2023-10-30

その後パリ

 空港で父と母を見送ったあと、シャチョーとつけ麺を食べた。
(私のブログで何度も登場しているシャチョーとは、友人のLaurentのことである。Éditions Matièreエディション・マチエールという横山裕一さんの本を出版しているフランスの出版社で、その創立者です。出版社、といってもメンバーは彼とグラフィストのニコラだけ。私は横山さんとの連絡係・彼の本を何冊か翻訳したので裏メンバーなのだ。なぜ「シャチョー」かと言うと、横山さんが彼をそう呼ぶからです。Laurentという名前は日本人には発音しづらい名前なのだ)
 
男前シャチョー

この瞬間一気に現実に戻った。
話に花が咲き、ラーメンもめちゃくちゃ美味しいので
口が最強に忙しかった。
 
 
そのあとシャチョーは本来の仕事に戻り(もちろん出版社業はメインの仕事ではない。いやむしろメインの仕事だが、それだけでは食べていけないので別の仕事がある)、私はAtelier Morsureへ。
この前制作した版画らに番号付とサインを。
ギヨーム!嬉しそう。すぐ額に入れてくれた。
絶対また彼と一緒に仕事したい。
版画アトリエに私のギャラリストでもある、アランが来てくれて、それも良かった。
3人でいろんな話をする。
 
 
夕方シャチョー宅へ。
久しぶりイサオ!(アキもいるが、どこかに隠れている)
シャチョーとシャチョー奥さん、ニコラと4人でご飯。
日本の話に花が咲きましたー
 
 
翌日、ぐーっすり寝たあと、シャチョーと彼らの友人フミコさんと3人でハンコ屋さんに行った。
 
Le Tampographe
https://www.instagram.com/le.tampographe.sardon/
La boutique est ouverte le samedi de 11h à 19h,
4 rue du Repos à Paris 
こんな素晴らしいお店、知らんかった!
かなり有名なところらしい。
なんでここに来ることになったかというと、日本滞在中、わたしが父の篆刻(てんこく)作品をインスタのストーリーでシェアしたのがきっかけだ。それを見たニコラが「パリに戻って来たら、Le Tampographeに行け!」というので、シャチョーが連れて来てくれたのだった。
何気なくシェアした父の篆刻作品、実はたくさんの人からめちゃくちゃ反応が来た。父が趣味で彫っていたはんこ、わたしにとってはごく普通なことだったので、驚いた。
 
(ちなみにこちら父の作品群。ほんの一部だ。たしかにめちゃくちゃ器用)

 土曜日しか空いていないLe Tampographe。ずっとたくさんの人で賑わっていました。
店主のヴァンソン、少しお話しさせてもらった。
父のハンコ作品も見せたら、とても興味深く見てくれた!!
いろんな話ができて、興奮気味にバイバイした。
また来よう。。
 
そしてフミコさんと私はあのムーミンの作家である Tove Janssonの展示を見に行った。
https://housesoftovejansson.com/
見応えありすぎ
驚いた。
彼女が女性パートナーがいたことも、絵画を制作していたことも、何にも知らなかった。ただただ作品の多さとその富に驚いた。この日私は約束があって早々と会場をあとにしたが、翌日また展示見に戻って来たくらいだ。

そのあとアランと会って、そしていろんな展示を見てまわった。

2023-10-28

両親と旅行⑦

これまで旅は全て順調で、申し分ないくらいだったのだけど、さすがフランス。やっぱり変化球来た。予定ではアンジェまで電車で行き、そこからパリ行きの電車に乗り換えるつもりだったが、1本目の電車が消去された。しかも当日の朝。
 
どうするかなーと、まずは両親に知らせず(言うと心配するし)策を練る。車でそのままアンジェ行こうか。レンタカー会社に電話すると、そうすることも出来るが追加料金がめちゃくちゃかかる、と言われた。そこで一本早めの電車に乗ることにした。ソミュールの観光時間が1時間減るけど、なんとか行けそう。
 
ソミュール駅で電車を待つ二人。 
2本目の電車が普通通りに動いて本当に良かった。
アンジェで1時間待つことになったけど、そんなの屁の河童だもんね。待ち時間も3人だと楽しいしね。
 
そしてやっとパリ行きの電車に乗り込んだら、小学生の研修遠足(どう訳していいのかわからん。オリエンテーション?)のグループと乗り合わせた。おそらく30人くらいの小学生で溢れかえっており、私の父が座った隣にアニマターといういわゆる監視係(というか先生の補助係)の人が座っていた。
話して見ると、彼は定年退職してもう5年経っているが、どうしてもこの仕事が好きでやめられないという。
そうそう、たまにいるよねフランスにもこういう仕事好きな人。バカンスやリタイア後の話をする人が多く、なんとなく仕事は悪みたいな主張をする人が多い気がするけど、フランスにもこういう仕事大好き人間がいる。彼は厳しい目で子どもらを監視しつつも、時々子どもたちのところに言って話をしていた。すごく優しい話し方で、だから私もすぐに話しかけようと思った。父も母も、私が突然彼に話しかけたのでびっくりしていたと思う。

そのあと予約していたパリのモンパルナス駅近くのホテルに。少しあたりをブラブラして、そういえば今回食べなかったガレットを食べた。
 
ホテルの人に
翌朝のシャルル・ド・ゴール行きタクシーも予約してもらって、完璧。朝早くにホテル出発だったので朝食はホテルの部屋で食べた。
事前に買っておいたピスタチオのケーキをみんなで分ける。(ナイフがないので、父がケーキの包み紙で切る、の図)
テレビをつけたら今朝はRERのC線が動いていない、と放送していた。電車が消去されたり、ローカル線が止まったり、たしかに不便なことが多い国だよなーと漠然と思った。(いまさら)
 
雨が降っていたが、こちらはタクシーで楽々移動。
無事空港にも早く着いて、
ゆっくり美味しいカプチーノを飲み、
2人は無事日本へ旅だった。

そしてのちに無事飛行機に乗ったよ、と連絡が来て安心。
直行便なので飛行機に乗っちゃえば、日本。
よかったです。
 
 
 
RERのB線に乗って パリ市内に戻る間、何の苦労もなくサーと今までの日常に戻っていく感じを受けて、正直悲しかったなー
しかしそんな感情もちょっとの間だけで、すぐ今までモード。
もっと感傷的になると思っていたけど。
仕事やアポイントメントやメールの返事がわんさか溜まっていたので そのせいかもしれない。忙しいことは時々人を楽にする、のかもしれない。それがいいのか分からんけど。
 
 
今回は声を大にして、とにかく両親に、こんな遠くまで来てくれたことを感謝したい。年齢的にも体力的にも簡単じゃないだろうに、それでも私がしていることに興味・関心を持ってくれることを本当にありがたく思います。あと、本当に純粋に3人の時間が楽しかったなぁー
 
また来てね、そしてありがとう。

2023-10-27

両親と旅行⑥ フォントヴロー、ソミュール

今回の旅は、みなさんお分かりだろうが「私の作品を見る旅(というかもはや研修)」です。両親にはとことん付き合ってもらう!
 
実は今フォントヴロー修道院の展示で、私が描いたグレゴリウス13世 (ローマ教皇)の絵が飾ってあるのだった。展示主催者の人から連絡があり、どうしても彼の肖像画が諸事情で借りられないので、牧子描いてくれないかと言われたのだった。

でもこの絵のことすっかり忘れてて、3人で展示を見てまわっているときに見つけて思い出したのだった。。。笑 びっくり。
 
そして横にある鐘の展示。
これも本当に嬉しかった〜
フォントヴローの絶好の写真スポット。
そしてまた駐車場まで行き、フォントヴローを後にした。
ソミュール市内に戻る時、洞窟住居がたくさんあるのでちょっと近くで見てみよう、と言って寄ったよ。お父さん興味津々。

そしてアケルマン Ackermanに着いたよー!

紅葉が始まる素敵な時期に来れた。スケールがすごいな

毎回来るたびにスタッフのメンバーが変わっているので、
「あのー壁画を描いた牧子と申しますが…」と自己紹介する。
受付の研修生たちはみんなちゃんと作品の勉強をしているので私の名前も完璧覚えている。嬉しいね。3人で寒い洞窟の中へレッツゴー!

またおそらくお父さんもお母さんも口をあんぐり開けていたと思う。
「こんなことを一人でやってしまうなんて、逆に心配になるね」と言われた笑
これやったの2年前だよ、心配してももう遅いよ〜!😂

写真で何度も見せたと思うけど、やっぱ伝わらないものですね。こんなに大きいとは思っていなかったらしい。
 
そのあとしっかり3種類のジュースを試飲させていただいて、その辺をちょっくら周って、車を返して電車に乗った。

両親と旅行⑤ フォントヴロー

 森の中を車で走り、フォントヴローに到着した!
 
ミニカーでホテルの人がお迎えに来てくれた。
父が代表で乗り込む。 

私と母は歩き。
そのあと修道院内にあるホテルにチェックイン。
夕食まで時間があったので、ふたりをペトロニーユに会わせた!!!

ついに。。。
またこっそり泣きそうになった。。
昼間は雨が降ってたし天気予報は悪かったのだけど、この時は驚くほど晴れた。なのでこんな素敵な写真を撮ることができました。
修道院が想像以上に広大で素敵な場所だったので、父と母は口をあんぐりしていた(ように思ったけど)。
 本当に、本当に、こんな遠くまで来てくれてありがとう。
一通り散歩して、ホテルに戻ってちょっとだけ休憩。のちにホテルに併設されているミシュラン一つ星レストランで夕食だ!
アミューズ・ブッシュに始まり、いろんなものを頂きました。
詳しい情報は全て割愛して申し訳ないです。
 
ただこのレストランのシェフThibaut Ruggeriは 月のサイクルに合わせて料理が変わる、ユニークなメニューを提供しています。
味も見た目も本当に素晴らしい内容でした。
 
 
私と母は料理の量に圧倒されて最後の方は食べられなかったのですが、この Pause Fontevriste(フォントヴロー休憩・いわゆるtrou normandのことで、カルヴァドスなどの強いアルコールのシャーベットを食べて消化を促す習慣)が美味しすぎて、私と母は生き返る。これなら何個でも食べれそうな気がした。笑
デザート。ういきょう、ハーブ酒のアブサン、アイス。旨し!
父はなんと3年半ぶりにワインを飲んでフラフラ笑
私も母もほどよく酔い、そしてたらふく食べたのでそのまま部屋に戻って寝た。
 
 
そのあと実は父のスーツケースの鍵が壊れて一悶着あった。
結局鍵は開かず、父はそれで全然眠れず翌朝スーツケースの中布を破って事なきを得た。疲れているだろうに更にストレスで眠れず、体調は最悪だっただろう。
 
翌朝、朝食へ。
この朝食がまた最高でしたー!!!
最高に美味しかった
この間、ホテルで3人でまったりテレビを見る時間などあり、それもすごくよかった。
 
コルテオ 太陽光発電