2020-04-15

フランスのCOVID−19対応

前回さらりと書きましたが、月曜日のマクロン大統領による演説でフランス全土の自宅待機は5月11日まで延期されました。

(以下、在仏日本大使館からのメールをかいつまんだだけですが)

託児所と小中高校は,5月11日から段階的に再開する

…って言ってますが、本当にそんなことが可能なのだろうか?段階的、なので皆んな全員一斉に外に出るわけではなさそうだけど、子どもが学校行き出したらすぐに感染者増えていきそうだけどな。
(ちなみに高等教育機関は夏までは引き続き遠隔での開講らしいです)





レストラン,バー,映画館,劇場,博物館等は引き続き閉鎖。イベントや集会などは7月中旬までは禁止。5月中旬以降,毎週,状況をみて措置を適応させていく。
ってことはもう完全に6月の展示は無理だ。。。
7月にもう一つLe Voyage à Nantesの一環で開催される展示に参加予定なのだが、まだ返事が来ません。どうなるんだろう。そもそも今年の Le Voyage à Nantesはあるのだろうか?


5月11日から,症状のある全ての人に対しテストを実施できるようになる。陽性者は隔離され,治療を受ける。5月11日から,大衆用マスク(masque grand public)を全ての国民に配布する。

これには驚きました。。
まさかフランスでマスクをつける日が来ることになろうとは…でも感染者を減らすにはつべこべ言ってらんない状況ですよね。(マスクが本当に有効かどうかは私は分からないけど…)日本に行ったことのある仏友人ほぼみんなが「日本人はなぜ皆んなマスクを付けるのか?顔を隠すなんて怖い」と口を揃えて言っていたので、よほど抵抗があるだろうこの国民性。でももうすでに日常的にマスクをしている人は増えていると思う。


そしてEU国境は閉鎖継続。

あと二日で自宅(監禁)待機生活が始まって1ヶ月経つ。
早いような遅いような、正直よく分からない。

早くこの規制が解かれればいいなとは思うんだけど、
スペインではスケート場が遺体安置所になっていたり、パリでは世界最大規模の卸売市場の一部を臨時の遺体安置所にするという記事も見かけたりして、そんな大変な状況で迂闊に外に出たくないというのが私の本音です。。感染者数も死亡数も少しずつは減っているかもしれないけど、全然安心できない。一番怖いのが、例え自分がもしウイルスを持っていて症状が出なくても、誰か他人にうつしてしまうことだ。

他の病気を持っている人が、コロナ感染者の治療を優先することで手術が延期になったり、処置が遅れているとか。あと長期にわたる自宅待機で、家庭内DVや虐待が増えているとか。考えるだけで息がつまる。。みんな本当に辛いよね…

私の目の前は緑が生い茂って空が青く住んでいる。こんないい日は無いってくらい清々しい。自分は本当に非力だ。。

2020-04-14

電気のない一夜

昨日、お昼ご飯を食べたあとあまりに何もする気が起きず、昼寝することにした。

1時間ほどぐっすり寝て何気なく起きた。
そして何気なくお手洗いに行って、
何気なく電気スイッチを押したが、
電気は何気なく

点かなかった・・・😱😱😱


かなり動揺した。なぜならもし今電気関係で何かあったらまじヤバい。そんなことは低脳な自分にも分かるぞよ!まずこの日は祝日だし、自宅待機命令のこのご時世に電気屋さんは必ずしもすぐにやってきてくれるとは限らない。ここはフランスですよのあなた。。。

頭が少し混乱気味だがとりあえず用を足さねば。その後バスルームへ手を洗いに行くも、ここも電気が点かない。。。。


おいおいおーーーーーい😱
焦るよ自分。焦る焦る。
 そもそも
私が昼寝をしている間に一体何が起きたんだ…


(あとで写真を見返したら、なぜかこんな木をドアップした写真を撮っていた。動転した際の自分は、木のドアップ写真を撮るらしい。自分・再発見)

この時わたしは、この停電(?)が建物全体の問題であってくれ!と心底願った。でもよく耳をすませばどこからか洗濯機の動く音が聞こえる。。。
(いいや、これは幻聴だ…)
いっそのことゴミを今捨てに行って、ついでにエレベーターとか廊下の電気が点くか見ちゃえばいいじゃん!と思い、ゴミ袋を抱えドアを開けた瞬間、私の動きを感知したセンサーのお陰でばっちりライトを浴びる自分。。
ボタンを押すとすぐにやってくるエレベーター。 。

問題、一切ねぇー!



絶望と共に自分のアパートの一室に戻ったわたしは、電気盤(分電盤?という?)を見た。すると一つブレーカーが落ちている。あ!これやん!
しかしそれを上げようにも、上がらない。
すぐにガチャン、といって落ちる。


その後少し落ち着き始めた私は、電気コンロは無事に動くこと、無事にお湯は出ることを確認した。
(とりあえずご飯も食べられるし、シャワーも浴びられる。しばらくは無事に生きていける。。)
ただコンセントがほとんど機能しない。電気盤すぐ上に連なる二つのコンセントはかろうじて大丈夫だったけど(電話は充電出来る。うん、大丈夫。)、他は全部ダメだった。もちろん冷蔵庫も止まってしまった。

この日は祝日なので、レジデンス先のスタッフにも連絡できない。友人に連絡をしてみるも、電気に詳しい人は誰もいない。困った。。


夜がだんだんふけていく。

しかしそんな不安満載の中、なぜか私はデッサンを始めたのだった。何でこんな時に?

まだ充電が少し残っていたアイポッドを点け、大好きなXIU XIUを聴きながら小一時間がむしゃらに鉛筆を動かす。多分あまりに不安で、こうでもしないと時間を過ごすことが出来なかったのではないだろうか。

おりゃああああああああああああああ(と叫びながら鉛筆を動かす私をご想像ください)

そのあとストレッチ体操をして、暗くなった9時半ごろに、寝た。すでにアートセンターのスタッフの皆さんにはメールをしたし、明日朝には返事が来て何とかアドヴァイスをくれるだろう…と祈りながら。


翌朝。
早く寝たから、朝6時過ぎに目が覚めた。当たり前だ。

テンションをあげていかなければいけない。ぐずぐずしていられない。
もしかして電気のない生活が数週間続くかもしれないのだ。なので大好きなレモンソックスを履くことにした。
あ!ちなみに私がこれほど不安がっているのは、昨夜マクロン大統領が強制自宅待機期間を5月11日までと宣言したからなんです。1ヶ月の延長!長いよ!

そのあと館長からメールが来た。
「電気のことはそこまで詳しくないけど、少し手助け出来るかもしれない。電気盤の写真を送ってくれる?」

喜び勇んでソッコーで送る。しかし館長はそれなりに忙しいらしく、全然返事がこない。
この間、私にアパートを貸してくれている友人Fと電話をした。
Fは今実家にいるらしく、ご両親と写真を見ながら知恵を絞ってくれた。

「多分ヒューズが飛んでるから、取り替えなきゃいけないと思うんだよね。棚の中にもしかしてストックが残っているかもしれない。細長くて、キットカットみたいな大きさのやつ、わかる?っていうかキットカットってお菓子、知ってる?」

し、
し、
し、
しっとるわーーーーーー!!!!!


こんな状況でキットカットを知ってるかどうか聞かれるとは思ってもおらず、容赦なく吹き出して爆笑してしまった私。笑
大丈夫、まだ笑える余裕ある。そしてキットカットに似た細長いそれ(ヒューズ)は結局見つからなかった。





しばらくして館長と電話をする。
彼はものすごく落ち着いている。なに、めっちゃたくましい。

一緒に少しずつブレーカーを落としたりあげたりして、時間はかかったものの、なんと原因を見つけた!

詳細は省きますが、とりあえずキッチンのコンセントのどれかに問題があり(おそらく漏電?)、セキュリティが発動してブレーカーが落ちたとのこと。

つまりキッチンのコンセントのブレーカーを落としておけば、とりあえず電気は使えるようになりました。そしてコンセント周辺を乾かして、後日コンセントを交換しよう、と言われた。コンセントの交換は、電気盤をいじるよりよっぽど簡単だから。と。




もーーーーー
この時のホッとした瞬間っていったらもーーーーーー

館長ありがとーーーーーーー!!!!!
って10000万回いっても足りないくらい感謝したし、安心した。




何度もお礼を言って電話を切ったあと、明かりがある中で用を足した時の祝福っていったら、ないですよ!この時ほど電気のありがたさを感じたことはありません。



館長からその後メール、
「壁が濡れてないかいちおうチェックしてね」。
それが、どこを見ても全然濡れてない。なんで?何があったんだろうか?本当に漏電なのか?

ふと、ケトルでお湯を沸かそうとリビングのコンセントに差し込むと、ケトルがつかない。その時すごく変な気を感じて、まさか!と思って電気盤を確認したら、やっぱりまた同じブレーカーが落ちてた。
まだ分からないけど、もしかしてケトルが原因かもしれない。そしてなんとびっくりなことに、キッチンのコンセントは復活した。ケトルを使わなければもしかして問題ないのだろうか?



昨日からの右往左往に疲労困憊ですが、とりあえず今はすべてのブレーカーがあがっており、無事です。

長くなりましたが、現場からは以上です。


2020-04-12

挨拶

マクロン大統領が、フランスの医療関係者を訪問したとき手を合わせてお辞儀をしたという写真を見た。



そこで今後もし握手やハグ、ホッペにキスをする挨拶(ビズ)が廃止になったりしたら…と考えていた。(そりゃ廃止にはならないだろうけど、コロナが収束しても、当分の間みんなは過敏になってしなくなるだろう)

私は、万歳して喜ぶと思う。

なぜなら時々、いろんな局面で出会う初対面のオッサンにこういった挨拶を求められ、避けられない場面が多々あるからである。そして女性がその顔をくっ付けるという「挨拶」を断れないことをいいことに、初対面でもズカズカとそのビズをしてくる気持ちの悪いフランスのおっさんをいっぱい見てきたからである。

友達とはもちろん喜んでハグもビズもするけど、本当なんで知らないおっさんらとそんなことをせにゃならんのだ。
でも今後は衛生面を理由に楽に断ることが出来るかもしれない。



出来合いのソースを混ぜた手抜きパスタに、残った野菜をのせた。
豚バラ肉をパン粉つけてあげたものとチャーハンとお味噌汁。
チコリーにビーツとチーズを混ぜたもの+鶏肉焼いたものそれにウイキョウとかをパラパラと。

 
コルテオ 太陽光発電