2014-03-10

フランス語で初めて読み切った本は、
Amélie Nothomb(アメリー・ノートン)の
"Ni d'Eve, ni d'Adam"だった。確かピロピロから紹介してもらったと思うが、作家本人が実際に経験した日本人男性との恋愛を語ったものであった。やはり恋バナは面白いし、白人女性にとって日本人男性はどう映るのかと、単純な興味から読み始めた。

フランス語で本を読むって、意外といけるなぁと思って次に読んだのが同作家の作品で "Stupeur et tremblements"(畏れ慄いて)。彼女が白人女性として日本企業で働いた体験話を元に書いたもの。


二つ読んで思ったけど、日本関係だったから読めたなぁと。
個人的に好きかと言われれば、あまり好きじゃない。ちょっと大げさで故意的なミステリアス感が、時々私は好かないのかなと思った。でも読んでみるのはお勧め。




ナントの美術学校に居た時、論文を書くために担当指導の先生が
Balzacの"Le Chef-d’œuvre inconnu"(知られざる傑作)を読むよう私に勧めた。それが・・・・・・・・(´д`;) 難しすぎて半分も読まずに断念した苦い思い出がある。
先生は当初「大丈夫、読めるわよ」と言ったけど、昔の文体・言葉遣いが、当時の私の語学レベル では難しすぎた。



フランス語で本を読みたいのなら、お勧めが一つ。

実は村上春樹の作品である。
単語はさほど難しくもなく、何と言ってもシンプル。

もすうぐ在仏5年になる私は断言するが、語学には近道など無い。
地道に人と話し、議論を重ね、人に意見することを繰り返し、時間を見つけて文章(本)を読んで単語力を増やしていくしかない。それが結局、近道といえば近道なのかもしれない。


日本人作家の本をフランス語で読むのは変かもしれないけど、不思議なことになんだか私には全く抵抗がないのです。とくに短編は、読みやすくてお勧め。今度日本に行く時は原文で読んでみるのもいいかもしれない。

 

こういうことを書いていたら、Le Chef d’œuvre inconnuに再挑戦したくなってきた。
読んでみようかな。

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