2014-02-26

養父


ボリスのお父さんに初めて会った時は、
その見た目の若さに度肝を抜かれた。
くるくるウェーブの長い髪に花柄のシャツ。皮のベスト。細身のGパン。綺麗に磨かれた素敵な革靴。。

義理の娘だからといってお世辞を言うつもりは無く、
正直めっちゃくちゃ男前だった。






こちらは彼がお気に入りだったお城。
 

ボリスのお父さんが亡くなって、
忙しい中ばたばたと日が過ぎていき、
葬儀も火葬も全て終わってナントに戻ってきたのが先週。


ボリスをオルレアンに残し、私は用があって1人でナントの自宅に着いた。
荷物を置いて一息。はっとした、何だろう変な感じ。


ボリス父が私にプレゼントしてくれたフィルデンドロンが青々と大きな葉をつけて部屋を着飾っている。彼が設置してくれた棚たち、ベッド、カーテン、、、が当たり前にそこにある。引っ越しした時彼はマイ道具を引き連れてすぐにやって来てくれた。
そういう部屋に、葬式を終えた私が1人。突如、悲しいというよりかはもの凄い寂しく、心細くなって、いてもたってもいられず、ボリスに電話した。そしてすぐ友達に会いに外へ出た。


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