子ども達の作品。
最高な絵が出来た! めっちゃいいぞ!
昨日のことだけど、お昼休みにアトリエで作業していたらいつものごとく子ども達が窓から私を見に来た。手を振って返事をして、いつもならそのまま作業に戻るんだけど、なんとなくこの日は子どもたちと話そうと思って窓を開けて、彼らと話を始めた。
出てくる出てくる、おうちの話!
それぞれの家庭で色んな不満や家族関係の複雑な感じとか、もちろん楽しいこともいっぱいあるけど、子どもたちながらに辛いことがあるんだと驚く。話し終えると皆んなあっけらかんとして、サササーと教室に戻って行った。
彼らが色んな話をしてくれてものすごく嬉しかった。
そのあと一人の母親が私に話しかけてきて、私の絵を見ながらすごいねぇいい色だねぇと褒めてくれたんだけど、いきなり
「あの虎の絵、私にちょうだいな」
と言って来た。
もちろん冗談だと思って最初は笑って流していたんだけど、どうも本気。何度も聞いてくるし、彼女の家にはちょうどいいサイズの額があるという。わたしはビックリしてけっこう引いた。笑
「すみません、私複数のギャラリーと仕事をしているので。残念ですが…」
と丁寧に断ったのだけど、それでもしつこい。
(こりゃやべー親だ!)と思った。それを横で見ていた彼女の子ども(生徒)がわたしに、
「まきこ、わたしにあの絵…ちょうだーい」
と同じことを繰り返すのであった。
私の顔は笑っていたけど、内心ちょー辛かった。
なんとか誤魔化してバイバイと言って作業に戻ったけど、なんか得体の知れないモヤモヤが私の心の中で最大限に育ちまくって、その日は非常に変な感じだった。
なんで絵画(っていうかアーティストっていうか作り手)はこうして不当に扱われるんだろうか。
パン屋でも、魚やでも、スーパーでも、「タダでこれちょうだい」とは言わないでしょう。まして絵(作品)というのは、今までの私の経験と時間と全仕事量が合わさってやっと出来る賜物なのだよ。。(音楽家もしかりだけど)
それをタダでくれって言うのがどれだけ私の心をズタズタにするか・・・
田舎の小学校ならではの経験だったと思うけど、あまりに辛かった。。
先生らにこの話をしたら
「は!!まじで!!ありえない!」と一緒に憤慨してくれてかなり落ち着いた。
いろんなことあるね。
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