2015-08-27

バス

先日、バスの中でとある現場に遭遇した。

毎朝私は同じ時間に同じバス停で同じバスに乗る。
いつものように専用のカードをピッとやって、運転手さんに挨拶して、さぁ空いている席はあるかなと奥に目をやった瞬間、バスの中央部で人がもめている。
と同時に女性(多数)の悲鳴。運転手さんも「もう、いいかげんにしろよ!」と言い、席を立ってバス中央部に向かう。


見えたのは、半分ホームレスみたいな髭ボーボーのおっさんと、ごく普通のお洒落なお兄さんがもめていたのだ。ただ、一つ付け足したいのは、そのお兄さんは足が不自由で車椅子に乗っているということ。

私が乗車する前に、二人の間でひとモメあったようで
それが激化したのがちょうど私がバスに乗車した時だった。

半分ホームレスのおっさん(なぜ「半分」かというと、髭が伸びまくっているが異臭はしない、いちおう定期的にシャワーは浴びていると思われるも、毎日のように市内を何かが詰め込まれパンパンになったスーパーの大きな袋を4〜5個持って放浪しているし、所々ボロボロになった服を着ているから)が、車椅子のお兄さんに食ってかかり、なんと、お兄さんを車椅子からひきずり降ろしたのだ。


それにはもぅ車内騒然。。。(*o*)



二人のすぐ隣に座っていた女性は
「なんで!!!???それだけはしちゃだめ!!」と泣き叫び、連呼し、
多数の乗客からは「やめろ!!!!!」の悲鳴。

車椅子のお兄さんを起こそうと人が周りから集まってきた。


それでも半ホー(半分ホームレスの略)のおっさんは
「全部こいつのせいだ、こいつが始めたんだ!」
を繰り返し、その一点張り。
しかも数人が二人の間に入ってさえも、なお、
その頭のおかしいおっさんは車椅子の男性を叩こうをするのだ。



結局二人の間で何が起こったのか詳しくは分からなかったものの、そんなことはどうでもいい。どんな理由でさえ、彼は絶対にやってはいけないことをしたのだ。おっさんに対する憎しみが、バス中に漂っていた。





その後二人は一定の距離を保ち、運転手さんは運転席に戻り、無事バスは動き出したものの、半ホーのおっさんは「おまえのせいだ、おまえが仕掛けたんだ」と言い続ける始末。周りの乗客は各々に「もうやめろよ」「あーもおー黙ってろ!」といった独り言に近いヤジが飛び、空気最悪。私はいつ、その半ホーのおっさんが自分に話しかけてこないか、乗車中ずっと怖くてドキドキしていた。




早朝にそんなことが起こったもんだから、
もうその日はずっとそのことを考えていた。
文章にするとなんか簡単にまとまってしまうけれど、その場で聞いた女性の泣き叫ぶ声や、おっさんや車椅子のお兄さんの表情というのは本当に頭に焼き付いてしまって、とてもとても怖かったのだった。



悲しいのは、
そんなことがあっても翌日の朝も同じバスに乗らなくてはいけないこと。
ものすごく億劫で、嫌だなぁと思いながらバスに乗ったら、今度はバスの奥で一人で大声を出し続けている別のおっさんがいて、もー勘弁して。。。と泣きそうになった。乗車しているフランス人の皆さん、見事に知らないふり。絶対に彼を見ない。私もみなさんの中に紛れこんで、同じように知らないふりをしていた。心臓はバクバクだったけど…



こういうことがあるたびに(実際こういうことは本当に稀にしか起こらないけども)、
フランスやヨーロッパに対してきらびやかなイメージしか持っていない日本人の皆さんを思う。変人程度で笑って済めばいいけど、一歩間違えれば本当に危ういことをするおかしい人がいっぱいいる。日本でもどこでもそうかもしれないけど、フランスという国は本当に多い。(他のヨーロッパの諸国は知らないのでなんとも言えないけど)



ということを書くと両親が心配するかなぁと思って書くか悩んだけど、書いちゃった。私の周りにはまともなフランス人もたくさんいるし、信用できる人もいっぱいいるしなぁと思ったから。


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