けど微妙な坂になってて、この坂がけっこうツワモノ。足場を移動させるのにけっこう苦労する。なんせわたしは筋肉がない。
最近お弁当なんて凝ったもの作る気力もやる気もない。
パン屋でバゲットを、肉屋で生ハムを、そしてマルシェで仕入れたサラダとチーズを冷温バックにポイポイ入れてそのまま出勤。そして昼にそれをサンドイッチにして食べるといういかにも仏人らしい手抜きだけど美味いランチ。
またある日は昨晩作ったカレーを詰めるだけのランチ。そして奥に見えますのは薬局で手に入れたAngine(口峡炎)用の薬やシロップなど。
声は出るようになったので良くなってるはずだけど、10分も話してらんない。一晩カラオケで歌いまくった翌朝の人みたいだし、咳もけっこう出る。寝る前が特にひどくて全然寝付けない。一呼吸するたびに喉の奥底がイガイガする。この際息吸うのやめたら楽になるんでは?というアホな考えが一瞬浮かんだほどである。はちみつもハーヴティーも何もかも試しているけど、なんかあんまり良くなってる気がしない。
朝の出勤前、フォントヴローのスタッフとすれ違うときろくに会話も出来ない私はひどく同情される。作業場のAckermanに着いて仕事していると、そこのスタッフからも同情され、みんな声をそろえて
「2ヶ月もこんな洞窟で作業してたら、Angine(口峡炎)くらいかかるよね…」という。
このレジデンス第一回目のアーティストはJulien Salaud という人で、釘と糸を使ってこんな素晴らしいインスタレーションを仕上げた。彼は数人アシスタントを受け入れてグループワークだったらしいけど、最後は彼も本当にボロボロだったとか。
このレジデンスは修行か!
ちなみにすんごいしょっちゅう、いろんな人にこのジュリアンの話される。というのも、私は第7回目のこのレジデンス受賞者なのだけど、ジュリアンが第1回目の受賞者で、彼の作品があまりに衝撃的で大成功をおさめた。ビデオ↑を見ればわかるけど本当に美しくて壮大。第2回目からは大きな彫刻作品とかインスタレーションとかビデオ作品とかまた違うタイプのアーティストが選ばれたのだけど、ジュリアンの作品ほどの衝撃はなく。素晴らしい作品なのに、ジュリアンの初回のインパクトってかなり凄かったらしくて、他のアーティスト本当かわいそう。
そして今年。私は壁(っていうか天井)に直接 絵を描いていて、それがジュリアンを連想させるみたいでよく話をされる。比べられているようで何か変な感じだけど、彼と私はまたタイプの違う作家だしな…。
2015年なんでソミュールまで彼の作品を見に来なかったのかだけ、すごく悔やまれる。
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