2023-12-15

最後にひと悶着

壁画終わりましたーーーー
やったーーーー
長いようで短かった。
およそ2週間の仕事。
 
私をこのプロジェクトに呼んでくれたラファエルと相談中。
休憩中の写真
場所は全部で4部屋。
すべて天井(屋根みたいに2面ある)、しかも真ん中に蛍光灯を設置するレールがあるので、なかなか動きにくかった。首も痛いし最後の方はちょっとしんどかった。
でも正直いうと、こういう壁画・天井画を描くとき一番疲れているのは頭で、体は2の次。どんな絵を描くか・どんな風に仕上げて行くかで精一杯で、体の痛みは夜仕事終わりに気づくことが毎回。
実は最後の最後になって(最終日の帰る2〜3時間前)に、ここのディレクターの女性が書類上のことで質問があり、私に会いに来た。私は絵をもう終わりにしようと思って片付けを始めていたら
「牧子、この部分。かなりまだ抽象画っぽくてそれはそれでもちろん美しいのだけど もう少しモチーフを加えてにぎやかにしてほしい。申し訳ないんだけど。。。ここにはビジターが座る椅子が設置されて、他の天井より鑑賞する時間が長いから。。。」と言うのだ。
 
私はもちろん椅子の話は知らされていたし、その注文を受けた上で描きあげたつもりだったけど。。。彼女は普段から優しく、彼女とは特に今まで問題もなく接してきた。 その要望も、昨日言われたらこんなに怒らなかった。
「なんでこんな最後に言うんや…」と、疲れがドッと押し寄せてきて、めちゃくちゃ嫌になった。すべてを投げ出して帰りたくなった。。どんなに反論しても、ディレクターは優しくも強く訴えてくる。でもさ、これ私の絵やねん。。。

まさにそんなとき、
 
「モシモーシ」
 
と聞き慣れた声が。
振り向くとフランスの兄が立っていた。笑

「ダーリンおやつ持って来たよー」と。
 
私、かなりびっくり。
ディレクターもびっくり。
状況を察したフランスの兄は「相談中?あとで出直そうか?」と言うので、ディレクターは「長くないから大丈夫!1分で終わるから、待っててくださ〜い」と言う。
そして2人でそのあと1分だけ話し合って、結局私が折れて絵を書き足すことにした。
 
その後ディレクターが 去ったあと、兄とこの問題について話し合ったら彼も
 
「彼女の言う通りかも。でもさ、たくさん描かなくていいんじゃない。少しだけ、牧子には朝飯前じゃん。でもまずは休憩にしよう!最後の最後に疲れてもう嫌になってるんじゃないかと思ってね」
 
と。さすが、兄・・・すべてお見通し。
 
しかもこのチョコレート・ブリオッシュ・マフィン、私の大好物やねん!!
兄にたくさん愚痴を聞いてもらってめっちゃくちゃリフレッシュした。怒りも思いも全部聞いてもらってスッキリ。まじで救われたーー
 (ちなみに実は夏以降ちょっとしたことで喧嘩をしていたのだが、今回のナント滞在中にあっさり仲直りした。さすが15年の付き合いは深いなぁと思った) 

ディレクターもすごくいい人なのだが、タイミングが最強に悪かっただけで。最後にはめちゃくちゃ感謝されたし、何回も何回もお礼を言われて、本当にすべて丸く収まってよかった。。
 

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