2021-10-14

鐘。

小学校で子どもたちとワークショップをしている最中ですが、新しいプロジェクトが始まります。水曜は学校が休みなので、それを利用してノルマンディーにやってきた。
 
海。久しぶり。 




新しいプロジェクトとは、鐘に絵を描くこと(鐘をデザインすること)!
 

フォントヴロー修道院でレジデンス中に、ディレクターから
「じゃあ3つ目の鐘は、牧子にお願いしよう!」と宣言されたのはこの春。フォントヴローは合計で6つの鐘を作ることが決まっており、すでに2つ作られた。
すごい大役を任されてしまった。

鐘、といわれてもピンと来ないかと思いますが、私も最初そうでした。しかし本当にそれぞれの鐘は巨大で、私が手がけるものは直径1、5メートルらしい。当たり前だけどブロンズなので、このプロジェクトにかかる予算もかなりすごい。
 
 
ということで今回Cornille Havard (Fonderie)にやってきた。いわゆる鋳造所で、これだけ昔の技法を使って仕事をし続けているところはフランスに2箇所くらいしかない。パリのノートルダム寺院の鐘もここで作られたのだ!おんなじ場所で私もひとつ鐘を作らせていただくことになる、なんかすごすぎて全然ピンと来ませんが。
 
蝋で形(デコレーション)を作るんだけど、その練習。 
これがまた難しくて、、、一日中これと格闘していた。

アトリエで働く人はほぼ100パーセント男性。事務仕事やガイドの人は女性ばかり。私は作業着を着て、何も知らないくせに蝋を一日中触っていたのだけど、ガイドで観光客がたくさん私の手元を見て行ったけど、本当恥ずかしかった…
 
一日中このアトリエで作業をしていた。すんごく不思議にも居心地が良かった。時々太陽の光が差し込んで、中は埃まみれなのだけどその埃が全て可視化されて、それがなんか奇妙に幻想的だったし、蝋が溶ける匂いとか、従業員の方が作業するとき使う道具の独特な音とか。。。
 

モチーフに関してしらべることがありすぎて頭パンクしそう。しかも今はまだ子どもたちとの仕事が残っているし、今週末もまた一つ別の仕事あって、なんかかなり大変だ。

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