2021-08-27

けっこう辛かったこと

 無事壁画終わりましたー!
これは最後の部分で、最初の部分の写真をしっかり撮るのすっかり忘れた!
 
最後の日、みんなでワイワイ。最後の日だけじゃなくてもほぼ毎日ワイワイしていたような気がするけど。。
 
今回のレジデンス、本当いろいろあったなー
 
Le Port des Créateursの人々としょっぱなからすごく意気投合しちゃって、めちゃくちゃ仲良くなった。ゲイの男子が多くて気楽だったっということもあるかもしれないけど、まぁそれこれ関係なく居心地がよかったー
 
 
最初はそれですべてがハッピーだったんだけど、少しずつ色んなことがあって実はちょっと辛いこともあった。 
 
まず、町の清掃業者が通っても、犬が多いから壁画の真下に汚物あったり。とにかくフランスだし、汚い。。
 
 
壁画制作中話しかけてくる人ほぼ全員に返事していたんだけど、それに味をしめた?キモいおっさんらが段々増えてきて、中には毎日くるような輩がいた。外で描いてるんだし見に来たいなら勝手に来ればいいけど、絵を口実に堂々とナンパをする60歳越えのおっさんとかがいて本当に気持ち悪かったし、何にも分かって無さすぎて呆れた。
あまりに多いのでわたしはキレて
「ほっといてください、制作中なんです」
「何をしているのかって?まずは自分の頭で考えてください」
「わたしはあなたと話すためにここにいるんではありません。仕事をしているんです」
とか、ごく当たり前のことをわざわざ言わなければならなかった。
 
ウィリアムや他のスタッフのみんなが、あまりに変人ばかりに絡まれる私をみて辟易していたのと同時に、私の代わりに怒り、同情してくれた笑
ここまでアジア人女性が嫌がらせ受けているなんて知らなかった!と驚いてた。時々変人に絡まれる私を救い出すために、
「牧子ー!ちょっとみてほしい書類があるから、来てー!」
と嘘の理由で事務所に避難させてもらったり。(変人はクドクド長話をするので、無視を決めかねても居座る。。)
 

最初に優しくした私が悪い、と思う人がいるかもしれない。そうかもしれない、けど誰かに話しかけられたら返事するのが普通だし、人に優しくするのは当たり前ではなかろうか。それを勝手に勘違いしてナンパしに来て、相手が完全に拒否ってるのに止めないって(人が働いているのに話し掛け続けるって)、ただの嫌がらせやないかい。なんでいつもやられた方が我慢しなきゃいけないのか。被害者なのにこっちにも非があるみたいなことも言われるけど、おっさんらが学べばいいしおっさんが嫌がらせしなければいいだけの話しだ。



あとは子どもたち。
これは特別何か直接あったわけじゃないけど、小学生くらいの子どもたちのグループ(場合によるけど多い時で10人くらい。4歳くらいの子もたまにまじってたし、一度はベビーカーに赤ちゃんもいた)がよくたむろしていた。
不思議なことに、一度も彼らの親を見なかった。大人なし。子どもらは夜11時とか、たまには深夜0時まで外で遊んでいたし、わたしに一度「この足場に登らせて!」「ちょっと絵を描かせて!」と言ってきたりした。大声で叫んだり、爆音で音楽聴いたり、放置されたショッピングカートに乗ってそれを四方八方に投げたり、本当にびっくりするほど目立った。
アソシエーションが 屋外で映画を流すイベント(無料一般公開)があったんだけど、それの間もずーーーっと大声で話して観客をイライラさせたり、音楽を流しながら堂々やってきたり。注意しても全然まったくやめない、音楽かけてた子に関しては、注意したら逆にびっくりしてたし(え、音楽ダメなの?みたいな。映画の最中だってのに。。)ああいえばこういうし、みんなお手上げだった。
 
私にとって彼らの存在はかなり衝撃的だった。
 
アソシエーションの人らは言う。
「親にほったらかしにされてむしろ可哀想な立場にいるんだ。子どもらは意地悪なわけではない。他人に対して敬意を持つとかそういうごく当たり前のことを親に注意されないから、知らないだけなんだ。映画なんてきっと見に行くこともないだろうから、この野外映画は彼らのためでもあるんだけどね…」と苦笑いしていた。
 

私が一人で壁画を描いている横でみんなで大声で話し合ったりゲームしたり、サッカーしだしたり。勘弁してくれーと思っていた。全然集中できない。
一人だけ「マダム、これ全部一人で描いたの?すごい綺麗」と言ってくれた男の子がいた。私は嬉しくって「ありがとう!」と返事したんだけど、そんな単純なことさえ私は「からかって言ったんだろうか」と少しドギマギしてしまったくらいだ。ちなみに他の子らは壁画に全くもって興味をしめしてなかった。
 
電動のキックボードを乗り回して携帯もみんな一人一台持ってる。彼らの家の経済状況なんてさっぱり分からないけど、物よりももっと親の愛情を受けて育ってほしい。おそらく親はヤクチューかアルチューか、そんなところなのでは、と思う。。分からんけど。
 
 
 
こんな状況で作品を仕上げなきゃいけないって…
これなんの試練なんやーって何回思ったことか。。
 
 
キモいおっさんらに、
深夜まで親なしでフラフラしている子どもたち、
それだけじゃなくて路上生活者(は一番優しかったかもしれないけど)や完全に頭のイカれた人らとか、
本当たくさんの人に話しかけられた。
もともと水兵のために娼婦が集まった界隈だし治安はそんなに良くない。そういう界隈だからこそ正直変人多いししょうがないんだけど、毎朝「よっしゃ!今日もやるぞ!」と気合いれて壁画に向かっていた。
まぁ、ストリートアートってこういうもんだ。
 
正直怖いと思ったこと何回もあったけど、うしろでスタッフの人たちが仕事しながら私を見守ってくれていたので安心だった。
 

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