2016-05-23

労働法改正に対するデモ。

今フランスは、労働法改正に対するデモが激化しています。

(詳しくはこのサイトを参考にされるといいかもしれません。)

ヴァルス首相は49条3項(これを人はそのまま数字で49-3 quarante neuf - troisと呼ぶ)を利用して、先日法案を強行採決した。そのせいでなおさらデモの勢いが増した気がするし、先週木曜日なんて、政府があまりに続く抗議デモにしびれを切らしてデモを「禁止」したのだった。(「禁止」しても結局やるんだけどね)


デモの激化で街中の店々は売上が下がる一方。燃料倉庫や石油精製所のストライキのため、先日からガソリンの欠乏が深刻化(*o*) 私は幸運にもこの間満タンにしたばかりだし、毎日車がなくても通勤できる。でも郊外に住んでいて車に乗らないと仕事に行けなかったり生活出来ない人は笑い話じゃ済まない。
デモ隊の中に紛れて暴れまわる「壊し屋」のせいで街中の銀行を始め色んなお店のショーウィンドウは壊れていて、木製の板でなんとか補習されているも、見ればすぐあぁここもやられたんだなとわかる。(だからって別に街を歩いていて怪我をするとかはないのでご安心を。)



近くのガソリンスタンドには進入禁止のロープが張られていたし、先週たまたま別のガソリンスタンドの横を通ったときは長い行列ができていた。ファーマシーの同僚たちはけっこうな確率で郊外に住んでいて、彼らはまだ車に残っているガソリンが尽きることに、ひどく怯えている。




人は、デモの被害を話すし、毎日の売上の話をする。
「この間はあのカフェが壊された、デモの趣旨と関係ないのに」
「また今日もデモか。客が来なくなって売上が下がる」
「ストのせいでガソリンが… 仕事に行けなくて給料出なかったらどうする」

・・・わかる。毎日の生活で精一杯なのは本当によくわかる。どの店が被害にあったか知りたいのもわかる。
でもそういう話をすると同時にちょっと考えて欲しいのは、失業率を少しでも下げるための法案だからといって、労働者に超不利なこの法案を強行採決したここまで市民を侮辱したヒドイ政府のことを話さずになぜ目の前の話ばかりするのか。この法案のせいで今まで認められていた労働者の当然の権利が危ぶまれ、以前より簡単に職を失うことになってしまうかもしれない。残業代だって出なくなるかもしれないのに、どうしてそこを話さないのだろう?壊し屋のやってることはめちゃくちゃだし、無差別にものを破壊するのは良くないけど、政府のやっていることの方が何百倍もひどいと思うのは私だけだろうか。



この間仕事帰り、デモ隊の先頭軍団とたまたま出くわしたのだが、すさまじい勢いだった。群衆は叫び、訴え、爆竹をなげる。デモってこういうものというのは知っていたはずなのに、まじかで見るソレはすごく心に響いたのだった。



私も全然無知なまま勝手に話をしています。反対意見も大いにあると思いますし、私の文章も稚拙です。でも自分のブログなんだし、別に見たくなければ見なくていいので思い切って書いてみました。


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