2021-08-27

レジーヌとの出会い

これは最後に撮った写真。大好きなレジーヌと。

レジーヌはフランスを代表する振付師、舞踏家である。トゥーロンに住みながら、今でも精力的に各地で活躍している。

あのジャンポール・ゴルチエと長い間タッグを組んで仕事をしてきた彼女。今まで手がけてきた作品も本当に本当に本当に素晴らしく、いつの時代に見ても斬新で、映像見てると鳥肌が出るくらいだ。彼女が作り上げる世界観に目が釘付けになる。
超が100個付くほど有名人なのだけど、実は彼女の息子Lou Rosが絵描きで私の友人の一人なのだ。
 
彼女の素晴らしい作品群の中、私のお気に入りがこれ
KOK
当時彼女は36歳、美しすぎる。。狂気的な美しさ、とも言うべきか。
 
 
 
今回トゥーロンで初めて会ったとき、「あぁ、ルーのお母さんですよね、こんちわー!牧子でーす!!」という軽いノリで挨拶をし、しかも彼女の感じがあまりに好きだったので
「あの、tuで話していいっすか?(タメ口で話して良いっすか?)」と私側から勝手に提案してしまったのだった。(普通は年配者から...)

彼女は日本でも活動・活躍していたので色んな日本人を知っている。「本当に日本人なの?」と言われた。めっちゃ日本人やけど。
 
 
最初、私はレジーヌの「ジ」がうまく発音できずに直された笑。そもそもメールで、彼女の名前をRésineと打ってしまったくらいだ。笑(正しくはRégine) 本当失礼極まりない!!!それからこれ以上失礼があってはならぬと、こっそり毎日Gの発音を特訓したら、数日後彼女と電話したとき私があまりに自然にGの発音をこなしたのでめっちゃびっくりしていた!笑 へっへっへ 私だってやるときゃやるぜ


 
そんな私を面白がってくれて、とってもよくしてくれた。
 
2度彼女の自宅に呼ばれて優雅なアペリティフ(軽食とともに一杯飲むこと)をしたけど、最初なんだか分かんないんだけど、2人で彼女の家のテラス(神聖で精巧なジャングル)で話をしているとき、泣きそうになってしまった。
おそらく嬉しさからだと思うけど、それだけじゃないような、不思議な感覚だった。
世界中で活躍したこんな素晴らしいアーティストが自分を面白がって受け入れてくれているって、なんていうことだろう。彼女の鋭い目が、私の何もかもを見透かしているような気がして絶えず緊張感がある。私の話に対する彼女の返事が、一つ一つ正直で・的を得ていて・そして時々こわい。かと思うとくだらない私の冗談に、歯をむき出しにして爽快に笑ってくれるレジーヌ。
 
そんな時間が死ぬほど愛おしくて、だから多分泣きそうになった。

 
 
今までいろんな人に会ってきたけど、私の人生にドカンとパンチを食らわしてくれるのは女性が多めだ。
 
 
 
 
 
レジーヌの作品をそこまで知らずに今まで生きてきた。
めっちゃ後悔した。でもそれを本人に伝えると「いいじゃない、これから見れば。」と言っていた。

彼女みたいになりたい、なんて恐れ多くて絶対口には出せないけど、何かを極め抜いた人ってこんな美しい顔をするんだなと、話しながら彼女に見とれていた。


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