2025-12-01

月の話①

フォントヴロー修道院の回廊で大きなインスタレーション作品を発表する予定で今まで準備をしてきました。

直径9メートルの大きな月を作りたい。


今年4月から準備をしてきて、バルーンを専門に扱う会社にもコンタクトを取り、本来なら11月頭に作品を受け取るつもりだった。でもいろんなことが原因で配達が遅れに遅れ、早めに私は現地入りしたものの全然届かない。

(別の作品を試すスタッフのバンジャマン)
運送業者に連絡しても全てがあやふや。何度も電話をかける。

金曜日(オープニングの1週間前!)に届きますよ、と言われたけど、結局届かなかった。途方にくれる私。ハラハラドキドキしても作品が早く届くわけではないのに、でもどうしようもない。絶望。

寒波がやってきてめちゃくちゃ寒い。
しかもなぜか部屋の暖房が切れる。
だんだん体調が悪くなってきて、土日はほとんどベッドで横になっていた。
(結局後で聞いた話だけど、私の部屋の隣で日中工事をしていて、その大工さんらが勝手にラジエーターを切ってしまったんだと。私も私でセキュリティーの人たちとかに申告すればよかったのかもしれないけど、そんなこと考えもしなかった。)


月曜を迎える。
体調は最悪で悪寒はするし鼻はつまり、喉も痛い。頭も痛い。辛い。
っていうかバルーンはいつ届くんや。。。
(暖房をつけてもらう。少し生き返る。みんなにすごく謝られる)


夕方までベッドに横になっていると、突然バンジャマンからメッセージが送られてきた。


「届いた!!」


ふらふらながらも駆けつけると、届いてた!!!!
やったーーーー!!!!
その時すでに夕方4時をまわっており、まずバルーンを膨らませる。
膨らませるのに1時間かかる。

どんどんデカくなっていく、デカすぎてもう見てらんない。
膨らんだー!お、大きい。。。。!!!!
バンジャマンは高身長なのでバルーン小さく見えるかもしれないけど、間近で見たら本当に大きい。
大きすぎて、見た人みんな思わず笑ってしまうくらいなのだ。
この日はとにかくこれで精一杯。とにかく届いてよかった。それだけ。

まずは寝て休むことに。
ここからが凄まじい怒涛の1週間の始まりだった。

続く

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