2020-10-06

下を向いて歩く

大型スーパーへ行ったら、入ってすぐのところにデカデカと使い捨てマスクが大量に売り出されていた。なんと50枚で4.95ユーロ(およそ600円)だった。今ってそんなにマスク安いんだ。。びっくり。
私はずっと布マスク数枚を洗って使いまわしていたので、使い捨てマスクの値段について行けてなかった。使い捨てマスクじゃなきゃだめっていう場もあるらしいけど、基本やっぱりゴミが増えるから、こればっかり使うのは環境に良くないのではないか。衛生面的には推奨されてしまうのかもしれないけど。



この前友人らとバーで一杯飲んだあと、ほろ酔いで気持ち良く帰り道を歩いていた。雨が降ったあとだったので地面は濡れており、落ち葉がこんな風にたくさん落ちて、人や車に踏まれて地面に押しつぶされている。
綺麗だなーと思って写真に撮ったんだけど、あ!これ以前にも撮ったことある!と急に昔のことを思い出した。
2008年に(ナントではなく)ナンシーの美術学校に派遣された時、こういう落ち葉の写真ばかりを集めてビデオ作品を作ったのだった。まさにこの秋の時期。同じ落ち葉の色、形。。
 
作品自体は全然面白くもなく、けっきょく公の場で誰かに見せることはなかった。当時ナンシーで友達が出来ずに全然制作も出来ず辛くて悲しくて寂しくて行き詰まっていた。何かしなければと思って作ったのがこれだったのだ。
 
 
今初めて気づいたけど、当時の私は下ばかり向いて歩いていたんだ。
 
 
寂しくてどうしようもなくて言葉も通じなくて、下ばかり見てたから落ち葉の美しさにしか気付けなかった。当時のことを思うと、一気にその時の感情とか風景とかが思い出されて息苦しくなった。酔いが一気に冷める。なんだったんだろ、あの修行期間。。
 
あれからもう12年も経った。
あのとき辛い思いをしていた自分に会いに行って、何も言わずギュッと抱きしめたいと思った。なんでかって、当時の私は助けを求めることが下手くそだったから。誰かに自分の弱みを見せることができなくて、アホみたいに強がっていた。そして真面目過ぎた。真面目であることは、周りのプラスになるけど自分のプラスにはあんまりならないような気がする…
 
実は今もずっとそんな変わってないかもしれないけど、前よりかはだいぶワガママに生きているような気がする、何より弱みを見せられる友人がいるのは本当に私の救いだ。
 


 
 
昨日から中央暖房がついて嬉しい。
肌寒い日が続いていて、いつ点くんだろうと心配していた。

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