2023-04-28

壁画終了

 この間、壁画終了しました!
最終日、なぜかたまたまだけど
たくさんの人で賑わった。。
屋根を修理する技術者、開門担当のキャトリーヌ、レオ、船でやってきた人たち、犬の散歩をする人たち、多い時は30人ほど壁画の周りに集まって みんなでコーヒー飲んでしゃべって笑って、本当に幸せな時間でしたー!!



ついでに朝には、特別に開門の扉を作っているというフランスでも希少なアトリエにお邪魔させてもらった。
巨大!
これは水漏れを防ぐために詰める物。わたしのパサパサな髪みたいだ笑
技術者の方々がめちゃくちゃ優しくて、いろんなものを見させてもらった。お土産で小さい釘(小さいといっても長さ10センチ)をいただいた。
 
 
この見慣れた風景ともおさらば。
壁画のお披露目会は5月16日。その日にまた戻ってくるけど寂しいーーー


最後の夜は、みんなでレンヌ市内で飲んだ。その日のうちにナントへ帰る予定だったので、わたしは飲まず。。とほほ

2023-04-23

大きい絵を電車で運ぶ

もう1週間前になりますが、壁画制作を中断して急遽パリに1泊2日で行って来ました。なぜならグループ展が決まったから。しかし大きな絵画(120x105センチ)2枚を電車持っていくことになり、かなり緊張していた。

本当におっきいのです。。。 すでに、家を出てバス停まで行く間に、すれ違った子どもに「ダンボールが動いてる!」と言われたくらい(笑)
バス停までいくだけでかなり疲労し、腕もプルプル。。。こんな調子でパリにいけるんだろうかと思っていた。
 
チケットのQRコードを機械に提示してプラットフォームにたどり着くも、そこにいた職員のおばさんに「あなた、ちょっとそれ大きすぎますよ」と言われる。
私「知ってます。おそらく罰金払いますよね」
おばさん「車掌に聞いてみて」
私「はーい」

私は昨晩眠れなかったくらい、緊張していた。
罰金っていくらなんだろう。嫌な顔されないかな、こんな大きい荷物おくところあるのかな。。
 
で、いざ車掌を見つけたので自分から話しかける。
私「こんにちは!これ、『ちょっと』大きいって言われたんですけど(てへ)」
車掌1「ちょっとっていうか、かなり大きいですよ」
車掌2「うーん、これは何ですか?」
私「絵画です。大きすぎて、罰金ですよねー」
車掌2「うーん、、、」
車掌1「自転車おくところならいけるんじゃないか」
車掌2「あぁ、そうだね。マダム私に付いて来てください」

一緒に歩き出す
車掌2「それはあなたが描いた絵ですか?それとも買ったもの?」
私「私が描きました。こんな大きい絵買う予算ありません!笑」
車掌2「そうですか、本来ならこの大きさの荷物には追加料金が発生するのですが‥まぁ(ごにょごにょ)
私「ありがとうございます!!!」
車掌2「私は昔==という画家の絵を買いましてね、知ってますか?」
 
そのあと==という画家(私は全く知らなかった)の素晴らしさを語り続ける車掌さん。。めっちゃ嬉しそう。多分その話がしたかっただけでは。笑
 
そんなこんなで、ちゃんと場所を見つけて、専用ベルトまでつけてもらった。 罰金も払わなかったし、しかもこの車両で空いている席を調べてくれて、「ここに座っていれば荷物の横で安心ですから、どうぞ」と言われる。

SNCF最高か! 
っていうか私本当に運が良い。良すぎる!!!
 
もちろん ==という画家を調べて、その車掌さんが見回りで来た時に「この画家ですね!」と言って見せたらそれはそれは嬉しそうにしていらっしゃった。。そんな愛される画家に、なりたい。。
 
無事モンパルナスまでついて、 ギャラリストのローラが迎えに来てくれた。2人で一緒に運ぶ。めっちゃ助かる!
場所はサンジェルマン・デ・プレのとあるアパルトマン。昔版画作家だった女性アーティストの家だ。
 
おそらく億越えのアパルトマン。。。 リッチ良すぎるし内装も素晴らしいから当たり前だよね。


絵を運び終えたので、任務完了!その日の夜はオープニングパーティがあったが、私はくたびれてくたびれて。。。ローラの人柄のおかげなのか他のアーティストの力か、信じられないくらい多くの人がいらした。驚いた


その日は私は展示会場となるアパルトマンに泊まらせていただき、翌日は街を散策。朝7時半からプールにも行った。壁画制作しているレンヌ近郊にはプールがないので、久々にプール行けて嬉しかったーーーー

ギャラリーに滞在して夕方ナントに戻りました。

 
モンパルナス戻る途中、すごいカフェがあるなーと見上げたら、あみかさんが昔通っていたカフェカセットだった!すごい変化している。
 

2023-04-16

週末は晴れ 壁画

今週末は本当に天気がよかったー!
最高でした!
ちなみに木曜日は雨も降って風もすごかったので、泣きそうになりながらも制作していたのです。心も体もボロボロ。。
金曜日は天気予報で1日中雨だったので、完全中止。オフにしました。いい気分転換になった。といってもオペラ用の絵を描いていたんだけど。
壁画で使っているのは石灰を原料にした自然派絵の具で、環境に優しいものです。これはこのプロジェクトを許可した地方自治体からの注文。2年前に洞窟で使った絵の具もこの手のものだけど、当時はこの製品の存在を知らずに自分で石灰と顔料を混ぜて作ってたなぁ… 
 今思うと無謀なことをしていた。よくあんなことができたものだ。

天気がよくなると出てくる、友達たち!!全然怖がらない。近づいても逃げない。笑
ヤンキー座りだ!
コーヒータイム。

2023-04-15

壁画

天気がいいとこんなだけど、ブリュターニュは毎日はこうもいかない。
コーヒータイム。
絵、進む。

今の壁画プロジェクトではレオ(写真家・映像作家)が一日中わたしの後ろで写真やビデオを撮っている。だから自然と生い立ちやら独自の人生観やテキトーなことから色んな話をする。

 
わたしはなかなか気難しいたちで好き嫌いが激しいが、レオという人は若くからバーを3軒経営していただけあって人の話を聞くのがうまい。そしてちゃんと自分の話もしっかりする。
一緒に時間を過ごすのがものすごく楽な人でめちゃくちゃ助かっている。


初日に来てくれたアートセンター40cm3のテクニシャンのアルノーは、15年もイギリスで過ごしていたフランス人。時々英語を話すも、やっぱり世界中色んなところを旅行してきた人だからか、どこか余裕があって常に楽しそう。で ちゃんと仕事をしているかと思えばちゃんと遊んでもいる。
 
 
そして今回のプロジェクトで偶然出会った、水門監視操作人(?)のキャトリーヌ。彼女は25年も舞台役者をしていたそうだが、コロナ禍でその職業をばっさりやめ、子供の頃水門近くに住んでいたこともあり転職。今に至る。基本火の通ったものは食べずに、生のもの(主に野菜)しか食べないそうだ。私が「えぇ!でも、冬とか寒い日にあったかいスープとか飲みたくならない?」と聞くと「わたしは体が常に熱いから、暖かいものはあんまり必要ないんよ」だって。(そんなことあるー?)
かっちょいい背中!
 
こんな感じで、各々の個人的なことは深く書けないけど、ここに来てから出会う人が濃過ぎて濃過ぎて、映画みたいだなと思っている。加えて毎日犬の散歩で通り過ぎる人と顔見知りになり、そういうふれあいも楽しい。
数年前のトゥーロンの壁画のときみたい。めっちゃ楽しい。

宿泊は近くのairbnb。近く、と言っても車で20分。かなりの距離。そして道はずっとこんな感じだ。

2023-04-08

Maison éclusièreに壁画

昨日から
Maison éclusière de Chanclin à Montreuil-sur-Illeというところにきている。レンヌの北です。ナントから1時間40分かかった。
 
Maison éclusière(メゾン・エクルジエール)と呼ばれる特別なタイプの家は 警備員のために閘門(高低の差の大きい水面で、船舶を昇降させるための装置)の近くに建てられました。

訳はこうだけども、
メゾン・エクルジエールの直訳はなんだろ?
 

今回の壁画ですが、地方自治体の人とアートセンター40mcubeのみなさんと一緒にオーガナイズしてきました。
めちゃくちゃ贅沢なことに、カメラマンがいる!
彼の名はレオといい、数分ごとに私の壁画を写真に撮る。撮っては数センチずれ、撮っては数センチずれ。出来上がりは最後に!
 初日現場に着くと、すぐに思ったよね
「なんか、家、でかくない?」
  
聞かされていた家のサイズはこうだった
長さ6 X 高さ3M。。。
長さ3 X 高さ3M
あれ、注文してた絵の具、足りるかな…?
 
アートセンターの責任者Pはこの日いなかったけど、準備を手伝ってくれる技術者Aがいたので話す
 
私「ねぇねぇ、Pはさ、この家の長さ6メートルって言ってたんだけど。」
 
技術者A「は!???ありえん!どうみてもそれよりでかいだろう!」
 
ということで3人で測りなおすと、なんと11メートル。
全部の表面積、聞いていたものより2倍くらいあったとさ笑
 
どんぶり勘定にもほどがありすぎる!といって3人で大爆笑をし、すぐにPにクレームの電話を入れる。前から知ってる人だからなんでも言えちゃう、素晴らしい関係。
 
私「Pが言ってたサイズ、めちゃくちゃだよ!絵の具が足りないよ!」 

P「ごめんごめーん 絵の具、再注文しよう!届くのに時間がかかるからどうなるかわからないけど。。。」


ということでしょっぱなから大波乱だけど、この日はめちゃくちゃ天気がよく、半袖で仕事をしていた。音楽もかけてバカンスみたいだった。
体はくたくたで夜9時には寝たけど。。
 
続!

激動の1週間

この1週間多忙すぎて、全然プール行けなかった。。。
 
月曜はAngersアンジェに日帰り。FRACのスタッフさん2名と一緒に、午前・午後、中学校2校でアトリエ(2時間ずつ)。片道1時間ちょいだが、車に3人乗っていたので早かった。
 
給食をご馳走になる。
 
火曜日はSaumurソミュールの近くの町の中学校へ行って、ギャラリーで展示設営+生徒に作品のプレゼン、オープニング。
片道2時間。遠いよー
 
これはInsituという教育文化プロジェクトで、
1、これに参加したいアーティストは書類を提出する。
2、地方自治体がアーティストの選抜をする
3、それに通ったアーティストのリストがサイトに掲載される
4、中学校の美術の先生が それを見て招待したいアーティストに連絡する
5、展示設営とワークショップ2時間する
(もちろん有償)
 
ここの中学校は珍しく立派なギャラリースペースがあり、生徒もお昼休みに美術室に来て制作をするほどやる気満々!みんなの熱気がすごかった。。。そして女子しかいなかった。
オープニングレセプションも開いてもらい、校長先生も来てくれた。すごい若い人で冗談もいっぱい言ってて最後までずっと面白かったー
 
それにしても最近仕事で中学生ばっかりに会ってるけど、 本当みんな元気。。すげー元気なんだ!自分もこんな感じだったかもしれん、ずっと喋ってて とにかく毎日楽しかったから。
水曜日はSaint-Nazaireで夏に行うプロジェクトの打ち合わせ。またどデカイ壁画描くんです。ここへは電車に乗って来た。50分くらいだから近い。しかも駅で知り合いにあって同じ電車乗ってきたから退屈せず。しかも帰りも別の知り合いに会って話す。偶然が偶然を呼びます!
変な遊具発見。大好き!

午後はナントで別の打ち合わせ。これはまだ定かではないプロジェクトだが、決まったら決まったでまた面白い。


木曜が、ストライキのおかげでアンジェでのワークショップ取り消しになった。本当にラッキーであった。。。流石に毎日はきついよ。だから1日中来年度のオペラの絵を描いていた。

 

金曜日はまたアンジェに舞い戻り、朝に一校、午後に別の学校でワークショップ。全部で4校を3ワークショップずつするのだけど、けっこう大変だ。。。 


そんな忙しい1週間だけど友人Eの家にご飯を食べに行ったりしていた。
これ、きのこ。
なんでこんな忙しい日々を過ごしているのか。
自分のせいではあるのだけど、ちょっとさすがにしんどかったこの5日間。そして今日土曜日はRennesレンヌの郊外にきており、10日間の壁画プロジェクトスタートですー
これまた面白い感じなので、また後日書きますー

2023-04-06

ポンマン終了 ポールの新しい鐘

3月でポンマンのレジデンスも終了しました。展示は5月21日までです。
 
アートセンターの向かいにある大きな教会も見納め。ちゃおー
 
オープニングの前日は、もう一人のアーティストが作品を終えてなくて、インターンの学生と一緒に手伝った。なので寝不足のままオープニングを終える。
翌日疲れた頭を叩き起こして部屋の掃除をし、全荷物をわたしの極小車に詰め込み、一人フォントヴローまで3時間の運転。
 
ポールの鐘、お披露目です!
ちなみに鐘のお披露目会のパンフレットはわたしの鐘の写真だ!
 
天気予報は雨だったが、奇跡的に晴れた!ポールの力だ
 
この写真は先日鋳造所で撮ったもの

ポールの鐘の制作経過のビデオ見たけど、自分の鐘の制作思い出してめっちゃうるっときた。。ポールはおそらく泣いていた。
これを読んでいるいる人は「鐘くらいで?」とお思いだろうが、鐘には何か生命を感じさせるものがあるのだ。鐘ができる時naissance(誕生)と言うくらいだから。命が宿っているのだ。

ポールは正真正銘の人格者だ。
そのこともあってか それはそれは多くの人で賑わった。こんな偉大な人と同じ土俵で作品を発表していることに、毎回変な感じを覚える。いい加減慣れないといけないけど、慣れたくない気もする。
 
コルテオ 太陽光発電