにバイバイ。
市内。
この上の球体のものと落書きだらけのこのボックス?の対比がすごい。
 
ナントへは電車で1時間半ほど。
 
本当は直接トゥーロンに帰ろうと思っていたのだが、私のフランスの母でもあり姉でもあるEが「12日の夜にオペラですごく良さそうなものがある。牧子、チケットとれるでしょう、一緒に見に行こう!」と言われ、ナントに1泊寄ることにした。私はEにいっつもお世話になりっぱなしなので、オペラのチケットがたやすく手に入る私の特権(年間プログラムの全ての絵を描いている身分だし…)をフル活用して、2人で楽しむことになったのだった。
 
 
ナントのEの家について荷物をおいて、さっそく出発。
この日は特別に文化的な日だった。
まずは2人で美術館に行った。 16時くらい。

Suzanne Valadonの回顧展。
あのモーリス・ユトリロの母親です。
独特な顔を描くんだわ。輪郭線もすごく強い。当時の芸術界で女性としてやってきた人だからかわからんが、とにかく頑固な顔をしている。描くモデルもものすごく力強くてたくましく描かれているような印象。

Eとあーでもないこーでもない(ほぼ笑ってばかりだったが)と言いながらゆっくり見て、そのあと現代アートの常設展も見た。アニッシュカプーア、彼女に言われなかったら気づかずに素通りしていました。
美術批評家と一緒に展示を見るのはめちゃくちゃ勉強になる。展示作品の作者を直接知っているEは、作品の話をするときの思い入れが違う。
 
 
あっという間に夕方になり、今度はZOO Galerieのオープニングへ。18時半くらい。
移転してからもうけっこう経つのに、初めて行った。。。
やっぱナントに長い間住んでただけあって、たくさん知り合いに会いました。
 
 
21時に始まるOrlandoを見るため、少し前にオペラ入り。
この絵は自分でも気に入っている。
 
4人の演奏者と、たった一人のダンサー兼歌い手。
彼のキャパシティと表現力に度肝抜かれた。。。終始ずっとゾクゾク。すごすぎて、なんか最後少し麻痺してた。男性が女性の役を演じたのだが、最後ぜったい観客みんな彼(女)に恋していたと思う。
 
こんなすごいもの見ちゃったら俄然制作欲湧くじゃん!
去年の春か、プログラム用の絵を描いたとき 私はしっかり映像を見たはずなんだよね。すべての作品はいちおう十分に調べているつもりだから。でも画面で見るのと会場で見るのではこれだけ違うのかって、今回心底思いました。
 
そのあと友人Lに連れられてみんなでブロコスというところに行き、
なんちゃってDJをして、
夜遅くやっとみんなで家に帰って、チーズとブリオッシュをむしゃむしゃ食べ、就寝。
非常に文化的で すごく濃い1日だった。
思えば1ユーロも払わなかった。美術館はアーティストカード?でタダ、オープニングはもちろん、オペラも招待なので。
ブロコスでのソワレも。色んな人がお酒を持ち寄っていたし。
 
私はここ最近、お酒の必要性を感じなくなってきており全然進んで飲まない。飲んでも最高1日2杯まで。飲みすぎると翌日に響くので、その翌日を有効的に過ごすためにはお酒は全く必要ないのだ。そもそも味、好きじゃないのだ。すごくいいことのような・悲しいことのような。
 
 
 
翌朝のんびり、パリ経由で電車に乗ってトゥーロンまで帰った。
パリから南下するとき、雪景色を見ました。
 
コルテオ 太陽光発電