2021-08-05

館長一家との交流

世の中はヴァカンスシーズン。私の周りも例に漏れず、海沿いに数週間行ったりしている人がたくさんいます。
そんな中、先日 とある地方美術館の館長さんから連絡があり、ぜひ8月頭に私のアトリエを訪問したい、と。「美術館の館長」と書くときっと日本のみなさんはスーツを着た初老のおじさんを思うだろうが、そんなことは全くもってない。むしろ「スーツを着たおじさん」に遭遇することの方が難しい、ナントの(フランスの?)アート界である。
 
 
約束の時間に40〜50代の、夏らしい素敵なワンピースを着こなした綺麗な女性がやってきた。彼女のご両親も一緒だった。
 
(今の私のアトリエ。マネキンは、場所をシェアしているルイーズのもの)
事前にメールで「ヴァカンスでナントに行くものだから、私の両親も一緒に連れて来ていいですか?」と聞かされていたので知ってはいたものの、「美術館の館長が自身の両親を連れて貴重なヴァカンス中に私のアトリエを訪問する」ってなんか面白いフレーズだな…と、約束時間前にアトリエを掃除しながら一人でむふむふ笑ってしまった。
もちろんご両親の訪問を断ることは出来たのだけど、彼らが居た方が場が和んでむしろいーじゃん!と思って、喜んでOKしました。その方が面白そうだし!
 
 
 
いざ彼らがアトリエにやってくると、3人とも興味津々!!!! 館長さんはもちろん、ご両親も非常に面白く3人ともなんとまぁチャーミングで、結局2時間もみんなで話をしていました。
関係ないけど、お母様は健康のためにポケモンGOをしているそうだ。だから日本文化の話になった時誰よりも話に詳しかったし鋭かった気がする笑。ジブリ作品の話になったときもすんごいノリノリで「トトロにすごく似ているポケモン」の話になった。おそらくカビゴンではないか?と思ったけど、なんせ仏語バージョンがわからず。携帯で調べれば一発でわかるけど、そんな時間ももったいないくらい4人でベラベラあんなことやこんなことを話していたのだった。あーーー面白かった。
 
 
びっくりしたのが、ご両親が2018年に私がFrac des Pays de la Loireで行った個展を見てくださっていて、すごくよかった、よく覚えていると言ってくれたことだった。 館長さんもしかり。やっぱFracの威力すごい。
 
 
私の制作の原点などを詳しく知りたがってくれて、人生語ったった。。こう言う風に自分の仕事に興味持ってくれるほどやっぱり嬉しいことはない。館長さんはつまり学芸員だ。私が最近交流のあったギャラリストとか美術評論家とかアートセンターのディレクターとはまた違った観点から質問をしてくれて、そういうの本当に面白いなと思った。そして専門は絵画で、しかも私がドイツの新表現主義が大好きだと伝えると彼女もそうだったらしく、めっちゃ意気投合した。


面白い出会いだった!!!
時間ができたら彼女の美術館を訪問しようと思う!

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