今回の洞窟めぐり旅をしようと思い立ったのは、もちろんAckermanで自分自身、壁画を描いたからだった。
色んな人に「ラスコー見た?」と聞かれまくっていて、その度に「まだ見てないんですー」と答えるのにうんざりしていたのだった。
今週行かなければ、もう冬まで行く時間がない。次まとまった休みを得られても、コロナで来られる保証ないじゃん!と思った。
「だったら今行くっきゃねー!!!」と思い立って、数日後には一人で車を走らせました。我ながらフットワーク軽い。あっぱれ自分。
ラスコーだけじゃなくて、この地方にはたくさんの洞窟が存在している。調べれば調べるほど本当に面白いところで、本当はもっとゆっくり旅をしたいところだけど、コロナで自由に世界旅行できないこのご時世で文句は言えませんね。
ということでGouffre de Proumeyssacを見終わってホワホワした状態のまま、次はラスコーの洞窟に向かいました。ついてから気づいたけど、ラスコーは2個ある。ラスコーⅡとラスコーⅣだ。(ラスコーⅢは世界各国をまわる巡回展)私が予約していたのはラスコーⅣで、一番新しい。壁画が発見された全洞窟を再現したもので、建物も超立派で壮大。
ところが私はラスコーⅡを予約してたと思ってて、ラスコーⅡのところに予約時間よりかなり早めに着いてしまった。間違いに気づいたけど、やっぱどちらも見たい!どうしようかと悩んだ末、スタッフの人に聞いたら「絶対どっちも見た方がいい」と言われて、最後のガイドツアーにたまたま空きがあったこともあり、結局二つみることになった。ラスコー三昧だ!
間違いにテンパっていた自分だったが、スタッフの人はなんとまぁのんびり余裕のよっちゃんだった(もう死語かなこれ)。こういう対応本当ありがたいし助かる。
いざラスコーⅣに行く。
ガイドは5分おきに、30人〜40人ほどの人を連れてツアーをスタートする。みんなイヤホンをつけて、ガイドはマイクでしゃべる。ガイドの人はめちゃくちゃ有能だし面白いしすべてに的確でスマート。展示方法や見せ方もすごくよく考えられていて素晴らしい。ところがなにしろ慌ただしい。少し先に前のグループが見えるし、なかなか落ち着かない。グループにいた赤ちゃんは泣き叫ぶ。
レプリカは全て撮影禁止。
これは最後の撮影オッケーのところ。
1時間半のツアーが終わったら、私は車に駆け込んでラスコーⅡへ。車で山へ2分。
さっきとはえらい違い。ガイドさんはマイクも何もなし。アットホームな雰囲気でいい感じ。
ラスコーⅡはMonique Peytralという壁画画家が5年かけて、当時の技法をすべて利用して手がけた。ラスコーⅣに比べて規模が小さく、絵の細密度は劣るにもかかわらず、こっちの方がいいなーと思った。
ガイドの人が洞窟に入った最初、本物の炎だけを使って洞窟を照らしてくれた。それがすごく現実味があってドキドキした。
洞窟のまっ暗闇に、この炎だけで立ち向かった発見者の少年らはどれだけ恐怖だっただろうか、と思った。
絵については、
色々思うことはたくさんあるけど、まだどう言葉にしていいか わからない。絵を見ていると自分がAckermanで制作していた経験と多く重なることがありすぎて、不思議なくらい他人事に思えないのだった。
本物のオリジナルラスコーは、ラスコーⅡから200メートル登ったところにあるらしい。今は劣化を防ぐために、年に数人・研究者や政府関係者の人などだけが限られた時間入るだけらしい。しかも中に入るときは原発並の防護服を着るんだって。バクテリアや菌が入らないようにするため。
ツアーが終わってから、私は少し山を登ってそのオリジナルラスコーを見に行った。具体的な場所はわからないものの、不可解なほど頑丈な柵で完全に覆われていたところがあったので、そこだと思う。そのあと帰ろーと思って山を降りていたら、巨大な犬を連れた家族とすれ違った。するとその犬はめっちゃ不自然にいきなり私に飛びかかって来たのだった。
私は軽く叫んだし、けっこう怖かった。飼い主らからはもちろん謝罪はなかったけど、彼らもすごくびっくりしていた。私はそのとき肩がめちゃくちゃ重くって、なんかラスコーに関わった人らの魂とか霊が乗っかって来たのかなーとかなんとか思っていたところだった。(私全然霊感ないけど。笑 )
犬は霊が見えるっていうけど、私の勘違いであってほしいな。犬に襲われたのはこれが人生で初めてでした。特に怪我もなくてよかった
雨のなか、ゆめうつつな感じでその日泊まるホテルに戻った。そしてそのままベッドに倒れこんだとさ
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