2021-07-17

3日目 Grotte de Presqueとキノコのおじさん

午後はGrotte de Presqueへ。
 
ここも事前予約して行った。ほとんどは全部事前インターネット予約したほうがいいと思った方がいいです。洞窟を守るために、1日の受け入れ人数が決まっていたりするので。
 
 
ここは壁画はないものの、場所が壮大!
写真撮影オッケーだったので、バシバシ撮っちゃった
本当に異世界でしょう
写真じゃ実物の2パーセントくらいしか伝わらない。。
ガイドも主に仏語で(多分英語対応もあると思うけど)、車がないと来れない場所だから、なかなか不都合かとは思いますが、いわゆるモンサンミッシェルとかエッフェル塔よりある意味来る価値あると思う。
日本にも鍾乳洞は各地あると思うけど、行ってみたいな。違いはどんな感じなのだろうか。
 
そのあとその日泊まるホテルまで行く。近くに有名な滝があるというので行こうとしたけど、道がかなりぬかるんでいて、怖い。滑って川にでも落ちたらどうする?でも観光客のみなさんはけっこうズンズン歩いて行く。
 
私はやっぱり踏ん切りがつかなくて、怖かったし疲れていたので諦めて回れ右をした。そしてホテルのある小さな村を散策することにした。
 

 
こちらホテルの自分の部屋からの眺め。朝撮ったから人っ子一人いないけど、日中は人だかり!
 
村を散策しよう、と思ってすぐに
「キノコ」と大きな看板を掲げたお店に出会った。
その看板のどでかい文字とは釣り合わないほど店内はもんのすごく洗練されておしゃれで、まさに売られているものは全てがキノコだった。
美容化粧品でも売ってそうなくらい、なんとまぁ美しいお店だこと。
 
私がうっとりしていると、白髪の店主が声をかけてきた。
「ぜひビンの蓋を開けて香りを嗅いでみてね」
 
私は早速手前にあったビンを嗅いだ。

おぉおおお キノコのいい匂いするううううぅうぅううう
色んな香りを楽しんでいると、おじいさんがいろいろ説明してくれる。このキノコはこれ、そのキノコはこれ、と。
 
なんとなく、ちょっと頑固っぽいじーちゃんなのでは、と思って
「毎日同じ説明を観光客にするのは、嫌になりますでしょう…」とぼっそり言ってみた。するとじーちゃんはちょっとびっくりしたように私を見返して
「とんでもない!説明するの、僕好きだよ!」
と返事をしてくれたのだった。
 
 
きっと退屈してたんだろうけど、それからじーちゃんとの会話が弾んだ。するととっておきのトリュフを何種類か嗅がせてくれた。その匂いがすでに最強に美味しくて、よだれが出そうになった。
しかもじーちゃんは毎回その宝物(キノコたち)のビンを開ける瞬間、ものすごくいい顔をする。まるで今からマジックを見せるマジシャンみたいだった。それをそのまま伝えるとすんごく嬉しそうで、なんとまぁそれからほぼ1時間くらい、わたしはじーちゃんと話をしていた。
 
 
じーちゃんの何がすごいって、すべてのデザイン(ロゴ、内装、包み紙、パッケージ)などなど自分でこなしていたことだった。服もかっこよかったし、マスクの代わりにつけるアクリル板(?)も、縁の部分が普通のじゃダサいから木の柄のもので代用し、更に自分の店のロゴを刻印していた。
 
 
どこまでも手が込んでいる。すげー!
何十年もかけてコツコツこだわって作ってきた自分の店の細部を、わたしが舐めるように見て感心してたので、多分めちゃくちゃ嬉しかったと思う笑

匂いだけでよだれが出る素晴らしいキノコ商品をいくつか購入した。するとじーちゃんは淡々とこんなシャレオツな袋に入れてくれた。
銀だし、金だよ!
わたしがびっくりして
「え?これ、特別対応?」と聞くと逆にビックリされて、
 
「これくらい普通だろう。だって美しいだろう!」と言う。

名刺交換もしたけど、名刺もわたしの名刺より10000倍くらいかっこよかったし、紙の質も最高だった。たまげた。


こんな細部にこだわって素晴らしい!!と改めて伝えると、
じーちゃんは一息ためて、静かにこう言った。
 
「どれもこれも、全く難しい事じゃないんだ。」
 
 
 
この「難しいことじゃない」という言い方が、なんかわたしにとってとても衝撃だった。そう、難しいことじゃないのに、みんなそれが出来てないんだ。わたしも含めて。
「ただ少しでも手を加えた方が美しいし、その方が誰にとってもいいでしょう。」 と、じーちゃんは淡々と続けたけど、こういうことをサラリと言える人間になりたいもんだ。



べらべらしゃべりまくる私をかなり面白がってくれたようで、おまけももらった。そんなつもりは全く無かったので断ろうとしたけど、じーちゃんは頑なに私におまけを託した。
 
長い間話している間にたくさんのお客さんが店内に入ってきたけど、全然長居しなかった。それを見て「ほら、フランス人は日本人と違ってスノッブだろう。」と私に言ったけど、ごめん、ぶっちゃけ日本人はフランス人のナン億倍もスノッブだと思うよ。。(っていうか人によると思うよ…私はただ気の合う人と喋るのが好きなだけだよ…日本ではうざがられたからフランス来ただけだよ…)って思った。
 
 
 
じーちゃんとの交流が印象深すぎて、洞窟一個行ったくらいの嬉し度ありました。キノコの絵を描いて今度じーちゃんに送ろうと思う。じーちゃんはそのお礼にいっぱいキノコ送ってくれるらしい。楽しみー!

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