2019-11-29

Frac Bretagneで講義。

Frac Bretagneで自分の作品についての講義をしました。
講義…というとなんか大げさだけど、1時間弱ほど話しました。観客は主にレンヌ大学の院生(美術専攻)。20人程度でしょうか。

インスタグラムからの引用写真ですが。
CONTACTS
といって、毎週金曜日 毎回1〜3人のアーティストやキュレーターなどが講師として呼ばれる。一般にも公開されているのがいいところで、講師もさまざま。
今回私が講義をしたのは、この講義をすることがGeneratorのプログラムに組み込まれており、「義務」だったからです笑


数日前からめちゃくちゃ緊張していて、話すことをたくさん用意していた。講義時間は「1時間」と言われていたのに実際当日になってみると「30分ほどでいい」と言われ、焦る。


実は人前で話すことは好きです。
だから楽しみでもあったのだけど、経験上緊張のあまり普段は問題のない単語が出てこなかったりすることがあるのが怖かった。



私が用意していたことの半分くらいまで話したとき、担当の人が感想を言ったあと「だれか、質問ありますか?」と客席を振り返った。
私はあまりにびっくりして
「あの!
実は!
まだ!
見せたいものがあるんですけど!
時間はそんなにかからないですから!
もう少し話します!」(宣言…笑)
と言って、勝手に続けた、、わたし。。。笑
だって、今やってること全然見せられてなかったし、困る。
多分時間的にも30分いってなかったし。


あとで教えてもらったことなのだけど、担当の人はこの日朝から仕事上色々あり、てんてこ舞いで、慌てふためいていたらしい。
そもそも私のあとに講義をしたのはパリ在住のアーティストだったのだけど、当日の朝ぎっくり腰になりレンヌに来れるかどうかも危うく(結局来た)。てんやわんやだったんだって。



でもその後言いたかった・見せたかったものを見せて、終わりました。
あっという間に終わってしまって、用意していたものの半分くらいしか話せなかった…でも良い経験になりました。


嬉しかったのは、写真にも載せたけど、そのぎっくり腰になったパリからきたアーティストの方がいろんな質問をしてくれて、「今回君の作品を知れてよかった。ブラボー!」と一言言ってくれたことかな。(っていうか腰大丈夫かな)
こういう一言がめちゃくちゃ嬉しい。ありがとう。

夜のレンヌを歩く


レンヌはナントと同じくらいの大きさの市。
それぞれ良さがあります。

新しいところにやってくると、全てが真新しくて全てが素晴らしく見える。だからついつい住み慣れたナントの悪口を言ってしまいそうになる。ごめん、ナント。

とりあえずレンヌにやってきて1ヶ月。
すごく気に入っています!
時にはみんなでビールを。

イギリスに行きたいけど行く時間がないから、フィッシュアンドチップスで気持ちを紛らわす。でも、今回食べたものは、自分が作るそれとなんかあんまり差がないような気がして少しがっかり。

2019-11-28

散歩と食

少し散歩。
天気の悪い日が続くので、少しでも太陽が顔を出すと外に出ないと!って焦る。

最近お弁当を作る機会が全然ない。
セミナーが半日だけの場合が多く、それかたま〜に皆んなと外で食べるか。。

最近美味しかったもの。
ルイのおすすめのピザ屋に入ったら、席に着いた途端お酒がやってきた。
店員のおじさんに
「へ?なんで?」
って聞いたら、
「ウェルカム!」と言われただけ。なんか、みんなもらえるらしい。ありがとー!でもこのあと講義があるんだよー 喜んで飲むけどねー!


最後私以外の二人はコーヒーを頼んだんだけど私は頼まず。そしたらちゃっかりお菓子サービスでくれた。笑

また別の日は韓国料理屋さんでテイクアウトしました。
ビビンバすごく久しぶりに食べたけど美味しかった。


2019-11-24

祖父との展示で考えたこと

そんなこんなで雨の中、レセプションが無事行われ、思った以上にたくさんの方に来ていただきましたー びっくりしたー
でも大多数は企画したLaurenceとChristopheの知り合いとかだからね。みんなわざわざ雨の中ありがとう。

設営中の私をLaurenceが写真に撮ってた。

それにしても、おじいちゃんと私の話をすると本当にみなさんの反応が良い。
まず岸田劉生という名前を出すことが躊躇われて、金沢美大在籍中あまり友達にその話できなかった。だってこれだけ偉大な画家だし、しかも私は別に直接かかわっているわけではないし、それでも彼の話をするとなんか自慢っぽいっていうか。たしかそんな理由で言わなかったんじゃないかな。
実はこの二人展、フランスに来る前に地元金沢でもどこでも開催したいなーって思ってた。だけど実際私の力量がなさすぎて、一体おじいちゃんの作品と私の作品をどうコラボしたらいいのか分からなかった。自信がなさすぎた。二人の絵をただ一緒に飾ればいいわけではないから。
そう、わたしはやる気は無限大にあっても
自分が何をしたいのか さっぱりだった。だから立派なおじいちゃんの作品群をうまく扱える力量が自分にないのはよくわかっていた。

今ももちろん模索中だし自分に自信があるわけではないけど、10年の時を経て少しは経験を積んで「今私に出来ることはこれです」っていうのを見せられるようになったと思います。


(おじいちゃんの水墨画で、手前が私の水彩画)

あと、展示や制作に関しては今までボリスケにすごく頼っていたので、そんな自分にも嫌気がさしていたし、別れてからというもの、試行錯誤しながら少しずつ自分で自分らしいものを作ろうと心がけている。

正直、今でもやっぱり不安で怖いです。
「自分が今やってることは本当に『面白いこと』か?」って。

「自分に自信がない」というのは 一見ネガティヴなんだけど、その分他者からの意見を聞き入れられることが出来る、ということでもあるのかなと思う。一生自信がないままでは居たくないけど、自信満々で人の意見さえも聞けなくなるような傲慢な人にだけはなりたくない。
私の希望としては、もう少しレベルアップして「自信満々ではないけど、確固たる"コレだけは"っていうのを持ってる人」になること。



一番いいのは、おじいちゃんが生きていて、二人で話し合って展示することだったんだけどね。
でも生きてたら今彼は114歳。
さすがに非現実だ。笑




展示をするって、本当色々考えることがありすぎて
前日は色々悩むことがあってあまり眠れず。
しかもオープニングの翌朝には朝6時発のバスでレンヌに戻ったので、睡眠が数時間で辛かったー

というのも、一日中レンヌでセミナーがあったからなんだな。
これが終わった後は家で爆睡。自分で自分にお疲れ様でした…



2019-11-23

ナントで展示設営

今週は2日、レンヌからナントに戻って展示の設営とオープニングでした。



ちなみにレンヌ⇄ナント間はバスでめっちゃお得で、なんと0.99ユーロからあります!
FlixBus
Blablabus

本数は日に寄りますが。
2ユーロで往復できちゃうってすごいよなぁ。。。


さて設営です!
マイペースに色々試行錯誤しながら展示したかったので、一人でじっくり2日間。すごく充実した楽しい時間だった。


これ書きながら気づきましたが、すっかりこの展示の概要をここで話してなかった?
この間インスタに載せた文ですが、よければどうぞ。

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"Je suis dans le tableau..."(絵の中にいる…)
古市牧子 × 安井巳之吉

この度、フランスのナント市で私の祖父・安井巳之吉と2人展をさせていただきます。彼は1965年に癌で他界しておりますので、私は一度も会ったことがありません。
彼は岸田劉生に弟子入りをし、画業に励んでおりました。劉生死後も岸田家のお世話をさせて頂いていたようですが、地元石川県に戻り私の祖母・古市シゲと結婚。その後は戦時中で貧しく、さらに体が弱かったこともあり、画家として表舞台に出ることはなかったようです。
2003年『劉生と京都「内なる美」を求めて』という展覧会が京都市美術館で開かれました。祖父の日記が元で劉生の京都時代の詳細がいくらか明らかになったそうです。私は当時高校2年生で、期待に胸を膨らませ両親と展示を見に行きました。その時今まで何気なく毎日見ていた祖父の絵が、こんな立派な美術館で劉生の絵と並んで展示されていることに大変衝撃を受けました。今でもその時見た劉生の絵のタッチやマチエールなどを細かく覚えています。そのとき私は美大進学を決意して、今に至ります。
祖父の日記の内容は、当時の図録に収められています。今回展示をするに当たってすべてを読み直しましたが、作家活動をする自分と重なるところが多々ありとても感傷的になりました。(余談でくだらない話ですが、私は時々自分がちっぽけでしょうもない存在であると落ち込むことがあるのですが、そんなとき自分で「自分は鼻くそだー」とフランス語で思ったりするのですが(日本語にすると何かめっちゃ汚くてすみません笑)、祖父は自分のことを「うじ虫である」と言っており、何だか上手く説明できませんが勝手に何か通じるものを感じ、一人で爆笑しました。)

生まれてからずっと彼の絵に囲まれて育ったので、私にとっての美術は、祖父の絵でした。実家には劉生の麗子像のコピーも飾られており(今もあるかも?)、子供ながらに何故こんな怖い絵が?と謎でしたが、今なおその魅力に惹かれています。
今でも異国の地で作家活動を続けられるのは、祖父や祖母がいろんな力を貸してくれているのかなと勝手に解釈しています。
今回、私に展示の話を持ちかけてくれたPublication A2は、彼らが1人アーティストを招待し、そのアーティストが誰かもう1人誘って、2人でA2サイズのエディションを制作・展示するというもの。故人を招待することはOKなのだろうか、とダメ元で提案すると、逆にとても歓迎されました。ありがとうMerci Laurence, Christophe
J’ai grandi entourée par les tableaux de mon grand père Minokichi YASUI. Ses tableaux étaient disposés partout chez mes parents. C'était un peintre que l'histoire n'a pas retenu, cependant disciple de Ryusei KISHIDA, peintre classique très connu au Japon. J’ai senti que ma famille avait un grand respect pour mon grand-père, qui perdure encore.
Je n’ai jamais connu mon grand-père Minokichi. Il est décédé en 1965 d'un cancer. Mon père était alors au collège.
Il semblerait qu’il ait été quelqu’un de timide, mais d’après ses autoportraits je sens sa force, son ambition et en même temps sa douceur. J’ai toujours voulu discuter avec lui, savoir comment a pu se passer sa vie en tant que peintre, comment il envisageait sa façon de peindre, que pense-t-il de ce que je fais maintenant, est-il content que sa petite-fille travaille en France…
La collaboration sera une sorte de recherche de discussion entre nous deux.
Merci beaucoup pour cette invitation, Publication A2 Laurence et Christophe

Aux Atelier Bonus, Atelier 8
36 mail des Chantiers, 44200 Nantes

Entrée libre
Du 15h à 19h du mercredi au samedi
jusqu'au 21 décembre 2019







2019-11-18

マルシェ散策

ブレストから帰って来た日、夜8時くらいに眠りについて、そのまま10時間くらい寝た…


週末。
来週のための準備等、仕事があったのですが
さすがに少し外を歩く。


レンヌでオススメの市場は?といろんな人に聞いたらみんな声を揃えて
「Marché des Lices(マルシェ・デ・リス)」
というので、やっと行って来ましたー。

このリスというのは競技場の意味。でも私は最初
Marché delice(マルシェ・デリス)
歓喜の市場
かと思ってた。笑

これらはお花を売ってる端っこの方の写真で、市場自体は本当に大きい!
人が本当に多い。
人混みではやはりスリが怖いので、写真もウカウカ撮ってらんない。今までスリにあったことないから、なおさら彼らの手口が分からず、怖い。
公共の場で人と近づくことがあれば、すぐに私の「危険度センサー」がマックスになる。いつでも油断できません。

スリが居たかは分からんが、
市場の雰囲気がすごく良くて
また来ようと思います。




ここでもまた見つけた。
Galette saucisse !
2ユーロ前後で買える、この贅沢極まりないジャンクフード。大好き!!
空が青くないのが残念。
川の増水。

 あっというまに週末が終わる。

2019-11-17

xiu xiuのこと

私が大好きなxiu xiuですが、秋にヨーロッパツアーが組まれ、11月初旬にはパリでライヴがあるはずでした。

ところが9月中旬ごろにジェイミーが、精神面での体調不良を理由に突然のツアー中止。ファンにとってはまさに寝耳に水。私も驚きました。


ツアーの中止はもちろん残念だったけど、個人的には正直ホッとしたというのが本音です。。というのもツアーは毎度毎度ハードスケジュールで移動距離もめちゃくちゃある。ミュージシャンにとってはきっとこれが普通なのかもしれないけど、私にはちょっと考えられない。
夏前に過密スケジュールのアメリカ・ヨーロッパツアーをこなした彼を思うと、「あぁこれでやっと休んでくれる よかった」と思ってしまった。。(お母さんかよ!って感じですね笑)



私はその間、やっぱxiu xiuが好きすぎるので手紙とか送ってしまった(え?キモい?はいキモいですよだってファンですもの)。
メールを送ってしまうと返事をしなきゃって思わせてしまいそうなので、手紙にした。



活動一時休止宣言から2ヶ月経った先日、
ジェイミーがSNSに戻って来てくれました。

よかったーーー元気になってくれたーーー
と思ってたら、
ある朝何気なくふとインスタ見たら、ジェイミーが私との写真にいいねしてくれてて、おったまげた😱😱😱

私の予想だと、手紙読んでくれたんだと思う。。
このいいねだけでこれからどんだけ頑張れるか…😭😭😭


もっともっと休んでほしいので、彼に頑張れとはいいませんが、
私はもっと頑張って彼のような存在に近づけるよう努力しまする。
 

2019-11-16

Brest ブレスト

St-Brieucにある Galerie Raymond-Hainsへ。
ここは美術学校に付属しているギャラリー。
アポなしで行ったのだが、たまたまディレクターの方がフリーで暖かく迎えてくれる。



真っ暗な高速をひたすら2時間ほど走ってブレストへ。
大雨+夜+大きな車を運転
というトリプル怖いコンディションでしたが、何とか無事ブレスト着いた…
もうしばらく夜の高速はいいかな…

みんなでホテルに泊まる。
朝起きたら、言われた通り見事なグレーだった。

朝からPasserelleパスレル というブレストのアートセンターへ。
ここがまたかっちょいーーーーースペースなんだな。
とにかく広い。
ブレストとはいっても、町の中心地にこんな広くてナイスな場所があることが不思議だった。ここで仕事したいよ。新しいディレクターの方もめっちゃ気さくで、すぐにタメ口で話すし(これはけっこうどこの場所でもそうなので感動的)、ここを訪問出来て良かったです。



これ、ただのお手洗いですが、植物わんさかで好き。ただ、水やりしたいくらい土がカラカラだったけど、勝手にそんなことしてはいけない・これは私の仕事ではないと言い聞かせて後にする。

そのあと別のギャラリーを訪問したのだが、空いてるはずが閉まっていた。そこまで歩いて15分ほど。 戻って帰ってくる間に、天気は晴れ⇄雨を繰り返す。
ブレストは天気の変化が激しく、基本常に天気が悪い。晴れだ!と思って喜んでいても、すぐに雨が降る。まさにこの数十分でそれを体験した。


面白い建てものが多く、今度時間が出来たらゆっくり滞在したいな。



帰りはマリオンと交代しながら運転。
レンヌまで約3時間。お疲れ様でした。

西へ!

毎日色々ありますが、ブログで追いきれませーん!


今週は泊まりがけでBrestブレストまで行きました。
ブレストに行くまでに2箇所アートスポットへ。


今回も私の運転でスタートです。

Bazouges-la-Pérouseという、ものすごく小さな村の中にギャラリーが。
ここで午前中ギャラリーのことを聞いたり、自分たちのプレゼンをしたり。
たっぷり話したあとは、お腹が空く。。。
たまたま屋台みたいなのが出てて、みんなでGalette-saucisse を食べました。これね、レンヌの名物らしいんですが…めっっっっっっっっっっちゃうまぁああああいよ!

そば粉のクレープにソーセージが入ってるだけでなんの飾り気もない 食べ物なんですが、かなり驚きのうまさ。ノーマルサイズは割と小柄で、私でもペロリといける。なのでその分甘いものを食べる余裕があるのですな。

ほっほっほっほ
レンヌに来てからというもの「食べなければ食べなければ」と思っていた、クイニャマンを、やっと。日本でもけっこう知られているクイニャマンですが、本場のクイニャマンはめっちゃ重いし甘いし、まさにザ・太る菓子。



でもだからこそ、食べてる時に誰ともしゃべりたくないくらい、美味い😭 終始無言でがっつくわたし。



そのあとはマリオンの運転でSaint-Brieucまで。
Villa Rohannec'h

100年ほど前建てられたこの豪邸は、家主であった資産家の死後Saint-Brieucの卸売業者の手に渡り、戦争中はドイツ軍のちにアメリカ軍によって支配される。戦後は地方によって買収され、90年代前半まで農業家政学校として運営される。

その後は忘れたけど色々あって(テキトー笑)、今はアートスペースとして利用され、アーティストインレジデンスだったり展示だったりに使われております。
 写真が伝わんないけど、ここが本当にマジすごいのなんのって!


行く先々でお茶やコーヒーをいただく。
長い運転の後の暖かい飲み物はマジでありがたい!


壁紙とかが全て残されている。
そこに介入するアーティストたち。

レジデンスは、受け入れてここ数年しか経ってないらしい。
最上階ですー
ドキドキ
地下の台所。


莫大な広さなんだけど、どの部屋も全部面白い。
 数ヶ月前に寄付されたビュッフェ。
 
コルテオ 太陽光発電